私は株式会社カケハシスカイソリューションズ(以下、カケハシ)に入社して1ヶ月が経過した中途入社者です。
カケハシでは社員の離職防止を目的として『HR Ring(旧カケハシboarding)』というツールを導入しています。
本記事では入社してから1ヶ月間、『HR Ring(旧カケハシboarding)』を使ってみたことで感じた欠点と魅力をお伝えします。
目次
離職防止ツール『HR Ring』とは
『HR Ring』は2018年9月にリリースされた『カケハシboarding』が、2020年1月にリニューアルして生まれ変わった、新しい離職防止ツールです。
>>こちらから離職防止ツール『HRRing』の詳細をみることができます
「HR Ringってどんなツール?」
「いったいどんな使い方をするものなの?」
そのように思われた方が大半なのではないでしょうか。
そこで本記事ではまずツールの概要と実際にどんな作業が発生するのかを簡単に説明していきます。
そもそも『HR Ring』って何?
『HR Ring』とは、社員の離職防止を目的とした作られた社内のコミュニケーション活性化ツールです。
カケハシの開発したアプリで、大きく3つの機能をもっています。
- パルスサーベイ…日々の社員のこころとカラダの状態を把握するための機能
- クルーアンケート…社員の志向や状態を定点観測するためのアンケート機能
- ポジティブポイント…社員同士がお互いの行いに感謝を伝え合うことのできる機能
この中で私が入社して1ヶ月の間に利用したのは、パルスサーベイとポジティブポイントの2つの機能でした。
そこで本記事ではこの2つの機能を使ってみて思うことをお伝えします。
『HR Ring』の使い方
『HR Ring』の各機能の使い方を説明します。
パルスサーベイ
日々おこなう作業はいたって単純です。毎日アプリに「今日はどんな感じ?」という質問が届くので、その質問に回答するだけ。
回答すべき項目もシンプルで、以下の3点のみです。
- 今日のこころの状態
- 今日のカラダの状態
- ちょっと一言
今日のこころとカラダの状態は4択の選択形式となっており、「いい/ちょっといい/ちょっとわるい/わるい」の中から当てはまるものを選択します。
ちょっと一言はフリー記述形式なので、その日あったことや思ったこと、伝えたいことなどを自由に記述していきます。
カケハシでは毎朝9時に入力通知が来る設定となっており、朝の状態に合わせて回答します。
回答結果は一部の人に限定して通知され、誰に通知するかは自由に設定ができる仕様になっています。
私の場合は配属された部署の課長および事業部長に通知される設定になっており、課長と事業部長に通知されることは利用方法を説明するタイミングで共有されていました。
ポジティブポイント
「社員の○○さんに感謝を伝えたい!」と思ったときに使います。そのため日々作業が発生するわけではありません。
「プロジェクトに協力してくれた」
「業務のわからないことを教えてくれた」
「掃除を率先しておこなってくれた」
「美味しいご飯屋さんを教えてくれた」…など
自分が相手に感謝を伝えたいと思ったときにポジティブポイントを送ります。送ったポイントは賞与還元や商品交換が可能になっています。
ポイントの送り方も簡単で、アプリ上で相手を指定してメッセージを送るだけで完了します。
離職防止ツール『HR Ring』を1ヶ月使ってみた感想
『HR Ring』の説明を受けて最初に思ったこと。それは「なぜ、パルスサーベイが離職防止に必要なのか?」という疑問でした。
ポジティブポイントは社員同士が感謝を伝え合うことでコミュニケーションの活性化につながることはイメージできたものの、パルスサーベイはあまりにもシンプルな質問と回答方法だったためコミュニケーションが活性化されるイメージがわかなかったのです。
ここからは、そんな疑問を抱えつつも1ヶ月間毎日欠かさず『HR Ring』を使いつづけたことで体感したツールの欠点と魅力についてお伝えします。
『HR Ring』の欠点
『HR Ring』を使って感じた欠点は2点ありました。
1.最初のうちは入力を忘れそうになる
毎日欠かさず入力することが求められるパルスサーベイですが、入力を強制する機能があるわけではありません。
そのため入力が習慣化するまでは、人によっては入力を忘れてしまう可能性もあると感じました。
入力に慣れてしまえば解決する欠点ではあるものの、毎日入力することに意味がある機能であるため、いかに習慣化させるかが課題になると思いました。
2.パルスサーベイの重要性が伝わりにくい
私自身、日々運用してはじめてパルスサーベイの重要性を実感していきましたが、最初は作業をおこなうメリットがあまり理解できませんでした。
パルスサーベイを使うメリットが伝わらないとなかなか日々の入力は定着しないと思います。
シンプルな質問内容と回答方法であるために、パルスサーベイをおこなう重要性が最初は理解しにくいということが欠点だといえます。
『HR Ring』の魅力
『HR Ring』を使って感じた魅力は3点ありました。
1.見守られているという安心感が得られる
中でも一番魅力に感じたことは「見守られているという安心感が得られたこと」でした。
私が入社した4月は自社の新入社員の受け入れとクライアントの新入社員への研修が重なる時期でカケハシはまさに繁忙期。
入社して1週間、自分の上司となる課長、事業部長はほぼ社内におらず顔を合わせることもない状態でした。
忙しい時期だとわかって入社したものの、上司が最初から1週間ほぼ顔を合わせないというのは通常なら少なからず不安が募ったと思います。
その不安を解消したのが『HR Ring』でした。
『HR Ring』は、日々の回答結果に上司が返信できるようになっています。忙しい上司でしたが、3日に1回くらいのペースで返信をくれました。
ときには『HR Ring』に入力した1分後に返信が来たこともあり、顔は合わせていなくてもまるで会話したかのような気持ちになりました。
たったひとことの返信でも、ここまで気持ちが違ってくるのだなと自分でも驚きました。
2.使い方が簡単で、負担に感じない
パルスサーベイは毎日欠かさず入力する必要がありますが、ひとこと以外は4択の選択形式ということもあり入力は本当に簡単でした。
ひとことだけは自分で考える必要があるので、最初は「何を入力しようか?」と悩みましたが、毎日やっていくと特に何も考えずに頭に思い浮かんだことを書けるようになり、1分程度で回答できるようになりました。
入力する側にとって、負担なく毎日継続できる手軽さが魅力だと感じました。
3.積極的に社員とかかわろうと思える
ポジティブポイントがあったことで入社早々他部署の社員からポジティブポイントをいただいたり、逆に送ったり…と気軽にコミュニケーションをとることができました。
入社して最初はわからないことも多く、他部署の社員に質問する場面も多くありました。
そんなときに質問をされた側が「質問してくれてありがとう」とポジティブポイントを送ってくれたことがありました。
質問してばかりの状態を申し訳なく思っていた私でしたが、もっと積極的に多くの社員とコミュニケーションをとっていこうと思えるようになりました。
離職防止ツールは使い方次第で効果が変わる
入社から1ヶ月、『HR Ring』を使ってみたことで感じた欠点と魅力をお伝えしてきました。
使ってみて思ったことは「離職防止ツールの導入だけでは離職防止の効果は薄いのではないか」ということです。
1ヶ月間『HR Ring』をただ入力するだけで、上司や他社員から何の反応もなかったとしたら…、私はここまで『HR Ring』に魅力を感じなかったと思います。
離職防止ツールはあくまで社員を知る材料にすぎず、どのように使うかによって離職防止の効果は変わるといえるでしょう。
カケハシでは離職防止ツールの提供だけではなく、システムの定着を目的としたワークショップもおこなっています。
離職防止ツールの導入をご検討されている場合は、ぜひ一度ご相談ください。
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