少子化による人材不足が社会問題となっている現在、文系学生に比べて数が少ない理系学生の新卒採用は年々難しくなっています。
理系学生を採用するためにはどのようなアプローチが有効で、どのように採用活動を改善していけばよいのでしょうか。
今回の記事では、理系採用を難しくする要因や理系学生へのアプローチ方法、理系採用がうまくいく改善ポイントをご紹介します。
目次
理系採用を難しくする4つの要因
理系学生の採用はなぜ難しいのか、4つの主な要因を解説します。
要因(1)文系学生に比べて理系学生の数が少ない
文系学生と理系学生の数を比べると、文系学生が約6割、理系学生が約4割というデータがあります。
理系学生の割合は少ないですが、理系学生を採用したい企業は多いです。
母数の少ない理系学生を企業が取り合うことになるため、自社に合った理系学生を獲得するためには企業側の努力が欠かせません。
(参考:文部科学省「文部科学統計要覧(令和3年版)」)
要因(2)優秀な理系学生ほど大手志向が強い
優秀な理系学生ほど大手企業への就職を希望する傾向があります。大手企業を希望する理由は、知名度の高さや研究環境の充実などが挙げられます。
知名度の低い中小企業は、理系学生に自社を知ってもらうことから始めなければならず、より厳しい状況といえるでしょう。
要因(3)文系学生に比べて就職活動にかける時間が少ない
理系学生は、大学3年生の後半から研究室に所属して自身の研究に取り組みます。
研究と就職活動を並行しておこなわなければならず、文系学生に比べて就職活動にかける時間や余裕はありません。
人事担当者は選考スケジュールを考慮するなど、理系学生に合わせた柔軟な対応が求められます。
要因(4)理系学生には「大学からの推薦」という採用ルートがある
理系学生には「何社もエントリーして合同企業説明会・選考に進み、内定を得る」というルートの他に、「大学からの推薦で就職先を決める」というルートも一般的です。
研究などで忙しく、就職活動の時間を確保しにくい理系学生の中には「大学からの推薦」を望む人も多く、就職活動に自発的ではない傾向も見受けられます。
理系学生に効果的な3つのアプローチ方法
理系学生に効果的なアプローチ方法を3つピックアップして紹介します。
3つのアプローチ方法を組み合わせてどれだけ実施できるかによって、理系学生と会える確率が高くなります。
企業から積極的にアプローチする
大学主催の就活イベントへの参画や研究室とのコネクションづくりなど、企業からアプローチすることが重要です。
大学との良好な関係性の構築により、「教授から学生に自社を推薦企業として紹介してもらえる」「研究室のOB・OG社員をリクルーターとして受け入れてもらえる」など、学生と会える機会も増え、学生たちの就職活動の選択肢に選ばれる可能性を高められます。
また、最近では理系の新卒採用でも、企業から直接学生にアプローチする「ダイレクトリクルーティング」が注目されています。
研究結果を活かせるエントリー方法を用意する
就職活動と並行して研究に没頭せざるを得ない理系学生は、就職活動用に研究動画を作成することが難しい状況にあります。
そのため、研究結果をそのままプロフィールとして使用できるようなWebエントリーや選考方法など、理系学生が活用しやすい方法を用意しましょう。
地方での認知度を高める
理系学生へのアプローチ方法として地方での認知度を高めることも効果的です。
小さなコミュニティの中では口コミの広まりが早く、合同企業説明会で学生の関心を引く施策を打った企業には多くの学生がエントリーします。
また、地域的に有名な企業であればキャリアセンターから学生への推薦もしやすく、より多くの人材と出会える後押しになります。
理系採用に苦戦する企業が試したい改善ポイント
理系学生の新卒採用に苦戦している企業では、採用活動でどのような点を改善すれば理系学生の採用につなげられるのでしょうか。
カケハシ スカイソリューションズで数多くの企業様の理系採用を支援する採用コンサルタントに聞いてみました。
HR事業部 ゼネラルマネジャー
理系採用に成功している企業の特徴とは?
理系採用に成功している企業には、「違う採用手法を試す」「フットワークが軽い」などの特徴があります。
採用活動で毎年何か新しいことに取り組んでいる企業には、採用力もついていると思いますね。
また、学生に対して企業がどれだけ柔軟性を持たせられるかもポイントです。理系学生と出会う方法を探している企業では、インターンシップを継続して実施したり、オンラインでも実施できるように工夫したりしていますね。
採用状況が変わっても自分たちで改善策を探しにいく努力ができるため、理系採用の成功につながっていると考えます。
理系学生の関心を高めるインターンシップとは?
理系学生は「専門性を生かして働きたい」という思いが強いです。同じ学部出身の先輩や社員がどのように働いているかも学生へのアピールポイントになりますね。
そのため、インターンシップでは「社員の協力」が欠かせません。社員が協力的な企業では、実務に沿った研修のアイデアが出やすいです。
例えば、機械メーカーならCADを使って設計したり、プログラミングして動かしてみたり、実際に働いている社員だからこそ提案できる体験コンテンツが生まれますね。
会議室の中で行う研修だけでは得られない働くイメージが湧くような体験や社員とのコミュニケーションは、学生の記憶に残り、惹きつけにも効果的です。
理系学生を採用するために取り組みたい改善ポイントとは?
企業はとにかく継続的に動き続けることが重要です。「大学に顔を出す」「OB・OGをきっかけに企業を知ってもらう」「SNSで企業情報を発信する」など、企業から学生にアピールしていくことが改善ポイントですね。
先輩から後輩への口コミも大事です。部品製造を行う企業では、社員が自分の出身校に遊びに行って後輩と話し、企業見学につながった例もあります。
社員が自社について話したくなるようなロイヤルティが高い企業であることも大切ですね。
まとめ
採用難易度の高い理系学生を獲得するためには、大学との良好な関係性の構築や、OB・OGをきっかけに自社を知ってもらうなど、企業から積極的にアプローチすることが重要です。
今回の記事を参考に、理系採用での改善ポイントに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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