インターンシップ

インターンシップを採用につなげる5つのポイント!企画の立て方や学生の声までご紹介!

近年、インターンシップを導入する企業や参加学生が増加し、インターンシップを採用につなげることが重視されています。

また、就職活動を始める学生にとっても、企業選びに欠かせない要素となっているのがインターンシップの内容です。

今回は、採用につながるインターンシップのポイントや、企画の立て方について解説します。

インターンシップを開催する目的

インターンシップを開催する目的は主に以下の3つです。

インターンシップを開催する目的
  1. 早期に学生と接点を持つため
  2. 優秀な学生を発掘・プールしておくため
  3. 企業と学生の相互理解を深めるため

早期に学生と接点を持つため

新卒採用の早期化が進む中、優秀な学生を獲得するための企業間の競争が激しくなっています。

そのような中で企業にとってインターンシップは、早期に学生と出会い、自社への志望度を高められる貴重な機会と言えます。

優秀な学生を発掘・プールしておくため

企業はインターンシップを開催することで、幅広く多くの学生を集められます。

学生側も本選考に比べインターンシップには気軽に参加する傾向があるため、企業にとってはさまざまな人材と出会えるチャンスです。

多くの参加者の中から優秀な学生を発掘し、採用候補としてコミュニケーションを取ることが可能になります。

企業と学生の相互理解を深めるため

企業が新卒採用で懸念することは、内定後の辞退や入社後の早期離職です。

その背景には「企業と学生のミスマッチ」が大きく影響しています。インターンシップは、企業と学生が相互理解を深められる機会です。

インターンシップによる業務体験や社員との交流から、双方が「就職した後のイメージ」を描けるため、内定後や入社後に「思っていたのと違う」と感じるミスマッチを防止することにつながります。

学生が求めるインターンシップとは?

多くの参加者を集めるためには、企業側の伝えたいことだけでなく、学生のニーズに合うインターンシップコンテンツを企画する必要があり、参加者の満足度を高めることが重要です。

具体的にどのような内容が学生からは求められているのでしょうか。

参加して良かったインターンシップの特徴

学生が「参加して良かった」と考える満足度の高いインターンシップには次のような特徴があります。

参加して良かったインターンシップの特徴

自己成長できる
内容が楽しめる
入社後をイメージできる

学生にとってインターンシップへの参加は就職活動における初期のステップであり、就職活動全体に不安を抱えている人も多いです。

インターンシップに参加することで、自己成長のきっかけや、自身の不足している部分に気づけることを望んでいます。特に「社員から個別でフィードバック」を受けることが成長につながると感じている学生が多いです。

また、インターンシップは職業体験の機会ですが、楽しめることや気軽に参加できる要素も必要です。受け身型ではなくゲーム形式のコンテンツを取り入れるなど企画を工夫するとよいでしょう。

参加者の満足度も高く、採用につながる可能性が高まるインターンシップの特徴は、「入社後をイメージできる」ことです。

就業経験のない学生にとって「インターンシップでの経験が、自身の入社後の姿をイメージできる」ことは、その後のエントリーへの重要な指標となります。

不満を感じたインターンシップの特徴

一方、学生が不満を感じる、満足度の低いインターンシップには次のような特徴があります。

不満を感じたインターンシップの特徴

学びが少ない
企業側の準備不足が伝わる

学生はインターンシップで、どれだけ新しい学びが得られるかを重視しています。企業説明会や採用サイトから得られる情報量と大差なければ満足度は下がるでしょう。

また、学業の合間を縫って時間をやりくりしインターンシップに参加している学生にとって、企業側の準備不足を感じるインターンシップは不満が残ります。

内容が不十分だったり進行の悪さが露呈したりすれば、志望度を大幅に下げることにつながってしまうのです。

インターンシップの企画方法、設計の流れ

インターンシップを企画する際には、どのように進めるとよいのでしょうか。設計の流れを順に紹介します。

現状の把握

企画を立てる前にまずすべきことは、自社のインターンシップの現状把握です。現在実施しているインターンシップの内容と現状把握をおこない情報を整理することで、出来ていることと、足りないことが明確になります。

下記の例を参考に現状を把握してみましょう。

例.A社のインターンシップ内容と現状

内容 内容:会社説明・グループワーク
日程:1日
現状 参加目標:100人
参加人数:60人(目標達成率60%)
・インターンシップ開催後のフォローができていない
・インターンシップ参加者からの採用が0人

目的や課題、打ち手の整理

次に、自社のインターンシップにおける「目的」や「課題」、「打ち手」を整理します。この際、数値目標よりもインターンシップの中身にフォーカスしましょう。数値目標はKPIとして重要ですが、目的化してしまうとインターンシップの内容がよいものにならない可能性があるためです。

例.A社のインターンシップの目的・課題・打ち手

目的 ・自社の魅力が参加者に伝わる
・インターンシップ期間中に入社後の働き方イメージを描ける
課題 ・インターンシップの対応に十分な工数を割けていない
・優秀な人材が集まらない
・インターンシップから採用につながっていない
打ち手 ・準備からアフターフォローまでを含めた時間の確保
・学歴などのフィルタリングを外し、幅広い学生へアプローチする
・ダイレクトリクルーティングで自社認知・興味喚起をおこない、その後のコンバージョン率を高める
・繰り返しブラッシュアップをし、採用ノウハウを蓄積する

企画の決定

これまでの内容をふまえ、自社のインターンシップに必要なアイデアを洗い出し、企画の決定を進めます。

アイデアはできるだけたくさん出し、その中から現実的に実現可能なものを絞り込んでいくとよいでしょう。

これまでの課題から打ち手として挙げられたことに取り組める状況を整えることも重要です。

情報を整理しながら企画を練り上げることで、自社がおこなうべき内容を盛り込んだインターンシップを作り上げることが可能になります。

例.A社のインターンシップ企画内容

企画内容 内容:会社説明・社員からのレクチャー・
交流会・グループワーク・フィードバック
日程:5日

 

インターンシップから採用につなげるためのポイント

インターンシップから採用につなげるためには、気をつけるべきポイントが5つあります。

  1. 学生のニーズを満たす設計にする
  2. 体験型のプログラムを設計する
  3. 社員とのコミュニケーション機会を設ける
  4. 参加者個人の振り返りやフィードバックをおこなう
  5. インターンシップ終了後も定期的にフォローする

ポイント(1)学生のニーズを満たす設計にする

インターンシップを設計する際、参加する学生のニーズを満たした内容であることを心掛けましょう。

学生が自社に興味を抱くことや、就職先の候補になることがゴールの1つであることを重視します。

そのためには、一方的に伝えるのではなく、「業界について詳しく知りたい」「適性があるか知りたい」といった、学生の欲求にも応えられるプログラムであることが必要です。

ポイント(2)体験型のプログラムを設計する

コンテンツの一部に、体験型の企画を用意するべきです。

受け身で参加する会社説明などの時間は、事業内容や制度などの情報は理解できたとしても、入社意欲の向上に直結することは難しいでしょう。

短時間でも「一員として関わった」という体験があることで参加者のエンゲージメントを高められます。

ポイント(3)社員とのコミュニケーション機会を設ける

インターンシップの企画内で、社員と学生がコミュニケーションをとれる機会を設けることも重要です。

メンターやフィードバック担当として社員とコミュニケーションする機会を設けたり、学生の疑問や不安に社員が直接応えられる座談会などの企画も効果的です。

学生にとって既存の社員は、自社で働くときのロールモデルであり、入社後に自分が組織の中で活躍する姿や、将来のキャリアについてイメージしやすくなります。

ポイント(4)参加者個人の振り返りやフィードバックをおこなう

インターンシップ終了のタイミングで、参加者との振り返りやフィードバックの場を設けるようにしましょう。

インターンシップを通じ、学生は多くの学びや、たくさんの経験をしています。終了後の振り返りや既存社員からの直接のフィードバックによって、自分が社会人になる前にやるべきことに気づける、というのも学生にとってはメリットです。

また、インターンシップの経験後に振り返ることで、入社後の成長や活躍のイメージを具体的に描き「この会社で自分は成長できそうだ」と思えるように導いていくとよいでしょう。

ポイント(5)インターンシップ終了後も定期的にフォローする

インターンシップ終了後も、定期的にフォローをおこないます。

特にインターンシップで企業側が欲しいと思った人材には積極的にコンタクトをとるべきです。発掘した優秀な人材の、自社への志望度や熱量をキープし、選考から内定までつなげていくことが目的です。

具体的な施策はさまざまですが、一般的には、「より実践的なインターンシップへの参加」「少人数での社員との座談会に招待」「選考を一部優遇」などがあります。

採用に直結するインターンシップ事例

インターンシップの成功事例を3つご紹介します。

インターンシップの成功事例
  1. ビジネスゲームで企業への関心を高めて選考につなげる
  2. 視野を広げる職種体験で、働くイメージの醸成に成功
  3. 「リアル仕事体験インターンシップ」で学生の満足度を向上

ビジネスゲームで企業への関心を高めて選考につなげる

飼料メーカーのA社では、営業職を実際に体験できるビジネスゲーム形式のインターンシップを実施。

チームに分かれて会社を経営するビジネスゲームで、ワーク終了後にはゲーム内で考えた施策に対して学生へのフィードバックをおこないます。

ビジネスゲームを通して、A社の業界での立ち位置や独自性、強みに対する理解することができるため、業界理解に留まらず、業種から職種、企業価値への理解まで促し、選考につなげることができました。

視野を広げる職種体験で、働くイメージの醸成に成功

メーカーのB社では、夏は業界理解を深めるコンテンツを用意し、夏のインターンシップで業界に興味を持った学生に対し、秋冬のインターンシップでは職種・業務理解を促す「営業体験ワーク」を実施しています。

開催時期によってうまくコンテンツ内容を使い分けることは、働くイメージの醸成、選考への意欲の向上に効果的です。

「営業体験ワーク」とは営業チームとクライアントチームに分かれて営業チームがクライアントチームにヒアリングを実施、クライアントチームが何を求めているかを探るもの。

学生に「エンドユーザーや消費者まで目を向けて仕事ができているか」という視点を与え、より広い視野を持つことで営業職の難しさやおもしろさを体感できるコンテンツになっています。

「リアル仕事体験インターンシップ」で学生の満足度を向上

カケハシ スカイソリューションズでは、進行中のクライアント案件に取り組んでもら
う「リアル仕事体験インターンシップ」を実施しています。

一般的なワーク形式でおこなう仕事体験との大きな違いは、実際の予算を使って課題解決に取り組んでもらうこと。

学生がチャレンジできるインターンシップを用意することで、「学生の満足度向上」「企業への興味喚起」につながりました。

まとめ

新卒採用でインターンシップを実施することは、企業と学生それぞれにメリットをもたらします。

企業は、インターンシップを活用することで、母集団形成をおこない採用人材の質を高めることにつながりますが、そのためには参加者の満足度が高くなる企画が必要です。

インターンシップを通して優秀な人材を採用できるよう、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。

カケハシ スカイソリューションズではオリジナルのインターンシップの企画から対面・オンラインで手軽に実施できるインターンシップパッケージのご提供まで、幅広くインターンシップのサポートをおこなっています。

インターンシップの企画にお悩みの企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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知恵袋編集部
「人と組織の成長を加速する」というミッションのもと、採用、育成、定着を支援する様々なソリューションをワンストップで提供するカケハシ スカイソリューションズならではの知見をお伝えすることを目的として記事を執筆・編集。新卒採用の知恵袋では、採用担当向けに、新卒採用全般に役立つノウハウを幅広く取り扱っています。
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