会社案内・パンフレットは、新規開拓のための営業活動や新入社員を募集する採用活動などにおいて重要なツールとなります。
限られたページの中で、企業の強みや特色を簡潔かつ魅力的に伝えるためには、読み手の心に刺さる構成・デザインにする必要があります。
この記事では、会社案内・パンフレットの制作方法と、押さえておきたい作り方のポイント、制作にかかる費用についてご紹介します。
目次
会社案内の作り方~コンセプトの決め方~
会社案内を制作する場合、コンセプトから決めることが重要です。
会社案内を作る目的や、読んでもらいたいターゲット像などを明確化して、目的に合った会社案内となるよう注意します。
このとき陥りがちな間違いは、目的や内容よりも先にデザインから制作することです。
先にデザインを決めてしまうと、中身のない内容になり会社案内の本質が失われてしまう可能性があるだけでなく、内容を挿入するときに制限が出てデザインの変更が生じることも。
やり直しが発生するため、会社案内の制作に余計な時間がかかってしまいます。そうならないためにも、誰に向けて会社案内を制作するのか、まずはコンセプトから考えることをおすすめします。
次項では、「営業活動」と「採用活動」の2つの利用目的別に、コンセプトの決め方をご紹介します。
営業活動が目的の場合
営業活動を目的とした会社案内では、主に取引先や顧客がターゲットとなります。
記載する内容は、会社の実績や製品・サービスの優位性など自社の強みのアピールに重点を置きましょう。
商談や取引につながる重要なツールとなるため、イラストやグラフを使って見やすく、顧客がわかりやすいパンフレットを作る必要があります。
採用活動が目的の場合
採用活動を目的にした会社案内の場合、主に就職活動をしている学生や転職を検討している方がターゲットです。
入社希望者に向けて「自社で働く魅力」をアピールする内容を盛り込みましょう。
入社後の働き方のイメージを広げられるよう、代表からのメッセージや社員のインタビューを掲載して社内の様子を伝えるケースも多く見られます。
会社案内の作り方~コンテンツの決め方~
コンセプトが決まったら、次は会社案内に掲載するコンテンツを決めます。
効果的な会社案内を制作するためには、ターゲット像に適したコンテンツを掲載することが大切です。
ここでは、主に7つのコンテンツをご紹介します。
会社概要
会社概要では、以下のような会社の基本情報を掲載します。
・社名
・本社所在地・支店所在地
・TEL・FAX
・代表者名
・設立年月日
・資本金
・従業員数
・URL
・売上高
・主な業務内容 など
業種によっては「保有資格」「許認可」「免許番号」などの掲載が重要な場合もあります。
また、大切な情報となるため、見やすい文字で記載しましょう。
企業理念
企業理念や取り組みなど、企業としての信念を掲載します。インパクトのあるキーワードを使ってわかりやすく表現する手もあります。
代表社挨拶と内容が重複する場合、どちらか一方のみの記載でも構いません。代表者挨拶を省く場合、代表者の写真を掲載するとよいでしょう。
沿革(歴史)
会社案内には、会社の沿革や歴史を紹介する項目を時系列に沿って入れ込むこともおすすめします。
歴史のある企業にとっては、沿革を紹介することでアピールポイントになります。
あまりにも内容が多い場合は、大きな出来事をいくつかピックアップするなど見やすくする工夫も必要です。
また、ベンチャー企業など歴史の浅い企業は掲載しなくても問題ありません。
代表者挨拶
代表者挨拶では、企業のビジョンや方向性など代表者のメッセージを掲載します。
会社案内のコンテンツの中でも、自社イメージを左右する重要な項目です。ステークホルダーへ向けた適切な内容と文体で記載する必要があります。
社会貢献性や創業のきっかけ、これからの展望なども盛り込みましょう。代表者の写真を一緒に掲載することで、より信頼性が高まります。
商品・サービスの紹介
商品・サービスについて、具体的な内容を掲載します。商品の特徴やサービスの事例などを伝えることで、企業の魅力をアピールします。
営業活動用、採用活動用のどちらにも必要なコンテンツです。イメージを伝えやすくするために、写真も一緒に掲載しましょう。
また、商品・サービスのコンセプトページを入れ込むのもおすすめです。
企業としてサービスを提供する上での信条や誠意を紹介することで他社との差別化が図れる他、ターゲットに刺さる内容になります。
入社案内
採用活動を目的とした会社案内では、就活生に向けた入社についての案内を掲載するとよいです。
会社案内が応募のきっかけになる可能性もあるため、募集要項だけでなくエントリー方法や選考方法なども掲載しましょう。
問い合わせ先となる連絡先も載せておくと親切です。
社員によるエピソードなど
会社案内を会社説明会や採用活動で利用する場合、社員のエピソードやインタビューの掲載をおすすめします。
どのような先輩社員がどのような思いで働いているのかを伝えることで、社風や入社後の働き方をイメージしやすくなります。
自社をアピールできるよいきっかけにもなります。
会社案内の作り方~仕様の決め方~
会社案内に掲載するコンテンツが決定したら、最後に仕様を決めます。パンフレットの仕様はさまざまなため、用途に合ったものを選ぶ必要があります。
ここでは、会社案内によく使われる仕様を3つご紹介します。ご参考ください。
中綴じ製法
会社案内でよく使われる仕様が「中綴じ製法」です。本のようにめくって読めるタイプで、最もポピュラーな形状と言えます。
一般的なパンフレットのサイズはA4サイズで、ページ数は8~12ページと読み応えがあります。フルカラー印刷で写真を多く使用した会社案内を作成したいときにおすすめです。
折り加工製法(リーフレット)
1枚の紙を折って仕上げる「折り加工製法」も、会社案内によく利用されています。
二つ折りや三つ折り、四つ折りがよく用いられており、4、6、8ページの構成で制作できます。中綴じ製法と比べると簡易的かつ安価で制作できます。
製品紹介やカタログなどを用いる商談シーンにおいて、会社概要をコンパクトに伝えるには効果的です。
ただし、二つ折りのパンフレットの場合、掲載できる情報量が少なすぎるため、企業の価値や信頼性を伝える会社案内には不向きと言えます。
他のパンフレットや資料と併用するなど、提案相手に応じた用途をおすすめします。
ポケットファイル形式
見開きページにポケットファイルを加工し、その中に会社案内を入れるタイプのパンフレットです。
表紙もしくは裏表紙の内側にポケットが付いているので、複数の資料をまとめる際に便利です。
会社案内以外にも、ノベルティやDVDなども同封できるのが特徴。会社案内を改訂する際にも、該当のページを刷り直すだけで済むため、他の仕様と比べてかかる手間やコスト面でメリットがあります。
グループ会社で資料が複数ある場合や、パンフレット以外のものを同封したい場合には、ポケットファイル形式をおすすめします。
会社案内の作り方~デザインの決め方~
会社案内のデザインは、コンセプトに合わせて決めます。特に表紙は会社の第一印象を左右するため、ブランドイメージを崩さないよう注意する必要があります。
会社案内を手に取った相手が、「中身を知りたい」と思えるデザインが求められます。会社の魅力を伝えられる印象的な仕上がりになるよう心がけましょう。
テンプレートではなく、製品や会社の写真、企業ロゴなどを利用して、オリジナリティ溢れるデザインを考えることが肝要です。
配色は、落ち着いたカラーが使われることが多いですが、ブランドカラーやイメージカラーがある場合は、そのカラーを中心に使って制作するのをおすすめします。
会社案内の制作にかかる費用相場と内訳
会社案内の制作にかかる費用相場は、パンフレットの仕様や、外注先がデザイン会社なのか印刷会社なのかなどによっても異なり、約15万円〜120万円と幅があります。制作にかかる基本的な費用内訳は以下の通りです。
費用内訳 | 費用相場 (中綴じ製法/8P・1000部の場合) |
ディレクション費 | 8万円程度(1万円程度/1ページ) |
企画費 | 8万円程度(1万円程度/1ページ) |
ページ構成費 | 8万円程度(1万円程度/1ページ) |
取材費や原稿作成費 | 16万円程度(2万円程度/1ページ) |
デザイン制作費 | 5万円~35万円程度 |
写真撮影費やイラスト制作費 | 5万円~10万円程度/1日 |
校正費 | 2万円程度(2,500円程度/1ページ) |
印刷費 | 12万円~25万円程度 |
ここからは、それぞれの費用内容について見ていきましょう。
ディレクション費
ディレクション費とは、会社案内の制作開始から納品までの進行管理にかかる費用のこと。
制作前のヒアリングやクリエイターへの対応、各工程のスケジュール管理などの費用です。
通常は、制作費総額の20%程度を請求するケースが多いでしょう。
企画費
企画費は、全体の構成やターゲットなどを検討するための費用です。
ページ数により、決まった料金がかかるのが一般的です。
ページ構成費
会社案内のページ構成を作成する費用がページ構成費です。
費用を算出する際は、ページ単価で計算するケースと、一式で計算するケースがあります。
取材費や原稿作成費
ヒアリングによる取材や実際の原稿作成などにかかる費用です。
一般的に、ページ単価または一式で料金が決まります。
10ページ単位で変動するケースが多く、ページ数が多いほど、1ページあたりの単価が安くなる傾向にあります。
デザイン制作費
デザイン制作費とは、デザイナーが会社案内を制作するのに必要な費用です。
一律料金や日数ごと、制作内容やページごとに異なる料金を設定するといったように、制作会社により費用感が異なります。
デザイン費用が安い制作会社は、デザインの修正回数が制限されている可能性もあります。
オリジナルのロゴなどを作成する場合は費用が追加となるケースもあるため、制作会社の料金表を確認したり、見積もりをとったりして確認しましょう。
写真撮影費やイラスト制作費
写真の撮影やイラスト制作にかかる費用です。
例えば、撮影費の相場は、「商品・サービスを撮影する数」「撮影する人数」「撮影者の交通費」などによって変わります。
写真撮影費用は、会社の魅力やサービスをより効果的にアピールするために、可能であれば出費した方がよい費用です。
また、イラスト制作費には、通常のイラストのほか、会社の拠点場所を紹介する地図の作成なども含まれます。
校正費
校正費は、文章や色の校正をおこなうための費用です。
会社によってはデザイン料金に組み込む場合もありますが、第三者に校正を依頼する場合は、別途費用請求するケースが多いでしょう。
印刷費
制作の印刷にかかる費用が印刷費です。
費用は、ページ数やサイズ、用紙の色や印刷期間により変動します。
会社によっては、印刷する原稿の版下作成費がかかることも。
用紙の種類やページ数などを考慮し、自社の予算に見合った印刷会社を探しましょう。
会社案内・採用パンフレット制作ならカケハシスカイソリューションズ
採用・育成・定着を支援するさまざまなソリューションをワンストップで提供するカケハシスカイソリューションズでは、会社案内・採用パンフレット、入社案内など採用ツールの制作もおこなっています。
「客観的に見た自社の強みや魅力がわからない」「企業のビジョン・価値観が明確ではない」「ターゲット学生が競合他社に行ってしまう」と言った悩みがある企業も多いのではないでしょうか。
当社では、採用活動支援に特化したコピーライターとデザイナーが、貴社の魅力を明確に「見える化」し、伝えたいターゲットに刺さる会社案内・採用パンフレットを制作します。
ツールを制作することを目的として置かず、採用を成功に導きます。
カケハシ スカイソリューションズの強み
当社の会社案内・採用パンフレット制作においては、以下の強みがあります。
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クライアントの課題に応じて最適なプロジェクトメンバーをアサインするのが特徴です。
組織の力で幅広い課題解決に挑めるため、新たな組織課題が見つかるたびに専門の会社を選定する煩わしさはありません。
下記に、会社案内・採用パンフレット制作の概要や事例も載せております。
ぜひ一度ご検討ください。
まとめ
会社案内を制作する場合、「どのような目的で作るのか」「ターゲットは誰なのか」と言ったコンセプトを明確化することが重要です。
コンセプトが定まらずに制作してしまうと、自社の魅力を伝えられず意味のないものになってしまいます。
この記事でご紹介したやり方や項目を参考にして、効果的な会社案内の制作を目指しましょう。
ターゲットに刺さる会社案内を制作したい方は、ぜひカケハシ スカイソリューションズにご相談ください。
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