こんにちは、地域活性事業部の星野です。
前回に引き続き、弊社で運営しているインターンシップサービス「島キャン」の話です。
10月14日に報告会が無事に開催され、2017年夏の島キャンもひと段落しました。
まずは数の集計が出ましたので、ご報告です。
<2017年夏の島キャン>
説明会参加者数 :448名
参加希望者数 :187名
島キャン参加者数 :169名
<累計>
島キャン参加者数 908名
累計1000名まであと一息、という数字に驚いています。
2014年にスタートしてからこれまで、これだけの数のインターン生が島にわたり、2週間を島の方々と一緒に暮らしたことになります。
来年には間違いなく1000名を超えることでしょう。
島キャンを通して、参加したインターン生たちはどんなものを得たのかな、とよく考えます。
もちろん一人ひとりの学生ごと、受入事業者ごとに、得たもの、残ったものはそれぞれ。
折よく、先週の報告会のコンテンツの中に、参加者それぞれで島キャンを通して得たものを振り返ってもらうワークがあり、会場を回って興味深く覗いて見ていました。
出てきたものはざっくり、3つくらいに分けられそうでした。
行動/「思い立ったら則行動」「主体性が0から50になった」「すべて行動で示す」
適応/「自然(台風?)に沿って生きる」「マニュアルがないということは、可能性だらけ」
つながり/「また帰ってこれる場所」「島をキーにつながる縁」「誰かのために働く」「助け合いの大切さ」
特に、行動に重点を置いてお話されるインターン生が多かった様に思います。
企業での採用シーンでも高い評価を受けるであろうエピソードが出来上がっている方も見かけられました。
島キャンの舞台はリアルな離島。
普段暮らしている都会の大学とはことなり、すべてのものが整えられているわけではありません。
念入りに予定を立てていても台風がきたらすべてキャンセル。
先祖代々続く風習の中には合理性だけでは割り切れないことも。
コミュニティ成立のための人員が不足している集落だってあります。
それでも、その地域を愛して住み続ける人々がいて、彼らと一緒に生活を楽しんでいく。
そんな環境だからこそ、得られることを学んで帰ってきてくれました。
(もちろん、参加すれば手に入る、という簡単なものではありません。
自分の身で体験して動き出さなければ手に入らなかったことだと思います。)
インターンの舞台として、こうした環境にある島とインターン生をつなげられていることに、島キャンの価値があるのだろう、と改めて考え直しました。
私は今奄美大島に家を借りて生活していますが、以前住んでいた東京が恋しくなる時もあります。
一言も発さなくても生活できる東京のシステム化された社会や、数十万、数百万単位の人の中に埋没できる安心感、どんな災害が起きてもすぐに復旧する交通網・流通網。
圧倒的な都市を作り上げたものだと、改めて東京のすごさに感心します。
同時に、そうした環境に慣れることで、自分ひとりで何ができるか、何がしたいのか、を考えなくなっていることにも気づけました。
島の価値は、人を含めた文化です。
今島キャンは大学生を中心としたインターン生を対象にしていますが、それだけじゃもったいない。
もう少し幅広い年齢にもこの価値を伝えられる活動に、広げていけないものでしょうか。
様々な人にお会いしてお話しながら、次の形を探っていければと思います。
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仕事中にのぞいてみると、一瞬都会の生活から逃避できるかもしれません。
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