『More Cup of Tea』の誕生秘話!神戸紅茶株式会社のヒット商品

紅茶とティーバッグ

創業98年の歴史を誇る「神戸紅茶株式会社」は、日本ではじめて紅茶のティーバッグを作った老舗紅茶メーカーです。

製品に使用するすべての茶葉は、紅茶のプロである紅茶鑑定士がスリランカやインドなど世界各国から高品質なものだけを厳選。さらに、日本の水に合わせてブレンドする徹底したこだわりです。

2021年10月には、本格ブレンド紅茶からフレーバードティーまで幅広く楽しめるテトラティーバッグシリーズ『More Cup of Tea』の販売がスタート。発売以来、老若男女を問わず幅広い世代から人気の看板商品となっています。

More Cup of Teaを考案したのは、営業部 兼 ブランド戦略室主任 日本紅茶協会認定ティーアドバイザーの久保田陽香さん。金融業界から食品製造卸業界にキャリアチェンジした久保田陽香さんに、転職のきっかけや仕事のやりがいについて話を聞きました。

<神戸紅茶株式会社の公式HPはこちら

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右も左もわからないまま、新商品の開発を任されました

紅茶を店頭販売

「神戸紅茶株式会社の営業部とブランド戦略室を兼任しながら、新商品の企画・開発からオンラインショップの運営までさまざまな業務に携わらせていただいています。自分が考えた商品をお客様から“おいしい”と言っていただける、とてもやりがいのある仕事です」(久保田さん、以下同)

久保田さんが神戸紅茶株式会社に転職したのは4年前。

「裁量権を持ってさまざまなことに挑戦できる環境や社風に惹かれ、入社を決めました」

前職では大手の金融機関で働いていたと言います。

「インフラを通じて社会貢献したいと思い、金融業界に入社しました。財務・会計の専門知識が身につきやりがいはありましたが、業務フローやルールが決まっているので申請から承認までにどうしても時間がかかってしまう。社会貢献を仕事の軸にしていたこともあり、裁量を持って働く環境に身を置いた方が良いのではないか? と思うようになったんです」

母親の影響で食品業界に興味を持った

社会貢献を大切にしている久保田さんが一番興味を持ったのは、食のインフラを支える商品製造や流通の仕事でした。

「食品業界に興味を持つようになったきっかけは、母親の影響です。料理上手の母が作るご飯やお菓子が大好きで、食事の時間が毎日の楽しみでしたね。子どもながらに、いつかパティシエやカフェオーナーのような食に関わる仕事に就きたいと思うようになりました」

食品メーカーでモノづくりに携わる仕事がしたいと、異業種から神戸紅茶株式会社に転職し新たなキャリアをスタートさせた久保田さん。

ずらっと整列した紅茶

「入社後、私は社長直下のブランド戦略室に配属されました。それまで神戸紅茶ではOEMによるティーバッグやリーフティーの製造が中心でしたが、自社製品の魅力と認知度を向上させるために新たに設立されたのがブランド戦略室です。入社以来、私はこのブランド戦略室での業務を一手に担当しています」

“チャレンジする部署”と呼ばれているブランド戦略室では、トライアンドエラーを繰り返しながらより良いものを作り上げていくことを大切にしています。

「直属の上司が社長なので、やりたいと思ったことを提案しやすく経験問わず責任ある仕事を任せてもらえるチャレンジングな環境です。実際、入社直後に新商品の開発にも携わらせていただきました」

今まで神戸紅茶作りの奔走

紅茶とティーバッグ

入社間もない久保田さんにとって、“今まで神戸紅茶にはない新しい商品を作ってほしい”という社長からの要望を実現するのは容易なことではありませんでした。

ボックスの左側には、通常の神戸紅茶製品にはない曲線をあしらい洗練されたデザインを演出。これも久保田さんと同期2名によるアイデアだという。

「新商品の紅茶を作るからには、一時的なブームで終わるのではなく長年愛される商品を作りたいと思いました。何より、当社の社員が納得し自信を持っておすすめできるものでなければなりません」

神戸紅茶らしさを残しつつも従来の製品にはない、新しさを感じられる商品は何か……。入社直後で自社製品への理解も十分ではないなか、自社の強みを活かした新商品作りに奮闘する日々が続きました。

「アイデアが形になったところで、営業部へのプレゼンを実施。商品コンセプトや販売価格など無事にGOサインをいただき、生産部とパッケージデザインや箱のサイズなどを詰めていく段階に入りました」

More Cup of Teaの開発へ

4つの紅茶の箱とティーカップ

そして、2年の歳月をかけて完成したのがテトラティーバッグシリーズ『More Cup of Tea』です。生紅茶シリーズが全7種類入ったアソートボックスに次ぐ人気商品となっています。

フレーバーは(写真左上から反時計回り)、オレンジの香りが爽やかな『アールグレイオレンジリッチ』、気品ある芳醇な香りを楽しめる『ロイヤルダージリン』、ミルクとの相性が抜群な『モルティーアッサム』、いちごとバラの上品な香りが広がる『ストロベリーガーデン』の4種。

「『More Cup of Tea』は、その名の通りもう一杯が飲みたくなるようなちょっと贅沢な紅茶がコンセプトとなっています。当社に在籍する紅茶鑑定士が、世界160箇所以上の茶園から買い付けを行い厳選した茶葉をブレンド」

紅茶鑑定士は、茶葉の見分けやテイスティング、紅茶のブレンドなどを行う紅茶のプロフェッショナルです。

「当社が品質の高い紅茶を提供できるのは、紅茶鑑定士の存在があってこそだと思っています。ちなみに、4種類あるフレーバーのなかで個人的におすすめなのが、ロイヤルダージリンとストロベリーガーデンです。ぜひ飲んでいただけたらと思います」

ストロベリーガーデンは、いちごやバラで香り付けした茶葉を使用しています。封を開けた瞬間、完熟したいちごの甘酸っぱい香りとバラの風味が香る、女性人気の高いフレーバードティーです。

「フレーバーティーがあまり好きではない社員の方から、『ストロベリーガーデンにハマって飲んでるんだ』と言ってもらえたことが本当に嬉しかったですね。大変なこともありましたが、社員の方から『おいしい』と言ってもらえたことが自信につながりました」

現在は、ブランド戦略室の主任と営業部を兼任している久保田さん。

「入社してすぐに新商品開発に携われたことで、当社のこだわりや製品への理解をしっかり深めることできました。そこで得た知識や学び、お客様ファーストで物事を考える視点などが、営業部の業務にも活きていると感じています。神戸紅茶製品の魅力を一番知っている存在でありたいですね。そして、1人でも多くの方に香り高い神戸紅茶を楽しんでいただけたらと思います」

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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