副業中の600人に調査!副業人気ランキングと収入は?専門家の始め方解説も

近年、副業をしている人が急激に増えています。

その背景としては、厚生労働省が2018年に発表した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」による企業側の規制緩和と、コロナウイルス感染症によって2020年からリモート勤務が増加したことによる副業への関心の高まりでしょう。

しかし「副業が気になっているけど、何をしていいかわからない」、「本業が忙しいし余裕がない」などと、踏み出せていない人もいるのではないでしょうか。

そこで、実際に副業している会社員の男女600人にアンケート調査を行ない、副業の実情を調査しました。副業の種類や収入、使い道などについてグラフにまとめて紹介します。

また『特別なスキルがなくてもできる 月収+10万円 こっそり副業術』の著者で、強みを生かした副業の専門家である土谷 愛さんに取材。「無理のない副業の始め方や注意点」について解説していますので、副業の選び方がわからない人は参考にしてみてください。

調査協力:株式会社アスマーク
調査対象:副業をしている会社員の男女600人(20〜50代)
調査時期:2022年10月

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話を聞いた人

強み発掘コンサルタント。社会人向け自己分析講座「アドバンテージゲーム」主宰。売上ビリの落ちこぼれ営業時代、ひょんなことから「自分の強み」を見つけて社内1位、最年少管理職に。退職後、「誰にでも輝く強みがある」という信念のもと、自己分析・強みの収益化・SNS発信などをテーマにオンライン講座を続々と開講。自分探しに迷う20~30代の会社員や主婦が口コミで集まり、総受講者500名超、公式メルマガの読者は累計7000名を突破。

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副業600人アンケート調査の結果まとめ!副業収入や職種、使い道などをグラフで紹介

実際に副業している会社員の男女600人に、副業についてのリアルをアンケート調査しました。いくら稼いでいるのか、何の仕事をしているのかなど、合計9個の質問の回答をグラフ化&表にして紹介します。

副業している年数は?5年以上と長めの人が最多

副業アンケートの副業の継続年数

3人に1人が「副業は5年以上続けている」と回答し、意外にも最近の副業ブームや副業の制度化が推進される以前から副業を始めていた人がわかりました。 続いて「2〜3年未満」なので、リモート勤務が増加した2020年とリンクしていますよね。

これを見ると、2〜3年前が副業している人が一気に増加したタイミングであり、新規参入数は少しずつ減ってきているものの、全体数は増え続けているとみていいでしょう。

副業した理由は?金銭的な理由が大多数

副業アンケートの副業を始めた理由

副業を始めた理由は、「家計を助けるため」と「貯金」あわせて約70%でした。

一方で、「新しい職種にチャレンジするため」「スキルを活かした仕事をしたかったから」といった仕事のスキルアップにまつわる回答は全体の5分の1程度と少なく、副業の目的は金銭的な理由が大多数であるということがわかります。

副業で人気の仕事ランキングトップ10!600人の全副業ランキングも発表

Q3.何の副業をしていますか?(多い順)
順位 副業の仕事内容 人数
1 ポイ活 42
2 モニター全般 39
3 講師業 33
4 試験監督 28
5 ウェブライター 22
6 株式投資 20
7 不動産投資 16
8 コンサルティング 14
9 事務補助 11
10 イベントスタッフ 10
10 商品販売員 10
10 仕分けスタッフ 10
10 清掃全般 10

上記のランキングを見ると、「ポイ活」や「モニター」など「特別なスキルや資格がなくてもできる仕事」が多いことがわかります。

特に1位の「ポイ活」は職業ではないものの、ポイントはお金と同等の価値があるので、たしかに「お金を稼いでいる(増やしている)」といえますよね。

また、副業で多い職業は「講師業」や「ウェブライター」であり、専門性を培った人材がそのスキルを活かして収入を得ているようです。

そして、600人に聞いた副業の職種全ランキングはこちらです。

14 アフィリエイト 9
14 ネットショップ 9
14 医療事務 9
14 宅配便スタッフ 9
18 IT全般 8
18 クラウドソーシング 8
18 家庭教師 8
18 翻訳者 8
18 コンビニ店員 8
18 販売関連 8
18 プログラマー 8
25 不要品販売 7
25 FX(外国為替証拠金取引) 7
25 編集者 7
28 覆面調査員 6
28 デザイン全般 6
28 農家 6
28 内職手作業 6
28 フードデリバリー 6
33 ポイントサイト 5
33 転売ビジネス 5
33 暗号資産(仮想通貨) 5
33 医師 5
33 受付 5
38 せどり 4
38 イラストレーター 4
38 ネットワークエンジニア 4
38 リラクゼーションスタッフ 4
38 事務関連 4
38 添削指導者 4
38 福祉関連 4
38 データ入力 4
38 物流関係 4
38 スーパーレジ打ち 4
38 ポスティング 4
38 ハンドメイド販売 4
50 ブロガー 3
50 ライブ配信 3
50 ウェブサイト制作 3
50 ウェブデザイナー 3
50 テープ起こし 3
50 著書出版 3
50 楽器演奏 3
50 製造業 3
50 経理事務 3
50 レンタカー回送 3
50 訪問介護員 3
50 スポーツインストラクター 3
50 倉庫業 3
50 引っ越しスタッフ 3
50 テレフォンアポインター 3
50 葬儀式典アシスタント 3
50 アンケート調査 3
50 新聞配達 3
50 施設警備員(常駐警備員) 3
69 アドセンス 2
69 ユーチューバー 2
69 ギャンブル 2
69 音楽関係 2
69 中古アパート経営 2
69 賃貸併用住宅 2
69 アプリケーションエンジニア 2
69 パワポ資料の作成 2
69 動画制作 2
69 カウンセラー 2
69 建築模型(クラフト)製作 2
69 営業代行 2
69 秘書 2
69 家事代行 2
69 倉庫整理 2
69 土木作業員 2
69 資材運搬 2
69 アパレルショップ店員 2
69 レストランホール 2
69 深夜営業店の店員 2
69 交通誘導スタッフ 2
69 送迎ドライバー 2
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※自由回答のため、内容がわからない職業については「似たものに統合する」もしくは「別ものとして分ける」という方法でまとめています

ちなみに、600人中1人だけ回答しためずらしい副業は以下です。

僧侶、大工、測量補助、船積み、昆虫の繁殖、墓参り代行、買い物代行、送迎代行、交通量調査員、ネットオークション、商品改良販売、スペースシェアリング、戸建て賃貸、駐車場経営、サイトパトロール、パソコン修理、フォトグラファー、作家、作曲家、映像クリエイター、汎用系システム開発、CADオペレーター、保育士、建築家、機械設計、看護師、ウェブディレクター、クリエイティブディレクター、会社運営、公認会計士、商品企画、法務、行政書士、ペットシッター、イベント会場の設営、プール監視員、フットサル審判員、工事現場作業員、農業・牧場体験、ガソリンスタンド店員、カフェオーナー、キッチンスタッフ、コーヒーチェーン、ツアーガイド、テレフォンオペレーター、バーテンダー、式場(バンケット)スタッフ、美容関係、サンプリング、チラシ配り、パン・弁当工場、ホテルの客室清掃、世論調査員、出張洗車スタッフ、包装スタッフ、検品スタッフ

※回答者が記載した内容のままで掲載しています

今の副業を選んだ理由は?無理なくできることがポイント

副業アンケートの副業を選んだ理由

「スキマ時間でできる」「自分のスキルでもできる」などの回答が多かったことから、「自分がスキル&時間どちらも無理なくできそう」という理由で副業を選んでいることがわかりました。

つまり副業とは「新しく何かを覚えて無理してやることではない。無理のない範囲でできるならやる」と考えている人が多いということでしょう。

副業だけの収入は?5万円未満のプチ稼ぎが多数

副業アンケートの副業の収入について

副業で稼いでいる金額は「5万円未満」が56.2%と過半数でした。さらに「5〜10万円未満」をあわせると約80%になり、10万円以上は稼いでいない人が大半という結果でした。

「Q3.何の副業をしていますか?」でポイ活やモニター全般と回答した人が多いことからわかるように、「少額でも手軽に稼ぎたい」と考え、副業を始める人が多いようです。

その理由は「本業が忙しい」などいろいろあるのでしょうが、以下の「本業の収入」からも読み解けそうです。

副業アンケートの本業の収入について

本業の収入(額面)については「35万円未満」の人が合計64.5%と大半であり、いってしまうと「本業での収入が少なめの人が、プラスで稼ぐために副業をしている」という実情が見えてきました。

本業の賃金がなかなか上がらない中で、副業で稼ぐしかないという状況もありそうです。

副業で稼いだお金の使い道は?貯金が一番多いという結果に

副業アンケートのお金の使い道

副業で得たお金の使い道は「貯金」という人が40.8%と最多。次に多いのが「生活費」の24.2%と、将来のためや毎日の生活費にプラスするために副業をおこなう傾向があることがわかりました。

副業はいつしている?休みの日が多数

副業アンケートの副業している時間帯

副業をしている時間帯について「本業が休みのときにやっている」という人が400人以上いました。「本業がある日の夜にやっている」という人も300人と、本業に影響のない時間帯に副業をしている人が大半であることがわかります。

家庭がある場合は、休みの日に時間を取ることも難しいため、夜にやるという人も一定数いるのではないかと推察されます。

副業をして良かったことは?お金に余裕ができる点がメリット

副業アンケートの副業して良かったこと

「生活に余裕ができる」「貯蓄ができる」など、やはり金銭面でのメリットを感じている人が大多数でした。

お金の余裕は心の余裕にもつながるため、本業にプラスして副業することは大変だと感じるものの、結果的にはハッピーになるパターンが多いのではないでしょうか。

専門家に聞いた、副業の始め方と注意点!無理なく収入をプラスするには?

副業の専門家の土谷さんインタビュー風景

お金の余裕は誰でもほしいものですが、副業は時間と労力が必要なのは事実。

そこで次に、『特別なスキルがなくてもできる 月収+10万円 こっそり副業術』の著者で強みを生かした副業の専門家である土谷 愛さんに取材し、「副業の始め方」についてうかがいました。

自分でも無理なくできそうかイメージするための材料にしてみてください。

副業の選び方!キーワードは「自分ができることをやる」

副業を選ぶポイント!自分がすでにもっているスキルで無理なくできるかどうか

土谷 愛さん

副業に興味があっても、ハードルを感じる方はとても多いようです。私が運営している副業サポートのオンライン講座でも、「受講前はなかなか副業に踏み出せずにいた」という方が8割ほどいらっしゃいます。副業したいという気持ちが先にあって、でも何をしていいかわからないという方がほとんどですね。

そこで私がおすすめしているのは、すでに日常的にやっていること、または過去に経験して難なくできることを活用してお金に変えるということです。

そのためにまずは自己分析をして「自分の経験や知識など、ちょっとしたスキルの棚卸し」から始める。こうして「自分にできそうなこと」がわかると、一気にハードルが下がるのではないかと思います。

副業の始め方!自己分析から実践までのフロー

副業を始めるための3ステップ

  1. 自己分析をして、やれることを探す
    まずは自分の知識やスキルを洗い出してみよう。友人や家族に「自分は何が得意か」を聞いてみて客観的な意見を取り入れるのも効果的
  2. 副業を売るプラットフォームのサンプルを見て参考にする
    「クラウドワークス」や「ココナラ」などのスキルシェアサービスをチェックして、他の人が販売しているスキルを参考にしよう
  3. 自分の副業を決める
    自分が無理なくできそうな副業を選んでみよう
土谷 愛さん

自分の知識やスキルの洗い出しは「他人のフィルターを通して見る」ことが近道ですね。自分のことを自分一人で客観視するのは、なかなか難しいと思うので。具体的には、次の2つの方法があります。

1つ目は他人に意見を聞くこと。例えば学生時代の友人に会って仕事の話をしてみると、「それおもしろい!すごいね」とか「教えてほしい」と言われることもあるのでは?このように「いつもと違う環境にいる人」に意見を聞いてみると、意外な発見につながります。

2つ目は、いろんな副業スキルシェアのサイトがあるので、「世の中でどんなスキルが販売されているのか」を実際に見てみることでしょう。「これなら自分もできる」や「こんなことできる人いるんだ。自分ならこうするな」など、「他人が得意なこと」にふれる機会を作ると、いい意味でそれが自己分析になります。

自分の得意を商品に!副業の事例を紹介

ちょっとした得意を生かした副業の事例
好きなこと・得意なこと やっている副業
しゃべること 相談サービス(悩みを聞くなど)
旅行やお出かけ 観光スポットコース案を売る
売れるものを考えるのが好き マーケティング業
字がきれい 手紙代筆サービス
土谷 愛さん

本業とは関係ない好きなことを気軽に試す手段として副業を活用する方もいらっしゃいます。

本業は生活に直結するものなので、たとえ仕事内容に不満があっても、すぐに辞めるのは勇気がいりますよね。そこで「転職したいわけではないけど、ちょっと興味はあるな」というレベルのことを副業でまずチャレンジしてみる。最近はそういった方も増えていますね。

副業を始めるときの注意点!できることから始めるのが鉄則

副業者が増えて出てきた問題点の例

  • せっかく副業を始めても、成果が出るまで続けられずに終わってしまう人がいる
  • 副業で稼ぎたい目標金額があるが、現実的に売上が伸び悩む人がいる

問題点が出る原因は、副業選びに失敗しているから。

失敗しないためには自分のスキルを見誤らないことが大事であり、できることから始めるのがベター!

土谷 愛さん

副業に興味をもつ方や、実際に挑戦する方も増えていますが、一方で自分の得意や好き、逆に苦手や嫌いをよくわからずに始める方が多いと感じます。

たとえば「文章を書くのがとくに好きでも得意でもないけど、ライティングはすぐできそう」とか「ブログって稼げるらしい」といったように、稼げるかどうか・もうかるかどうかだけを軸に副業を始める方が多いことが、ひとつの原因なのかなと思います。

もちろんその挑戦もすばらしいことですが、副業を始めてすぐにたくさん稼げるケースはごくまれです。最初は受注までの準備期間や利益が出ない期間があるのが普通です。その期間を乗り越えて波に乗るまで続けられるくらい「自分がその仕事が好きかどうか」という視点も、ぜひもっておいていただきたいですね。

副業を無理なく継続するには?リピートも意識しよう

副業に挫折しない!波に乗るポイント

  • 副業の種類や販売商品を増やす
  • 商品・サービスの単価を上げる
  • 商品・サービスのリピート率を上げる
土谷 愛さん

副業で稼ぐ波に乗るためには、さまざまな副業を試したり、商品・サービスの単価を上げる努力はもちろん重要です。
さらには、「リピート率を上げる」のもひとつのテクニックです。たとえば、データ入力などの単純作業は一見するとできる人はいっぱいいますが、「この人にお願いしてよかったな」と思ってもらえると、定期的にお仕事をいただけるチャンスにつながることも。「初心者でお客さまが少ない時期にこそ、とにかく全力で満足していただく」という姿勢が大事ですね。


あとは、同じスキルでもターゲットを変えて「違うサービス」として販売するだけで依頼が増えることがあります。
たとえば「悩みを聞くサービス」なら、中間管理職の方の悩み、上京して一人暮らしでさみしい方の悩みなど、ターゲットによって新しい仕事の機会になりますよね。そういう風に考えられると、ひとつのスキルだけでも多くの仕事につながり、ちょっとずつ収入増になります。

この記事のまとめ

副業中の600人アンケートでは「自分でできそうな副業でスキマ時間に5万円未満のプチ稼ぎをしている」ことがわかりました。

専門家である土谷 愛さんの言葉からも、「自分のスキルでできることを副業にするのが成功の近道」であるようです。

副業はハードルが高いと感じて踏み出せない人も、まずは自分が無理なくできることを洗い出してみてはいかがでしょうか。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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