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日本デザイナー芸術学院は座学1:実習9の授業形態!即戦力となるデザイナー育成に力を入れる
デザイナーの有効求人倍率は0.54%となっています。2人に1人しか採用されないという状況です。(出典:一般職業紹介状況平成30年7月)
こうした状況の中、高い就職率を誇る専門学校があります。専門学校日本デザイナー芸術学院では、多くの卒業生が印刷会社やデザインプロダクション、出版社などで活躍。
今回は、日本デザイナー芸術学院の広報 武藤さんに、就職率が高い理由や授業の特徴について話を聞きました。
写真映像科は、クリエイティブデザイン科と並ぶ人気学科のひとつ。卒業生は、写真スタジオや結婚式場などでプロカメラマンとして活躍中。
宮城県仙台市にある、専門学校日本デザイナー芸術学院。東北エリア唯一の写真専門科がある学校です。クリエイターとしての夢を実現すべく、例年多くの社会人経験者が入学しています。
「マンガ科や雑貨デザイン科を含めた8つのコースがありますが、社会人入学者がもっとも多いのが、クリエイティブデザイン科です。専門職への就職率が8割以上と高いコースだからか、専門職への転職を目指す20〜30代前半の比較的若い世代が多いですね」(武藤さん、以下同)
クリエイティブデザイン科は、雑誌・広告、ポスターデザインを手がけるグラフィックデザイナー、Webサイトのページ構成・レイアウトを考えるWebデザイナーなどを育成するコースです。
「デザイン制作技術やIllustratorやPhotoshopといった各種編集ツールの使い方を一から学び、更に実際に顧客と対話しながら自分なりのデザインを模索していくカリキュラムとなっています」
クリエイティブデザイン科1年次は、グラフィックデザインとWebデザインの基礎を習得。選択制を導入し、2年次にはグラフィックデザインとWebデザインのどちらかを自由に選べます。
クリエイティブデザイン科の学生が手がけた作品の数々。
「当校は即戦力となるプロのクリエイターを育成するため、座学1:実習9の割合で実技中心の授業を多く取り入れているのが特徴です。1年次の前期は座学中心ですが、アウトプットの機会を増やすため後期からは実習が多くなります。
特に注力しているのが、周辺地域とコラボレーションした実習です。最近の実績ですと、地元企業の新商品パッケージデザインを提案するというものがありました。また、その他にも株式会社ニチデLabと連携し、地元企業のロゴデザインなどの依頼を請け負うこともあります。株式会社ニチデLabは、2021年に開設した一般企業と東北地方の学生・若手クリエイターをマッチングするサービスです」
ニチデ パッケージデザインアワードの会場には、専門学校日本デザイナー芸術学院の学生がデザインを考えた、切り餅やせんべい、日本酒などの商品が並ぶ。コンペ形式で地元企業が厳正に審査を行い、優秀なデザインは実際に流通するパッケージとしての採用に向け、企業との調整に入る。
「2022年11月には、実習の一環としてニチデ パッケージデザインアワードをはじめて開催しました。ニチデ パッケージデザインアワードは、地元企業が実際に販売する商品のパッケージデザインをコンペ形式で決めるイベントです」
地域コラボ実習という授業では、地元企業や店舗の協力のもと、デザインで課題を解決していく制作実習です。現地訪問やインタビューをもとに、顧客の抱える課題をポスターやパッケージデザインに落とし込んでいきます。
2022年10月、塩竈水産振興協会で課外授業を行うクリエイティブデザイン科の学生。宮城県塩竈市で水揚げされるメバチマグロ、通称「三陸塩竈ひがしもの」をPRするために訪問。
「相手の頭の中にあるものをビジュアル化して課題を解決することが、デザイナーの役割だと思っています。想いをカタチにするには、商品に込められた想いや類似商品との違い、狙うターゲット層など、相手との会話から答えを探し出していくという地道な作業が必要です。実務経験を通じて実践力が鍛えられるので、将来のキャリア形成にも役立つと思います」
専門学校日本デザイナー芸術学院がここまで実践教育に力を入れるのには、東北地方の転職市場が大きく影響していると言います。
「一概には言えませんが、東北地方の中小企業では即戦力になる人材を求める傾向にあります。地元の企業に就職を希望する学生も多く、在学中に現場で活きるスキルや技術を身につけておくことが何よりも重要です」
「企業へのインターンシップや、現役で活躍するデザイナーである講師によるポートフォリオの添削など、就職サポートも万全です。コンペやコンテストなどに参加して実績を積むことで、企業からの高い評価を得られるため就職活動を有利に進められます。
また、履歴書の添削や転職先の紹介など、卒業後の転職サポートも随時無料で受け付けています。新卒では叶わなかった業界への就職も、転職という形で掴み取った卒業生も数多く見受けます。地元企業や就職支援会社とのネットワークを活用して、学生一人ひとりの希望に合ったキャリアをサポートしています」