更新日時:
「タキイ園芸専門学校」で農業分野でのセカンドキャリアを切り開く!
農業に携わる65歳以上の高齢者の割合は、令和4年時点で8割を超えている。
人手不足がこのまま進めば、食料自給率の低下や地域産業の低迷などを招く恐れがある。農業の担い手不足は、地域社会にも深刻な影響を及ぼす可能性があるのだ。
若者の農業離れが叫ばれるなか、「タキイ研究農場付属 園芸専門学校」には全国各地から農業を学びたい学生が集まっている。
タキイ研究農場では、野菜や花を対象に、時代のニーズに応じた品種の研究開発を行っている。その研究農場に付属する「タキイ園芸専門学校」では、品種の研究開発の現場で栽培を実際に体験し、野菜や花に関する基礎知識や栽培技術を習得することができる。
38haを誇る広大な育種兼実習用地で、先進的な農業技術や技法を短期間で習得できるカリキュラムが特徴だ。
タキイ園芸専門学校の学校長 佐々木理之さんに話を聞いた。
<タキイ園芸専門学校の公式HPはこちら>
農業は同業者同士の助け合いが大切
緑豊かな山々に囲まれ、清らかな川が流れる滋賀県湖南市に位置する「タキイ園芸専門学校」。
全国から集まった学生は、1年間、同じ志を持った仲間と学校生活を送る。同じ目標や夢に向かって頑張る仲間と過ごすことで、深い絆が育まれていく。佐々木さんは、不確定要素の多い農業では人と人の絆の強さが重要だと話す。
「農業は、天候や病害虫、市場価格の変動などの不確定要素により影響を受けやすい業界です。さらに農業従事者の高齢化や後継者不足など、さまざまな課題を抱えています。あらゆるリスクを乗り越え、農業を続けていくためには、農家同士の助け合いが欠かせません」
卒業生は互いに連絡を取り合い切磋琢磨しながら、全国各地で農業の道を歩んでいる。学生同士の横のつながりを持つことができるのは、同校ならではの魅力だ。
「日本の農業を支えたいという高い志を持った学生が、互いに切磋琢磨し合いながら日々の勉強に励んでいます。卒業後も学生同士がつながりを持つことは、農業の発展を担う人材育成につながっていると思いますね」
豊富な種類の野菜の栽培ができる
東京ドーム15個分の広さを持つタキイ研究農場の広大な敷地内の畑には、学生が種をまいたり、苗を植えた野菜や花が育っている。
「当校では、キャベツやほうれん草などの葉菜にはじまり、根菜類や果菜まであらゆる種類の野菜を栽培しています」
農場内には、栽培温室35棟・ビニールハウス160棟・無加温ハウス100棟を所有。1年間で育てる野菜の数は数十種類以上にのぼる。露地栽培だけでなく、ビニールハウス栽培や抑制栽培(加温・無加温)など、さまざまな作型に幅広く対応できるのが特徴だ。
「ほとんどの学生が営利生産農家を目指しているため、実際の農業現場で求められる実践的なスキルの習得に重点を置いています」
農業が主な収入源である営利生産農家は、効率的な栽培が求められる。そのため、在学中にできるだけ多くの野菜を育てて栽培技術を身につけることが大事だと佐々木さんは言う。
カリキュラムの約7割が実習授業
「一般的に営利生産農家は、生産量が多く効率的な農業技術とビジネス戦略によって収益を上げています。そこで求められるのが、栽培スピードを上げること。栽培スピードを上げるためには、作業の効率化が重要です。ITの活用や作業の分業化、農機具の導入などが欠かせません。学生には1年という短期間で、栽培経営や正確な栽培技術を身につけてもらいます」
正確な栽培技術を持った人材を育成するため、同校では実習授業を多く取り入れている。カリキュラムの8割以上を農地での実習に充てているのだ。
「従来の農業大学に比べると、実習時間が多いのも当校の大きな特徴です。作物の栽培だけでなく、1年間を通じて農産物を育てる場所(圃場)の整地、除草や薬剤散布などの栽培管理全般も習得できます。実践的な農業教育のカリキュラムを提供すると同時に、学生が卒業後に営利生産農家として成功するための基盤が整った環境です」
佐々木さんは、農業は年齢に関係なく挑戦できる素晴らしい職業だと語る。
「毎年2〜3人の社会人が学び直しのために当校に入学しています。実際、20代後半でサラリーマンを辞めて農業にキャリアチェンジした人もいるので、何かを始めるのに遅すぎることはありません」
同校は、実践的なスキルを身につけられる豊富な実習授業や学生同士のネットワークなど、農業分野でセカンドキャリアを築く最適な環境です。
「当校のプログラムは、社会人学生も農業の基本からビジネス面まで広範囲にわたる知識と技術を習得できるように設計されています。農業に興味のある方はまず、当校のオープンキャンパスにお越しください」