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福岡デザイン&テクノロジー専門学校で一念発起しフリーターからAIエンジニアへ!
オーストラリアに行って人生が180度変わったーー。
当時を振り返りながら笑顔でそう話すのは、福岡デザイン&テクノロジー専門学校 AIエンジニア専攻4年生の中山さんだ。
高校卒業後しばらくしてから、親戚のすすめで実叔母が暮らすオーストラリア・ブリスベンに留学した。
「フリーターで自由な時間も多いから」と軽いノリでスタートした海外留学だったが、キャッシュレス先進国・オーストラリアでの生活がテクノロジーへの関心を高めるきっかけとなった。そして、その想いは次第に、「エンジニアになりたい」という野望へと変わっていった。
ITについて一からしっかり勉強したい
3ヶ月のオーストラリア留学を終えた中山さんは、帰国して早々、IT業界への就職活動をスタートした。しかし、職歴が浅い中山さんにとって、IT業界への就職は簡単ではなかった。
「正社員として働いた経験がなかったので、IT企業に就職するには何をすれば良いのかわからなかったんです。そもそも、ネットワークの仕組みやプログラミングといったIT知識がない状態で、未経験からIT企業への就職は厳しいだろうと考えました」
就職活動が思うように進まないまま、月日だけが流れていった。情報技術の基礎が身についていない状態では、どこも雇ってくれないーー。
「闇雲に転職活動するのではなく、まずはIT知識の基礎からしっかり学ぼうと思いました」
基盤づくりの必要性に気づいた中山さんは、エンジニア育成に力を入れている専門学校をネットで片っ端から調べた。そこで目に留まったのが、福岡市に拠点を構える福岡デザイン&テクノロジー専門学校だった。
「チーム開発プロジェクトの機会や演習授業が多いところに惹かれて、入学を決めました」
留学経験で「とりあえずやってみよう」と思えるようになった
AIやシステムプログラミングの授業を担当しているのは現役のエンジニアの講師ばかり。
当時、中山さんは地元・大阪の実家で暮らしていた。大阪から福岡までは、片道4時間近くかかる。そこで、中山さんは、地元を離れ福岡で一人暮らしすることに。「以前の自分からは考えられない、思い切った行動だった」と話す。
「海外留学を経験し、物事の考え方や価値観が180度変わった気がします。現地で生活を始めたばかりの頃は、言葉や文化の壁に戸惑うことも多かったです。積極的にコミュニケーションを取ったり、異文化に触れたり、行動を起こすうちに『自分の力で乗り越えられる』という自信につながっていきました。保守的な考えから、『とりあえずやってみよう』と思えるようになりましたね」
そして、2019年4月、福岡デザイン&テクノロジー専門学校のスーパークリエーター科AIエンジニア専攻に進学。エンジニアの夢に向かって歩み出しました。
演習中心のカリキュラムで専門性を高める
1年目の基礎的なカリキュラムから始まり、人工知能やロボティクスの授業も積極的に受講する。
AIエンジニア専攻では、AI開発研究者やAIエンジニア、データサイエンティスト、ソフトウェアプログラマー などを目指す4年制の学科だ。AIに関するプログラミング言語を中心に、機械学習やデータサイエンス、統計処理の技術を身につけていく。
「ゲームやアプリ開発エンジニアよりも、人工知能(AI)の開発や運用に携わりたいと考えていました。ChatGPTやBardなどの人工知能チャットボットをはじめ、自動化ロボット、画像認識など、AI技術は年々進歩しています。
AI技術は今後さらに、自動運転技術、ロボティクス、製造プロセスの自動化など、さまざまな分野で需要が高まっていくはずです。これからは、エンジニアとしてのスキルに加えて、AI関連のスキルを持つことが重要だと思います」
日々、飛躍的な進歩を続けているIT業界。現場では、最新のデジタル技術を用いたシステムや運用やスムーズなデータ解析のため、常に新しい技術習得が求められる。
「AIエンジニア専攻は、チーム開発や大手企業との連携プロジェクトなど、実践的な経験を積む機会が豊富です。最新のAI技術を学ぶための最新設備、そして現場での経験豊富な講師陣が丁寧に教えてくださいます。プログラミングの知識ゼロの私が自分でシステム開発できるようになったのは、”この学校で学ぶことができた”という環境面が大きく影響していると思います」
プログラミング学習に苦手意識を持つ人が多いが、「できなかったことができるようになる喜びの方が大きかった」とほほ笑む。そこには、入学間もない頃に講師から言われた言葉が鮮明に残っている。
「『覚えようとするな。最初のうちはとにかく自分でコードを書いて、まず慣れることが大事』と教わりました。エラーが発生した時、焦ったり慌てたりせず、ロジカルに考えられるようになったのは、講師の教えのおかげです」
学生×福岡の地場企業8社の協働プロジェクトにも参加。惜しくもグランプリは逃したものの、専門学生唯一のファイナリストとして健闘した。
エンジニアに必要なのは、スキルだけではないーー。2年次に参加したプロジェクトで、技術力よりも大切なことが何かを学んだ。
「2年生のとき、福岡市主催のエンジニア育成プログラムに参加しました。8ヶ月で実務に活用できるWebアプリを制作するというものです」
プロジェクト成功の鍵は、チームワークにあると言っても過言ではない。初めてのチーム開発、しかも長期プロジェクトだったこともありさまざまな課題に直面したという。
「相手の意図を汲み取り、自分の意見を伝えるにはどうすればよいか。このプロジェクトを円滑に進めるために、自分はどう立ち回るべきなのか。コミュニケーション力の重要性を痛感しました」
目の前の課題に向き合いながら、苦労の末に完成したWebアプリを実装できたときの喜びはひとしおだ。
「個人はもちろん、チームで作ったアプリケーションが形になり、それがちゃんと動いたときは、純粋に感動しましたね。自分が作って書いたコードで物が動く喜びは、今でも忘れられないです」
すでにIT企業への内定が決まっている中山さん。バックエンドエンジニアとして今後の意気込みを語ってくれた。
「コンピュータサイエンスのOSに関する専門知識をもっと学んでいきたいです。そして、ひとつプロジェクトを任されるスキルと技術、人間性を兼ね備えたエンジニアになりたいと思います」
<福岡デザイン&テクノロジー専門学校の公式HPはこちら>