そんなご相談をよくいただきます。採用活動の一般的な進め方にとらわれずに、早期に学生と接触を図ることができるリクルーター制度。
限られた期間の中で、学生と早めにコミュニケーションを取り始められれば、他の企業よりも有利な状態で採用活動を成功させることも可能になると注目されていますね。
しかし、ただでさえやることが多い採用活動に加えて、あえて導入する必要があるのでしょうか?また、どう活かすことで企業にとってプラスになるのでしょうか?
本記事では、そもそもリクルーター制度とはどのような制度なのかに加え、導入するメリットや導入時のポイントについて解説していきます。
目次
リクルーター制度とは、どんな制度?
そもそもリクルーター制度とは、どんな取り組みなのでしょうか。最も特徴的なのは、一般的な採用活動では実現しにくい、学生との関係を作る採用手法である点です。
通常の採用活動であれば、学生が選考を受けたい企業を選び、情報を集めて応募書類を作成。複数回の選考を通過して企業から内定を得るという形式ですが、それ以外の進め方として選択できるのがリクルーター制度なのです。
リクルーターとは
リクルーターとは、学生の実力を引き出すミッションと、自社の魅力付けをおこなうミッションを担っています。
就職活動の悩みを聞きアドバイスをしたり、次回の自社の選考に向けて弱点の補強と強みの強化をおこなったりと、学生にとっては就活の味方のような存在です。
一方で、短い時間かつ緊張している面接では知りきれない学生の本音を引き出したり、欲しい人材に対して入社意欲を高めたりする存在でもあります。
最終的には自分の担当した学生を内定承諾まで導くことを目的としています。
学生と距離を縮めることが大切となるため、面接の場以外でフランクに学生と接することが大切です。
リクルーター制度導入のメリット
リクルーター制度を導入するメリットは大きく2つあります。
- 活動場所に縛られない
- 活動時期に縛られない
メリット(1)活動場所に縛られない
通常、採用担当が学生にアプローチをかけられるのは、説明会や面接などに限られてしまいます。
一方リクルーターは、出身校やインターンの場から優秀な人材を見つけ、アプローチをかけることができます。
採用活動の場にとらわれず、大学やカフェといったフランクな場で接することができるため、学生がリラックスしやすく本音も引き出しやすいのです。
メリット(2)活動時期に縛られない
リクルーター制度の導入が増えてきた理由の一つとして、採用選考の開始時期が繰り返し変更されたことが挙げられます。
限られた期間に縛られず、採用活動を遂行する方法としてリクルーター制度が導入されるようになりました。
採用選考の開始時期より前倒しした期間に導入が可能なため、企業の知名度に関わらず成果を得やすいでしょう。
現役社員の「味方感」がリクルーター制度の鍵
採用の可能性を広げられるリクルーター制度ですが、どのように活用すれば、内定に繋がりやすいのでしょうか?
ディスコ「キャリタス就活 2018 年卒 採用マーケットの分析」によると、学生が企業選びで重視することとして「社内の人間関係がよい」が上位にランクインしており、社内の人間関係に敏感に反応していることが分かります。
自社の人間関係の良さをリクルーターがアピールし、入社の決め手を作り出すことが大切です。
では、社内の人間関係の良さを感じさせるために、リクルーターはどのように動けばいいのでしょうか?
弊社では2019年度新卒採用において、夏のインターンシップ参加学生から内定者が誕生しました。今回はその施策を一部ご紹介いたします。
インターンシップ後のリクルーター対応例
弊社リクルーターが対応した施策は大きく4点です。
- 関係性の構築
- 特別感の醸成
- 丁寧な就活サポート
- 的確な面接設定
1.関係性の構築
インターンシップ後、すぐに選考をおこなうのではなく、リクルーターによる就活相談を実施。
インターンシップ後のタイミングでは、学生は就職活動にまだ慣れていない状態です。そんな不慣れな就活の相談にのることで、学生の「味方」として関係性を構築しました。
2.特別感の醸成
早期選考への参加意思があった学生には、代表との座談会を設定。選考前から少人数で代表に会える機会とあって、特別感の醸成と強い惹きつけに成功しました。
3.丁寧な就活サポート
リクルーターが丁寧に学生の面談をしながら、ひとりひとりに合わせたサポートを実施。
早期に動く学生は、就職活動に不慣れで自己アピールの方法もうまくありません。実力が発揮できず選考で落ちてしまわないよう、また不安を解消することで、惹きつけを持続させました。
4.的確な面接設定
リクルーターが学生ひとりひとりの能力を見極め、的確なタイミングで面接設定をおこなった上で、選考へ進んでもらった結果、内定承諾へ。
リクルーターが早期から就活をおこなう学生の味方となり、選考官がきっちり見極める…このメリハリが学生を育て、内定承諾へ結びつけることができたのです。
リクルーター制度の導入は、組織にいい循環を生み出す
通常業務も抱えている現役社員を選抜しなくてはならない分、負担が生じる点も否めませんが、採用活動はリクルーター自身の成長にも大きく寄与します。
また、自社から選抜された人材が惹きつけ役を担うことで、より活躍の可能性が高い学生を採用でき、社内に優秀な社員が増えていきます。
リクルーター制度は、会社組織によい循環を生み出す可能性を秘めているのです。人材で惹きつけ、学生にとって替えのきかない一社になりましょう。
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