採用ノウハウ

新年度に向けて中小企業が計画すべき新卒採用スケジュールは?

「新卒採用を実施しようと思っているが、実際にいつ、どう動けばいいのかわからない」と思っている人事担当者様もなかにはいるでしょう。

そこで本記事では、中小企業が新卒採用を実施する場合、いつ、何をすべきなのかについてご紹介します。

乖離していた採用スケジュール

経団連が就活ルールを発表していたものの、優秀な学生は早くから就職活動をはじめたり、企業がそれに合わせて採用活動を早めたりした相乗効果で、採用市場は全体的に早期化が起こっていました。

2021年度から就活ルールが撤廃されましたが、インターンシップ期間を経て3月以降の就職活動期間が始める流れは、見た目は変わりません。

しかし、実際は、学生の就職活動の早期化に拍車がかかり、ますますインターンシップ期間が活発となりそうです。

水面下で進む採用活動。中小企業はどう戦う?

そもそもインターンシップは、大手媒体会社のサービスに基づき、夏時期(3回生の6月~9月)と秋/冬時期(3回生の10月~2月)の2種類があります。

2015年度までのインターンシップ参加率は約33%であり、意識の高い一部の学生がインターンシップに参加していましたが、2020年度には夏と秋/冬合わせて過去最多の91%を記録しました。

インターンシップといえば、長期期間にわたる就業体験ですが、ここ数年では1日や数日で行うワークを通して仕事を疑似体験するものが増えています。

さらに、2019年3月1日時点の内定率は13.9%、そのうち64.6%はインターンシップ参加企業から内定。

2月末までに会社説明会に参加した学生は約50%、一次選考参加率は35.9%と就職活動の早期化は明らかです。

ただ、ここで注意したいのは大手企業と中小企業の大学求人倍率の違い。

大学求人倍率は1.83倍というデータがありますが、企業規模別にみてみると、大手企業は0.42倍に対して中小企業は8.62倍にもなります。

つまり、中小企業が大学生を対象にした採用活動を行うとき、実質的には超超超売りて市場のため、ただインターンシップ期間中に動き出したから採用成功するとは限らないのです。

こうなると、投げやりな気持ちになるのもわかります。

しかし、会社の将来のためにも人材は確保していかなくてはいけませんし、企業理念に共感してくれる人材には新卒採用がぴったりです。

つまり、中小企業が採用で成功しようとするならば、ただ採用スケジュールや市場を把握して流れにのるのではなく、独自の採用路線を確立させていくことが求められるのです。

「あれもこれも」はNG、選択する勇気を持つ

これまでの採用スケジュールと市場をみてみると、大手企業と同じ土台で同じことをするのは得策ではありません。

「夏からインターンシップをしたら優秀な学生と会える!採用できる!」と意気込んで始めたものの、インターンシップの受け入れ態勢が社内的に整っていない、早期に内定を出しても学生をフォローしきれず内定辞退…なんていうのはよくある話です。

中小企業の場合、「あれもこれも」という採用方法ではなく、「どこにコストとマンパワーを投下させるか」という一点集中型をおすすめします。

スケジュールで言うならば、下記のどちらかでしょう。

A.3月以降は採用活動をせず、秋冬のインターンシップだけで戦う
B.秋冬のインターンシップは活動せず3月以降だけで戦う

学生の活動量でいえば、Aをおすすめします。

どこの時期に活動するのかが明確になれば、準備や採用にかける時間も明確になり、採用活動の質が上がります。

質があがれば、採用できる確率が上がります。どちらかに絞るには勇気がいりますが、「あれもこれも」は捨てて、選択する勇気を持つことが大切なのです。

目指すはフロンティア!独自路線の開拓を

実際に、どのように採用の質を高めていけばいいのか悩む担当者もいらっしゃるでしょう。

社内の採用風土つくりや面接官のスキルアップ、学生対応のスキルアップなど様々ありますが、中小企業が採用するうえで大切なことは見極めよりも他の中小企業との差別化です

採用時期を絞ることで、従来「あれもこれも」とかけてきたコストを差別化する施策に投下することができます。

例えば、母集団の形成ならば、ゲーム型の説明会を取り入れることも有効でしょう。

近年人気のリアル脱出ゲームやビジネスシミュレーションゲームを取り入れた説明会は、まさに差別化を最大限に狙ったものなのです。媒体に掲載し、説明会の案内をする。

その説明会は誰かが一方的に話す内容や、ちょっとしたグループワークがある。

そういう内容はどの企業でも行っています。そういった説明会とは毛色の違う説明会が目に入るだけで、学生は興味を示し、集まるようになるのです。

媒体や合同説明会は、あくまでもその説明会を宣伝する場にすぎません。

中小企業の競合相手は中小企業。他社がしないような、あるいはやりたがらないような説明会を時間をかけて企画し、秋冬のインターンシップ、あるいは3月からの採用活動に全力を注いでみてはいかがでしょうか。

勝負所を見極めれば中小企業でも十分勝機はあります。

「どうせ中小企業だから」と市場の流れに身を任せるのではなく、どの時期にどの方法をとれば勝てるのか、選択する勇気をもって採用活動に臨まれるよう、応援しています。

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知恵袋編集部
「人と組織の成長を加速する」というミッションのもと、採用、育成、定着を支援する様々なソリューションをワンストップで提供するカケハシ スカイソリューションズならではの知見をお伝えすることを目的として記事を執筆・編集。新卒採用の知恵袋では、採用担当向けに、新卒採用全般に役立つノウハウを幅広く取り扱っています。
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