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アートとデザインの世界へ飛び込もう!あいち造形デザイン専門学校で新たなキャリアを切り開く
1983年の開校以来、グラフィックやアニメ・イラスト、漫画など数多くのクリエイターを輩出してきた「あいち造形デザイン専門学校」。
「この仕事で食べていく! という強い熱意と好きな気持ちさえあれば大丈夫です。何か新しいことを始めるのに経験は関係ありません」
そう話すのは、あいち造形デザイン専門学校で就職担当教員を務める鳥居靖洋先生。今回は、鳥居先生に同校のカリキュラムの特徴や卒業後の進路について話を聞きました。
<あいち造形デザイン専門学校の公式HPはこちら>
「好きを仕事にする」きっかけをつかむ
愛知県名古屋市にある「あいち造形デザイン専門学校」では、デザイン学科とクリエイティブ学科、2つの学科があり、それぞれに社会人経験者が在学しています。
「本校へ再進学する社会人は毎年一定数います。その中でもデザイン学科では、Web・DTP制作を学び直す方が多く見受けられます。専門学校で学んだ技術をセカンドキャリア等で活かせる場が多いので、前職を辞めて一からデザインを学ぶケースが多い印象です」(鳥居先生、以下同)
Webやデジタル技術が急速に発展している現代社会において、デザイナーは重要な役割を担っています。
「多くの企業がより魅力的で使いやすいWebサイトやアプリケーションの開発に力を入れており、デザイナーは将来性の高い職業のひとつ。デジタルプロダクトやサービスが増えるにつれて、デザイナーの需要は年々高まっています。特にUI/UXデザイナーやWebデザイナー、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナーなど、デジタル領域でのデザインスキルが求められる職種のニーズは高い傾向です」
同校では、初心者でもデザインの基礎から応用までを幅広く身につけられるカリキュラムが整っています。
「デザイン学科には、ポスターや商品パッケージなどをデザインする『グラフィック・広告コース』、プロダクトやアクセサリー・フィギュア造形を学ぶ『造形デザインコース』、コピーライティングや広告制作を手掛ける『企画デザインコース』といった3つのコースがあります。いずれも2年制となっており、デザイナーとして必要な基礎知識から応用技術までを身につけられるカリキュラムです。
新しい技術やデザイン手法が次々と登場しデザインのトレンドも変化し続けるため、柔軟で適応力のあるスキルを持つことが求められます。そのため、同校では必修科目のほかに「モデルの特徴をユーモラスなタッチで描く似顔絵技法」など、必要に応じて自由に履修できる専門的な選択科目も複数あります。
AI技術の進歩により、一部のWebデザイン業務は自動化される可能性もあります。デザイナーとしてAI新時代で生き残るには、高度なスキルや独自のセンスを持っていることが重要です。在学中にできるだけ多くのことを学んでいただきたいと思います」
鳥居先生によれば、ここ数年はクリエイティブ学科(コミックアートコース、イラスト・絵本コース、マンガクリエイトコース)を希望する社会人も増えていると言います。
「コミックアートは、広告やポスターをはじめとした商業デザインを中心に、ゲームやファッション、映画など幅広いジャンルのコンテンツと相性が良い職種です。長編のグラフィックノベル(長編漫画)を制作するグラフィックノベル作家や、シーン構成やカメラアングル、キャラクターの動きを描くストーリーボードアーティストなど、コミックアートを活かせる仕事は多岐にわたります」
コミックアートは、国内だけでなく海外にも認められた文化であり、そのスキルやセンスを活かせる職種です。あいち造形デザイン専門学校のコミックアートコースは、若い世代を中心に高い人気を集めています。
「多くの方が、イラストレーターやキャラクターデザイナーに憧れてコミックアートコースに入学しています。しかしながら、それらの職種はフリーランスが多く、厳しい言い方になりますが、フリーランスと呼ばれるそれらの仕事だけでは卒業後、直ぐに生活を安定させることは難しいです」
同校の教員になる前は、漫画家として活躍していた鳥居先生。アート・漫画業界で生きていく難しさを指摘します。
「漫画家だった当時、私は、担当編集者からの紹介で漫画だけでなくイラストやデザインの仕事をしながら生計を立てていました。イラストレーターになれたとしても、イラストだけで生活できる人はほんの一握りです。実際はイラストだけでは食べていけず、一般企業に勤めながらイラストの仕事をする人も居ます」
就職担当教員である鳥居先生は、就職指導で学生に必ず伝えていることがあります。
「本気でイラストレーターを目指すのであれば、まずは在学中一心不乱に取り組むべきだと、伝えています。とはいえ、安定した収入がないと生活が成り立ちません。一般企業で働きながら、副業というカタチで休日など「自分の時間」で、イラストを制作するという選択肢もあります。学生一人ひとりとじっくり話をしながら、理想に一番近いキャリアプランを一緒に考えていきたいですね」