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ニホンドウ漢方ブティックの相談員として活躍する女性薬剤師の想い
コロナ禍をきっかけに高まった人々の健康意識。バランスの取れた食事や適度な運動は健康への第一歩となることから、体質改善を意識する人が増えています。
「漢方を通じて、未病という考え方を世の中にもっと広めていきたい」そう話すのは、石川麻希子さん。現在、ニホンドウ漢方ブティック 薬日本堂 青山本店で薬剤師として活躍しています。
もともと病院薬剤師として働いていた石川さんはなぜ、ニホンドウ漢方ブティックを選んだのでしょうか。
<薬日本堂の公式HPはこちら>
ニホンドウ漢方ブティックは、1969年創業の漢方専門店「薬日本堂」が展開する漢方ライフスタイルブランド。一人ひとりのお悩みに合った漢方薬を選定する漢方相談が受けられるほか、普段の暮らしに取り入れやすい健康食品やサプリメント、スキンケア用品などを販売しています。
「薬剤師をはじめとする漢方の専門家が、お客様の体質や症状に合わせた漢方薬をご提案するのが当店の特徴です。生涯のパートナーとして、心身の健康や美容に役立つお手伝いができればと思います」
石川さんは、薬科大学卒業後に急性期病院に新卒入社し、病院薬剤師としてキャリアをスタートさせました。
「医療チームの一員として患者様の治療や健康サポートに関わることで、薬剤師として価値ある経験を積めたと感じています。しかし、勤続年数が増えるにつれ、病気を未然に防ぐ関わりはできないか?という思いが強くなっていきました」
そんな中、薬日本堂漢方スクールが実施している漢方・薬膳について学ぶ1DAYセミナーを受講したのがきっかけで、東洋医学(漢方)に興味を持つようになります。
「西洋医学は、のどの痛みや発熱であれば鎮痛薬や解熱薬で症状を抑える治療を行います。一方、東洋医学は自然治癒力の向上に重きを置いているので、その方の食生活や生活習慣、性格などを深く理解し、なぜ不調をきたしたのかを探ることが大切です。同じ医学の領域でもアプローチ方法が異なる東洋医学の奥深さを知る度に、病気になる前の段階から人々の健康サポートに携わりたいと思うようになりました」
7年ほど勤めた急性期病院を辞めて薬日本堂に入社。二ホンドウ漢方ブティック梅田阪神店、品川店を経て、青山本店へ異動しました。
「入社の決め手は、『自分もここの商品を使ってみたい!』という興味からでした。プライベートでニホンドウ漢方ブティック 梅田阪神店を訪れたことがあり、美容品や健康茶など漢方以外の商品バリエーションの豊富さに驚きましたね。また、アースカラーを基調とした店内は落ち着いた雰囲気で居心地が良く、そこで働くスタッフの方々も活気に満ちていました」
これまで西洋医学を基盤としてきた石川さんにとって、東洋医学の考え方に切り替えるのは想像以上に大変なことでした。
「以前は、熱を下げたり痛みを和げたり特定の症状に対して薬が処方されていました。しかし、東洋医学は体質や病気に対する抵抗力などを総合的に判断します。お客様の生活に一歩踏み込んだ会話が、その方に合った漢方薬を提案するヒントになるんです。最初はお客様との関係性をどう築いていくべきか悩むこともありました」
お客様と月1回に行うカウンセリングを通じて、少しずつ信頼関係を築けるようになったと言います。
「ニホンドウ漢方ブティックでは、お客様とのコミュニケーションを第一に考え丁寧なカウンセリングを行っています。例えば、重い生理痛に苦しむお客様に対して『どう痛いのか』『どんな症状が辛いのか』など具体的なこともしっかりと伺い悩みを改善することが、私たち相談員の役目です」
お客様ができるだけ長く漢方を続けられるようにサポートしていきたいと、石川さんは続けます。
「毎日飲むものだからこそ、続けやすさが非常に重要です。“漢方=即効性を感じにくい・飲みづらい”というイメージを持つ方は多く、実際に漢方薬独特の味やにおいが苦手な方は多くいらっしゃいます」
ニホンドウ漢方ブティックでは、煮出して飲む『湯剤』や粉末にした『散剤』など、お客様が継続しやすい漢方薬を提案しています。
「私自身、漢方を飲むようになってから辛かった生理痛やPMSが良くなり、心に余裕を持てるようになった気がします。お客様からも漢方を取り入れたことで体調が良くなったと言っていただけることも多く、この仕事をしてよかったなと幸せを感じられる瞬間です。今後も、お客様の生活が少しでも豊かになるお手伝いができればと思います」