大阪工業大学の「スマート・マニファクチャリングに向けたDXイノベ―ションリーダ人材育成プログラム」を受講しAIをうまく活用して共生できる未来へ

大阪工業大学の「スマート・マニファクチャリングに向けたDXイノベ―ションリーダ人材育成プログラム」

大阪工業大学(大阪府大阪市)は、「スマート・マニファクチャリングに向けたDXイノベーションリーダー人材育成プログラム」(文科省BP認定)を開講する。

同プログラムは、2021年に5科目のAIデータサイエンスリカレント教育からスタート。2023年度文科省の「成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業」プログラムで助成を受け、ブラッシュアップの上、2024年度から7科目で開講する。

工場や生産現場における設計・生産だけではなく、サプライヤーとのネットワークや小売・保守も含め、モノづくりの全工程に対する新しいバリューチェーンを創造する「スマート・マニファクチャリング」のためのイノベーションリーダー人材を育成することを目的としている。

企業が抱える課題を実証可能なスペースとしてスマートファクトリを用意し、データサイエンスの活用で課題を発見し、仮説を立て検証する課題解決のサイクルを回していくことにより、イノベーションスキルを自然と身に付けることができるようになっている。

同プログラムのトライアルが、2023年9月30日から2024年3月2日までの約5ヶ月間、大阪工業大学梅田キャンパスで実施された。部分受講を含め全体で約55名が参加し、AIやデータサイエンスの基礎知識から実践的なイノベーションスキルまでを幅広く学んだ。

大阪工業大学情報科学部 佐野 睦夫特任教授は、AIやデータサイエンススキルの重要性を次のように語った。

「自動運転やアシスタント機能、お掃除ロボット、バーチャルアシスタントといったAIツール・サービスの精度は年々向上しています。AIを使いこなせるようになるには、まずは基礎を理解することが大事です」

大阪工業大学 情報科学研究科 リカレント教育プログラムの詳細>

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スマート・マニファクチャリングに向けたDXイノベ―ションリーダ人材育成プログラムでは世代間交流が互いの刺激に

大阪工業大学の写真

トライアルの開講科目は、データマイニング実践特論、機械学習実践特論、データサイエンスPBL、モノづくりのためのデータサイエンス実践特論、マーケティングのためのデータサイエンス実践特論の合計5科目を展開。

2024年度からは、IoTデザイン特論とデジタルツイン実践特論が加わり7科目になった。現行の科目についても、科目名称を見直し講義内容も充実している。

「マーケティングリサーチに必要なデータマイニングの手法を一通り学んだ後、分析や設計、アンケート回答の集計と分析などの実践に応用していきます。

データサイエンスと聞くと難しく感じるかもしれませんが、データを元に消費者の購買意思を定量化でき、ニーズに合ったアプローチが可能になるんです」

ステップバイステップで学びデータを用いて問題解決を行うことで、理論だけでなく、実践的なスキルも身につく。初心者でも抵抗なくデータサイエンスを理解できるようになるという。

「最初はよくわからなくても、インプットとアウトプットを繰り返し続けていくことで、点と点が線になり、やがて全体を把握できるようになります。理解が深まるにつれ、複雑に思えた概念も明確になり問題解決力が鍛えられていくんです」

同プログラムは、同大学の学生と社会人がともに学ぶ形式を採用している。

プログラム受講者は、会社の取締役やゼネラルマネージャー、webデザイナー、エンジニアなど、さまざまなバックグラウンドを持つ。

「学生と社会人、双方にとって有益な学びの場となっています。授業はグループワークが多いので、学生は経験豊富な社会人から現場の知識やスキルを学び、社会人は新しい視点・価値観を得ることができるんです。

プログラムでは、世代間交流を通じて互いの強みを活かし合うことで、より実践的で深い学びが促進され、双方のスキルアップにもつながります」

教室では、大学生からプログラミングを熱心に学ぶ社会人の姿が見受けられ、異業種の社会人同士が教え合い活気にあふれている。

スマート・マニファクチャリングに向けたDXイノベ―ションリーダ人材育成プログラムの魅力の一つに受講料の安さ

大阪工業大学の風景

スマート・マニファクチャリングに向けたDXイノベーションリーダー人材育成プログラムのもうひとつの特徴は、受講料の安さだ。

東大データサイエンススクール(東京大学)の「データサイエンティスト本格養成コース」の受講料は85万8千円、さらに、企業研修の場合、100万円を軽く超える。

「本学のプログラムは、7科目全てを受講しても23万1千円と、他のデータサイエンス教育プログラムと比べて非常にリーズナブルな価格設定となっています。

さらに、単発受講も可能で1科目あたり3万3千円で受講できます。『好きな科目だけを学べる』ことも好評です。

実践的な学習を重視しており、業界で直ちに活用できる知識と技術を習得できるように設計されています。受講生は、理論だけでなく、現実のビジネス課題に取り組みながら学ぶことで、実用的なデータサイエンス能力を養うことができます」

「また、当プログラムは、時間的制約がある社会人が無理なく学べるよう、授業は毎週土曜日に行います」

1コマ100分の授業が3コマまであり、早い時には9:10から1限目がスタートする。オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド型授業で、講義以外の演習授業は対面で行う。

スマート・マニファクチャリングに向けたDXイノベ―ションリーダ人材育成プログラムを修了すると証明書が発行をもらえる

「受講期間中に7単位を取得し修了要件を満たした方には、大阪工業大学大学院情報科学研究科が発行する履修証明書が授与されます。

履修証明書は、履歴書やジョブカードの学歴欄に記載できるので、転職やキャリア形成に有効です」

データをうまく使いこなせることは、将来のキャリアや転職、現在の仕事にも役立つ部分が多いという。

「多くの仕事がAIで代用できるようになるといわれていますが、人工知能(AI)と共生する未来は、私たちにとって多くのチャンスと可能性を秘めています。

この未来を実現するには、データサイエンスを理解しうまく活用することが重要です」

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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