不動産営業に向いている人の特徴は?不向きな場合の対処法と転職事例も解説

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不動産営業の転職におすすめの転職エージェント・転職サイト

  • リクルートエージェント(求人数業界最大級の転職エージェント)
    未経験でも挑戦できる不動産営業求人を紹介
    キャリアの棚卸・やりたいことの言語化を支援
  • ビズリーチ(スカウト型転職エージェント)
    不動産営業に限らずキャリアの選択肢が広がる
    スカウトから自分の市場価値を確かめられる
  • リアルエステートWORKS(不動産業界特化型転職エージェント)
    不動産業界のプロが転職活動をサポート
    業界特化型ならではの独自の面接対策がある

とにかく現状が嫌で転職を希望しているのにもかかわらず、「やりたいことがわからない」「稼げるらしいけど、自分に不動産営業は向いているのかな?」と悩んでいませんか?

特に営業未経験の人は「不動産営業は自分には無理かも…」と思ってしまいがちですが、事前に準備を始めておけば不動産営業は未経験でも転職できます

未経験から不動産営業を目指す人がやっておくべきこと

  • 不動産業界に興味をもった理由について自己分析を進めておく
  • 不動産業界で将来なりたい姿を明確にする
  • 顧客に信頼され成績を出せるよう不動産関連の情報収集や宅地建物取引士資格取得のための勉強をする

ただし、不動産営業と一口に言ってもさまざまな種類があり、自分に合った求人を探すのは大変です。

これまでのスキルや経験を活かせる求人を提案してもらえる転職エージェントに登録して、新たなキャリアを築いていきましょう。

不動産営業の転職におすすめの転職サイト・転職エージェント3社比較表
サービス名 タイプ 不動産営業の求人数(※)
リクルート
エージェント
求人数業界最大級の
転職エージェント
公開求人21,409件
+非公開求人1,412件
  • 未経験でも挑戦できる不動産営業求人を探してくれる
  • キャリアの見直し・やりたいことの言語化から支援
ビズリーチ スカウト型
転職エージェント
公開求人1,743件
+非公開求人
  • 不動産営業に限らずさまざまな可能性がみつかる
  • スカウトを受け取れるため自分の市場価値を確かめるのに最適
リアルエステートWORKS 不動産業界特化型
転職エージェント
7,010件
  • 不動産業界に精通したキャリアパートナーが転職活動を支援
  • 面接対策・書類添削・書類作成代行などサポート内容が豊富

※2024年12月時点

この記事でわかること

  • 不動産営業に向いている人と向いていない人それぞれの特徴
  • 不動産営業の楽しさと魅力
  • 不動産営業で働くメリットとデメリット

なおこの記事は、不動産売買会社の社長で自身も不動産営業歴30年の石谷さんと、不動産営業に詳しいキャリアアドバイザー山口さんの両名から取材した内容をもとに執筆し監修していただきました。

未経験から不動産営業への転職を視野に入れている人は参考にしてみてください。

監修者 監修者

山口賢太郎

リアルエステートWORKS キャリアパートナー

山口賢太郎

学生時代に不動産会社にインターンとして働いた後、東証プライム上場の大手不動産会社にて売買仲介に従事。現在はリアルエステートWORKSのキャリアパートナーとして活躍中。
「会社によって社風が異なり、ミスマッチで短期離職につながる」といった経験があり「不動産業界のミスマッチ」を減らしたいという想いで、不動産業界のプロとして求職者の支援を行っている。

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監修者 監修者

石谷吾郎

スマラボ株式会社 代表取締役

石谷吾郎

不動産業界歴30年の実績を持ち、不動産に関する豊富な知識・経験、地域に根ざした情報力を活かして数多くの不動産取引に携わる。
顧客一人ひとりのニーズを徹底的に引き出し、「顧客の理想を最大限に叶えること」を信条とし、単なる住まい探しではなく、長期的な価値と満足度を視野に入れた総合的なアドバイスを行う。

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目次

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不動産営業に向いている人の特徴

まずはじめに、不動産営業に向いている人の特徴を4つ紹介します。

「自分には不動産営業は向いていないのでは?」と思っていても、そうではないかもしれません

不動産営業に向いている特徴をもっているか考えながらみていきましょう。

心理的な駆け引きができる人

心理的な駆け引きができる人は不動産営業に向いています。

他業界の営業職が扱う商材と比較して高単価な不動産を取り扱う不動産営業では、売りたい不動産をより良いものに見せるのが上手な人が成果を上げやすいためです。

不動産業界の知識が浅かったとしても、心理的な駆け引きが上手な人は入社1年ほどでも成果を上げることができ、高年収を実現しているケースも多々あります。

石谷吾郎プロフィール画像
石谷吾郎
スマラボ株式会社 代表取締役

例えば、最新の高い物件をお客様に購入してもらうために、下記のようなトークで2つの物件を比較して、Bをより良く見せられる人が不動産営業ですぐに結果を出している印象です。
「Aは2018年に建てられた物件なので金額的には購入しやすいとはいえ、Bは2024年に建てられたばかりで外観も内観も綺麗ですし、IoTなど最新設備も備わっていますよ。」
「大きな買い物になりますから、多少割高になってもBを購入していた方が良かったと思えるはずですよ。」

顧客の立場になれる人

顧客の立場になれる人も不動産営業に向いているといえます。

不動産は顧客の人生に関わる大きな買い物になることから、顧客ごとに異なる下記のような情報をすべて加味したうえで、顧客が無理なく支払いを続けられる提案をしなければならないためです。

  • ライフスタイル
  • 職種
  • 年齢
  • 収入
  • 今後の展望
  • 家族構成

顧客一人一人の立場になって提案できれば成約に結びつくだけでなく、顧客に満足してもらえます。

目標達成に向けて愚直に頑張れる人

目標達成に向けて愚直に頑張れる人も不動産営業に向いているといえるでしょう。

不動産営業は他業界の営業職とは異なる以下のようなハードルがあり、不動産営業として結果を出して稼ぐためには、目標を絶対に叶えるといった強い意志が必要となります。

  • 四半期ごとなど高めに設定されたノルマ
  • 高単価商材を扱うため一つ目の成約までが大変
  • 上長のレベルは並大抵の努力では超えられず、他の人より努力しないといけない
  • 宅地建物取引士資格を取得するための勉強

ただ稼ぎたいという目標だけでは、ハードルを乗り越えられずに結果的に離職につながってしまう可能性があります。

マルチタスクが得意な人

マルチタスクが得意な人も不動産営業に向いています。

特に都心部で働く場合、顧客数・競合数が多いことから、同時並行で多数の顧客とやりとりしていかなければなりません

そのうえ、1顧客あたりのプレゼンの時間は30分程度と短くなることが多く、いかにわかりやすく効率的に顧客に伝えられるか、効率良く顧客訪問できるかによって、成果を出せるかどうかが変わります。

不動産営業に向いていない人の特徴

続いて、不動産営業に向いていない人の特徴を3つ紹介します。

仮に不動産営業に向いていない特徴をもっていたとしても、努力次第で活躍できるので安心してください。

人と話すのが苦手な人

人と話すことが苦手な人は、不動産営業に向いていません。

不動産営業は衣食住の「住」である高単価な商材を扱い、顧客の人生の一大イベントに携わることが多く、顧客と密に話してさまざまな情報を聞き出す必要があるからです。

また、不動産や金融の勉強をし、顧客の悩みを解決しニーズに応えられるようにして、信頼できる営業であると思ってもらえるようにわかりやすく説明することも求められます

山口賢太郎プロフィール画像
山口賢太郎
リアルエステートWORKS キャリアパートナー

不動産は物件の良し悪しよりも営業担当者の人柄で選んでもらえることが多いため、人と話すのが苦手な人には大変かもしれません。
中でも、賃貸仲介に転職する人は基本的に人と話すのが好きな人が多く、アパレル、百貨店の販売職、飲食店などで人と話すことにやりがいを感じていた人が多い印象です。

仕事で一喜一憂する人

仕事で一喜一憂する人にも不動産営業は向いていないといえるでしょう。

不動産は単価が高く、顧客が納得して購入するまでのハードルが他業界で扱う商材よりも高いことから契約を取るのがそもそも大変だからです。

特に稼ぎたいという気持ちだけでは、結果が出ない時に落ち込んでしまいがちなので、目標に向かって愚直に行動できるマインドが必要となります。

週末休みや安定した時間で働きたい人

週末休みや安定した時間で働きたい人にも下記の理由から不動産営業は向いていないといえます。

  • 不動産業界は縁起が悪いとされる火や水を避けて火・水曜日を休みとしている企業が多い
  • 賃貸仲介など個人営業の場合、土・日曜日に顧客対応することが多い

また、訪問時間も顧客の都合に合わせる必要があり、シフトも不規則になりがちなので、固定シフトで土日休みを希望するなら不動産営業として働くことは難しいでしょう。

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山口賢太郎
リアルエステートWORKS キャリアパートナー

特に売買仲介営業として働いている人は、子どもが生まれるなどして土日休みに切り替えたいと考えて別の職種・業界に転職することが多い傾向にあります。

不動産営業は所属する会社によって向き不向きが変わる

不動産営業は所属する会社によって向き不向きが変わることをご存知でしょうか?

不動産業界の会社の特徴は成果主義または顧客優先の2つに分けられるため、それぞれ向いている人の特徴を解説します。

自分がどちらの特徴をもつ会社に合っているか考えてみてください。

成果主義の不動産会社 とにかく成果を出して高収入を狙いたい人

とにかく成果を出して高収入を狙いたい人は、成果主義の会社の不動産営業に向いています。

不動産会社として成功している企業の多くは利益志向であるため、とにかくノルマさえ達成すれば高収入が期待できるからです。

いかに要領よく営業活動をして、顧客と契約できるかが重要視されることから、活躍できれば年齢性別問わず評価され、入社直後から高年収を実現できるかもしれません。

石谷吾郎プロフィール画像
石谷吾郎
スマラボ株式会社 代表取締役

実際、収入の高さに魅力を感じて不動産営業を希望する人が大半です。
成果さえ出せれば稼げる仕事であることは間違いないですが、顧客の事情よりも企業の利益を優先した提案を上司から指示されるので、もどかしさを感じることがあるかもしれません。

顧客優先の不動産会社 寄り添って提案をしたい人(人に合わせた不動産を提案する仕事)

人にできるだけ寄り添って提案をしたい人は、顧客優先の不動産会社の営業に向いています。

企業の利益よりも、顧客の事情やニーズに合わせた提案をすることが重視されるため、顧客に無理のない金額の不動産を提案でき、もどかしさを感じることがないからです。

成果主義の営業会社と比較するとノルマもきつくなく、知識を身につけながら楽しく長く続けられます。

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石谷吾郎
スマラボ株式会社 代表取締役

私が今経営している企業の営業であれば、人に合わせた不動産を提案する仕事ができます。
契約自体が目的ではなく、契約をいただいたお客様から別のお客様を紹介していただくことが目的だからです。
いろいろなお客様の立場でシミュレーションでき知識が身についていくので、最終的に不動産業で独立したい人も人に合わせた不動産を提案できる企業で経験を積むのがおすすめです。

不動産営業の種類別に向いている人の特徴を解説

ここでは、不動産営業の種類別に向いている人の特徴を2つの軸で解説していきます。

転職活動を始める前に自分がどちらに当てはまるか、あらかじめ自己分析し把握しておきましょう

自分の軸がわからないまま稼げそうだからと不動産営業職に転職したとしても、仕事が合わないと感じてすぐに退職したくなる可能性があります。

山口賢太郎プロフィール画像
山口賢太郎
リアルエステートWORKS キャリアパートナー

自己分析する際は、過去の経験から何が一番やりがいに感じられたかを思い出してみてください。
例えば、学生時代の部活動において、次のようなことの中で一番どのタイミングでやりがいを感じたかを思い返してみるとよいでしょう。

  • 試合で勝ったとき
  • 後輩に頼られたとき
  • 日頃の練習姿勢を評価されたとき
もちろん転職エージェントのキャリアアドバイザーは自己分析もサポートしてくれますが、自分の軸は相談前にまとめておくと、よりミスマッチしにくい求人を提案してもらえます。

自分の成果よりも目の前の顧客が喜ぶ姿にやりがいを感じる人

自分の成果よりも目の前の顧客が喜ぶ姿にやりがいを感じる人は、次の2つの不動産営業が向いています。

  • 賃貸仲介
  • 注文住宅

特に賃貸仲介は不動産業界の中でも取り扱う金額が低めで1契約ごとの利益額が低く、年収が高くなりづらい傾向にあります。

そのため、稼ぐことよりも自分が提案した物件により顧客のうれしそうな姿をみることに楽しさを感じられる顧客志向の人でないと長続きしないのです。

自分の成果でモチベーションが上がる人

自分の成果でモチベーションが上がる人は、下記の不動産営業が向いています。

  • 住宅販売
  • 売買仲介
  • 投資用物件

これらの種類は不動産営業の中でも大きな金額の契約でインセンティブが高く、稼ぐために自分自身を常に鼓舞させられるでないと続けにくいためです。

上司含め稼ぎたいというマインドをもった人が多いことから、顧客の幸せを考えすぎる人は上長との考え方にズレが生じやすく、ストレスを感じてしまうでしょう。

不動産営業の楽しさと魅力

この章では、不動産営業の楽しさと魅力を2つ紹介します。

稼げる一方で大変そうなイメージが強い不動産営業ですが、ならではの楽しさと魅力があるので、目を通してみてください。

昇進・昇格のチャンスが多い

不動産営業は昇進・昇格のチャンスが多い点が魅力です。

一般的には実力主義であることから、年齢・性別そして学歴も関係なく結果さえ出せれば昇進・昇格していけるためです。

成約件数が多いことは、他の営業よりも経験値があり、業務やストレスも多いとみなされ、評価につながります。

現職で結果を出しても評価してもらえない、年収が上がらないといった人は不動産営業が向いているかもしれません。

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石谷吾郎
スマラボ株式会社 代表取締役

私は18歳のときに不動産営業として企業に入社しましたが、入社から2年後にはトップセールスとなり年収が増えただけでなく、管理職ポジションにもなりました。年齢問わず昇進・昇格できるのが不動産営業の魅力の一つだと思います

人の人生に携わることができる

人の人生に携わることができるのも不動産営業の魅力・楽しさです。

不動産は高単価で顧客にとって大きな買い物であり、提案する物件によって顧客の人生を大きく左右する可能性があることから、顧客の将来のライフプランを考慮した提案が必要なためです。

不動産営業では顧客の業種や年収、家族構成、将来のライフプランなどといったパーソナルデータをヒアリングします。

多種多様な人と深く関わりたい人に、不動産営業が向いているといえるでしょう。

不動産営業で働くメリット

ここからは、不動産営業として働くメリットを3つ解説します。

不動産営業は稼げることだけがメリットではありません。不動産営業を目指すべきか悩んでいる人は参考にしてみてください。

家以外の知識も身につけられる

不動産営業として働くと、家をはじめとする物件に関する知識に限らず、金融知識なども身につけられます。

特に売買仲介では住宅ローン、投資販売では投資ローンが必要となり、各種ローンを計算する際に顧客のライフプランをもとに支払い許容額を計算しなければならないからです。

転職前に取得する必要はないものの、FP(ファイナンシャル・プランナー)などの資格があると、相続・税金対策といった金融知識があるとみなされ、顧客からの信頼も得られます。

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山口賢太郎
リアルエステートWORKS キャリアパートナー

新しい知識がどんどん身についていくことで、自分自身スキルアップしている実感が湧くのも不動産営業のやりがいの一つです。
できることが増え、扱える不動産の単価が上がっていくと、稼げる以外の仕事内容の部分でもモチベーションを保ちやすくなります。

成果がそのまま給与に反映される

不動産営業は成果主義であることから、基本的に成果がそのまま給与に反映されます。

そのため、未経験でも転職しやすいうえ、学歴・経験・入社年数問わず結果さえ出せばすぐに高収入を実現できる可能性があります。

高卒者であっても大卒者より高い年収となる場合もあり、「人生逆転したい」と思っている人にもってこいの職種といえるでしょう。

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山口賢太郎
リアルエステートWORKS キャリアパートナー

例外として、金融機関の不動産事業部、一般企業の不動産事業部などといった一部の不動産営業は、以下の理由から成果を出しても給与に反映されないケースがあるので覚えておいてください。

  • もともと金融出身の人が多い
  • 会社全体として給与制度を統一している
  • 年功序列制が多い

実績を積めば独立やハイクラス転職を目指しやすい

実績を積めば独立やハイクラス転職を目指しやすいのも不動産営業のメリットです。

不動産営業は高単価物件を取り扱う契約難易度が高めな営業職なので、実績を積めば積むほど不動産に関する知識や金融知識が増えていき、顧客からの信頼を得られるからです。

高年収を稼げるようになってからも、独立やハイクラス転職を目標にすればモチベーションを保ちやすいでしょう。

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山口賢太郎
リアルエステートWORKS キャリアパートナー

実際、不動産営業を経験した後、下記のような職種に転職する人が多い傾向にあります。

  • 人材業界のキャリアアドバイザー
  • IT業界のSaaS営業
  • M&Aの仲介営業
特にM&Aの仲介営業に転職する人は、不動産営業よりも高いインセンティブを求めている印象です。

不動産営業で働くデメリット

続いて、不動産営業として働くデメリットを3つ紹介します。

稼ぎたいことだけを理由に不動産営業に転職して、「想像と違った」「つらいから辞めたい」とならないように、あらかじめデメリットも押さえておきましょう。

成果主義のため給料が安定しづらい

成果主義の会社で不動産営業として働くと、給料が安定しづらいのがデメリットです。

ノルマを達成し成果を出せれば稼げるとはいえ、逆に成果を出せなければ給料が思いのほか低くなってしまう可能性があります。

特に完全歩合制の会社だと、成果が出なければ生活が苦しくなるほど歩合の割合が多いことがあるので、転職エージェントのキャリアアドバイザーに基本給とインセンティブの割合を事前に聞いておくと安心です。

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山口賢太郎
リアルエステートWORKS キャリアパートナー

仕入れや投資用物件営業の場合、とにかく数をこなすことが求められるので、1日40社回る営業と1日30社回る営業では大きな差が出てしまいます。

土日休みがなくなる

不動産営業として働けば、土日休みがなくなるのもデメリットといえます。

不動産営業はBtoC営業が大半で、顧客が休みで動きやすい土日が営業活動のメインとなることから、土日に休めることは稀です。

また、不動産業界は火・水曜日休みを基本としており、シフトも不規則なのでワークライフバランスが取りにくいと感じる人もいるでしょう。

顧客の要望と会社の方針が合わない場合がある

顧客の要望と会社の方針が合わない場合があるのも不動産営業のデメリットの一つです。

会社の利益優先で顧客に無理を言って契約してもらうことにつらさを感じてしまう可能性があります。

特に稼ぐために利益志向の会社に勤めてしまうと、顧客と上司の板挟みになって顧客にしわよせがいきやすくなり、モチベーションを保つのが大変になってくるかもしれません。

未経験から転職・採用されやすい不動産営業の種類

未経験から転職しやすい・採用されやすい不動産営業の種類は、以下のとおりです。

  • 賃貸仲介
  • 売買仲介
  • 投資用の販売営業

基本的に顧客志向が求められる賃貸仲介・売買仲介は、経験がなくても顧客のことを考えて対応し実績を出せれば問題ありません

また、投資用の販売営業では稼ぎたいマインドの人が多くハードな環境であるため経験のある志望者が少ない傾向にあります。

ただし、同じ仲介営業でも、賃貸仲介より売買仲介の方が自分で顧客をもつまで時間がかかる場合があることはあらかじめ押さえておきましょう。

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山口賢太郎
リアルエステートWORKS キャリアパートナー

土地・物件仕入れの営業の中途採用においては、求職者のこれまでの不動産業界でのツテを目的に採用されやすく、デベロッパー、賃貸管理の場合、専門的な要素が求められるため未経験での転職は厳しい傾向にあります。

同じ不動産業界でも会社によって転職の難易度が異なる

同じ不動産業界でも会社によって転職の難易度が異なることも覚えておいてください。

例えば、成果主義系の営業会社なら採用されやすいものの、入社した後ノルマを達成するのが大変です。

また、地域密着型や紹介客が多いような会社であれば、担当エリアの知識やお金にまつわる知識を求められるので、採用の際、該当地域に以下のような所以をもつ人が採用されやすい傾向にあります。

  • 幼少期住んでいた
  • 地元である
  • 地域に愛着がある
  • 地域に詳しい
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山口賢太郎
リアルエステートWORKS キャリアパートナー

不動産営業として未経験者を採用する企業は、大前提として目標があって、目標に向けて努力できる人を採用したいと思っています。
なんとなく「稼げそう」「かっこいい」「楽したい」といったような曖昧な状態で面接に臨んでも選考を突破できない可能性があるので、必ず自己分析して不動産営業として何を成し遂げたいのかといった目標をもつようにしてください。

未経験から不動産営業に転職した人の事例

ここでは、未経験から不動産営業に転職した人の事例を紹介します。

未経験で不動産営業に転職した先輩たちのリアルな声となっているので、参考にしてみてください。

住宅設備機器関連営業管理から売買仲介に転職した46歳男性の事例

編集部がインタビュー
46歳男性/年収800万円→1200万円/勤務地:神奈川
つらいことが多いのは事実だけどやりがいのある仕事

管理職として働いていましたが、人間関係でストレスが溜まっており、「個人裁量で高年収も見込めるかも?」と物件近隣の情報や住み心地など、土地勘が無いことに不安を抱きながらも戸建て・マンションの売買仲介営業に転職しました。

お客様とコミュニケーションをたくさん取らなければいけないとは覚悟していたものの、金融機関や業者との打ち合わせも長いことにも驚きました。

良くも悪くも古い体質の業界であることと、最初は紹介客などが期待できないのでつらいことが多く、入社直後はとにかく根性が必要だと思います。

ただ、成果で収入が上がるだけでなく、お客様が喜んでくれるのは本当にやりがいがある仕事だと思っています。

居酒屋のホール・調理から不動産売買仲介に転職した29歳男性の事例

編集部がインタビュー
29歳男性/年収350万円→400万円/勤務地:神奈川
想像よりも若い世代の人が活躍していて働き心地は悪くない

居酒屋でホール・調理担当として働いていましたが、「成果が収入に反映されるような仕事をしたい」「収入を上げたい」と思い、親が不動産会社を経営していたこともあって売買仲介営業に転職しました。

営業職未経験だったので自分に営業ができるか不安でしたし、ブラックな業界だと思っていたものの、想像よりも若い世代で活躍している人が多く業界内のつながりも深いため、情報交換などがしやすく働き心地は悪くないです。

大きな金額を扱うことから不動産営業に不安に感じる人も多いと思いますが、未経験転職である以上どの業界でも不安はつきものなので、不動産営業に魅力を感じているなら飛び込んでみてください。

不動産営業への向き・不向きがわかった人におすすめのエージェント・サイト3選

ここからは、不動産営業への向き・不向きがわかった人におすすめの転職エージェント・転職サイトを3社厳選して紹介します。

未経験者でも転職できるとはいえ、不動産営業にはいろいろな種類があるので、これまでのキャリアを活かせる自分に合った求人を一人で探すのは難しい傾向にあります。

3社すべてに登録し、それぞれのいいとこ取りをしながら効率的に転職活動を進めましょう。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、長年の実績から交渉力に強みのある求人数業界最大級の大手転職エージェントです。

業種問わず幅広い求人を保有していることから、未経験でも挑戦可能な不動産営業求人を紹介してくれるうえ、求人企業に合わせた書類添削や面接対策も万全です。

これまでのキャリアの見直しはもちろん、自分でも気づいていなかったやりたいことを言語化するところからサポートしてくれるため、「やりたいことがわからない」人におすすめできます。

リクルートエージェントの基本情報
公開求人数 511,132件
非公開求人数 249,986件
不動産営業の公開求人数 21,409件
不動産営業の非公開求人数 1,412件
運営会社 株式会社リクルート
本社 〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー
拠点 札幌(北海道)・仙台(宮城県)・宇都宮(栃木県)・さいたま(埼玉県)・千葉・丸の内/立川(東京都)・横浜(神奈川県)・金沢(石川県)・新潟・長野・静岡・名古屋(愛知県)・京都・大阪・神戸(兵庫県)・岡山・広島・高松(香川県)・福岡
対応エリア 全国47都道府県、海外
許可番号 13-ユ-313011
利用料金 無料

※2024年12月時点

ビズリーチ

ビズリーチは、高年収求人が豊富なスカウト型転職エージェントです。

職務経歴書を登録するだけで企業やヘッドハンターからスカウトが受け取れるので、自分の市場価値を確かめながら不動産営業以外のキャリアの可能性も知りたい人におすすめです。

なお、職務経歴書の精度の高さによってより多くのスカウトを受け取れる可能性があるため、エージェント型サービスと併用し担当キャリアアドバイザーに書類添削してもらってから登録するとよいでしょう。

ビズリーチの基本情報
公開求人数 147,438件
非公開求人数 非公開
不動産営業の公開求人数 1,743件
不動産営業の非公開求人数 非公開
運営会社 株式会社ビズリーチ
本社 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー12F
拠点 東京・大阪・名古屋(愛知県)・福岡・静岡・広島
対応エリア 全国47都道府県、海外
許可番号 13-ユ-302647
利用料金 無料(一部有料)

※2024年12月時点

リアルエステートWORKS

リアルエステートWORKSは、不動産業界の特化型転職エージェントです。

不動産業界の経験豊富かつ専門知識を持ったキャリアパートナーが、転職活動をサポートしてくれます。

どんな業態の企業が良いのか、どんなキャリアプランを描けるのかなど、業界特化型ならではの専門的な支援が可能です。求職者自身の経歴や強みを引き出したうえで、マッチした企業の紹介をしてくれます。

また、履歴書や職務経歴書などの添削だけではなく、書類作成を代行してくれるサービスもあるため、初めての転職や書類作成が苦手な方にもおすすめできる転職エージェントです。

リアルエステートWORKSの基本情報
不動産営業の公開求人数 7,011件
不動産営業の非公開求人数 非公開
運営会社 株式会社アップベース
本社 〒153-0042 東京都目黒区青葉台3-1-18 青葉台タワーANNEX3F
拠点 東京
対応エリア 全国
許可番号 13-ユ-311057
利用料金 無料

※2024年12月時点

不動産営業を目指す人や転職を考えてる人のよくある質問

この章では、不動産営業を目指す人や転職を考えている人のよくある質問に回答していきます。

事前に不安要素を少しでも解消して、不動産営業への転職活動を進めていきましょう。

不動産営業に活かせる資格は何?

不動産営業に活かせる資格は、宅地建物取引士などです。

宅地建物取引士は、不動産の基本的な知識、不動産関係なく法律の知識が試される国家資格であり、もっているとある程度不動産の知識があるとみなされるため、大手企業でも取得を推奨しています。

不動産営業として転職するためにも、顧客に信頼してもらって実績を積むためにも、取得しておきたい資格といえるでしょう。

山口賢太郎プロフィール画像
山口賢太郎
リアルエステートWORKS キャリアパートナー

FP(ファイナンシャルプランナー)の資格は、売買仲介、投資用の販売営業を目指す人はもっているに越したことはないですが、お客様の信頼を得られるとはいえ賃貸仲介営業には正直あまり必要な場面はないかもしれません。
不動産営業の取得優先度の高い資格は宅地建物取引士となります。

女性で不動産営業を続けるのは大変ですか?

女性でもライフスタイルによっては不動産営業を続けることは大変ではありません

もちろん性別問わず不動産営業にはつらいときもあるとはいえ、女性ならではの懐の入りやすさを活かせる賃貸仲介、売買仲介など、顧客との関係性が重視される営業は女性が活躍しています。

また、賃貸仲介大手のトップセールスには女性が多いうえ、一度子育ててリタイアしたとしても勉強を続けてさえいれば復帰することも可能です。

ただし、子どもが小さいうちは不規則でハードな勤務体系の営業職ではなく、契約書作成などバックオフィスの仕事に回る人が多い傾向にあります。

石谷吾郎プロフィール画像
石谷吾郎
スマラボ株式会社 代表取締役

正直まだまだ不動産営業は男性の仕事というイメージが強いものの、これからはもっと女性が活躍する時代が来ます
女性は責任感をもって仕事に取り組めるだけでなく、男性とは異なる緻密さやていねいさを兼ね備えている人が多い印象があり、顧客から信頼されている人も多くいるので安心してください。

都心と地方で求められるスキルは違いますか?

不動産営業においては、都心部と地方で求められるスキルは下記のように異なります。

都心部 地方
  • マルチタスク能力
  • 競合他社、自社の他の営業に負けないという闘争心
  • 該当地域が地元
  • 幼少期に住んでいた
  • 地域に愛着がある
  • 地域に詳しい

都心部は競争環境でありいかにたくさんの顧客とアポを取り実績を取るかが重要で、地方は地元に愛されている企業が多く一人の顧客と長期的な関係を築ける人が求められます。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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