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下北沢の人気カフェ「シモキタシマイ」で活躍するパティシエに迫る
2020年7月、カフェ激戦区である下北沢にオープンしたカフェ「シモキタシマイ」。常時30種類の焼き菓子・ケーキを楽しめると、SNSで話題となり連日女性客を中心に賑わう人気店です。
オーナー姉妹とパティシエがアイデアを出し合いながら、新メニューや新商品の開発を行っています。
今回は、パティシエとして活躍する佐藤 楓さんに話を聞きました。
「シモキタシマイ」の公式HPはこちら
「シモキタシマイ」のオーダーケーキに衝撃を受けた
「シモキタシマイにいらした際には、ぜひショートケーキを食べていただきたいです。しっとりふわふわのスポンジと口溶け滑らかなクリームの組み合わせが絶妙で、病みつきになります。私もはじめて食べた瞬間、その美味しさに衝撃を受けました」(佐藤さん、以下同)
佐藤さんが「シモキタシマイ」に入社したのは1年ほど前。オーダーケーキ製作に携われることに惹かれ、シモキタシマイへの入社を決めました。
「シモキタシマイでは、定番の誕生日ケーキの他に、生まれてくる赤ちゃんの性別を発表するジェンダーリビールケーキや、愛犬の誕生日をお祝いするわんちゃん用ケーキなど、さまざまなオーダーケーキ製作を行っています。最近では、アーティストや二次元キャラクターの誕生日をファン同士でお祝いする、推しケーキのオーダーも増えていますね」
パステルカラーの絞りが目を引く、ユニコーンをイメージしたハーフバースデーケーキ(生誕6ヶ月のお子様用)。
お客様の大切な記念日を自分たちが作ったケーキでお祝いできるのも、オーダーケーキの醍醐味だと佐藤さんは話します。
「オーダーケーキの魅力は、お客様の要望に合わせて世界でたったひとつだけのケーキを作れること。シモキタシマイのオーダーケーキは、味はもちろん、見た目の可愛さを意識して色合いや装飾にもこだわっています。一つとして同じデザインの注文がないので、技術やデザイン力が鍛えられている実感はありますね」
いつものとなり”をコンセプトに掲げるシモキタシマイの魅力は、バリエーション豊富な焼き菓子の数々。店内には、常時30種類以上のケーキや焼き菓子がずらりと並びます。
「いつ来ても違う味を楽しんでいただけるよう、フィナンシェやガナッシュサンド、カヌレなど、さまざまな種類の焼き菓子を取り揃えています。焼き菓子の詰め合わせも販売しているので、プレゼントやちょっとした手土産にもおすすめです。毎日色々な種類のお菓子作りに携わることができて、本当に楽しいですね」
佐藤さんがパティシエに興味を持ったのは小学生の頃。小・中・高校時代の卒業アルバムに“将来の夢はパティシエ”と書いていたそうです。
「パティシエに興味を持つようになったのは、お菓子作りが好きだった叔母の影響が大きいですね。叔母と一緒にお菓子を作るのが毎回とても楽しみでしたね。いつか、パティシエになりたいと思うようになりました」
ホワイトやベージュを基調とした店内は、まるで韓国カフェにいるかのような雰囲気。
高校卒業後は、地元の宮城県にある製菓専門学校へ進学。製菓衛生師免許を取得後に上京し、都内の洋菓子専門店でパティシエとしてキャリアをスタートさせました。
「都内のパティスリーで2年ほど働き、生地の仕込みから仕上げのデコレーションまで洋菓子作りに関わる全ての工程に携わらせていただきました。やりがいはありましたが、次第に新しいことにチャレンジしてみたいと思うようになりました。お客様の希望をカタチにする、オーダーケーキ制作に興味があったんです」
シモキタシマイに入社して8ヶ月が経ち、現在はオーダーケーキ製作を中心にケーキ作りに携わっている佐藤さん。
「少しずつではありますが、技術力は向上していると思います。シモキタシマイは住宅街の一角にあり、お客様のほとんどが近隣に住む方々です。若い世代からご高齢の方まで老若男女を問わずどなたでも楽しめる、心が踊るようなスイーツを提供していきたいと思います」