50代での転職は不可能?厳しい現実を可能にする成功のコツと体験談

50代転職アイキャッチ

「50代での転職は不可能?厳しい?」
「どんな方法で転職活動を行えばいいの?」

50代での転職は厳しいのが現実ですが、当記事では厳しい現実の中で、どのように転職活動を行っていけばよいか、キャリア支援経験豊富な監修者へのインタビューをもとに、転職活動のコツを丁寧に解説します。

転職活動の正しい進め方や成功のポイントを押さえて転職活動を行えば、50代の転職も決して不可能ではありません。

実際に50代で転職をされた方の転職体験談もご紹介しますので、成功のポイントを参考にしてみてください。

50代で転職を成功させるポイントは以下の7つです。

50代で転職を実現させるために押さえておきたいポイント

  1. 経験やスキルが転職先にどのように活かせるかをアピールする
  2. 前職の業務が活かせる仕事を選ぶ
  3. 年収にこだわらない
  4. ポジションにこだわらない
  5. 転職活動は時間をかける覚悟でのぞむ
  6. 体力に見合った求人を探す
  7. 正社員以外も視野に入れる
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監修者
内川智子

キャリアコンサルタント

内川智子

転職エージェントと転職サイトの運営会社計3社で、求人広告のセールスと両面の人材紹介業を担当。幅広い業界・職種、属性の企業と個人のマッチングを支援した。現在はフリーランスとして個人のキャリア支援やマネージャーの組織づくり支援をしている。国家資格キャリアコンサルタント、GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格を保有。

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50代での転職は可能?厳しいリアルな転職事情

50代での転職は可能?

冒頭でも触れましたが、50代での転職は厳しいですが可能です。厳しいと一口にいっても実際どのように厳しいのか気になることでしょう。

そこで、以下では50代の転職事情について、データや口コミに基づいて具体的に解説していきます。

転職に向けて効果的に準備を進めるためにも、まずは50代のリアルな転職事情がどういったものなのか把握しておきましょう。

50代での転職は厳しいが不可能ではない

中途採用における採用年齢層 注)中途採用した年齢層について複数回答。中途採用を実施していない企業も含む。
出典:リクルートワークス研究所 2019年中途採用実態調査

50代での転職は厳しいものの不可能ではありません。

上記の図は、リクルートワークス研究所が発表した「 2019年中途採用実態調査」です。中途採用をした年齢層について企業に調査したものになります。

図を見ると、50代については23.3%の企業が採用を行っていることがわかります。

30代の57.2%、40代の44.6%などと比較すると採用の割合は半分ほどの低い数値です。

他の世代より転職が厳しいことが伺えるものの、不可能といえるほどの数字ではありません。

50代の採用が困難な理由は年収が高いから

50代の採用が困難な理由としては「年収が高い」ことが挙げられます。

この高年収が企業とのマッチングを難しくしています。

しかし50代でも、専門領域がうまく活かせるポジションであれば、人脈や転職エージェントを使って転職が順調に決まることがあります。

スキルについては未経験だと転職は容易でなく、専門領域かマネジメントに強いなど、優れた要素がないと決まりにくい傾向です。

内川智子
キャリアコンサルタント 内川智子
競争率が激しいことが50代の転職を困難にしている

現在、多くの業界が人手不足です。転職市場は活況で転職を希望する人も世代を問わず少なくありません。

企業が求人を出すと非常に応募が多い状態が続いています。このような状態ですから、50代は、20代、30代、40代といった下の世代と競うことになります。

50代でも、高い専門性がある、ハイクラスや管理職の経験があるといった方はスッと決まるのですが、そうでない方は苦戦することが多いといえます。

50代での転職者や求人数は増加している

50代の転職が厳しいとはいえ、最近は50代の転職者や求人数が徐々に増加しています。

2022年の株式会社リクルートの調査によると、50代の求人が増えている理由は次の通りです。

50代の求人が増えている理由

  • 構造的な人材不足により、求人数が増加している
  • D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の考え方が企業に浸透し実行フェーズになり、シニアをはじめとする多様な人材の活用が進んでいる
  • 企業が人材を採用する際に、個人の経験や能力が年齢に関わらず評価されるようになってきている
出典:株式会社リクルート ミドル・シニア(50歳以上)の転職動向

人材不足のうえに、多様な人材を活用しようという動きや、年齢や実績を問わない採用方法の推進によって、50代の求人が少しずつですが増加しているといわれています。

内川智子
キャリアコンサルタント 内川智子
50代での転職者や求人が増えている理由

50代での転職者が増えている理由としては、長年どこかの企業に勤められた方が、今後のことを考え「今の会社ではなく違う会社で定年を迎えよう」という思いから、転職を決断をされるケースが増えています。

どのような企業の求人が多いかというと、中小企業、ベンチャー企業が多い傾向です。

こうした企業が、専門職的なスキルを持っている人やマネージャークラスの人を求めるようになっています。

業種・職種別だと、飲食系、メーカー系、商社系、人材系の求人なども増えています。それなりにキャリアを積んできた方は重宝されやすいといえるでしょう。

50代転職で男性と女性で合否に関係しない

50代の転職では、男性と女性といった性別差は合否に関係しないといえます。

なぜなら、性別を合否の判断材料にすることは差別にあたるとし、法律で禁止されているからです。

採用に至るか否かは、性別差でなく、あくまでスキルや資格、知見、実績などによるものといえるでしょう。

ただし、女性の場合、50代まで実際に働き続ける人が少ないため、そもそも転職市場に出てくる人は少数といえます。

また結婚・出産・子育てなどでキャリアにブランクがある人も多く、スキルや実績が無い人も少なくありません。そのため、結果として男性の転職成功例の方が多いと思われている傾向があります。

厚生労働省の「厚生労働省 令和3年雇用動向調査 性、年齢階級別の入職と離職」によると、50代女性の入職率※と離職率は男性より多い傾向です。

※ある一定の期間に新たに入職した人の割合
性別 年齢 入職率 離職率
男性 50~54歳 5.1% 5.6%
55~59歳 6.0% 7.8%
女性 50~54歳 10.0% 10.2%
55~59歳 7.8% 9.1%
出典:厚生労働省 令和3年雇用動向調査 性、年齢階級別の入職と離職

男性に比べ女性の入職率が多いのは、パートタイム労働者の割合が多いためといえます。

正社員・パートタイム問わず、スキルや能力とニーズがマッチする職場であれば、性別差は関係なく、転職できるでしょう。

50代での転職活動は長期になることを想定

50代での転職活動は長期になることが想定されます。

大手転職エージェントのエンワールドによると、「50代の転職活動期間は、半年程度が最も多く、次いで3ヶ月程度、1~2ヶ月程度」とのことです。

転職活動は50代よりも若い世代でも3ヶ月以上かかることがあります。50代ならば、最低でも半年ほどかかると考えた方がよいでしょう。

また、キャリアやスキルによっては長期化することも少なくありません。例えば、3年間転職活動を続けている50代のAさんの例を見てみましょう。

50代 Aさん 転職活動歴3年

Aさんは、長らく経理の仕事をしていましたが、加齢により細かい字を見るのが厳しくなり転職を決意しました。

前職のスキルを活かしての転職ではないため、現在はベッドメイクのアルバイトをしてスキルを身に着けつつ、正社員の欠員が出るのを待っている状況です。

しかし、転職活動が長引いていることで、正社員での転職を諦めようかとも思っています。

(転職hub取材調査)

50代の転職経験者のさまざまな体験・口コミをみてみても、早く決まる人と長期化して何ヶ月もかかる人とに分かれます。

企業の求めるキャリアやスキルとうまくマッチすると早く決まりますが、キャリアやスキルがないと転職先を見つけるのにかかる期間が長くなるといえるでしょう。

50代転職の活動期間に関する評判・口コミ

活動期間が3ヶ月未満と早々に決まったケースでは、あらゆる手段を駆使して希望と合致する求人を探したといったものや、人手不足の分野で資格を活かして決めたというものが見られます。

一方、転職活動期間が6ヶ月や1年と長くかかるケースでは、そもそも自分の強みや希望条件が明確でなかったため、求人探しに手間取ったというものが見られます。

自分の強みや狙いを明確にして、求人を熱心に探すと比較的早く決まるといえるでしょう。

男性 51歳 3ヶ月未満
転職にかかった期間:3ヶ月未満
工務店の事務から検査会社の営業

あらゆる手段を使ってマッチする転職先を見つけた

転職エージェントや友人などあらゆる手段を使って転職先を紹介してもらい、人間関係の良さそうなところを選びました。最終的に決めた会社の面談では、会社の代表者と会うなりいい印象を受けました。自分の経験や知識を詳しく説明すると、求める人物像と合っていると評価をいただき、採用に至りました。

女性 59歳
転職にかかった期間:3ヶ月未満
レストランホールスタッフから保育士

人手不足である保育士の資格・経験があったため早く決まった

勤務先のレストランが閉店し転職しなければならない状況でした。若い頃に保育士の経験があったため、公立保育園の臨時職員に登録できました。そもそも万年人手不足の職種のため求人自体は多くあり、50歳を過ぎていても仕事の依頼は複数ありました。そのため比較的早く転職先を見つけられました。

男性 54歳
転職にかかった期間:3ヶ月~6ヶ月
早期退職からIT業界プロジェクトマネージャー職

自分の市場価値が判断できずにスムーズには決まらなかった

早期退職をきっかけにさらなるスキルアップを目指して転職を決意。苦戦したのは、業界・年齢に応じた年収相場の知識がなかったからです。自分の市場価値が分からず希望年収を決められませんでした。転職エージェントのアドバイスを経て対応しましたが、収入アップはかないませんでした。

女性 59歳
転職にかかった期間:6ヶ月~1年
公共機関の海外投資促進業務からITベンチャーのマーケティング職

特定の職種経験がなかったため大変だった

契約社員から雇用の安定を求めて正社員に転職。人事や経理などの特定の職種ではなかったため給与や条件を落としても面接すら受けられない状態が長く続きました。職種系では絞れず、最終的には転職エージェント・ハローワークだけでなくSNSを使うことで、転職先を見つけることができました。

50代での転職は年収が下がる可能性が高い

50代での転職では年収が下がる可能性が高いといえるでしょう。

下記の表は、厚生労働省の調査による50代の転職者の賃金変動状況です。

転職入職者の賃金変動状況別割合
50~54歳 55~59歳
増加 32% 20.5%
1割以上の増加 20.7% 10.7%
1割未満の増加 11.3% 9.8%
変わらない 32.9% 30.1%
減少 34.1% 48.8%
1割未満の減少 7.3% 10.6%
1割以上の減少 26.7% 38.2%
増加ー減少(ポイント) -2.1% -28.3%
出典:厚生労働省 令和3年雇用動向調査 転職入職者の賃金変動状況
※1 転職入職者のうち前職雇用者で調査時在籍者についてみたものである(自営業からの転職入職者を含まない)。
※2 転職入職者が前職を辞めた理由不詳を含む。

50代前半で収入が「増加した」と答えた人は32%、減少したと答えた人は20.5%です。

「増加した」と答えた人の内訳を見ると「1割以上の増加」した人は20.7%、「1割未満の増加」した人は11.3%になります。一方50代前半で「減少した」と答えた人は34.1%になります。

50代後半になると「増加した」は20.5%で「減少した」人は48.8%です。また、「変わらない」と答えた人は50代前半で32.9%、50代後半で30.1%です。

この数字から、50代では転職後に賃金が下がる可能性が高くなります。しかし、少なくはない数字で、現状維持や増加した人もいることに注目しておきたいところです。

50転職の年収に関する口コミ

年収アップができたケースは、営業職でトップセールスの実績がある場合やプログラミングといった専門スキルがある場合など、高いスキルや優れた実績がある場合のようです。

なお、口コミでは年収ダウンのケースの方が多い傾向です。年収はダウンしたものの仕事内容や働き方、役職には満足しているという意見が多く見られます。

男性 50歳 年収増
営業から建築

営業スキルがあったため好待遇で異業種へ転職

営業スキルを活かして異業種である建築資材メーカーの営業職へ転職しました。前職の会社でトップセールスの実績があったことから、ハイクラス系転職エージェントを通じて待遇・収入のいい求人を紹介してもらえることができました。前職より待遇もよくなり定年まで働けそうです。

男性 51歳 年収増
IT業界SEからIT業界プログラマー

転職エージェントの活用で年収アップ

人間関係の問題で転職を決意しました。転職支援サービスに登録したところ優良な求人を紹介してもらえたのでスムーズに決まり、年収もアップしました。書類添削なども受けながら、できるだけ自分の経歴を詳細に伝えたところ、コーディネーターの方がよい求人を探してくれました。

男性 52歳 年収減
医薬品営業の正社員から派遣社員へ

同業他社の派遣職に給与2割減で転職

会社の業績悪化により早期退職制度での転職を決意。転職エージェントなどを活用して当初は同業種の正社員職を探すものの苦戦。派遣も視野にいれた転職活動に切り替えたところ、トントン拍子に決まりました。給与は2割減くらいです。仕事内容はほとんど変わらず、まずまずの結果だと捉えています。

男性 57歳 年収減
メーカー技術職から電気工事業の事務職

年収は半減したものの業務内容や役職には満足

前職の組織編制に伴い業務への愛着がなくなり転職を決意。初めての転職で転職ノウハウもなく、未経験業種・職種への転職だったため苦戦しました。転職エージェントが定期的に面談でフォローしてくれたため挫折することなく活動でき、年収は半減したものの希望する業務内容や役職の仕事が得られました。

女性 59歳 年収減
公共機関の契約社員からITベンチャーの正社員

年収は減少したものの雇用の安定を手に入れた

雇用の安定を求めて契約社員から正社員への転職に成功しました。ただし、給与は過去のベストの給料の半分程度になりました。それでも、契約社員時代に雇用が安定せず精神的に辛い状況だったことを考えると、長く働ける環境を得たことは成功だと捉えています。

50代での転職を可能にする4つの方法

50代での転職を可能にする4つの方法

50代の転職が厳しいことは把握できたうえで次に気になるのは、どうすれば50代で転職が可能になるかという点でしょう。

そこで、次に50代での転職を可能にする4つの方法を紹介します。

スキルやキャリアの棚卸しを行う

まず、スキルやキャリアの棚卸しを行いましょう。

50代で転職を決める大きなポイントは、企業の求めるスキルやキャリアと自分のスキルやキャリアが一致していることです。

自分が何ができるのか、これまでどういったキャリアを積み、どんなスキルを身に着けてきたのか、振り返って書き出してみましょう。

また、その仕事にどんな姿勢で向き合ってきたかということや、やりがいを感じたことなども明らかにしておくと、自己分析がしやすくなります。

これまでの経験が誰のために活きるのかを振り返る

これまでの経験が誰のために活きるかという視点で考えてみることがおすすめです。

50代の転職の場合、自分が活躍するというプレイヤー的なスタンスよりも、自分のスキルを誰かのために活かしたい、後進を育てたいという方が採用されやすい傾向です。

50代は誰のために自分は役立つことができるのかを真剣に考える必要があるでしょう。

やりがいやスキルを活かして自分が活躍したいと自己を中心として考えるよりも、他人(若い人や会社に)にどう役立つかという視点を持つことが大切です。

転職の目的・軸を明確にする

50代の転職では転職の目的や軸を明確にすることも大切です。なぜ、50代で転職をしたいのか、目的を明確にしておきましょう。

50代の転職環境は厳しいため、転職の目的が漠然としていると、挫折もしやすく、うまくいかない可能性も高まります。

50代は定年後の働き方も視野に入り、いわば第2の人生のスタートともいえます。

年収やステータスにこだわらずに、本当にやりたいことや理想の働き方を追求するのでもよいでしょう。

今後の人生において、ゆずれない目的や軸を明らかにしておきましょう。

転職エージェント・転職サイトを利用する

50代の転職では転職エージェントや転職サイトを利用することがおすすめです。

50代の場合、キャリアが長いため職務経歴書や履歴書などを長く書いてしまう人も少なくありません。長くなると要点がわかりづらくなります。

転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーから履歴書・職務経歴書の添削の転職サポートを受けることによって、強みやアピールポイントを押さえた内容になることでしょう。

転職エージェントやサイトでは、ハローワークなどでは不可能なスカウトサービスや、上記のようなサポートが受けられるため、活用することをおすすめします。

内川智子
キャリアコンサルタント 内川智子
転職エージェントを利用することが転職成功の近道

自分を客観視し、スキルやキャリアを振り返るのは、自分一人で行うには難しいところがあります。

転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談することで、スキルや・キャリア、そして、目的や軸が明確になっていくことでしょう。

利用登録するにあたっては、複数社に登録するなどの積極性が大事です。そして担当のキャリアアドバイザーにマメに連絡を取り、彼らを動かすくらいの積極性も大事になってきます。

50代転職におすすめの転職エージェント・サイトを探してみる。

50代の転職で求められる2つのスキルと5つの要素

50代での転職で求められる2つのスキル 50代での転職で求められる5つの要素

50代の場合、求められるスキルと要素に特徴があるといえるでしょう。そこで、50代の転職で求められる2つのスキルと5つの要素について紹介します。

50代に求められる2つのスキルと5つの要素

 求められる2つのスキル  求められる5つ要素

重要なスキル1. マネジメント能力

50代の転職には、マネジメント能力を求められることが多いといえるでしょう。

ビジネスパーソンとして年齢を重ねた50代には、若手を育成したりチームをまとめてパフォーマンスを最大限に発揮させたりすることが期待されます。

そのためにも期待に応えるだけのマネジメント能力が必要です。前職で管理職などの役職経験がある人は実績を活かせるでしょう。

なお、管理職などの役職経験がない場合でも、プロジェクトリーダーを務めていた、新人を教育した経験があるなどといった場合もマネジメント経験として活かせます。

重要なスキル2.国家資格やプログラミングなどの専門的なスキル

マネジメントの経験が少ない場合は、国家資格やプログラミングなどの専門的なスキルが必要といえるでしょう。

弁護士や会計士、税理士といった士業や一級施工管理士などの実用性の高い国家資格は企業に重宝されます。

資格者がいないと建物が建てられない、業務が実行できないといったこともあるため、実務経験がなくても、資格そのものが評価され採用に至るケースも少なくありません。

また、エンジニア不足からプログラミングといった専門スキルも転職に強いといえるでしょう。

求められる要素1. 柔軟性

50代だと柔軟性があることも求められます。

50代は、年齢やキャリアを重ねたことによりプライドも高く頑固なのではないかと警戒される傾向があるといえるでしょう。

会社は、特に50代など年齢・年収が高い人材を正社員として採用する際には、自社の環境や社員となじむ柔軟性があるかどうかを見ています。

持っている知識・スキルのレパートリーのうち有効でなくなったものを捨てて、代わりに新しい知識・スキルを取り込むことが重視されます。

また、転職回数が少ない人よりも、転職を繰り返してきた人の方が柔軟性があると捉えられる傾向です。

内川智子
キャリアコンサルタント 内川智子
アンラーニングできることが重要

50代で転職を成功させるには柔軟性が非常に大事です。アンラーニングできるかどうかが問われます。

アンラーニングとは「持てる知識・スキルのレパートリーのうち、有効でなくなったものを捨て、新しい知識・スキルを取り込むこと」をいいます。

古い知識やもはや通用しなくなった常識は捨て去る柔軟性が必要です。

求められる要素2. 謙虚さ

50代の転職では謙虚さも重要な要素です。

自分の価値観ややり方を押し付けずに、自分より若い社員からも謙虚に学ぶ姿勢があるかどうかが大切です。

謙虚さがあれば、柔軟に新しい組織や社員にもなじむことができ、パフォーマンスを上げることもできます。

マネジメント力や専門的なスキルがありつつも、謙虚に学ぶ姿勢もあることをエージェントにも、企業にも伝えることが大切です。面談・面接時の応対に謙虚さは現れるため、注意しましょう。

内川智子
キャリアコンサルタント 内川智子
年下に学ぶ謙虚さが大事

柔軟性とも似ていますが、謙虚さも非常に大事です。謙虚に「若手に教えてもらう」といった気持ちが必要です。

かたくなに自分の経験と知識だけで仕事を進めようとすると、転職先の人達との間に軋れきが生まれやすくなります。

自分の我を通そうとするのではなく「若い方を縁の下で支える」「後進を育てたい」といった気持ちを持つことが必要になってきます。

求められる要素3. 積極性

50代の転職では積極性も大切です。

50代を積極的に受け入れてくれる企業や、転職エージェントは少ない傾向です。そのため、自ら積極的に動くことがいい転職先を見つけるためにも重要といえるでしょう。

転職エージェントや転職サイト、ハローワークなど取り得る手段を積極的に活用し、気になる求人があれば進んで応募しましょう。

また、転職エージェントを使う場合でも、担当者にまめに問い合わせをしたり熱心にアピールをしたりして、担当者を動かすくらいの積極性が転職成功のためには必要です。

求められる要素4. ITリテラシー

50代の転職ではITリテラシーも重要です。

昨今は、メールなどのビジネスITツールが適切に使えることや、コンプライアンスやセキュリティに気を付けた情報の取り扱いができることなどが求められます。

例えば、担当者からのメールに対してレスポンスが遅いと、リテラシーが低いと思われかねません。

ITリテラシーにうとくて自信がない場合でも、積極的に学んで身につける姿勢でいることを転職エージェントや企業にしっかりアピールすることが大切です。

求められる要素5. 学歴ではなく職歴

50代にもなれば、転職で求められるのは学歴でなく職歴です。

50代になると学歴よりも、シンプルに仕事上これまで何をしてきたかという職歴が問われます。

これまでの経験や実績に裏打ちされた能力をもって、新しい職場で活躍することが期待されます。

今までの実績と、それによってどういうスキルが培われてきたかという点が大きな強みとなるため、しっかりとアピールするようにしましょう。

内川智子
キャリアコンサルタント 内川智子
50代はこれまで仕事で何をしてきたかが大事

50代になると学歴はもはや関係ありません。職歴が大事になってきます。

どんな仕事に尽力してきたか、どういった専門性が身についているか、どういったキャリアを積んできたかがシンプルに問われます。

面接を受ける際には、これらをわかりやすく端的に話せる必要があります。

50代転職を成功させる7つのポイント

50代に求められるスキルや要素が把握できたところで、次に、50代の転職を成功させる7つのポイントについて紹介します。

厳しい状況でもしっかりとポイントを押さえておくことで、自分の希望にそった転職先を見つけることができるでしょう。詳しくは次の通りです。

1. 経験やスキルが転職先にどのように活かせるかをアピールする

職種別アピールポイントの例
管理職
  • チームビルディングにおける経験
  • コミュニケーション能力の高さ
  • 問題解決能力の高さ
  • プロジェクトマネジメント能力の高さ
営業
  • これまでの営業の実績
  • セールスのスキル
  • 顧客管理のスキル
  • 問題解決能力の高さ
  • 新規顧客開拓の経験
エンジニア
  • 技術力の高さ
  • コミュニケーション能力の高さ
  • 問題解決能力の高さ
  • 成長意欲がある
  • プロジェクト管理能力の高さ

50代の転職では、経験やスキルが転職先の会社にどのように活かせるかを具体的にアピールする必要があります。

なぜなら50代は即戦力が求められるため、企業側も求職者が自社で具体的にどう役立ってくれるのかを探っているからです。

自分を採用するとどのような利益が発生するか」を会社に明示できなければ、採用の可能性は低くなるでしょう。

面接でしっかりとアピールするためにも、希望する会社をよく研究し、自分が貢献できることを具体的に伝えなければなりません。

例えば、営業であれば「御社の商品の○○の売り上げに貢献できる」、管理職であれば「××をしてチーム内の団結力を高める」など、イメージできるように伝えることが大切です。

2. 前職の業務が活かせる仕事を選ぶ

50代の転職では、前職の業務が活かせる仕事を選ぶようにしましょう。

50代は、即戦力として活躍することを期待されるため、未経験の業種・職種への転職は難しいといえます。

これまでに培ったスキルやマネジメント能力、経験を武器にすることによって、採用の可能性が高まります。

ただし、どうしても違う業界に転職したい場合には、ポータブルスキルを活かして未経験の業界に挑戦するということは可能です。

ポータブルスキルとは、業界・職種が違っても持ち運びできるスキルのことをいいます。

例えば、営業職で住宅販売を担当していた人が、自動車業界の営業に転職するといったケースです。なぜなら、未経験の業界でも高額商品を販売する営業スキルが活かせるからです。

自分のポータブルスキルがわからない人は、転職エージェントの担当者に相談するとよいでしょう。

また、厚生労働省の「ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)」を利用して、自身のポータブルスキルを調べてみてもいいでしょう。

3. 年収にこだわらない

50代の転職では年収にこだわらないことがポイントといえるでしょう。

50代の転職では、転職後の年収が減少する可能性が高いことは先に紹介した通りです。

役員などエグゼクティブ職種や、士業といったハイクラス、ハイキャリアな資格でもなければ現実的に年収ダウンは避けられないでしょう。

50代の転職では、前職の年収より下がるだけでなく、年収相場・年収平均よりも低くなってしまうことも少なくありません。

年収にこだわるとなかなか転職先が決まらないといった事態に陥る傾向があります。

選択の幅を狭めないためにも年収にこだわらないことをおすすめします。

4. ポジションにこだわらない

50代は、年収のほか、ポジションにもこだわらないことも大切です。

現職と同等、あるいは同等以上のポジションにこだわる方も少なくありませんが、こだわりすぎるとなかなか採用が決まりにくい傾向にあります。

ポジションは、企業の人事制度によって等級も職掌もさまざまで、一概に比較できるものではありません。また、希望に合致する求人を探すことも簡単ではありません。

ポジションにこだわらなければ選択肢も増え、企業側も採用しやすくなり、転職できる可能性が上がることでしょう。

5. 転職活動は時間をかける覚悟でのぞむ

50代の転職活動は時間をかける覚悟でのぞむようにしましょう。

先に解説した通り、50代の場合、他の世代よりも転職にかかる期間が長くなる傾向があります。

キャリア・スキル・実績がある場合は、転職が決まりやすいものの、キャリアやスキル、実績がない場合は、求人を探すことも難しく、なかなか転職が決まらないことが少なくありません。

キャリアや実績がない場合は、希望に合致した求人に出会うまで時間がかかるため、転職活動が長期化することを覚悟しておきましょう。

6. 体力に見合った求人を探す

50代の転職では体力に見合った求人を探すことも大切です。

転職をしたいあまりに、現職よりも体力的にきつい業界、職種、企業の求人を選ぶことはおすすめしません。体力的にきつい仕事を選ぶと長くは続けられないでしょう。

改めて転職先を探すことにもなりかねないため、自分の体力を過信せずに慎重に選ぶことが大切です。

仕事内容や労働時間や勤務日数などを確認して、無理のない求人を選ぶようにしましょう。

7.正社員以外も視野に入れる

50代の転職では正社員以外も視野に入れることがおすすめです。

正社員にこだわりすぎてしまうと転職活動が長引くことも少なくありません。

やりたい仕事内容であれば、契約社員、業務委託、派遣社員、アルバイト、パートなどの多様な働き方も視野に入れてみることがおすすめです。

雇用は安定的とはいえないものの、労働時間を選べたり短縮できたりして、働きやすくなる場合もあります。

働き方として正社員以外のさまざまな雇用形態を検討してみるとよいでしょう。

内川智子
キャリアコンサルタント 内川智子
評価されれば、正社員として雇用されるケースも

正社員になることにこだわりすぎて、転職活動が長引く50代の方がいらっしゃいます。転職活動が長引けば、ストレスは大きなものになります。

契約社員や業務委託、派遣社員ならば、転職のハードルは低くなります。そうした形で転職し、入社した企業で評価されれば、正社員として採用されるケースも少なくありません。

正社員にこだわりすぎず、多様な働き方を検討されてみてはいかがでしょう。

50代転職におすすめの転職エージェント・サイト

50代でも転職エージェントや転職サイトを活用して、積極的に求人を探すことがおすすめです。

ここでは50代の転職におすすめの転職エージェント・サイトを具体的に紹介します。

求人数の多い総合型エージェントとミドルシニア層に特化したエージェントを併用するなど、柔軟に活用しましょう。

50代におすすめの転職サイト・転職エージェント・サイトTOP10

50代で転職した方に、実際に使った転職サービスについて聞いてみました。最終的に転職が決まった転職サービスの上位10位は以下の通りです。

最終的に転職が決まった転職サービスTOP10(50代)
転職サービス こんな人におすすめ 50代の
求人数
1位:リクナビNEXT 日本最大級の求人サイトを使いたい人 133,485件
2位:マイナビ転職 サイトとエージェントを併用したい人 2,004件
3位:リクルートエージェント 業界最大級のエージェントを使いたい人 1,625件
4位:エン転職 求人特集などを活用して求人を探したい人 737件
5位:doda 年収査定など多くの転職サービスを使いたい人 22,711件
6位:インディード とにかく多くの求人を確認したい人 2,176,000件
7位:ビズリーチ 経営幹部・管理職などハイクラス転職を希望する人 -件
8位:パソナキャリア ハイクラス転職で年収アップをしたい人 1,729件
9位:JACリクルートメント グローバル・外資系企業へ転職したい人 -件
10位:はたらいく 地元密着型の転職サイトを使いたい人 32件

出典:転職HUB 転職サービス利用者9,347人調査
※1 調査地域 全国
※2 調査期間 2023年1月17日~2022年2月7日
※3 調査対象 10年以内に転職サービスを利用して転職した20代~60代の男女9,347人
※4 50代の求人数は2024年11月時点
※5 50代のキーワードで検索した結果の求人数

求人数が豊富な総合型転職エージェント

50代で転職を考えている方に最初におすすめしたいのが、求人数が豊富な総合型転職エージェントです。

総合型転職エージェントとは、業種や職種、企業規模、外資系・日系などを問わず、幅広い企業の求人を総合的に取り扱う転職エージェントのことです。

以下ではおすすめの総合型転職エージェントを紹介します。

リクルートエージェントは業界最大級の求人数

リクルートエージェントのキャプチャー画像

50代の転職にはリクルートエージェントがおすすめです。業界最大級の求人数を誇る総合型転職エージェントです。

あらゆる業界・職種、企業規模の求人の取り扱いがあり、50代の経験を活かして同業他社や同じ職種で未経験業界を狙う場合の求人が探しやすいでしょう。

全国に拠点があるため、幅広い地域で利用できることも利点です。また、専任のアドバイザーに転職事情を聞いたり、転職の方向性などを相談したりすることができます。

書類添削や面接対策といったサポートも受けられるなど多くのメリットがあります。

リクルートエージェントの基本情報
転職サービスのタイプ 総合型転職エージェント
50代の求人数 1,625件
特徴
  • 業界最大級の求人数を誇り50代の求人も多い
  • 同業他社・異業種への転職先を探しやすい
主な拠点 東京都、北海道、宮城県、栃木県、埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県
運営会社 株式会社リクルート

※2024年11月時点

リクナビNEXTは転職エージェントと転職サイトの両方が使えて便利

リクナビNEXT

リクナビNEXTは、リクルートエージェントと同じ株式会社リクルートが運営する転職情報サイトです。転職情報サイトの中でトップレベルの求人数を誇ります。

さまざまな業種・職種の求人の取り扱いがあり、手軽に求人情報を検索し、サイトから応募することができます。

ただし、選考率を上げるためにも、書類添削や面接対策を受けられる転職エージェントのリクルートエージェントとの併用がおすすめです。

転職エージェントを併用すると非公開求人を紹介してもらえることもあります。

リクナビNEXTの基本情報
転職サービスのタイプ 総合型の転職サイト
50代の求人数 133,485件
特徴
  • さまざまな業種・職種の求人が豊富
  • 50代の求人も多数
  • サイトから直接応募することが可能
運営会社 株式会社リクルート

※2024年11月時点

手厚いサポートで転職を実現させる年代特化型転職エージェント

50代の転職にはミドルシニアの年代に特化した転職エージェントがおすすめです。

年代特化型エージェントでは、対象年代の求人数も豊富で、手厚いサポートを受けることができます。

マイナビミドルシニアは40代、50代、60代のためのミドルシニア特化

マイナビミドルシニア

マイナビミドルシニアは、40代、50代、60代のためのミドルシニア特化型の転職エージェントです。

あらゆる業種や職種、地域の求人の取り扱いがあり、地域ごとのホームページで50代を対象にした豊富な求人情報を確認することができます。

転職サポートでは、理想のマッチングが実現するためのさまざまな手厚いサポートが受けられます。

例えば、履歴書や職務経歴書などの書類添削では、通過率を高める書き方や添付写真のアドバイスを受けることが可能です。

マイナビミドルシニアの基本情報
転職サービスのタイプ ミドルシニア世代特化型転職エージェント
50代の求人数 26,704件
特徴
  • 年代にあった手厚い転職サポートがある
  • 幅広い業種・職種・雇用形態の求人がある
主な拠点 東京都
運営会社 株式会社マイナビミドルシニア

※2024年11月時点

enミドルの転職はハイクラスのミドル世代特化

enミドルの転職のキャプチャー

enミドルの転職は、管理職・マネージャーなどハイクラスの求人を豊富に扱うミドル世代(30代、40代以上)に特化した転職エージェントです。登録者の平均年齢45歳とミドル世代に多く利用されています。

ハイクラス・エグゼクティブ転職に強く、グローバル企業の役員クラスや、経営者・役員・経営幹部、メーカー・商社の営業部長などの年収1000万円を超える求人が30,000件以上あります。

50代の管理職経験者で、年収アップを実現させている人もいます。専任のアドバイザーのサポートを受けられるだけでなく、企業やエージェントからのスカウトも受けられます。

enミドルの転職の基本情報
転職サービスのタイプ ミドル世代特化型転職エージェント
50代の求人数 8,214件
特徴
  • 管理職・マネージャーなどのハイクラス転職に強い
  • 50代で年収アップも狙える
主な拠点 東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、福岡県
運営会社 エン・ジャパン株式会社

※2024年11月時点

年収アップを狙いたい方向けハイクラス向け転職エージェント

年収アップを狙いたい方には、ハイクラス向け転職エージェントもおすすめです。

ハイクラス向け転職エージェントでは、経営・管理職などのエグゼクティブ職や、士業、IT技術職、コンサルタントなどのプロフェッショナル職に特化した転職サポートをしています。

ビズリーチはスカウトメールが届くハイクラス向け

ビズリートの画像

ビズリーチはハイクラス向け転職エージェントです。

経営幹部・管理職などのエグゼクティブや即戦力となるプロフェッショナル人材の高年収の求人を多数取り扱っているのが特徴です。

経営・管理職経験者や、士業、IT技術職、コンサルタントなどプロフェッショナル職で転職を目指す人におすすめです。

なお、ビズリーチはスカウト型サービスのため、登録後はヘッドハンターや企業からのオファーを待つだけですみます。

ビズリーチはITエンジニアにもおすすめ

  • IT技術職の転職後年収アップ実績は平均120万円
  • リモート可の公開求人3,000件以上で働き方の希望がかなう
  • フロントエンド、インフラ系など幅広い職種の求人を探せる

ビズリーチに無料登録する

ビズリーチの基本情報
転職サービスのタイプ ハイクラス向け転職エージェント
50代の求人数 -件
特徴
  • 管理職経験者のハイクラス転職に強い
  • 登録してスカウトを待つだけでいい
主な拠点 東京都、大阪府、愛知県、福岡県、静岡県、広島県
運営会社 株式会社ビズリーチ

※2024年11月時点

JACリクルートメントはグローバル・外資系企業への転職におすすめ

JACリクルートメントのキャプチャ画像

JACリクルートメントは、管理職・エグゼクティブ・専門職の転職サポートに特化した転職エージェントです。

30代から50代のミドルマネジメント層のハイクラス転職に強みがあります。年収800万円以上の求人が豊富です。

また、JACリクルートメントはイギリス発の企業で海外12ヶ国に拠点を持っていることもあり、グローバル・外資系企業の求人紹介に強いことも特徴といえるでしょう。

ハイクラス・ミドルクラス転職の顧客満足度が6年連続1位※という実績もあるため、50代でハイクラス転職を目指す方は、まずは利用してみるとよいでしょう。

※出典:オリコン株式会社「おすすめのハイクラス・ミドルクラス転職ランキング・比較」
JACリクルートメントの基本情報
転職サービスのタイプ ハイクラス向け転職エージェント
50代の求人数 -件
特徴
  • 30代~50代のハイクラス転職に定評がある
  • グローバル・外資系企業の転職に強い
主な拠点 東京都、宮城県、埼玉県、神奈川県、静岡県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県
運営会社 株式会社ジェイエイシーリクルートメント

※2024年11月時点

専門スキルを活かしたい方向け職種別転職エージェント

IT・Webのエンジニアや看護師といった専門スキルを持っている人は、職種に特化した転職エージェントを活用することがおすすめです。

レバテックキャリアはIT・WEBのエンジニア向け

レバテックキャリアのバナー画像

レバテックキャリアはIT・WEB業界のエンジニア・クリエイターの転職に特化した転職エージェントです。

社内SEを含むシステムエンジニアやWebデザイナーなどの求人が豊富です。IT・Web業界に精通した専門のアドバイザーからサポートを受けられることが特徴といえるでしょう。

正社員・フリーランス・派遣などさまざまな雇用形態の求人が揃っているため、多様な働き方に応じた仕事を紹介してもらえるでしょう。

レバテックキャリアの基本情報
転職サービスのタイプ IT業界特化型転職エージェント
50代の求人数 269件
特徴
  • IT・WEB業界の専門スキルを活かした転職に強い
  • 正社員・フリーランスなど多様な雇用形態に対応できる
主な拠点 東京都、愛知県、大阪府、福岡県
運営会社 レバテック株式会社

※2024年11月時点

看護roo!は大手看護師転職サイト

看護roo!は看護師の転職に特化した大手転職サイトです。病院・クリニック・介護施設・学校などさまざまな勤務先の求人が豊富です。

会員登録をしなくても自由に求人検索ができますが、登録するとキャリアアドバイザーの手厚い転職サポートが受けられます。

看護roo!のアドバイザーは求職者だけでなく施設側の担当も兼ねています。

応募先の事情に詳しいため、サイトには掲載されていない職場の雰囲気や働きやすさなどの詳しい情報を教えてもらえます。

看護roo!の基本情報
転職サービスのタイプ 看護職の特化型転職エージェント
特徴
  • 看護師の転職に特化した転職エージェント
  • 書類添削や面接対策など手厚いサポートが受けられる
主な拠点 東京都、愛知県、大阪府、兵庫県
運営会社 株式会社クイック

※2024年11月時点

50代女性向けの転職エージェント

50代の女性向けの転職エージェントとしては、女性の転職に豊富な実績があるtype女性の転職エージェントがおすすめです。

type女性の転職エージェントはキャリアアップを目指す女性に最適

type女性の転職エージェント

type女性の転職エージェントはキャリアアップを目指す女性に最適な転職エージェントです。

女性の転職に特化しており、年間12000名以上(2023年度実績)の転職希望者へのキャリアカウンセリングにより、女性の転職に関する豊富なノウハウを持っています。

type女性の転職エージェントの基本情報
転職サービスのタイプ 女性特化型転職エージェント
50代の求人数 95件
特徴
  • 女性の転職に特化したサポートが受けられる
  • 女性ならではのキャリアの悩みを相談しやすい
主な拠点 東京都
運営会社 株式会社キャリアデザインセンター

※2024年11月時点

50代が利用した転職エージェントに関する評判・口コミ

口コミでは専任アドバイザーのサポートが心の支えとなったというものが少なくありません。

また、求人紹介や書類添削、面接対策などのサポートを活用したことで、年収アップや転職先とのミスマッチを防ぐのに成功したという意見が見られます。

男性 53歳 リクルートエージェント
製造業営業から同業他社へ

転職が決まるまで精神的な大きな支えとなった

リクルートエージェントでは、事前にカウンセリングを行い、自分に合った企業を紹介してくれたので、スムーズに転職活動を進められました。何より全てのサービスを無料で受けられることに感動しました。一人で行わず誰かが味方になってくれるということは、精神的にも大きな支えでした。

男性 53歳 リクルートエージェント
自動車部品の生産管理から食品製造の品質管理へ

転職エージェントの活用で年収アップ

リクルートエージェントでは、専任の担当者が自分の経験やスキルに合った求人を紹介してくれました。経歴をできるだけ詳しく伝えると優良な求人を紹介してもらえ、年収もアップしました。面接対策や履歴書の添削などのサポートも手厚く、50代での転職活動がスムーズに進められたと思います。

男性 52歳
enミドルの転職 ホテル業界清掃員から同業他社へ

50歳以上が働ける求人が多く面接対策も心強かった

enミドルの転職を利用しました。この転職エージェントであれば年齢で仕事が紹介できないということもなく、私のような年齢でも仕事が見つかりました。担当者が50歳以上でも大丈夫な職場を色々と紹介してくれました。面接の練習などもしてくれたので、焦りや不安を払しょくできて心強かったです。

男性 50歳 JACリクルートメント
営業職で異業種へ

転職サポートにより企業とのミスマッチが防げた

JACリクルートメントを活用しました。アドバイザーの方が営業出身で、自分と同じくトップセールスだった経歴があったため意気投合しました。相談にのってもらい、職務経歴書や面接などの対策を行ってもらったことで、企業とのミスマッチも防げたと思います。前職よりも待遇もよくなりました。

50代の転職はハローワークも活用する

50代の転職はハローワークも活用することがおすすめです。

転職エージェントなどで扱う大手企業などの場合は、年齢で選考に通過しにくいことが少なくありません。応募者も殺到するため、選考はより厳しいといえるでしょう。

そうした際の最終手段がハローワークです。

ハローワークは、転職エージェントに求人を出していない中堅企業、中小企業の求人が多くあります。

選択肢を増やすためにもハローワークを活用するのがいいでしょう。

内川智子
キャリアコンサルタント 内川智子
ハローワークも活用する

転職のツールとして最も使われているのがハローワークです。

企業はハローワークに無料で求人を掲載することができます。また、ハローワーク経由で入社したとしても、企業が追加の料金をハローワークに払う必要はありません。

全て無料なことから、ハローワークには非常に多くの求人が掲載されており、民間にはない求人も多数掲載されています。

50代での転職を成功させるには、ハローワークを活用することも視野に入れましょう。

50代が転職サイトや転職エージェントを利用するときの方法と流れ

転職サイトや転職エージェントを利用するときの流れを6つのステップに分けて紹介します。

転職サイトや転職エージェントを利用するときの流れ

  1. 転職サイト・転職エージェントに登録する
  2. エージェントの担当者と面談
  3. 求人紹介/履歴書と職務経歴書を作成
  4. 応募
  5. 企業との面接
  6. 内定~企業との年収交渉~退職・入社

まずは、転職サイト・転職エージェントに会員登録をします。登録は無料です。

登録後、転職エージェントの場合は、専任の担当者から面談の案内が来るため、面談を受けましょう。

転職エージェントの面談は、担当者と1対1で、エージェントのオフィスやオンライン、電話で行われます。面談では、希望条件や経歴などの確認をします。

面談で希望やキャリアなどを確認した後に、求人紹介が行われます。応募したい企業があれば、担当者に伝えましょう。

担当者が応募手続きを取ります。応募に向けて履歴書と職務経歴書を作成しておくことも必要です。

転職サイトを利用する場合は、直接求人を検索し、応募したい企業に転職サイト経由で応募しましょう。

応募後、書類選考に通過すれば面接です。最終面接を突破すると内定が出ます。

内定が出た後、年収など交渉したい条件がある場合は、交渉を行います。転職エージェントを利用している場合は、担当者に代わりに交渉してもらうことができます。

内定承諾後は、入社手続きと、現在の会社の退職手続きを進めることとなります。

50代の転職者に聞いた転職理由

50代で転職活動をしようという方の中には、他の50代の転職者がどういう理由で転職活動をしているのか気になる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、50代の転職者に聞いた転職理由について紹介します。

以下は、厚生労働省の調査による50代の転職者が前職を辞めた理由をまとめたものです。

男性 女性
50~54歳 55~59歳 50~54歳 55~59歳
仕事に興味を持てなかった 10.9% 3.7% 3.8% 2.9%
能力・個性・資格を生かせなかった 6.0% 3.0% 7.5% 3.9%
職場の人間関係が好ましくなかった 6.8% 12.9% 8.9% 15.7%
会社の将来が不安だった 5.1% 2.1% 5.6% 3.5%
給料等収入が少なかった 9.8% 9.8% 4.4% 10.3%
労働条件が悪かった 5.1% 6.3% 6.7% 7.8%
結婚 - 0.1% 0.1% 0.2%
出産・育児 - - - -
介護・看護 1.0% 0.8% 5.1% 1.7%
その他の個人的理由 16.8% 14.8% 27.4% 28.3%
定年・契約期間の満了 4.3% 6.2% 10.1% 11.0%
会社都合 16.3% 9.5% 8.7% 5.8%
その他の理由
(出向等を含む)
17.7% 30.2% 10.7% 8.6%

出典:厚生労働省 令和5年雇用動向調査 転職入職者の状況

上の表から50代の転職理由をまとめると、トップ3は以下のようになります。

●男性
1位:その他の理由(出向等を含む) 47.9%
2位:その他の個人的理由 31.6%
3位:会社都合 25.8%

●女性
1位:その他の個人的理由 55.7%
2位:職場の人間関係が好ましくなかった 24.6%
3位:その他の理由(出向等を含む) 19.3%

※%は合計数

これらの主な転職理由について以下で詳しく見ていきましょう。

男女ともに会社都合で前職を辞めている人が多い

50代の転職理由として、男女ともに「会社都合」で前職を辞めている人が多いことがわかります。

会社都合は、倒産や業績悪化によるリストラなどによる退職が該当します。経営立て直しの人員整理として行われる「希望退職」も会社都合に含まれます。

50代の場合は、自主的に望んで転職するというよりも、会社都合でやむなく退職となったため、転職を考える人が多いようです。

人間関係の問題も大きな転職理由の一つ

50代の転職理由としては、人間関係の問題も大きな理由であるようです。

大手転職エージェントのdodaの調査でも、50代の転職理由の上位は人間関係の問題が占めています。

順位 転職理由 割合
1位 人間関係が悪い/うまくいかない 29.0%
2位 社内の雰囲気が悪い 26.2%
3位 給与が低い・昇給が見込めない 25.8%
出典:doda 転職理由ランキング【最新版】 みんなの本音を調査!

50代においても、職場の人間関係は転職理由に大きく関わっていることがわかります。

給与に不満があり転職した人も少なくない

50代の転職理由では、給与に不満があったというものも少なくありません。

上記で紹介した厚生労働省の調査結果でも、「給料等収入が少なかった」というのは50代の男女の転職理由の上位に入っています。

dodaの調査結果でも、50代の転職理由の第3位に「給与が低い・昇給が見込めない」といった理由が入っています。

給与に不満があり、給与などの待遇の改善などを求めて転職する人が少なくないようです。

会社の将来が不安だったという理由も多い

50代の転職では会社の将来が不安だったという理由で転職する人も少なくありません。

50代で転職した人の口コミでも、「会社の将来性が不安だった」という声が多い傾向です。

具体的には次のような事情などで転職を決意しているようです。

会社の将来性が不安で転職した人の理由

  • 伝統を重んじて時代の波に乗らない会社の体制に不安を感じたから
  • 地方商業施設に勤務していたが、コロナ禍で資金繰りが悪化し存続の危機を迎えたから
  • 会社の業績悪化で営業部門の縮小、待遇の悪化、リストラが予想されたから

50代の転職者に聞いた転職理由の口コミ

口コミで見られる転職理由では、勤め先の業績悪化による失業や将来不安といったものが多いようです。他には、人間関係の問題や、待遇の悪さといったものが挙げられます。

先述のデータで見た「会社都合」「人間関係悪い」といった転職理由についての具体例や実情が、これらの口コミから伺えます。

女性 59歳 レストラン店員から保育士

勤務先のレストランの閉店でやむなく転職

勤めていたレストランが経営上の理由で閉店になりました。人間関係も良く楽しく仕事をしていたのですが、閉店になる3ヶ月前に通達があり失業しました。経営母体の法人からは次の仕事の斡旋などは一切なく、最終的に若い頃の資格を活かして保育士として転職しました。

男性 51歳 IT業界SEからIT業界プログラマー

人間関係の問題が我慢の限界を超えたため転職

以前から職場の人間関係に悩んでおり、我慢の限界に達したので転職することにしました。まともに仕事をしているのにいわれのない嫌がらせを受け、相手にするのが馬鹿らしくなり、即日退社届を出しました。すぐに転職エージェントを活用して転職し、最終的に年収アップも果たしました。

男性 52歳 医薬品営業の正社員から派遣社員へ

会社の業績悪化により早期退職制度ができたため転職

会社が業績悪化に伴い早期退職者を募集し始めたので、それに応じて転職しました。会社にいても待遇は悪化し、希望しない地方転勤を強いられることもあると聞き、転職した方が良いと判断しました。なお早期退職優遇制度にはリクルートが間に入った転職サポートがあり、実際にサポートしてもらえました。

男性 50歳 営業から建築のコンサル営業で年収増

営業でトップセールスの実績があったが年収は高くなかった

営業でトップ成績であったことと、転職先の業界に知り合いが多かったこともあり、より好待遇の会社に転職できるのではと思えたことが転職のきっかけです。実際に転職してみたところ、前職よりも年収のほか、人間関係や福利厚生の面も改善され、豊かな生活を送れています。

男性 53歳 製造業の営業職から同業他社へ

会社の将来性に不安を感じて転職

前職は自動車部品メーカーで営業職をしていました。自動車業界は変化が激しい業界であるにもかかわらず、前職の会社は伝統を重んじ新しい時代の波に乗ることを嫌っていました。このままでは会社の経営は危なくなるのではと感じたのが転職のきっかけです。結果として同業他社への転職に成功しました。

50代の転職体験談から学ぶ!成功の秘訣と失敗の要因

50代で実際に転職をした方の体験談を紹介します。

体験談では、さまざまな成功の秘訣と失敗の要因が語られているため、転職活動の参考にしてみてください。

転職に成功した人・失敗した人の体験談

転職に成功した人の体験談

50代で転職に成功した人の体験談から成功のポイントをまとめると下記のようになります。

成功の要因

  • 前職のキャリアを活かして同業他社に転職した
  • 転職エージェントの書類添削や面接対策を利用した
  • 士業や国家資格など転職に有利な資格を持っている
  • 未経験業種にチャレンジする際は相手が何を求めるかをよく踏まえて話す
  • 譲れない条件を明確にして積極的に求人を探した
  • 転職サイトや転職エージェント、ハローワーク、SNSなどあらゆる手段で求人を探した

転職に成功するには、前職までのキャリアや資格を上手に活かしたり、転職サイト・転職エージェントなどをフル活用して積極的に多くの求人に当たることが大切といえるでしょう。

50代で転職に成功した人の体験談

男性 53歳 製造業の営業職から同業他社へ

初めての転職だったため転職エージェントを利用した

会社の将来性に不安があり、定年まで安心して働ける会社を見つけるために転職を決意。初めての転職で不安でしたが、転職エージェントを利用し3ヶ月ほどで同業他社によい条件で転職できました。担当者が履歴書の書き方や面接の練習まで行ってくれ、二人三脚で転職活動ができたのが心強かったです。

男性 52歳 建設コンサルタント業の技術職から同業他社へ

資格を活かした技術職としてヘッドハンティングされた

管理職の仕事が多くなり、国家資格である技術士としてのスキルを発揮できる機会が少ないことが不満でした。そうした折に、他社から技術職としてヘッドハンティングしていただけたので転職を決意。給料など待遇面も好条件で転職することができました。

男性 55歳 物流会社の役員から学習支援業の役員兼講師

相手の求めるものをよく見定めて未経験業種へ転職に成功

家族の介護のため勤務の緩やかな職場への転職を決意。転職エージェントを活用して学習支援業に転職しました。給与などは大幅に下がったものの、介護に理解のある会社に決まりました。未経験業種への転職だったため、面接では自分の話をするより相手が何を求めているのかという部分を意識して話しました。

女性 59歳 公共機関の契約社員からITベンチャーの正社員へ

転職活動では転職サイトやエージェント・SNSをフル活用

契約社員から雇用の安定した正社員職を求めて転職しました。転職活動では、転職サイトや転職エージェント、ハローワークのほか、ビジネスSNS(WantedlyやLinkedInなど)を活用。最終的にはビジネスSNSのリクルーターからお声がけいただいたのが縁となって、転職が決まりました。

女性 53歳 薬剤師で同業他社へ

譲れない条件を明確にし積極的に求人を探した

子育てのために土曜日を休日にし、就業時間を17時までとしたかったので転職しました。シフト変更がある程度自由にできる会社に転職できました。自分の譲れない条件をしっかり見据えて職場探しをしたことや、転職サイトなどでとにかく多くの求人に当たってみたことがよかったと思います。

転職に失敗した人の体験談

50代の転職で失敗したと考えている方が失敗の要因として挙げているのは下記のような点です。

失敗の要因

  • 精神的・肉体的にハードな仕事を選んでしまった
  • 積極的に仕事探しをしなかった
  • 資格はあるものの実務経験がなかった
  • 地域によっては女性の正社員職の選択肢が少ないことがある

転職してしまってから後悔しないように、労働条件や仕事内容をよく吟味するのがポイントと言えます。

50代で転職に失敗したという人の口コミは下記の通りです。転職を成功させるためにも注意点として、ぜひ把握しておきましょう。

50代で転職にした失敗した人の体験談

女性 59歳 レストラン店員から保育士へ

勤務先のレストランの閉店でやむなく転職

過去の保育士経験を活かして保育士の仕事に転職できたものの、50代のフルタイムの保育園勤務というのは思っていた以上に精神的・肉体的にハードなものでした。また、若い頃に経験していた保育と現在の保育事情が大きく異なっており環境の変化に適応できず、体調を壊し、最終的に退職に至りました。

男性 60歳 臨床検査会社勤務から施設警備職へ

積極的に仕事探しをしなかったため転職先選びに失敗

前職で早期退職を受け入れたものの、その後も積極的に動かずにいました。そのうち失業保険が切れて焦り、警備員の面接で合格したのでそこに決めました。しかし、早朝からの勤務と厳しい勤務時間であるうえに給料も低くて絶望し、4ヶ月で退職することとなりました。

女性 54歳 教育業界の管理職

資格を取ったが実務経験がないことや年齢がネックに

Jターンを希望して地方で転職しました。地域に合わせて希望年収を設定したものの求人は年齢制限もあって本当に少なかったです。また、地域がらか女性はパートの求人ばかりでした。人事職を希望して資格を取得したものの、実務経験を問われたり、若手を望むと言われたりして苦戦しました。

50代の転職に関してよくある質問

Q1. 50代女性の転職は男性に比べて厳しい?

50代女性の転職が、男性の転職に比べて厳しいということはありません

能力とスキル、知見があれば、男性と女性といった性別差で合否に差が出ることはないといえるでしょう。

また性別差を採用の合否に加えることは差別にあたり法律で禁止されています。

ただし、50代までずっと働き続けてきた女性は少ないため、結果的に男性の転職者が多いようには見えるでしょう。

女性だから不利ということは決してないものの、長く働いていなかったためにスキルや実績がなく、選考に通りにくいという可能性はあります。

Q2. 50代の転職に有利な資格はある?

50代の転職では、弁護士や会計士、弁理士といった士業や一級施工管理士などの業界専門の資格や国家資格があると転職に有利といえるでしょう。

これらの資格は取得の難易度も高いですが資格があると重宝されます。

また、人材確保が喫緊の課題となっている福祉業界では、社会福祉士の資格があると転職に有利です。

ソーシャルワーカーの仕事ができる資格があれば、50代未経験からでも転職しやすくなるでしょう。

Q3. 50代で未経験業界・職種へ転職はできる?

50代で未経験業界・職種への転職はできなくはないものの仕事が限られてくるでしょう。

例えば、人手不足が深刻な業界・職種においては、経験の有無を問わない求人が豊富にあるため、50代で未経験でも比較的採用されやすいといえます。

具体的な人手不足の業務としては、介護・福祉、警備関連、飲食、工場・製造業などの仕事があります。これらの業界・職種であれば未経験でも採用されやすい傾向です。

また、営業職など未経験の業界でも活きる職種のスキルがあれば、同じ職種で未経験業種に転職できるケースもあります。

Q4. 50代の職務経歴書、書き方のコツはありますか?

50代の職務経歴書の書き方のコツとしては、応募企業に対して、特にアピールすべき点がわかりやすいように書くことをおすすめします。

50代になると経験が豊富なため、長く書きすぎる傾向があります。不必要に長々と書いてしまうと、書類選考にも通りにくくなるといえるでしょう。

応募企業に合わせて自分の強みをわかりやすく書くためにも、転職エージェントの履歴書・職務経歴書添削サービスなどを利用することがおすすめです。

Q5. 50代で転職しやすい人、転職しにくい人の特徴は?

50代の転職では、すでに何社かの転職経験のある人の方が柔軟性があり転職しやすい傾向があります。

企業側は、採用するにあたって、入社後、新しい環境や年下の社員などとうまくなじめるかどうかを見ています。

その点、50代で転職が初めての方や20数年同じ会社・同じ部署で働いてきた方は、新しい環境になじめるかどうかが判断しにくいといえるでしょう。

頑なに自分のやり方にこだわるのでなく、柔軟に対応できる人が求められる傾向にあるため、人柄や仕事に対する姿勢などが柔軟な人の方が採用されやすい傾向です。

Q6. 転職エージェントと転職サイトは何が違うの?

転職エージェントと転職サイトの大きな違いは、転職エージェントの場合、求職者1人に対して専任のアドバイザーが1人つくことです。

転職エージェントと転職サイトの違いをまとめると以下のようになります。

転職サイト 転職エージェント
非公開求人 原則なし あり
アドバイザー 原則なし あり
書類選考・面接のサポート 参考記事やテンプレートの提供 アドバイザーによる書類添削や面接対策がある
企業との面接日程調整・条件交渉 自分で行う アドバイザーが代行
企業研究 応募先企業の詳しい情報を教えてくれる 自分で研究する

転職エージェントの場合は、専任のアドバイザーがつくことによって、非公開求人を紹介してもらえたり、書類添削・面接対策、条件交渉の代行といったサポートを受けることができます。

また、転職エージェントでは、応募先の企業の社風や文化といった細かい内事情なども教えてもらうことができるため、企業研究もしやすくなります。

まとめ

50代が転職を行う際に押さえておきたいポイントと転職エージェントの活用方法をご紹介しました。

50代で転職を実現させるために押さえておきたいポイント

  • 経験やスキルが転職先にどのように活かせるかをアピールする
  • 前職の業務が活かせる仕事を選ぶ
  • 年収にこだわらない
  • ポジションにこだわらない
  • 転職活動は時間をかける覚悟でのぞむ
  • 体力に見合った求人を探す
  • 正社員以外も視野に入れる

50代の転職に特におすすめの転職エージェント・サイトは下記の通りです。

50代におすすめの総合型転職エージェント・サイト3選
転職エージェント 向いている人 公開求人数
リクルートエージェントリクルートエージェントのロゴ 業界最大級の求人を抱えるエージェントを使いたい人 493,140件
  • 業界最大級の求人数を誇り50代の求人も多い
  • 同業他社・異業種への転職先を探しやすい
リクナビNEXTリクナビNEXTのロゴ 多くの求人を見比べて検討したい人 87,041件
  • さまざまな業種・職種の求人が豊富
  • 50代の求人も多数
ビズリーチbizreach ハイクラス転職を希望する人 140,040件
  • 管理職経験者のハイクラス転職に強い
  • 登録してスカウトを待つだけでいい
50代におすすめの年代特化型転職エージェント・サイト
転職エージェント 向いている人 公開求人数
enミドルの転職enミドルの転職ロゴ 年収アップなどハイクラス転職をしたい人 301,596件
  • 管理職・マネージャーなどのハイクラス転職に強い
  • 50代で年収アップも狙える
マイナビミドルシニアマイナビミドルシニアのロゴ ミドルシニア向けの手厚いサポートを受けたい人 279,169件
  • 年代にあった手厚い転職サポートがある
  • 幅広い業種・職種・雇用形態の求人がある
※2024年11月時点

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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