売り手市場が続く新卒採用現場では、よりよい人材を採用するために、インターンシップの活用が注目されています。
しかし採用担当者の中には、「いつ、どのような内容のインターンシップをおこなうか」悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、参加した学生から高い満足度を得られ、採用活動成功にもつながるインターンシップの設計方法を紹介します。
目次
インターンシップとは?
インターンシップとは企業が学生に「就業体験」を提供することです。
新卒採用向けのインターンシップは、大学3年生の夏の時期から開始する傾向にあり、大学の夏休み期間におこなわれるインターンシップをサマーインターンシップと呼びます。
サマーインターンシップは就活のスタート時期として業界・企業理解に役立つ内容が多く、秋から冬にかけてのインターンシップは、より採用・選考に直結した内容のインターンシップが開催される傾向が見受けられます。
インターンシップで提供する就業体験は各社さまざまで、実施期間についても1日で完結する短期のものから1ヶ月以上の長期インターンシップなどがあります。
採用活動におけるインターンシップの重要性
企業が採用活動においてインターンシップを取り入れる最大のメリットは、早期に優秀な学生と接点を持てることです。
インターンシップに参加する学生は、その企業や職種に対して強い興味を持っています。インターンシップ参加者の中から自社が求める人材をその後の選考につなげていくことで、優秀な人材を採用できる可能性が高くなるでしょう。
一方、学生側からするとインターンシップで満足を得られないと、エントリーを見送る可能性や同業他社に興味が移行してしまうリスクが懸念されます。
採用活動を成功させるためには、インターンシップを通して、しっかりと惹きつけができるかが重要です。
学生満足度の高いインターンシップの特徴
どのようなインターンシップが、学生から高い満足度を得られるのでしょうか。その特徴をまとめます。
開催期間は2日~4日、もしくは1週間程度に設定する
2022年卒の就活生を対象とした「インターンシップに関する調査」(株式会社ディスコ)によると、インターンシップの満足状況に「大変満足」と答えたのは、半日または1日開催の場合半数以下であるのに対し、開催期間が2日~4日では53.2%と半数を超える結果となりました。
また、全体で「大変満足」と「やや満足」の合計が一番高くなったのは1週間程度のインターンシップ(91.4%)です。半日や1日といった超短期開催の場合、参加者にとっては中身が薄いと感じてしまうこともあるようです。
調査の結果では、インターンシップの期間が長期になるほど満足度が高くなりますが、学業に加えサークル活動やアルバイトをしている学生も多いため、長期間拘束されるインターンシップ経験者はあまり多くありません。
インターンシップでは、いかに効率良く就業体験の機会を提供できるかが重要です。
企業側は短期間で複数回開催可能な、2日~4日、もしくは1週間程度のインターンシップの開催に注力し、参加者の満足度を上げることを目指すべきです。
参照:株式会社ディスコ 「2022年卒特別調査インターンシップに関する調査」
実際の業務との結びつきが強く、現場社員と接点を持てる内容にする
インターンシップは、これまで社会との接点が少ない学生にとって、実務を体験できる絶好の機会と言えます。そのため座学や講義形式よりも、実際の業務に近い体験をできるプログラムの方が、学生の高い満足度につながります。
また、インターンシップ中に先輩社員と接点を持てることは、学生の満足度に大きな影響を与えます。
インターンシップを通して、仕事への姿勢や仕事の満足感、キャリアに対する考え方、プライベートと仕事の両立など、実際の社員から具体的な話を聞くことで、将来自分が働くイメージを明確に持つことができます。
学生は実際の就業状況に近い環境でのインターンシップを求めているため、現場の業務に近い内容のインターンシップを用意し、社員の協力体制も整えましょう。
参加後のフィードバックをおこなう
インターンシップ参加後の学生に対してフィードバックをおこなうことも、高い満足度につながります。インターンシップの本来の目的は、就業体験を提供し、学生に成長機会を与えることです。
そのため、企業から学生へのフィードバックは必須です。可能であれば、学生一人ひとりに対して担当社員を配置し、フィードバックしましょう。
フィードバックする内容としては、業務や作業に対することだけでなく、学生が今後の就職活動にも役立てられるよう「自己分析」や「自己PR」として活かせるアドバイスを含めることがおすすめです。
学生に有益なフォローをおこなうことで、自社の選考に進む意欲、志望度を高めることにも影響します。
インターンシップは実施して終わりではなく、参加後にフィードバック、フォローまでしっかり実施することが重要です。
インターンシップはどのように設計するのか?
ここからは、インターンシップの設計手順について具体的に解説します。
インターンシッププログラムを作成する際は、ターゲットと目的の設計、アピールポイントの整理、形式・コンテンツ内容の決定を順におこないます。
手順(1)インターンシップの目的とターゲットを設定する
まずは、「なぜインターンシップを実施するのか」という目的と、「どのような人材を新卒で採用したいのか」という採用ターゲットを明確にします。
採用活動全体におけるインターンシップの位置づけも整理し、インターンシップに参加することで自社への志望度を一段上に引き上げられる設計にしましょう。
ターゲット設定には「スキル(資質)」「学部・学科」「性格や属性」も重要ですが、それに加え「志向」も重視すると、自社のインターンシップでするべきアプローチがわかりやすくなります。
手順(2)自社のアピールポイントを整理する
明確にしたターゲットに対して、自社のどのような点を魅力に感じてもらえるか、アピールポイントを分析します。
企業の魅力とは、「理念・ビジョン」「仕事内容・ミッション」「事業・商品の特徴と競争優位性」「企業風土」「制度・待遇の充実度」などから分析できます。
自社の強みを整理し、その強みが「ターゲットにとって受け入れられるものか」、インターンシップの企画内容に「どのように入れ込み伝えるのが最適か」を検討します。
手順(3)インターンシップの形式・コンテンツを決める
ターゲット、目的、自社のアピールポイントを整理したら、具体的にインターンシップの企画を進めていきます。
インターンシップの企画は、「形式」「プログラム」「期間」「時期」の4つの軸の組み合わせによって、ある程度絞り込んで考えることが可能です。
例えば「形式」では、オンライン・対面それぞれで開催するメリットとデメリットを考慮し、どのような開催形式が最適かを検討します。
このように企画の軸をひとつずつ決定していき、「自社ならではか」「実行可能かどうか」の視点が盛り込めているかをチェックします。
自社でのコンテンツ制作が難しい場合は、専門の業者に外注することも検討するとよいでしょう。
まとめ
インターンシップの内容で参加学生の満足度を引き上げられれば、その後の採用成功にもつながるため、インターンシップをどのように設計していくかは重要です。
競合他社もやっているから、という理由だけでインターンシップを開催するのではなく、今回の記事を参考に、自社だからこそのオリジナル企画で学生にとって満足度の高いインターンシップを用意してみてはいかがでしょうか。
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