採用担当者の盲点！？就活生のイメージダウンに繋がる企業の特徴３点

1月、2月は採用担当にとって、最もハラハラする時期ではないでしょうか？春に内定者たちが無事入社してくれるか心配しつつ研修準備を進め、同時進行で次年度の新卒就活ナビ媒体への出稿や、説明会の準備を進める時期でしょう。

受け入れ準備と採用活動が重なる時期、採用担当者の盲点についてご紹介いたします。

社内の意外なところにある、就活生の３つの情報源
社員を採用活動に巻き込んで！実現したい３つの取り組み
就活生は、社員を通じて社風や仕事の魅力を吸収する！

社内の意外なところにある、就活生の３つの情報源

就活生は自分が入社する企業を選ぶとき、ウェブサイトや会社説明会など、企業側が意図的に学生に見せるものだけを見て判断するわけではありません。

例えば、以下の３つが例に挙げられるでしょう。

就活生の３つの情報源

オフィスの清潔感
すれ違う社員の対応
社員同士の会話

１．オフィスの清潔感

企業説明会や面接を社内でおこなう際、会場までの空間は整備されていますか？

いつも歩いている廊下、階段、お手洗い、そして就活生が待機する部屋、面談を行う部屋。社員としてではなく、初めて会社に訪れた就活生の気持ちになって見渡してみましょう。

見慣れた空間も就活生の目線で見返すと、目に留まる箇所が出てきますよ。

▼実際に見受けられるNG例

・受付の花瓶に枯れた花が飾られたままになっている。
・女子トイレの棚が個人の化粧ポーチで散乱している。

２．すれ違う社員の対応

就活生と社員が接触する機会は、企業説明会や選考の場以外にもいくつか思い浮かぶでしょう。

特に、エントランス、エレベーターホール、トイレなど、就活生は多くの場所に立ち寄ります。そのような接点で社員がどのような印象を与えているか想像してみましょう。

身だしなみや表情、挨拶、ちょっとした声掛けなど、意識するとしないとでは、異なる印象を与えます。

▼実際に見受けられるNG例

・面接待ちの就活生に対し、社員が挨拶をしない。
・社員の身だしなみが整っておらず、うつろな表情をしている。

３．社員同士の会話

直接就活生と会話をすることがなくとも、社員同士での会話を聞かれる場面もあるでしょう。お客さまとの仕事のやりとりや、社員同士のちょっとした談笑など、ふと耳に入ってきた企業内での会話も彼らの重要な情報源になるのです。

▼実際に見受けられるNG例

・社員の外注先への電話対応が乱暴。
・ネガティブな発言が社員同士の会話から聞こえてくる。

就活生にとっては、このような企業側が直接見せるつもりではない部分の方が、よりリアルな情報として受け取れる可能性があります。

採用担当者だけが就活生との接し方を意識するのではなく、会社全体で採用活動を意識することが大切なのです。

社員を採用活動に巻き込んで！実現したい３つの取り組み

採用活動は人事だけの仕事ではなく、全社的におこなう活動だと捉え、社員を採用に巻き込む工夫が担当者に求められます。

以下の３つの取り組みの実現を目指しましょう。

実現したい３つの取り組み

採用活動を社内でオープンな取り組みにしよう
採用活動を会社のビジョン共有の機会にしよう
全社的な採用意識の醸成をしよう

採用活動を社内でオープンな取り組みにしよう

採用活動は意識的に社内に情報発信していかないと、人事内・プロジェクト内のクローズドな活動になりがちです。

採用活動として導入している施策、必要な支援を積極的に発信することで、会社全体の協力関係の構築に繋げましょう。

採用活動を会社のビジョン共有の機会にしよう

採用活動は、自社のビジョンや人材観を共有する絶好の機会です。

私が担当したお客様の中には、社内報という形で採用施策について全体共有を丁寧におこない、立地や業態をこえて毎年優秀な人材を獲得している方もいらっしゃいます。

会社がどのような人材を求め、採用戦略を練っているのか知ることで、会社全体の意識改善にも繋がるでしょう。

全社的な採用意識の醸成をしよう

採用に関する情報やノウハウも、人事だけで保有するものでもありません。

直接採用に参加する、しないに関わらず、会社全体に対しノウハウ共有することが意識の改善に繋がるでしょう。

一貫した企業イメージを構築するために必要な振る舞いを浸透させ、就活生の来社時の対応を見直すところから始めるといいでしょう。

このような少し遠回りにも思えるような活動が、学生にいつ、どこで、どの社員を、見られたとしても、良い企業イメージを持たれるための一助となり、採用活動の成果に直結します。

就活生は、社員を通じて社風や仕事の魅力を吸収する！

就活生は社員の振る舞いや社内の環境を通じて、社風や仕事の魅力を腹落ちさせます。採用のために整えられた表現、セッティングされた場だけで企業を判断するわけではないのです。

連絡のタイミングや、その際の何気ない一言、偶然すれ違った社員の素の表情や発言、これらから企業の本当の姿を推し量ろうとするものです。

採用活動において、余裕がなければどうしても後回しになりがちな対応ではありますが、社員の振る舞いや会社の環境について、改めて見直してみましょう。このような取り組みも採用成果に直結する重要な準備になるのです。

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