こんにちは、地域活性事業部のHです。
最近は、島キャンの受け入れ準備で加計呂麻島に行くことが多くなってきました。
先日打ち合わせに行った際、ほぼ車内だから大丈夫だろう、と油断した結果、
わかりやすく時計焼けしてきてしまいました…。
さて、今回は予備校卒業生への取材について、書いてみようと思います。
奄美大島に拠点をおく地域活性事業部では、島の高校生に向けた予備校を運営しています。
今年の3月には、はじめての卒業生が30人ほど巣立っていきました。
ここ最近、東京に出張で行く際に、
東京に進学した卒業生に会って話を聞くようにしています。
大学生活はどうなのか?
受験期を振り返ってどうだったか?
島の後輩たちにアドバイスがあるとしたら?
聞いた話はまとめて予備校に通う生徒たちに読ませます。
大学の情報が入ってきづらい島の環境をフォローできれば、
という気持ちと、
実際に昨年度お客様だった彼らの声をヒアリングすることで、
今後の予備校の指導に活かしていければ、
という気持ちで続けていきます。
そんなことを始めてから、予備校出身者だけでなく、
他の方々にも受験期のお話を聞くクセがついてきました。
島の中で出会う方たちの中には、
今予備校に通っている生徒たちと同じ高校出身者が多く、
(島には現在高校が4つあります)
島の進学事情を年代毎に知ることができます。
たとえば、40年ほど前に卒業された方のお話。
当時、島から鹿児島への進学が制限された。
それまで鹿児島の高校に入学していた優秀な層が大島高校に進学をした。
その年以降の生徒たちは概して優秀だったそう。
全国的に見ても島の学生が優秀だったため、
「何か秘訣があるのでは?」と調査に来た鹿児島の方々が発見したのは、
島の人々が食べる「ナリ」という独特な食べもの。
「これを食べれば頭がよくなるのでは?」
と持ち帰り食べてみたところ、おなかを壊したとか。
「ナリ」はソテツからとれるデンプンのことで、
食糧事情がよくなかった当時の島の人々にとっては貴重な栄養源。
ただ、少し毒素を持つようで、食べなれない人には影響があった様子。
元々奄美大島の方々が優秀だった理由はわかりません。
ですが、たしかに目立って優秀だった時期はあるそうです。
このお話を聞いた方は、東大と早稲田の政経を受験され、
無事早稲田の政経を卒業されました。
10年ほど前に卒業された方のお話。
高校では伝統的に学校行事に力を入れる。
部活、文化祭、体育大会。
特に秋ごろに行われる体育大会に向けた準備は大変。
島内の地域ごとに分かれてチームを組むが、
応援団やムカデ競争は担当メンバーが地域の誇りと伝統をかけておこなうため、
プレッシャーも、準備にかける時間も相当なもの。
彼らがようやく受験に向き合えるのは、秋を終えてから。
その方はそこから3時間睡眠をベースにした勉強計画を継続して、
何とか現役での旧帝大合格をつかんだそうです。
この伝統は今も続いているなぁとか、
今もある制度、昔はそういう意味があったんだとか、
目の前にいる生徒たちの環境の歴史がわかると、理解が深まります。
また、島外の環境で成長してきた人の話よりも、
同じ島で成長し勉強した人の話の方が、
生徒たちの心を動かしやすいようです。
地域活性事業部では、このあたりのサイトもコツコツ更新しています。
仕事中にのぞいてみると、一瞬都会の生活から逃避できるかもしれません。
◎島の魅力を島外に伝える「島キャン宣伝部」(Twitter , Facebook)
◎教育で島の未来を支える「予備校」
◎大学生と日本の離島を結ぶ「島キャン」(Twitter , Facebook)
奄美大島も本格的に夏になり、スタッフや生徒たちも次々と日焼けして黒くなっていきます。
特に足がサンダル焼けしている人を見ると、南の島で暮らしている実感があります。
昨年はずっとビルの中にいたので、今年は外に出て焼けていこうと思います。
最近は、島キャンの受け入れ準備で加計呂麻島に行くことが多くなってきました。
先日打ち合わせに行った際、ほぼ車内だから大丈夫だろう、と油断した結果、
わかりやすく時計焼けしてきてしまいました…。
さて、今回は予備校卒業生への取材について、書いてみようと思います。
奄美大島に拠点をおく地域活性事業部では、島の高校生に向けた予備校を運営しています。
今年の3月には、はじめての卒業生が30人ほど巣立っていきました。
ここ最近、東京に出張で行く際に、
東京に進学した卒業生に会って話を聞くようにしています。
大学生活はどうなのか?
受験期を振り返ってどうだったか?
島の後輩たちにアドバイスがあるとしたら?
聞いた話はまとめて予備校に通う生徒たちに読ませます。
大学の情報が入ってきづらい島の環境をフォローできれば、
という気持ちと、
実際に昨年度お客様だった彼らの声をヒアリングすることで、
今後の予備校の指導に活かしていければ、
という気持ちで続けていきます。
そんなことを始めてから、予備校出身者だけでなく、
他の方々にも受験期のお話を聞くクセがついてきました。
島の中で出会う方たちの中には、
今予備校に通っている生徒たちと同じ高校出身者が多く、
(島には現在高校が4つあります)
島の進学事情を年代毎に知ることができます。
たとえば、40年ほど前に卒業された方のお話。
当時、島から鹿児島への進学が制限された。
それまで鹿児島の高校に入学していた優秀な層が大島高校に進学をした。
その年以降の生徒たちは概して優秀だったそう。
全国的に見ても島の学生が優秀だったため、
「何か秘訣があるのでは?」と調査に来た鹿児島の方々が発見したのは、
島の人々が食べる「ナリ」という独特な食べもの。
「これを食べれば頭がよくなるのでは?」
と持ち帰り食べてみたところ、おなかを壊したとか。
「ナリ」はソテツからとれるデンプンのことで、
食糧事情がよくなかった当時の島の人々にとっては貴重な栄養源。
ただ、少し毒素を持つようで、食べなれない人には影響があった様子。
元々奄美大島の方々が優秀だった理由はわかりません。
ですが、たしかに目立って優秀だった時期はあるそうです。
このお話を聞いた方は、東大と早稲田の政経を受験され、
無事早稲田の政経を卒業されました。
10年ほど前に卒業された方のお話。
高校では伝統的に学校行事に力を入れる。
部活、文化祭、体育大会。
特に秋ごろに行われる体育大会に向けた準備は大変。
島内の地域ごとに分かれてチームを組むが、
応援団やムカデ競争は担当メンバーが地域の誇りと伝統をかけておこなうため、
プレッシャーも、準備にかける時間も相当なもの。
彼らがようやく受験に向き合えるのは、秋を終えてから。
その方はそこから3時間睡眠をベースにした勉強計画を継続して、
何とか現役での旧帝大合格をつかんだそうです。
この伝統は今も続いているなぁとか、
今もある制度、昔はそういう意味があったんだとか、
目の前にいる生徒たちの環境の歴史がわかると、理解が深まります。
また、島外の環境で成長してきた人の話よりも、
同じ島で成長し勉強した人の話の方が、
生徒たちの心を動かしやすいようです。
地域活性事業部では、このあたりのサイトもコツコツ更新しています。
仕事中にのぞいてみると、一瞬都会の生活から逃避できるかもしれません。
◎島の魅力を島外に伝える「島キャン宣伝部」(Twitter , Facebook)
◎教育で島の未来を支える「予備校」
◎大学生と日本の離島を結ぶ「島キャン」(Twitter , Facebook)
奄美大島も本格的に夏になり、スタッフや生徒たちも次々と日焼けして黒くなっていきます。
特に足がサンダル焼けしている人を見ると、南の島で暮らしている実感があります。
昨年はずっとビルの中にいたので、今年は外に出て焼けていこうと思います。