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テレワークで新入社員をフォローするには?効果を高めるポイント6つ

近年、働き方改革などの影響からテレワークが普及し、新入社員教育や新入社員のフォローもテレワーク下でおこなう企業が増えています。

これまでのように対面でコミュニケーションを図っていた状況と異なるため、テレワーク下での新入社員のフォローの仕方に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

今回は、テレワークにおける新入社員フォローの課題や、効果的なフォローのポイントを紹介します。

テレワークにより変化した新入社員フォロー

働き方改革や新型コロナウイルス感染症の影響から、急速にテレワークが普及しました。

それに伴い、新入社員研修もオンラインに置き換えるなど、企業の人材育成体制は大きく変化しています。

研修後の実務もテレワークとなる新入社員が多いため、人材育成のためのフォロー方法も変化し、従来とは異なる工夫が求められています。

テレワークにおける新入社員フォローの課題とは

テレワーク下で新入社員をフォローする際には、どのような課題があるのでしょうか。

1つは、成長のバラツキです。新入社員はそれぞれ、入社時点でのパソコン能力や習熟度、教育を受けるための環境に差があります。みんなが同じスタートラインとは一概にはいえないため、成長にもバラツキが生じているようです。

また、テレワーク下では自己管理能力やモチベーションの度合いにより、個人差が出やすいともいえます。指導側からすると、新入社員の態度や表情から積極性・理解度・個性などを観察できていたのが、テレワーク下では観察しにくくフォローが難しいと感じるようです。

テレワークでの効果的な新入社員フォローのポイント

ここからは、テレワーク環境下で新入社員のフォローを効果的に実施する6つのポイントを紹介します。

  1. テレワーク環境の整備
  2. 新入社員に任せる業務の選別
  3. 入社時からの基本的なルールの徹底と丁寧なフォロー
  4. 目標の設定
  5. 継続的なフォローの実施
  6. 外部機関による新入社員研修の実施

ポイント(1)テレワーク環境の整備

まず、新入社員に対するテレワーク環境構築へのフォローが重要です。

具体的には、研修や業務をおこなうためのIT機器の貸与、通信費の負担に関するルールづくりと説明、静かで集中できる環境の提供などが必要となります。

環境整備とあわせてツールのレクチャー、フォローのための相談窓口、担当者なども決めておきましょう。

ポイント(2)新入社員に任せる業務の選別

新入社員に任せる業務として、テレワークで可能なものとそうでないものがあります。そのため、移行期には業務を選別する必要もでてくるかもしれません。

新入社員の研修や業務を見直し、テレワークでの効果的な指導方法を確立させることで、十分な教育効果を発揮することが期待できます。

ポイント(3)入社時からの基本的なルールの徹底と丁寧なフォロー

新入社員へは、まずはじめにテレワークのルールを伝えましょう。IT関連の知識が乏しく操作に不慣れな新入社員もいるので、丁寧なフォローが大切です。

初期の段階で、勤務開始・終了の報告やファイルを私物のパソコンにコピーしないなど、基本的な業務ルールの周知徹底もおこないましょう。

ポイント(4)目標の設定

テレワーク環境下ではモチベーションが低下しやすいため、目標を明確に設定します。

周囲からの評価や反応がテレワークでは感じにくいため、達成感を得やすい目標を設定し教育することが望ましいです。

ポイント(5)継続的なフォローの実施

テレワークでの新入社員教育は一方的になりやすいため、定期的なフォローをおこないましょう。

メンター制度や1on1ミーティングを導入し、継続的に新入社員をフォローすることも効果的です。

ポイント(6)外部機関による新入社員研修の実施

近年では、一般的なビジネスマナーや基礎的なITリテラシー習得などは外部機関を利用する企業も多いです。

専門の外部機関では、教育スキルの高いオンライン研修が充実しているため、自社に必要であれば検討しましょう。

採用支援のプロに教わる新入社員フォローのコツ

働き方改革により今後もテレワークが推進される中、新入社員のフォローはどのように対応していくのがよいのでしょうか。

のべ3,000社の採用支援をおこなうカケハシ スカイソリューションズのHR部事業部長に、テレワークにおける新入社員フォローのコツを聞いてみました。

S.S
S.S
(株)カケハシ スカイソリューションズ
HR部 事業部長

テレワーク環境下でおこなう新入社員のフォローで大切なことは?

テレワーク下では、新入社員のスケジュール管理をしっかりとおこなうべきだと考えます。

入社したての社員は、まだ成果とよべるものが少なく、数値で実力を測ることが難しいです。育成に携わる人は、その日の業務を事前に新入社員とすり合わせし、進捗の確認をしながら必要なフォローをしていくとよいでしょう。

テレワーク環境を整備し、困ったことがあればすぐ聞ける状況を作ることも大切です。そのためには新入社員が躊躇せず、「あの人に聞いてみよう」と思えるよい関係性を築くことも大切ですね。

上司や先輩社員から積極的にコミュニケーションすることを、テレワークでは特に意識してください。

テレワークでの新入社員フォローで実際に導入してみて効果的だったものは?

テレワークをしていると、オフィスにいるときよりも日常のコミュニケーションや雑談をすることが難しくなります。

新入社員のフォロー手法の1つとして、日々のコミュニケーションを円滑にするためのアプリを活用するのもよいでしょう。

カケハシでは、「らくらく新入社員フォローオンライン」というサービスを展開しています。

アプリ上で新入社員と先輩、上司、人事が気軽にコミュニケーションをとれるため、日頃の体調や心の状態を気づきやすくなっています。

心の状態をキャッチする能力は本来バラツキがあるものですが、アプリを導入することで個人の能力に依存せず、適切なフォローに結びつけられるでしょう。

新入社員にとっても、このようなアプリは、コミュニケーションのきっかけとなり先輩や上司との距離も近くなります。

コミュニケーションで大切なことは、直属の先輩や上司だけでなく「チームや社内みんなでフォローしているよ」という雰囲気を出すことです。

特にテレワークでは直接顔を合わせる機会が少ないからこそ、コミュニケーションツールを使って日常を共有することが大切です。

まとめ

働き方が大きく変化する中、テレワークでの新入社員フォローはオフライン以上に丁寧におこなうことが重要です。

丁寧なフォローを実現するためには、現場の環境整備や指導側のスキル、導入ツールも大きく関係してきます。

今回の記事を参考にテレワーク下でのフォローのポイントをおさえ、新入社員の気持ちに寄り添った成長支援の仕組み、フォロー体制を構築してはいかがでしょうか。

 

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「人と組織の成長を加速する」というミッションのもと、採用、育成、定着を支援する様々なソリューションをワンストップで提供するカケハシ スカイソリューションズならではの知見をお伝えすることを目的として記事を執筆・編集。離職防止の知恵袋では、人事担当向けに、社員の定着・離職防止に役立つノウハウを幅広く取り扱っています。
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