コロナ禍では、これまで当たり前だった新卒学生向けのイベントを開催できるかどうか判断が難しく、企画しても中止や規模の縮小で、集客の計画を立てにくい状況にあります。
また、オンライン型の合同説明会では、大手企業に比べて知名度の低い中小企業は、集客に苦戦するでしょう。
中小企業におけるWithコロナ時代の新卒採用として、どのようなやり方が有効なのでしょうか。
今回の記事では、Withコロナ時代の新卒採用として効果的な4つのやり方と、コロナ禍で需要が増えている「ダイレクトリクルーティング」についてご紹介します。
目次
コロナ禍における中小企業の新卒採用への影響
新型コロナウイルス感染症の流行は、新卒採用業務にも大きな影響を与えています。
Withコロナ時代の新卒学生向けの合同説明会は、「対面重視」から「オンライン重視」に変わってきています。
対面型の合同説明会では、知名度の低い中小企業でもブースデザインを目立つように工夫するなどして、学生の関心を引くことができました。
ところが、オンライン型の合同説明会では、社名とハード情報でしか集客できないのが現状です。
そのため、中小企業は接点を持てた数少ない学生たちが次の採用ステップに進む確率を高める必要があります。
その方法として、「自社のホームページや動画コンテンツなどの充実」「学生の興味を引くインターンシップの企画」などが有効です。
また、学生との接触数を増やせるスカウト型採用の「ダイレクトリクルーティング」が注目されています。
Withコロナ時代に効果的な新卒採用の4つのやり方
Withコロナ時代の新卒採用として注目されている4つの採用方法を紹介します。
採用方法(1)Web説明会・Web面接
Web説明会とWeb面接は、オンライン上で実施する採用方法です。
近年の就活生は、就職活動にあてる時間が減っている代わりに、スマートフォンを使って隙間時間に企業情報などを収集する傾向があります。
Web説明会は、オンラインで企業情報を発信できるため、対面型の会社説明会を避ける学生にも届きやすいです。
また、Web面接なら遠方の学生も参加しやすいというメリットがあります。
採用方法(2)ソーシャルリクルーティング
ソーシャルリクルーティングとは、facebookやTwitterなどのSNSを使った採用方法です。
近年の就活生は何かしらのSNSを利用しているため、就活生の利用ツールに合わせて採用方法を変えていく企業も少なくありません。
SNSは企業の求人情報を発信でき、学生の意識を探ることもできるツールとして注目されています。
採用方法(3)ミートアップ
ミートアップとは、オフ会のような気軽な雰囲気で企業の社員と学生が交流を深め、自社に合った学生に対して選考につなげるアプローチを図る採用方法です。
企業はさまざまなテーマを打ち出してイベントを開催し、学生に自社を知ってもらう機会を提供します。
カケハシ スカイソリューションズ(以下:カケハシ)が運営する「ミートボウル」は、大学名や学部名などのハード情報からはわからない、学生の「強み」「経験」「自信」を武器に応募できる就活サイトです。
企業側は、採用確率の高い学生にピンポイントでアプローチできるのが特徴です。
採用方法(4)ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングとは、企業が主体的に求める人材を探し出す採用方法です。スカウト型採用や逆求人型採用とも呼ばれています。
マイナビやリクナビなどの求人サイトで募集をかけて学生の応募を待つのではなく、データベースから求める人材を発掘し、直接学生にスカウトメールを送って選考を受けてもらうのが特徴です。
メリットとして、「場合によっては採用コストをおさえられる」「ターゲットとなる学生だけにコンタクトできる」などが挙げられます。
Withコロナ時代に中小企業が取り組みたい新卒採用のやり方とは
新型コロナウイルス感染症の影響は、新卒採用にも及んでいます。Withコロナ時代には、どのような採用方法が注目され、実施されているのでしょうか。
これまでのべ3,000社の採用活動・組織活性を支援してきたカケハシの採用コンサルタントに、今どきの新卒採用について聞いてみました。
ゼネラルマネジャー
Withコロナ時代に注目されている新卒採用方法とは?
コロナ禍で増加傾向にあるオンラインの合同説明会では、知名度の高い大手企業が有利です。応募者を待つだけの採用活動では、学生と接点を持つことも難しいと言えますね。
Withコロナ時代に需要が伸びているのは、「ダイレクトリクルーティング」です。
ダイレクトリクルーティングは、データベースから自社に合ったターゲットにしぼってアプローチできます。
求人サイトにもスカウト機能がありますが、企業側のスカウト枠に上限を設けている点が異なります。
ダイレクトリクルーティングでは、学生が受け取れるスカウトメール数にも制限がかかることで、スカウトメールの開封率が高まると考えられています。
学生にとって自分の価値を見出してくれた企業との出会いは、業界の枠を超えた就職の可能性にもつながるようです。
中小企業がダイレクトリクルーティングを行うメリットは?
求人広告の場合、応募する「学生の視野の範囲」でしか採用活動につながりません。
一方、ダイレクトリクルーティングの場合は企業側から求める人材にアプローチできるため、これまで出会うチャンスがなかった人材とのマッチングが期待できます。
また、求人サイトの広告費はダイレクトリクルーティングの2~3倍に増えると言われており、コストパフォーマンスの良さもメリットですね。
コロナ禍ではインターンシップを中止せざるを得ない企業も見られますが、ダイレクトリクルーティングを行うとインターンシップを開催する必要はありません。
採用計画を立てにくい中での有効施策としても期待されています。
ダイレクトリクルーティングの成果に不安がある場合は?
新卒採用領域において、ダイレクトリクルーティングというサービスはまだまだ浸透していないので、利用に不安を覚える方もいるでしょう。
ダイレクトリクルーティングサービスを利用するか迷う場合は、期間限定のお得なキャンペーンなどで実験的に試してみてはどうでしょうか。
ダイレクトリクルーティングサービスとしては「OfferBox」や「キミスカ」などが知られていますね。
就活生の情報が登録されたデータベースを見るだけでも、自社が求める層の学生がどれくらいいるのかを知ることができます。
また、学生にアプローチする前に「自社の強み」について洗い出し、一点突破の強みを打ち出すことが大切です。総合力でアピールするより、尖りを見せると学生に響きやすいですよ。
まとめ
Withコロナ時代の新卒採用として、スカウト型採用のダイレクトリクルーティングの需要が伸びています。
コロナ禍では待っているだけの採用活動では成果につながらないため、企業が主体的に自社に合った学生を探し出し、アプローチすることが有効です。
「ターゲットとなる学生だけにコンタクトできる」「採用コストの削減」といったメリットも期待できるため、今回の記事を参考に、ダイレクトリクルーティングを効果的に活用してみてはいかがでしょうか。
また、Withコロナ時代に大きく変化する採用活動には「オンライン化」が欠かせません。
オンラインならではのメリット・デメリットを踏まえたうえで、これまで通り・もしくはそれ以上の成果を得られるための施策が求められます。
カケハシでは、オンライン化のノウハウの提供や、オンライン新卒採用に携わる社員の方を対象とした講習や研修を実施していますのでぜひ参考にしてみてください。
開催中の無料セミナー
採用が上手な企業はもう動いている?!
2027年度採用成功のために今から取り組むべき施策とは
開催日時:
2024年12月13日(金)10:00-10:30
2025年1月17日(金)10:00-10:30
新卒採用の集客と歩留まりが劇的向上?!
30分で学ぶ、「メタバース採用」活用のすすめ
開催日時:
2024年12月3日(火)10:00-10:30
2025年1月7日(火)10:00-10:30
「採用コンサルティング」って具体的に何するの?
【無料で1回お試し】新卒採用コンサルティング体験会
開催日時:ご希望の日程を承ります
※相談会ご予約後、担当より追って日程調整のご連絡を差し上げます。
おすすめのお役立ち資料
新卒採用の他、各分野のお役立ちコラムを公開中
新卒採用の知恵袋の他、中途採用の知恵袋、社員研修の知恵袋、離職防止の知恵袋を運営しています。ぜひ合わせてご覧ください。