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穴吹リハビリテーションカレッジの卒業生はUターン転職する社会人が多数!
高齢化が進む昨今、リハビリテーション医療において重要な役割を担う理学療法士。座る・立つ・歩くといった基本動作の回復や維持をサポートする専門職です。理学療法士の需要は医療や福祉・介護業界に限らず、プロスポーツチームやフィットネスクラブでも増えています。
「当校の理学療法学科には、例年10〜15名ほどの社会人経験者が資格取得を目指して入学しています」
そう話すのは、穴吹リハビリテーションカレッジ理学療法学科の教員を務める中内英樹先生です。同校のカリキュラムの特徴や卒業生の進路について話を聞きました。
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20代後半〜40代まで幅広い年齢の社会人が在籍
「理学療法士(Physical Therapist)は、けがや病気で体が思うように動かない方や、高齢者・障害のある方に対して、運動機能を回復するためのサポートを行うリハビリテーション専門職です。人の生活に大きく関わるので、大変なこともありますが、その分やりがいも大きい仕事だと思います」
人と関わり社会に貢献できるという点に魅力を感じ、理学療法士を目指す人が多いようです。
「知人の理学療法士から話を聞きセカンドキャリアとして資格取得を目指す方や、一般企業に就職したけれど医療の道を諦めきれず再チャレンジする方もいらっしゃいます。理学療法士を志すきっかけは人それぞれですが、学生たちに共通するのは、『人と関わる仕事がしたい』『社会貢献につながる仕事に就きたい』という想いです。専門用語や技術など覚えることも多く大変ですが、ドロップアウトする方はいません」
理学療法学科(3年制)に在学している学生のほとんどが、医療業界での経験ゼロからのスタートです。地域に根ざした人材育成に取り組む同校では、未経験からでも安心して学べる環境が整っています。
学習の理解度に応じた個別指導で学生をサポート
2002年の開校以来、穴吹リハビリテーションカレッジは理学療法士の国家試験合格率が97.3%という高い実績を誇ります。その理由は、学生が勉強に集中できるサポート体制が整っているからです。
「一度で理解できる人もいれば、何回か繰り返すことで知識が定着する人もいて、人それぞれ理解するまでにかかる時間は違います。『わからないまま授業が進む』という不安がないよう、学習の理解度に応じて個別指導を実施。個別指導では、授業ノートのチェックや復習の講義、練習問題の答練・解説といった、タイムリーな学習サポートに力を入れています」
また、同校ではアクティブラーニングや実体験型授業、タブレットの活用などを積極的に取り入れ、効率的な知識・スキルのインプット・アウトプットに役立てています。
学生と話し合いながら臨床実習場所を決定
理学療法学科では、医療施設や介護保険の関連施設などで3年間で計5回の臨床実習を実施しています。
「理学療法士と一口にいっても、地域や医療施設の種類、患者様の層などが異なるため働く場所によって現場で求められるスキルが異なるものです。そのため、学生が思い描く理想の理学療法士像やキャリア、生活スタイルなどを考慮したうえで要望に合った実習地を決めています」
同校の特徴は、3年間で段階的にステップアップしながら理学療法士に必要なスキル・知識を身につけるカリキュラムが整っている点です。
「1年次は医療現場での見学実習を行い、2年次には対象者とのコミュニケーションや測定結果をもとにプログラムを立てる『評価実習』など、実技練習を多く取り入れた構成となっています。3年次になると、1・2年次のトレーニングをもとに提携している医療機関や介護・福祉施設での総合臨床実習を実施。一般的な疾患に対して、理学療法士としてある程度の助言・指導が行えるレベルまで引き上げていきます」
豊かな人間性を育む
理学療法士は、患者様だけでなく、ソーシャルワーカーや作業療法士、言語聴覚士など人との関わりが多い仕事です。より良いケアを提供するには、他人の気持ちを思いやる気持ちが重要だと中内さんは話します。
「相手の気持ちを大事にしながら、理学療法士として自分がすべきことを行うことが重要です。患者様とのコミュニケーションにおいては、共感力を持ちながらも専門的な知識や技術を分かりやすく説明し、リハビリテーションプランを共同で立てることが求められます」
自分の物差しで物事や相手を決めつけるのではなく、相手の意見を尊重できる人になって欲しいと中内さんは続けます。
「豊かな人間性と専門家としての知識・技術を融合させることではじめて、患者様にとって価値あるケアを提供できるものだと思うんです。そのため、入学後の『“うざい”』はNGワードと必ず伝えます。相手の立場を理解し、信頼関係を築くためのコミュニケーション能力を養い、豊かな人間性を持った理学療法士を育てていきたいです」