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日本プリンティングアカデミーでは印刷業界の即戦力として活躍する人財育成に力を注ぐ
東京都文京区にある「日本プリンティングアカデミー」。印刷関連の企業や団体の支援によって1978年に設立された、“印刷”を専門に学ぶ業界立の専門学校です。
今回は、学校法人 日本プリンティングアカデミー(JPA)で広報を務める前田太樹さんに話を聞きました。
<日本プリンティングアカデミーの公式HPはこちら>
会社に必要とされる“人財”を育成していきたい
日本プリンティングアカデミーに在学する学生のうち約1割が、専門スキルを身につけるために再進学した社会人。そのほとんどが印刷業界未経験からのスタートです。
「一口に印刷業界といっても、印刷機の設定・操作を行う印刷オペレーターや、印刷物の品質を管理する品質管理者、印刷物をはじめWebなどのグラフィックを手掛けるグラフィックデザイナー、ポスターやチラシ、雑誌などをデザインするDTPデザイナー、印刷した紙を本の形にする製本オペレーター、営業、企画など様々な職種があります。自分の特性や適性、スキルに合わせて多様な働き方ができる業界です」
日本プリンティングアカデミーでは開校以来、1000名を超える卒業生を輩出してきました。
「印刷業界との強いネットワークを活かして、多くの卒業生が印刷会社をはじめ、印刷機資材メーカーなどさまざまなフィールドで活躍しています。印刷業界で働くために必要な知識・技術を一から学べるので、異業種からのキャリアチェンジも大歓迎です」
『印刷知識・技術の豊富な人財を創出し、印刷関連業界に輩出すること』をミッションに掲げる日本プリンティングアカデミーでは、スペシャリストの育成に向けさまざまな工夫を行っています。
自分のやりたいことを仕事にできる
「当校には、メディア・コンテンツ学科(2年制)とプリント・コンテンツ学科(1年制)、2つの学科があります。
「メディア・コンテンツ学科(2年制)は、印刷に関わるあらゆる知識と技術を2年間じっくり学んでいく学科。1年次は基礎をしっかり学び、2年次からはプリント・テクニカルコース、ビジュアル・デザインコース、マーケティング・ディレクションコース、出版・プリンティングコースの4つコースから1つを選択し、興味関心の高い分野の専門性を高めていきます」
本学科は、卒業時に「印刷専門士」の資格取得が可能です。また、社会人から人気なのがプリント・コンテンツ学科で、年齢は20〜30代と比較的若い学生が多いといいます。
「プリント・コンテンツ学科は、キャリアチェンジをしたい、もしくは専門的なスキルを身につけたい社会人経験のある方向けの学科。印刷に関する基礎的な知識・技術を1年間で集中的に学びます。大学卒業後に一般企業に就職したけれど、モノづくりができる業界で働きたい! といってご入学いただく方もいます。『デザイナー志望だったけど営業にも興味がある』『新しい商品を企画してみたい』など、学びを通じて自分が仕事としてやりたいことを見つけるヒントになればいいなと思います」
印刷工程を総合的に学べるカリキュラム
校内には、オフセット印刷機やデジタル印刷機、無線綴製本機といった印刷会社で実際に使われている印刷機材を多く完備している。
日本プリンティングアカデミーでは、印刷業界で働くために必要な専門知識や技術を総合的に身につけることができる独自のカリキュラムで学ぶことができます。
「当校は印刷に特化している学校なので、実際に印刷機を操作したりする実習の授業が多くあります。印刷業界で実際に活躍している講師から、印刷知識・技術、デザイン、マーケティング、マネジメント、ITなどを総合的に学べるのは当校ならではの大きな特徴です」
業界についての幅広い知識・技術を持つことで、仕事の選択肢が増えるだけでなくキャリアアップやキャリアチェンジにも役立つと前田さんは続けます。
「これまでは、クライアントから依頼を受けて制作物を納品するのが印刷会社の主な仕事の流れでした。しかし最近は、マーケティング戦略やWebサイト作成・イベント運営などを行う印刷会社が増えてきています。ほかにもオウンドメディア運営や自社製品開発などリブランディングに取り組む印刷会社、印刷物に「付加価値」をつけ、自社製品の価値を高めるなどの動きが活発です。
そのため、日本プリンティングアカデミーでは、幅広い専門知識や技術を兼ね備えた人財育成に力を入れています。
インターンシップで自分の将来の姿をイメージ
在学中にできるだけ多くの現場を経験して、自分が働く姿をイメージしてもらいたいとの思いからインターンシップにも力を入れています。
「メディア・コンテンツ学科(2年制)、プリント・コンテンツ学科(1年制)ともに1年生の7月頃からインターンシップを実施しています。様々な規模の会社で実務を経験することで、入社後のミスマッチ防止にもつながっています」
印刷業界で活躍できる若手人財を増やしていきたいと、今後の意気込みも語ってくれました。
「印刷業界は、これまで下請けのイメージが強かった業界ですが、今では様々な事業や、もともと持っていた技術力を活かし、手にとりたくなるような印刷物や環境に配慮した印刷物など、『付加価値』のあるモノづくりを行っています。そんな印刷業界は、今いろいろな仕事にチャレンジできるので、モノ・コトづくりを仕事にしたい方、いろんなことを仕事として経験したい方にはぴったりの業界だと思います」