新卒採用市場は、優秀な学生が複数の企業から内定を得る売り手市場がつづいています。
内定辞退が起きてしまっては採用活動の苦労が水の泡。内定辞退を起こさないためにも、内定者フォローの重要性がより一層高まっています。
今回の記事では、直近の採用市場の変化も踏まえた内定者フォローの目的と、有効な内定者フォロー施策について解説します。
目次
内定者フォローが重要視される理由
内定者フォローとは、自社の内定者に対して入社までに辞退が出ないよう企業側が内定者に対しておこなうさまざまな施策を指します。
企業が厳しい採用競争を勝ち抜くためには、優秀な学生から自社を選んでもらう必要があり、内定者フォローは採用活動に欠かせないアクションとして近年重要視されています。
内定者フォローをおこなう3つの目的
内定者フォローは、以下の3つの目的でおこないます。
- 内定者の不安や悩みの解消
- 内定辞退の防止
- 入社前準備
内定者の不安や悩みの解消
内定者の中には「この会社が自分に合っているか」など、入社に対して迷いや不安を抱えている人もいます。
また、昨今の学生は「事前に多くの情報を知りたい」という欲求が強い傾向にあります。
企業側からこまめにコミュニケーションを図り、情報を提供することで内定者の不安や悩みを解消しましょう。
内定辞退の防止
内定者フォローにより、入社意思を高め内定辞退を防ぐことは最も重要です。
内定辞退を防ぐには、入社までの期間で内定者がより自社への理解を深めることと、この組織で働きたいと感じてもらう必要があります。
入社前準備
内定者は「入社後に役立つことを学びたい」「いち早く活躍したい」という成長意欲を持っています。
内定者フォローに適切な研修を組み込むことで、入社後必要なスキルの習得につながります。
また同時に、入社に向けての期待感を高いモチベーションに変え、入社後の早期戦力化・早期離職防止につなげることも可能です。
内定者フォローで実施したい5つの施策
内定者フォローをおこなう目的から具体的な内定者フォロー施策を5つ紹介します。
施策(1)定期的に連絡をする
内定者と信頼関係を構築するために、担当者から定期的に連絡を入れることが重要です。
内定式の連絡といった事務連絡以外にも、社内イベントの情報やSNSの発信情報などの連絡も含め、内定者とのコミュニケーションを続けていきましょう。
定期的な連絡の中で、学生との面談の機会を設け意思確認ができれば、内定者の不安払拭と内定辞退の防止につながります。
施策(2)内定者同士の交流の機会を設ける
内定をもらった学生は、「同期にはどのような人がいるのか」「仲良くやっていけるか」などを気にしています。
内定者フォローの一環として、早い段階で内定者懇親会を開催したり、オンライン上で内定者のコミュニティをつくるなど交流の機会を設けましょう。
同期を認識し仲間意識が育まれることで、人間関係の不安が払拭され、内定辞退の防止にも効果を発揮します。
施策(3)企業理念や事業内容への理解を深める
内定者に会社の魅力をより深く知ってもらうために、採用過程では伝えきれていない詳細な企業理念や事業内容、各部署の役割などを説明する機会を設けるのもフォロー施策として効果的です。
組織への理解が深まることで、会社や事業に対して興味がわき、入社へのモチベーションが高まります。
内定者の不安払拭、内定辞退の防止、入社前準備に総合的によい影響をもたらす施策です。
施策(4)内定者研修を実施する
入社前の準備として内定者合同研修やeラーニングなどの実施を検討しましょう。
これから必要になる社会人としてのスキルを、内定者研修として早めに身につけることで、入社までのモチベーションの維持・向上、入社後の早期戦力化につながります。
施策(5)社員とのコミュニケーション機会を設ける
内定者を座談会や社内イベントなどへ招待し、社員とのコミュニケーション機会を設けることも内定者フォローで推奨される方法です。
内定者がこれまで関わりのあった人事・採用担当者だけでなく、社内の先輩社員と幅広く交流できる機会となります。
入社後の業務が決まっている場合には、業務内容の詳しい説明や質問の機会も設けることで入社前に抱える不安や疑問を解消できます。
社員とのコミュニケーション機会を設けることは、内定者の不安払拭、内定辞退の防止、入社前準備に総合的によい作用をもたらします。
ここまで、一般的におこなわれる内定者フォローを紹介しました。もっとユニークな内定者フォロー施策を知りたいという方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
内定者フォローで重要となるポイントとは
内定者フォローで重要となるポイントを、のべ3,000社の採用支援をおこなうカケハシ スカイソリューションズのHR部事業部長に聞いてみました。
HR部 事業部長
内定者フォローで重要となるポイントとは?
まず昨今の新卒採用市場から、カケハシが内定者フォローの目的として提言したいことが3つあります。
「辞退防止」「即戦力化」「次年度以降の新卒採用の情報収集」です。
コロナ禍で学生生活と就職活動を経験したここ数年の内定者たちは、部活やサークル活動を通しての成功体験や失敗体験があまりありません。
それゆえ、社会人に必要な対人コミュニケーションスキルが、これまでの新卒者より弱いという前提で、内定者フォローを実施するべきだと考えます。
対人コミュニケーションスキルを磨くことは、入社後の即戦力化に大きく貢献します。
また、人事担当者は内定者フォローが自社の内定者から直接採用活動の情報収集をできる貴重な機会と認識するとよいでしょう。
直近で就職活動を経験した内定者からの最新の情報ですから、次年度の新卒採用活動に活用すべきです。
内定辞退を防ぐための内定者フォローとは?
担当者が内定者としっかりコミュニケーションをとることですね。
定期的なコミュニケーションで、一人ひとりの内定者が今どのような状況で何を考えているのかを把握できれば、辞退への対策を打てます。
例えば、入社意欲が低めの学生には研修の充実よりもまず惹きつけをしっかりおこなうべき、と相手の状況からフォロー内容を変えるのも効果的です。
内定者フォローで担当者が一番大切にすべきことは?
とても基本的なことですが「内定者フォローの目的をおさえおこなう」ことです。「まだ内定者だから」と学生に対して過剰な遠慮は必要ありません。
入社前に身につけてほしいことは、内定者フォローの段階で学べる機会として提供しましょう。
企業側が手厚い内定者フォローをおこなうことで、辞退防止や入社後の即戦力化にもつながりますので、積極的に実施するとよいと考えます。
まとめ
昨今の激しい採用競争の中では、新卒採用は内定を出して終わりではなく、内定者の辞退防止、入社後の人材育成にもつながる施策が必要です。
内定者フォローは、入社前の内定者の気持ちや不安に寄り添い丁寧に対応することで、より効果を発揮します。
今回の記事を参考に、自社での内定者フォローの目的を改めて考え、積極的な内定者フォローをおこなってみてはいかがでしょうか。
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