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【四国大学】「社会人キャリアアップ教育プログラム」本科生として通いながら資格取得も目指す!
「今より良い条件の会社で働きたい」
「資格を取得して専門性を高めたい」
そう思いながらも、年齢を理由にキャリアアップやスキルアップを諦めてしまう人は多い。人生100年時代を迎え、生涯現役が当たり前になる中、年齢に関わらず学び続けることが社会を生き抜く力となる。
こうした流れを受け、徳島県徳島市の四国大学は、2023年に学び直しを後押しするリカレント教育事業の一環として「社会人キャリアアップ教育プログラム」を開講した。社会人が新たな知識やスキルを身につけられ、また、復職を考えている人が社会に適合する資格を取得することを目的としている。
教育プログラムの詳しい内容や取り組みについて、四国大学・四国大学短期大学部 副学長の川本幸彦氏に話を聞いた。
<社会人キャリアアップ教育プログラムの詳細はこちら>
社会人のための社会人キャリアアップ教育プログラム
「社会人キャリアアップ教育プログラム」の受講者は、現職で働きながらスキルアップを目指す人、リタイア後に自己研鑽のために関心のある分野を学ぶ人、また、復職や再就職を考えている人などさまざまだ。こうした多様なバックグラウンドを持つ社会人の学習ニーズに対応できるよう、6コースを開設している。
「プログラム立ち上げ以前から、併設している短期大学で保育士資格を取得できる「保育士養成サポートプログラム」と介護福祉士の資格を取れる「介護福祉士人材育成プログラム」を実施していました。
少子高齢化や労働人口不足といった社会問題を踏まえ、2023年度からは大学・短期大学で『ICT技術者養成プログラム』、『教育文化高度人材養成プログラム』、『ライフスキルプログラム』、『食品ビジネス人材育成プログラム』を含む合計6コースを開講しています」
社会人は、すでに一定の知識や経験を持っているため、本科生と同じカリキュラムではなく、キャリアアップや再就職に直結する実践的な内容となっている。
「ICT技術者養成プログラムではICTビジネス、教育文化高度人材養成プログラムならグローバル社会の文化・文学というように、キャリア形成や転職に活かせる科目を開設しました」
本科生として2〜4年間、大学に通いながら学ぶ
他校のリカレント教育と「社会人キャリアアップ教育プログラム」の大きな違いは、受講期間の長さにある。通常、リカレント教育の受講期間は3〜4ヶ月、長くても1年までだが、当プログラムは2〜4年間となっている。それも、本科生と同様に短期大学・大学へ通って規定の単位を履修するというものだ。
「最新の知識やスキル、技術の習得を目指すとともに、学んだことを可視化することでキャリアアップにつなげやすくなります。そのため、ショートプログラムではなく敢えて正規の学生として履修する形をとっているんです」
授業は平日の朝から始まるため、社会人が働きながら大学に通うのは現実的ではない。社会人学生が無理なく学べるために、どのような工夫を行っているのだろうか。
「対面授業が基本ですが、自宅や外出先からでも気軽に受講できるように一部の授業をオンラインで実施しています。また、仕事や家庭の事情で履修期限が伸びる可能性がある場合、長期履修制度の利用が可能です」
長期履修制度は、正規の修業年限を社会人学生の生活スタイルに合わせ延長できる制度。授業料は、正規の修業年限(短期大学2年、大学4年)の授業料で在学期間学べるため、経済的負担が軽くなる。
「また、修学する社会人の経済的な負担を軽くして学びを後押しするため、修学支援制度を設けています。この制度は、入学金が免除になり、さらに年間20万円の修学奨励金が受けられる学費サポート制度です。
ちなみに、保育士養成サポートプログラムの場合、徳島県社会福祉協議会の保育士修学支援貸付事業等の貸付金を2年間で最大160万円まで利用できます。卒業後、徳島県内の保育所等で5年間働くと、返済が免除されるので、ぜひご検討ください」
取得した資格・免許をキャリア形成に活かせる仕組みを作りたい
知識やスキルアップはもちろん、在学中に複数の資格・免許を取得できる点もプログラムの大きな特徴だ。
「例えば、『ICT技術者養成プログラム』では、情報セキュリティマネジメントや基本情報技術者などの資格を取得できます。また、『教育文化高度人材養成プログラム』では、日本語教員資格や博物館学芸員などの資格が取得可能です。目指すキャリアに応じて多様な資格を取得できるため、キャリア目標や興味に合わせて学修を進められます」
社会人は専門性を高めつつ、より幅広い分野でのキャリア展開を考えられるようになる。履修科目や資格・免許の取得を支援する「ラーニングアドバイザー(LA)」、卒業後の進路やキャリアをサポートする「キャリアスタッフ(CS)」など、支援体制も万全だ。
「これまでの経験やスキルを活かして今のライフスタイルに合った学びをスタートさせましょう。年齢に関係なく新しい知識やスキルを身に付け、これからの人生を豊かにステップアップするお手伝いができればと思います」