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静岡アルス美容専門学校の豊富な実習授業で早期スタイリストデビューへ
「何歳からでも、新しいことに挑戦できる」
静岡アルス美容専門学校の入試・広報担当を務める鈴木純さんは、そう断言する。
静岡県掛川市にある静岡アルス美容専門学校は、静岡県で初めて厚生労働大臣指定を受けた美容師育成の認定校だ。10代から70代までの幅広い年齢層の学生たちが、美容師への夢を追い続け、日々、切磋琢磨している。
<静岡アルス美容専門学校の公式HPはこちら>
実務を想定した実践的なカリキュラムでいち早くスタイリストに
2022年3月末時点、全国にある美容室の数は26万軒を突破※。コンビニチェーンを遥かに上回る勢いで伸びている。美容室が増え続ける中で問題となっているのが、人手不足だ。美容師の有効求人倍率は3倍を超えており、多くの美容室が「なかなか人が集まらない」と嘆く。
※厚生労働省統計「令和3年度 衛生行政報告例」
始発から終電まで必死に働いても、手取りが20万円に満たないケースもある。長時間労働と給与の低さから、入社1年目で3割近い美容師が離職しているのだ。
静岡アルス美容専門学校の入試・広報担当、鈴木純さんは、美容師の高い離職率について次のように分析する。
「美容師は、華やかで憧れの職業と思われがちですが、実際には立ちっぱなしによる足腰への負担、手荒れ、厳しい上下関係など精神的・肉体的にも大変な仕事です。新人美容師の場合、思い描いていた美容師像と現実のギャップで離職してしまうケースが多くあります」
美容室に入社後、ヘアスタイリストになるまで、4〜5年の下積み期間が必要といわれる。お客様一人ひとりの髪質や好みに合わせたヘアスタイルを提案するうえで、経験と練習が不可欠だからだ。
「技術者でありサービス業でもある美容師は、技術だけでなくコミュニケーション能力も求められます。アシスタント期間は、お客様とのコミュニケーション能力やカウンセリングスキルを身につけ、独り立ちするための基盤を築く重要なステップなんです」
かつては、数年のアシスタント期間を経てスタイリストデビューし、トップスタイリストに昇格……という流れが主流だった。しかし、近年は、下積み期間を短縮し早期スタイリストデビューを目指す美容室が増えている。
「下積み期間を短くすることで、離職者を減らし、美容業界が抱える慢性的な人手不足の解決につながります」
下積み期間を短くするには、即戦力となるスキルが求められる。そこで、同校では、実技習得に重きを置いた実践教育に力を注いでいる。シャンプーやブロー、カラーといったアシスタントが行う基本業務を、在学中の2年間で網羅するカリキュラムだ。
「サロンに就職した後すぐにアシスタントとしてお客様の施術ができる、超実践的なカリキュラムが当校の大きな特徴です。たとえば、当校の場合、授業全体の2割をシャンプー練習に充てています」
通常、美容専門学校では、1年次の前期にシャンプー練習を行い、単位取得後は別の技術練習に進む。サロン入社まで、学校ではシャンプー練習をしないケースも珍しくない。
「当校では、実習授業の前に必ずシャンプー練習から行うので、自然とスキルが上達していくんです」
さらに、サロンワークで通用する技術レベルかどうかを判断する、検定試験を実施している。同校が提携しているサロンの店長やスタイリストが、お客様に提供できるかチェックするという。
「試験はサロンワークでの業務を想定し、学生にはお客様のお出迎えから席へのご案内までひと通り行ってもらいます。静まり返った教室で先輩美容師や教員が見守るなかでの試験は緊張しますが、合格したときの喜びが頑張る原動力になるんです」
シャンプーは、アシスタントが最初に任される仕事だ。シャンプー指名制を導入しているサロンもあるほど、その技術は重要視されている。お客様の頭皮や髪の状態を適切にケアするシャンプー技術は、美容師としての基礎ともいえるだろう。
シャンプー練習だけではない。サロン入社後1年以内のスタイリストデビューを目指す同校が重点的に進めているのが、ヘアカラーモデルでの練習だ。同校の実習授業は、美容学校では珍しく実務に即した内容となっている。
「根元から毛先まで同じ色で染めるフルカラー、白髪を染めるグレイカラーなど、薬剤を使って人頭(モデル)に施術を行います」
鈴木さんは、在学中にできるだけ多くのケーススタディを学んでほしいと話す。
「使う薬剤の配合や色は同じでも、髪質や地毛の色、パーマ・カラー履歴などによって、色の入り方や仕上がりが全然違うんです。お客様の希望通りに仕上げる出すためにどうすればよいか、カラーモデル練習を通じて学んでもらいたいと思います」
美容知識を幅広く学ぶなら「専門課程」、美容師を目指すなら「通信課程」がおすすめ
同校は、「高等課程(2年制)」「専門課程(2年制)」「通信課程(3年制)」3つの学科がある。なかでも人気なのが、美容師・エステティシャン・メイクアップアーティスト・ネイリストの技術を学ぶ「専門課程(2年制)」、働きながら美容師資格を取得する「通信課程(3年制)」の2つだ。
いずれの学科も、美容業界へのキャリアチェンジを志す社会人が多く在学している。
「通信課程は美容師免許を取るために特化したカリキュラムですが、美容の知識・技術を幅広く学びたいのであれば専門課程がおすすめです。美容師はもちろん、ネイリストやエステティシャンなどの技術を学ぶことで、キャリアの選択肢が広がりますから」
最近は、アイリストになるために入学する社会人も増えているという。2023年4月、専門課程に通うT姉妹も、アイリストになるため同校へ再進学した。アイリストになるには、美容師免許を持っていることが必須となる。
「美容師である母の影響で、物心ついたときから美容業界で働きたいと思うようになりました」(Tさん)
自宅がある浜松市から通学でき、教育訓練給付金制度が使える静岡アルス美容専門学校を再出発の場所として選んだ。アイリストになりたいと門を叩いたが、Tさんは違う道も考えるようになったと話す。
「専門課程では、ネイルやエステ、メイク、美容師など、美容に関わる技術・知識を網羅的に学びます。また、JNAジェルネイル技能検定(初級)や、色彩技能パーソナルカラー検定など、さまざまな資格を取得することも可能です。ネイリストやエステティシャンなど、さまざまなキャリアの方向性を考えるようになりましたね」(Tさん)
美容業界に憧れる人にとって、同校は多様なキャリアを描ける魅力的な学校だといえるだろう。多くの学生が、ネイリストやエステティシャン、アイリストとして幅広いフィールドで活躍している。
「メイクアップアーティストになりたい」「美容師になり人を美しくしたい」と言う人は、静岡アルス美容専門学校を検討してみてはどうだろうか。