初めて新卒採用をおこなう企業では、選考の方法やスケジュールがわからないと悩む人事担当者も多いでしょう。
新卒採用は年単位のプロジェクトとして企業全体で取り組み、ターゲットの設定やスケジュール調整などをしっかりおこなうことが重要です。
今回は、新卒採用が初めての会社に向けて、最新のスケジュール感や、企業側がやるべきタスクをまとめたマニュアル記事を紹介します。
目次
新卒採用が初めての会社が押さえておくべき2つのこと
近年の新卒採用の市場動向は早いスピードで変化し、採用活動の手法も多様化しています。
初めて新卒採用をおこなう場合は、「最新の新卒採用の傾向」「採用スケジュール」など基本的なポイントを押さえておきましょう。
昨今の新卒採用の傾向
昨今の採用市場は人材不足による売り手市場が続き、企業の人材争奪戦は激化の一途をたどっています。
新卒者の就活に関するルールの取り決めは、経団連(日本経済団体連合会)主導から政府主導に切り替わり、全体的に早期化する傾向がみられます。
また、コロナ禍によってオンライン採用が促進され、新卒採用においてもオンライン化する企業が増えています。
一般的な企業の新卒採用スケジュール
一般的に大手企業の新卒採用スケジュールは、採用広報が3月開始、面接等の選考活動が6月から、内定の通知日が10月を目処とする流れです。
しかし前述したとおり、売り手市場から早期によい人材を確保するために、一部の一般企業や外資系企業、ベンチャー企業などは6月を待たずに先行開始するところも増えています。
自社における具体的な新卒採用スケジュールは同業他社の動向なども踏まえ、「いつまでに内定を出すのか」をゴールとし、そこから逆算してエントリーの受付期間や会社説明会の実施期間を決めるとよいでしょう。
新卒採用の6つのタスク
次に新卒採用における具体的なタスクを6つ、順序だててご紹介します。
- 採用活動の予算決定
- ターゲットとコンセプトの決定
- 具体的な新卒採用広報施策の決定
- 採用活動の人員確保
- 選考
- 内定出し・内定者フォロー
ステップ(1)採用活動の予算決定
採用計画の第一段階として、採用活動の予算を決めましょう。どの職種で何人必要かなど採用の規模を決め、どれくらいの予算が必要なのかを把握し確保します。
活動期間や内容も考慮して、暫定値を取っておくとよいです。
ステップ(2)ターゲットとコンセプトの決定
「自社にどんな学生を新卒で採用し迎えたいのか」ということから、採用ターゲットとコンセプトを決定します。
求めるスキルや人物像の部分を、より明確に定めることがポイントです。選考の際には具体的なチェック項目を設け、数値で評価できるよう考えておくとよいでしょう。
ステップ(3)具体的な新卒採用広報施策の決定
欲しい人材を獲得するために「どこで」学生にアピールし応募を集めるのか、広報施策を決定します。
昨今の採用手法は、就活ナビ・人材紹介・就活イベント出展・スカウティングサービスなど、さまざまありますが、自社はどの手法を活用するのが効果的かを検討し決定しましょう。
ステップ(4)採用活動の人員確保
イベントや説明会を開催するにあたって、必要な人員を確保しておくことも重要です。
採用活動では、繁忙期と閑散期の差も生じるため、不足のないように設計します。人事以外の部署の協力が必要な際は、早めに要請するとスケジュール調整もスムーズです。
ステップ2で決定したターゲットとコンセプトを、選考メンバーに落とし込み採用活動を進めましょう。
ステップ(5)選考
選考の前段階でインターンシップや説明会を実施する企業が多いですが、一貫したコンセプトを大切にしましょう。
自社の求める人材要件に沿い、選考を実施しますが、新卒採用では企業側も選ばれる立場であることを自覚し、選考の中で企業の魅力を伝える「惹きつけ」を意識しなければなりません。
ステップ(6)内定出し・内定者フォロー
選考をクリアした学生に対しては、早急に内定出しをおこないます。
売り手市場の昨今の新卒採用では、内定を出したからといって確実に入社してもらえる保証はありません。
採用担当者が内定後もコンタクトを取り続けるなど学生との接点を作り、入社することに希望や期待、安心感を持ってもらい入社につなげましょう。
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初めて新卒採用をおこなう上でのポイント
新卒採用が初めての会社では、どのような点に注意して採用活動を進めたらよいのでしょうか。
初めて新卒採用をおこなう上でのポイントについて、のべ3,000社の採用支援をおこなってきたカケハシ スカイソリューションズのトップコンサルタントに聞いてみました。
HR部 ゼネラルマネジャー
初めての新卒採用で人事担当者が陥りやすい課題は?
比較的多いのは、人事担当者が「応募者全員が入社希望である」と思い込んでしまうケースです。
その思い込みにより、応募者を見極めすぎて最終的に求めていた人数を採用できないことが、人事担当者が陥りやすい課題と言えます。
新卒採用は中途採用に比べて、応募者が受けている企業の数が断然多いです。一般的に中途採用の応募者が3~5社受けるのに対し、新卒者は20社受けると言われています。
面接には来たけれど、応募者がその時点で自社を何位につけているのかはわかりません。採用を成功させるには、応募者にとって最も入社したい企業第1位にならなければいけないと自覚する必要があるでしょう。
企業が見極めている以上に、応募者からも見極められていると認識することです。
新卒採用のステップの中で最も重要なところは?
初めて新卒採用をおこなう場合、まず社内の採用体制を整えることが重要です。
トップに社長が立ち、経営者からトップダウンの指示の下、会社全体を巻き込んだ社内プロジェクトにすると成功する可能性があがるでしょう。
新卒採用の経験がない企業がぶつかる壁として、総務部などが採用業務を兼務でおこない、学生との接触時に「惹きつけ不足」になってしまうことがあります。
面接官には、採用において会社側は有利なのではなく選ばれる立場あることをしっかりとマインドセットしましょう。
具体的には、選考の中で質疑応答の時間をつくり、その回答によって会社の魅力を伝えることができれば、それは学生の「惹きつけ」へとつながります。
新卒採用で大事なポイントは、会社が求めている学生とまずは「出会い」、接触の機会にしっかり「惹きつける」ことです。
まとめ
新卒採用を初めておこなう会社にとって大事なポイントは、企業全体でプロジェクトとして取り組み、最新の傾向やスケジュールを把握し、採用までのステップを踏んでいくことです。
その過程では、「採用体制を整え、自社の欲しい学生と出会い惹きつけること」が最も重要なポイントになります。
新卒採用は決して容易なものではありません。採用したい人材に出会い、惹きつける方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
今回の記事で紹介した新卒採用のタスクやスケジュールを参考に、初めて新卒採用成功に向けて取り組んでみてください。
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