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"いくつになってもリスタートできる" ユマニテク短期大学が取り組む「学び直し」の魅力
三重県委託訓練コース『保育士養成科』受講生募集のお知らせ
近年、社会に出てからも仕事に必要な専門知識やスキルを習得する社会人の学び直しが改めて注目されている。ユマニテク短期大学は、社会人から保育士・幼稚園教諭免許の取得を目指すリカレント教育に力を入れている教育機関のひとつだ。
同大学のリカレント教育を牽引するユマニテク教育研究所所長の鈴木達哉氏は、「本学の最大の特徴は、厚生労働省の委託訓練制度を活用している点だ」と話す。取材を進めると、社会人の学び直しをサポートするさまざまな取り組みが見えてきた。
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受講料無料で保育士・幼稚園教諭免許を取得できるユマニテク短期大学の「委託訓練制度」
ユマニテク短期大学では、2019年から厚生労働省の委託訓練制度を活用した保育士養成コースを開講している。この制度を利用すると、学費が全額免除されるだけでなく、保育実習費なども無料になり、受講期間中の2年間にわたって失業保険を受給できるのだ。委託訓練制度の定員は10名程度で、20代から50代まで幅広い年齢層の社会人が入学している。
「2年間のコースでは幼稚園教諭免許と保育士資格の両方を取得可能です。認定こども園が増加している昨今、ダブルライセンスを持つことはキャリア形成において大きなアドバンテージになると思います」
社会人の学び直しには経済的な負担が伴うことが多いが、委託訓練制度認定のユマニテク短期大学の保育士養成コースは、生活や学費の不安を抱えることなくキャリアチェンジを目指せる環境が整えられている。
委託訓練制度は学費無料で資格取得でき、キャリアアップにもつながる素晴らしい制度だが、その存在はあまり知られていない。鈴木氏によれば、制度の認知度の低さが課題だという。
「制度自体が単年度予算で実施されているため、毎年継続されるかどうか不透明なのです。そのため、ハローワークでも直前になるまで制度の案内ができない。結果として、受講を希望する人に情報が届きにくくなっています」
実際、この制度の募集が始まるのは、入学試験の1ヶ月前。募集期間が非常に短いために、十分な周知が難しいのが現状だ。
「もっと早い段階から制度を案内できれば、もっと多くの人が学び直しのチャンスを得られるはずです。認知度を上げることが、我々教育機関の重要な役割だと考えています」
リカレント教育の意義が広く社会に浸透し、誰もが学び直せる環境が整備されることを期待したい。ユマニテク短期大学の取り組みは、そのための重要な一歩となるだろう。
高校新卒者と社会人が共に学ぶことで互いの刺激に
同校のリカレント教育の特徴は、高校新卒者と社会人経験者が机を並べて学んでいることだ。普通、リカレント教育というと社会人専用のコースを想像しがちだが、同大学では敢えて一般学生と社会人を分けていない。
「世代を超えて刺激し合える環境は当校ならではの魅力です。講義や実習では、社会人ならではの経験に基づく発言が飛び交い、議論が白熱する場面も多く見受けられます。最初は『クラスに馴染めるかどうか』『勉強についていけるのだろうか』といった不安を抱えて入学されますが、いざ始まると皆さん本当に真剣に取り組まれています」
鈴木さんの言葉通り、社会人の真剣な姿勢は若い学生の手本にもなっている。同時に、長年勉強から離れたいた社会人にとっても、刺激になっているようだ。世代の垣根を超えて、互いに良い刺激を与え合っているのだ。
「入学前、授業についていけるか心配という不安な声も聞かれますが、学生同士で教え合う姿もあり、わからないことは質問し合える環境が学びを深めているのだと思います。学び合いの効果は想像以上に大きいですね。また、授業後の個別指導など、手厚いサポート体制が整っているのでご安心ください」
これまでのコース修了者は、保育士の資格を生かし、保育園だけでなく学童保育や障害者施設などで活躍している。
「人生100年時代と言われる中、学びに年齢の上限はありません。保育士不足が深刻化する中、誰もがチャレンジできる土壌を整え、即戦力となる人材を育てていきたいと思っています」
いくつになっても、人生のどの段階でも、新しい一歩を踏み出すチャンスはある。学び直しには不安がつきものだが、世代の垣根を越えた学びの環境と、手厚いサポート体制が、社会人の学び直しを後押ししている。