企業の成長を左右する採用活動。皆様は、「ATS」を活用していますか?
近年では、少子高齢化や採用実施企業の増加、価値観の多様化によって、採用に苦戦している企業が増えてきています。
バブル期のピークを軽々と超える昨今において、採用活動を成功に導くために、様々な企業が試行錯誤を繰り返しており、そんな中、今注目されているのがATSです。
採用活動をより効率的に実施し、成果を出す為に導入に踏み切った企業も増えてきています。
そこで、今回は「そもそもATSが何なのか?」「どんなメリットがあるのか?デメリットは?」といったATSにまつわる、基本的なポイントをご紹介します。
目次
ATS(採用管理システム)とは?
「ATS」とは、Applicant Tracking Systemの略で、採用管理システムともいわれます。
ATS(採用管理システム)は、採用業務の効率化を担うシステムのことを指しています。
応募者受付から採用決定までにかかる採用担当者の業務を一つのシステム上で管理し、最適な採用活動を送る為の様々な便利機能が搭載されたシステムがATSです。
ATS(採用管理システム)で何ができる?主な機能とは
採用担当者が裏で実施しているタスクには、以下のような業務があげられます。
- エントリー者の管理
- エントリー者への説明会などイベント誘致
- 面接官との日程調整
- 求職者との面接日程調整
- 合否設定
- 合否通知
- 未予約者へのフォロー など
このように採用担当者が裏で実施しているタスクは多岐にわたり、多くの方が採用ピーク時期は膨大な仕事量とにらめっこ。
採用目標人数に対して、十分な人員が確保されている企業を除き、ほとんどの採用担当者は仕事に追われる日々を過ごしています。
そんな採用担当者のパートナーとして、仕事の効率化を担ってくれるのが、ATS(採用管理システム)です。
ATS(採用管理システム)の選び方のポイント
ATSを導入する際、自社に最適なサービスを選定することで、採用業務の効率化を図れます。ここでは、ATS選定における抑えておきたい7つのポイントをご紹介します。
操作性が分かりやすい
ATSの使いやすさは業務の質を左右するため、操作性の確認は不可欠です。無料トライアルの利用や管理画面デモの閲覧など、使用する採用担当者とともに使い勝手を確認しましょう。
さらに、ATSを活用して応募者とのやり取りをおこなう場合は、応募者にとっての使いやすさも重要。サイトの速度やスマホでの使いやすさに重点をおき、サービスをチェックしましょう。
対応している検索エンジン
ネット上の求人情報に特化し、検索・閲覧ができる求人検索エンジン。自社の希望する求人検索エンジンに対応しているかも重要なチェックポイントです。
ATSツールによっては、「Indeed」「Googleしごと検索」など、対応できる求人検索エンジンは異なるケースがあります。
希望する求人検索エンジンへ対応できれば、自社サイトの閲覧やエントリーがスムーズになり、応募者の増加が見込めるでしょう。
対応している求人媒体
採用業務の簡素化には、対応する求人媒体の確認も肝要です。ATSと求人媒体の連携が可能であれば、自動で応募者情報を取り込めるため、手入力の手間をなくせます。
しかし、ATSによっては対応可能な求人媒体には差があり、連携できないケースも。自社でよく利用する媒体がある場合には、連携が可能かチェックしましょう。
応募者の属性にあった連絡手段が使える
応募者との連絡手段は、Eメール以外にもシステム上でやり取りできるWebメールが一般的です。
しかし、とくに若年層ではEメールやWebメールよりもLINEなどのコミュニケーションツールを利用する傾向にあります。
応募者の属性に合った連絡手段を使うことで、開封率や回答率の向上が見込めるため、連絡手段の選択肢も確認しましょう。
連携できる外部システム・ツールの種類
ATSの導入時は、連携可能な外部システムやツールの種類も確認しましょう。既に利用しているシステムとの連携が可能であれば、利便性の向上が望めます。
また、事前にどのようなサービスと連携可能か確認しておくことで、いざ外部のシステムを追加する際もATSとの連携が図られ、より高い業務効率化も期待できるでしょう。
セキュリティの高さ
応募者の個人情報を扱うことになるため、セキュリティの高さも選定ポイントとなります。情報流用のリスクを避けるために、以下の対策が取られているか確認しましょう。
- 個人情報の保護を目的としたプライバシーマークの取得
- 情報資産の保護を目的としたISMS認証の取得
- SSLを用いた暗号化通信の実施
- 不正ログイン防止のための監視
データを簡単に蓄積・分析できる
採用におけるデータを一括蓄積し分析できると、採用業務の手間やコストの削減が図れるため便利です。
ATSによって「どこに採用の課題があり、どのように改善していけばよいか」といった可視化ができることで、採用業務を最適化し、採用実績の向上も期待できるでしょう。
おすすめのATS(採用管理システム)2選
おすすめのATSを2つご紹介します。
sonar ATS
「sonar ATS」は、煩雑な採用業務を可視化し、自動対応による効率化で採用担当者の業務を支援するシステムです。採用担当者の手助けとなる機能を豊富に揃えており、採用業務に悩む企業におすすめです。
詳細については、以下のサービスサイトをご確認ください。
採用一括かんりくん
「採用一括かんりくん」は採用一括かんりくんは、新卒採用・中途採用を一元化管理できる
クラウド型採用管理システム(ATS)です。採用に関わる業務は全てかんりくんで完結し、業務の効率化が可能となります。
詳細については、以下のサービスサイトをご確認ください。
ATS(採用管理システム)導入のメリット
採用管理システムを導入するメリットは大きく分けて3つあります。
- マンパワー削減
- 採用課題の明確化
- タレントプール
1.マンパワー削減
採用管理システムを導入することで、説明会・面接日程の自動誘致、合否通知の自動化、未予約者への自動リマインド通知など様々な業務を”自動”で処理することが可能になります。
また、システムによっては、新卒採用・中途採用・アルバイト採用全てを一元管理することも可能なため、大幅にマンパワーを削減することが出来ます。
2.採用課題の明確化
採用活動全体の数値把握はもちろん、選考ステップごとに出席率、合格率を把握、更に面接官ごとに数値を把握することで、自社の採用活動の良い点、改善点が明確になります。
また、それらのレポートを手間なく出力できるのも大きなメリットだと言えます。
3.タレントプール
媒体のシステムを使い求職者とやり取りをしていると、掲載期間が過ぎるとやり取りを続けることが出来ません。
採用管理システムを活用することで、一度応募があった方とのやり取りを継続できる為、自社オリジナルの人材データベースになるのです。
ATS(採用管理システム)を導入するデメリット
次に、採用管理システムを導入するデメリットをご紹介します。
- コスト増
- 求める機能と出来る機能のミスマッチ
- 操作に慣れるまで時間がかかる
1.コスト増
これまで媒体に搭載されているシステムやExcelを活用していた場合、採用管理システム利用料が別途かかることになります。
採用管理システムによって金額は様々ですが初期費用+月額50,000~100,000円ほどが相場になります。
2.求める機能と出来る機能のミスマッチ
様々な機能・利点がある採用管理システムですが、もちろんすべてが万能というわけではなく、運営会社によってQRコードの対応や、LINE連携などそれぞれ特徴があります。
自社の採用フローや、求める機能を洗い出して導入をしなければ、ミスマッチが生じてしまう可能性があります。
3.操作に慣れるまで時間がかかる
便利なシステムを導入しても、これまでとは大きく異なる操作性になる為、操作に慣れるまでには時間を要します。
ATS(採用管理システム)導入の3ステップ
採用難易度が高まっている中で、自社の採用力を高める為には採用管理システムの導入は非常に効果的で、システムを導入する企業は右肩上がりに増えてきています。
しかし、採用管理システムはただ導入すればいい、というものではありません。導入効果を最大限発揮するために、最低限以下のステップを踏みましょう。
- 採用管理システムのメリット・デメリットを把握し、システム導入の是非を決める
- 自社の採用活動業務を可視化し、必要な機能を整理する
- どの採用管理システムを導入するかを決める
近年、新しい採用管理システムが多数リリースされていることもあり、どの採用管理システムを導入するかを判断するための情報収集に時間がかかる傾向があります。
導入する採用管理システムを迷わないためにも、まずは自社の採用活動業務とフローを可視化し、どういった機能が必要になるのかを整理しておきましょう。
その上で各採用管理システムごとの調査を行い、自社にとってベストなシステムを探し出してみてくださいね。
まとめ
採用業務は属人化しやすく手間やコストがかかる傾向にあり、本来注力すべき面接や採用戦略に十分時間が掛けられないケースもあります。
そのような場合に便利なのが「ATS」です。ATSの選定には、自社の採用に対する課題を明確にした上で、比較検討することが重要です。
今回紹介した、導入の3ステップと7つの選定ポイントを参考に適切なATSツールの導入を進めましょう。
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