新卒採用においても、近年特に注目を集めている手法の一つに、企業が学生に直接アプローチする「ダイレクトリクルーティング」が挙げられます。
注目度に比例するようにサービスが増加している昨今、どのサービスを活用すべきか悩む採用担当者も多いのではないでしょうか。
今回は、新卒採用でダイレクトリクルーティングを活用したい企業様に向け、ダイレクトリクルーティングの2大サービスである「キミスカ」「OfferBox」を徹底比較。
それぞれの特徴や、実際に活用してわかった魅力についてもご紹介します。
目次
新卒ダイレクトリクルーティングが注目される理由
新卒採用市場は売り手市場が加速している上、労働人口が減少しているため、優秀な人材を獲得するには従来の採用手法では限界があります。
新型コロナウイルス感染症の影響から、採用活動のオンライン化も加速している現在、企業は学生との接点を強化しなくてはなりません。
多くの企業が活用している就職情報サイトは、母集団形成に役立つ一方で、応募者の質にばらつきが出やすく、採用に至らなかった場合でも一定の掲載費用が発生します。
成果報酬型の人材紹介サービスは、優秀な人材を獲得しようとすればするほど採用単価が高くなるため、一定数採用したい場合は予算に合わないこともあるようです。
ダイレクトリクルーティングは、自社が求める人材に合わせた母集団形成ができ、採用コストも抑えることができます。
学生と直接コンタクトを取れるため、採用のミスマッチを抑止でき、内定辞退や早期離職を防げる効果も期待できると注目されています。
新卒ダイレクトリクルーティングの2大サービスを比較
ダイレクトリクルーティングサービスの内、代表的なサービスとして「キミスカ」と「OfferBox」があります。このダイレクトリクルーティング2大サービスの特徴についてまとめました。
(1)キミスカの特徴
キミスカの最大の特徴は、3種類のスカウトを用意している点です。
「プラチナスカウト」「本気スカウト」「気になるスカウト」と採用に合わせた使い分けができる上に、学生に対しても温度感を伝えられます。その結果、高い開封率へとつながるのです。
学生が受ける適性検査も特徴的で、150問に及ぶ質問を回答してもらい、深層心理を細かに分析します。
利用企業側も5名まで無料で受験が可能なので、自社で活躍している社員と傾向が近い学生へのアプローチが可能です。
学生の選考状況がわかるため、どのような業界に興味を持っているかを把握することもできます。他社で不採用や辞退となった優秀な学生をスカウトすることも可能です。
AI検索機能も併せ持つため、エントリー学生の傾向から似た学生を検索できる点も特徴です。対象となる学生の傾向を分析し、自社のターゲットに合う学生を表示してくれるので、通常の検索よりも人物に踏み込んだ検索ができます。
(2)OfferBoxの特徴
OfferBoxは学生の登録数が多い点が特徴です。2022卒の学生登録は16万人と、3人に1人の就活生が利用しています。
豊富な学生数と適性検査を取り入れた検索の仕組みで、自社に合った学生を検索できるため、会いたい学生へのアプローチが可能です。
また、企業にも学生にもオファーの流通制限を設けており、オファーは1件ずつしか送信できません。その結果、学生からの反応率も高くなっています。
学生側も、自己PRだけではない充実したプロフィール情報を入力できるため、経験や能力、意欲の高い学生ほど登録しています。
裏を返せば、入力できない学生は離脱してしまうため、登録している学生の質が高いとも言えます。
「キミスカ」「OfferBox」を使ってわかったそれぞれの魅力
実際に使用してみてわかったそれぞれの魅力について、のべ3,000社の採用支援をおこなうカケハシ スカイソリューションズのダイレクトリクルーティング部門の責任者に聞いてみました。
ダイレクトリクルーティング部 ゼネラルマネジャー
(1)キミスカの魅力は?
キミスカはOfferBoxに比べると、企業情報が充実しているところが魅力です。OfferBoxの企業情報がテキストのみであるのに対し、キミスカは写真や画像なども掲載できます。
手間はかかるかもしれませんが、写真を多く載せることで会社の雰囲気を伝えられますし、画像を作り込むことで学生に訴求したいメッセージを伝えることができますよ。
学生のITスキルを問う検索項目が充実している点は、IT系企業にとって大きな魅力と言えます。どのような言語を習得しているのか、それらの習熟度などもチェックでき、IT系企業はターゲットを見つけやすいですね。
また、キミスカは多くの学生が自分の活動履歴を入力しているため、スカウトを送りたい学生がどのような企業を受けているのかを見ることができます。
人事担当者が攻め方を考える上では、非常に有効的ですね。
サービスの利用期間によって、料金が発生するシステムも魅力の一つです。採用力が比較的高く、採用人数が多い企業であれば、利用期間中に何名採用しても料金が変わりません。
さらに、ダイレクトメールのような機能も活用できます。学生の認知度が低い企業であれば、色んな学生にまずは企業のことを知ってもらうチャンスです。
その後、ターゲットに向けて特別なスカウトを送れますので、2段階でスカウトを送ってクロージングできる点も魅力ですね。
(2)OfferBoxの魅力は?
OfferBoxの魅力としては、学生の情報が充実しているという点が挙げられます。
学生側がたくさん写真を登録でき、入力項目も多いため、学生の魅力をトータル的に把握できます。
OfferBoxに掲載している情報を、エントリーシートの代わりとして扱う企業もあります。それほど情報が充実しているところが大きな魅力ポイントです。
また、適性のある学生を見つけやすい点も魅力ですね。
適性検査からの検索条件を細かく設定できるため、検査結果の絞り込みがしっかりとかけられます。これにより先ほど挙げたエントリーシートに加え、適性試験も省くという企業も多いです。
企業側として嬉しい機能の一つに、オファーを送る際に日程調整も同時にできる機能があります。
オファーを送った後に、日程調整の連絡をするのが通常ですが、1回のオファーで日程調整までできてしまえば、運営側としては助かりますよね。
OfferBoxは採用したい人数によって、料金形態が異なるサービスです。
利用期間が決まっていないため、採用難易度が高い企業の場合、長く使えていいという声をよく聞きます。何度もチャレンジできる点は、非常に魅力なのではないかと思います。
オファー枠も学生が辞退や不採用となったら戻ってくるシステムなので、欲しい人材がしっかりと絞られている企業あれば、OfferBoxは使いやすいサービスですね。
まとめ
新卒採用においても、主な採用手法となりつつある「ダイレクトリクルーティング」。
今回は新卒ダイレクトリクルーティングの2大サービスである「キミスカ」と「OfferBox」について、実際に活用してみてわかった特徴や魅力をご紹介しました。
それぞれに異なる特徴や魅力があるので、自社に合ったサービスを活用するといいでしょう。今回の比較記事を参考に、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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