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NIPPONおもてなし専門学校のホテル実習で日本特有のおもてなしの心を学ぶ
日本のおもてなし文化やホスピタリティ精神を学べる「NIPPONおもてなし専門学校」。2013年の開校以来、就職率90%以上の高い実績を誇ります。
今回は、NIPPONおもてなし専門学校の学校長 鈴木良幸さんに、就職率が高い理由やカリキュラムの特徴について話を聞きました。
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着物の着付けや茶道、接客サービスなど幅広く学ぶ
「当校は、天皇皇后両陛下が来館されたことで有名な群馬ロイヤルホテルが設立した専門学校です。ホテルでの実習を通じて、気配りや心配りといった日本特有のおもてなし精神を身につけていただきます」(鈴木校長、以下同)
NIPPONおもてなし専門学校には例年、80名を超える外国人留学生が入学しています。
「開校当初はベトナム人の割外が全体の半分以上を占めていましたが、近年はネパール人留学生の方が多いですね」
ネパール人留学生が増えている理由について、鈴木校長はこう分析します。
「エベレストやローツェといった雄大な山々に囲まれたネパールは、人口の8割が農業で生計を立てています。農業だけでは十分な収入を得られず、出稼ぎへ出る男性がほとんどです。日本では『留学生30万人計画』を掲げ留学生の受け入れを積極的に進めていることから、留学先として高い人気があります。そのため、多くのネパール人が留学先として日本を選ぶのではないでしょうか」
いずれ母国で自分のお店を持ちたいと、多くのネパール人留学生がNIPPONおもてなし専門学校の門を叩きます。
「外国人留学生を希望の会社に就職できるようにすることが、当校の役割です。そのため、ホテル研修を中心とした実習授業を多く取り入れ、即戦力人材の育成に注力しています」
日本のホテルや旅館で通用する語学力を身につけられるよう、授業は全て日本語で行っています。
「留学生の多くは、日本語学校でN2・N3レベル※の日本語を学んでから専門学校や大学へ進学します。ある程度の日本語は理解できますが、ビジネスとなると話は別です。仕事を円滑に進めるためには、コミュニケーションが欠かせません。授業を通じて、日本語の理解力や語彙力も養っていきます」
※日本語能力試験2・3級
NIPPONおもてなし専門学校で学ぶ内容は、お辞儀や電話の受け答えといった接客スキルのほか、着付けや茶道など多岐にわたります。
「茶道や着付けといった日本の伝統文化に触れながら、おもてなしの心を楽しく学んでいただけます。学内で予習→ホテル内で実践→復習の流れを繰り返すことで、2年間でホテルや観光業界で通用するスキルの習得が可能です」
「コロナ禍前は、お寿司の授業も行っていました。現役で活躍する寿司職人が、包丁の持ち方から握り方まで丁寧に教えてくださいます。卒業までには全員が握れるようになるため、その腕を買われて寿司屋に就職した学生もいますよ。お寿司を握れる留学生はなかなかいませんから、大きな武器になりますよね」
そして、2023年4月からは国際調理ビジネスコースが新たにスタートします。
「国際調理ビジネスコースは、調理技術の習得に特化した専門課程です。現場経験豊富な講師のレクチャーを受けながら、実務経験を身につけられる実践的なカリキュラムです」
以前から、1日でも早く現場に出て技術を学びたいという学生からの意見が多く挙がっていたそうです。
「飲食業界は人手不足が深刻化しており、業務過多でスタッフが離職するという負のスパイラルに陥っています。この状況を打開すべく、2019年4月に特定技能ビザが新設されました。特定技能ビザは、一定の条件を満たしていれば、調理師免許がなくても飲食店で働ける就労ビザのひとつです。
世の中の流れを受け、当校も国際調理ビジネスコースを新設しました。国際調理ビジネスコースを修了した卒業生は、特定技能で調理に携わる仕事やホテル・旅館でも活躍していただけます。今後も、現場で活躍できる人材育成により一層力を入れていきたいですね」