採用ノウハウ

新卒採用がうまくいかない原因とは?課題別の対策や成功に導くコツ

採用における売り手市場が続いている現在、新卒の採用競争も激しくなっています。

自社の求める優秀な人材を確保できない、内定辞退されてしまうなど、新卒採用がうまくいかないと感じている人事担当者も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、新卒採用がうまくいかない原因と対策、成功に導くコツをご紹介します。

うまくいかない新卒採用の実情

漠然と「新卒採用がうまくいかない」と考えている人事担当者も多いかもしれませんが、一般的にどのようなステップに課題を感じているのでしょうか。

応募者が一定数集まらないことは、新卒採用において多く聞かれる課題です。

人材不足に悩む企業にとって、求人を出しているにも関わらず応募者が集まらないことは大きな痛手となっています。

新卒採用では、複数企業に応募し選考を受ける学生が多いため、他社の方に魅力を感じ内定辞退するケースもあるでしょう。

内定辞退が続き、採用目標の人数に届かないことも、新卒採用でよくある課題の一つです。

新卒採用がうまくいかない原因と対策

新卒採用がうまくいかない要因はどのようなものが多いのか。ここでは、3つ例をあげそれぞれの対策を解説します。

新卒採用がうまくいかない4つの原因
  1. 求めるターゲット像が不明確
  2. 集客のための施策が不十分
  3. 学生とのコミュニケーション不足
  4. 内定後のフォローが不十分

原因(1)求めるターゲット像が不明確

中途採用に比べ、業務経験のない学生を採用する新卒採用においては、求めるターゲット像の絞り込みが難しい側面もあります。

しかし自社が求める人物像が曖昧だと、ジャッジにも時間がかかってしまい、内定を出す頃には他社に決まっていることもあるかもしれません。

ターゲット像が不明確だと、ターゲットに向けた魅力の発信もできず、学生も入社後のイメージができないため応募しないという悪循環につながってしまいます。

対策としては、人事担当者だけでなく、新卒社員が配属される部署の責任者や経営陣とも連携し、企業の成長に必要な人材の要素を洗い出すとよいでしょう。

学生が持つスキル・経験、どのような性格なのかなど、より具体的な人物像に当てはめることが重要です。

その上で、人事担当者や採用に関わる経営陣が、採用すべき人物像を常に意識するとより効果を発揮します。

原因(2)集客のための施策が不十分

求人を出しているのにも関わらず、応募者が集まらず新卒採用がうまくいかないと感じている企業は、母集団形成の施策がうまく機能していないかもしれません。

自社が求める人材を集客するために、どの採用手法が適切なのか、選択しないといけません。

採用手法の選択を誤ってしまうと、求める人材にアプローチできず、採用もうまくいかないと感じてしまうでしょう。

対策として、それぞれの採用手法のメリット・デメリットなど特徴を把握することです。

最近では、インターンシップなどで学生との早期接触を図る企業も多いです。他社では味わえないであろう自社の魅力を、求めるターゲット像にきちんと訴求できる手法を選択するとよいでしょう。

原因(3)学生とのコミュニケーション不足

学生は数多くの企業にエントリーしているため、応募した企業からの連絡が空いてしまうと、印象はどんどん薄くなってしまいます。

返事が届いた企業から予定を入れていく学生が多いので、レスポンスが遅いと予定に入り込む余地がなく、直前に連絡しても学生の予定が空いていないこともあるでしょう。

また、連絡やフォローが不十分だと、信頼関係の構築もうまくいかない原因となりえます。

対策としては、エントリーしてくれた学生への連絡を怠らないことです。次の選考へとつなげるためには、先に予定を抑えるようにしましょう。

最終選考から内定出しまでは、最速で進められるよう内部調整することも重要です。選考が始まるタイミングで、学生に対し内定までどのようなスケジュールで進むのかを提示しましょう。

原因(4)内定後のフォローが不十分

新卒採用の場合、内定出しから入社までの期間が長いため、内定後に学生が「本当にこの企業に就職してよいのか」と不安を抱く場合もあります。

企業側には、学生の不安感や「今の自分でやっていけるだろうか」といった焦燥感を拭うためのフォローが求められますが、それらが不十分だと内定辞退などにつながりかねません。

対策として、内定出し後の早いタイミングで交流会を設定するとよいでしょう。

内定者同士や、実際に働いている先輩社員と交流することで、同期や職場にどんな人がいるのかわかり、企業の雰囲気も掴みやすくなります。

先輩社員との交流は、部長クラスが参加するよりも、年齢の近い若手社員に参加してもらった方が、学生も尻込みせずに相談できます。

また、採用担当者の他にメンターを設定し、内定者と連絡が取れる仕組みを作るもの有効です。

学生がコンタクトを取りやすいLINEなどのメッセージツールを使用すれば、些細な不安や悩みなども吐き出してもらいやすいため、フォローもしやすいです。

新卒採用を成功に導くコツ

新卒採用がなかなかうまくいかない企業にとって、自社がどのような課題に陥っているのか、それを成功に導くためにはどうしたらよいのかは気になるところでしょう。

のべ3,000社の採用支援をおこなってきたカケハシ スカイソリューションズ(以下、カケハシ)のトップコンサルタントに、人事担当者に知ってほしい新卒採用を成功に導くコツを聞いてみました。

S.T
S.T
(株)カケハシ スカイソリューションズ
HR部 ゼネラルマネジャー

新卒採用がうまくいっていない企業が抱えがちな課題は?

採用がうまくいっていない企業の多くは、「ターゲットと出会えていない」か「会えても入社に至らない」かの、いずれか課題を抱えているケースが多いですね。

ターゲットと出会えない企業は、自社の見せ方に工夫が必要です。

企業側が一方的に伝えたいことを伝えているだけでは、自己満足に過ぎません。ターゲットがほしい表現に変えれば、学生にも響く見せ方ができます。

会えても入社につながらない企業の場合は、惹きつけが足りていないことが課題と言えます。

学生は多くの選択肢を持っているという前提を忘れ、面接官が学生の見極めを重視してしまい、自社をアピールしきれていないケースは多々あります。

加えて採用担当者が会社のコンセプトをしっかりと理解できていないと、惹きつけもうまくできず離脱してしまう学生も多くなります。

また、現在はオンライン採用の増加により、シンプルに競争相手が増えています。今までと同じやり方では、成果は下がる一方でしょう。

時代の変化に対応しきれていない企業は新卒採用においても課題を抱えがちだと感じています。

新卒採用を成功させる上で最も力を入れるべきことは?

やはりターゲットとコンセプトの設定はとても重要です。ターゲットの設定は、すべての施策の起点となるため、しっかりとおこなう必要があります。

広報活動においても、ターゲットのいる場所に絞れば効果的です。

マグロを釣りたいのに、川で釣りをしても釣れないと考えるとわかりやすいでしょう。釣りたい魚が明確でないのに、釣り糸を垂らしているだけでは、効果も出にくいものです。

また、出会えたときにしっかりとコンセプトを伝えることも重要です。競合他社にはない、自社独自の魅力をきちんとコンセプト化することも有効でしょう。

新卒採用の成功のために、経営層や人事担当者がすぐにでも取り組むべきことは?

自社の採用力の現状を正しく理解することは、すぐにでも取り組んでもらいたいですね。

企業によって抱えている課題はさまざまです。自社だけで解決できない場合は、第三者の目線を取り入れるとよいでしょう。

カケハシ スカイソリューションズでは、「採用力診断」を実施しています。第三者の目線を入れて、自社の採用力を把握することで、課題や解決策も見えてくるでしょう。

内容を変えずに、キャストを変えるだけでも効果が出た事例もありますよ。

まとめ

今回の記事を参考に、自社の新卒採用がうまくいかない原因を見極め、解決策を探ってみてください。

自社だけで原因の追求が難しい場合は、カケハシ スカイソリューションズの「採用力診断」などを活用するのも有効です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

ABOUT ME
知恵袋編集部
「人と組織の成長を加速する」というミッションのもと、採用、育成、定着を支援する様々なソリューションをワンストップで提供するカケハシ スカイソリューションズならではの知見をお伝えすることを目的として記事を執筆・編集。新卒採用の知恵袋では、採用担当向けに、新卒採用全般に役立つノウハウを幅広く取り扱っています。
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