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創造社デザイン専門学校が手がけるデザイナーのリアルな実務が身につく「企業クライアント制授業」
専門学校としては珍しく、既卒者・社会人経験者が全体の半分以上を占める「創造社デザイン専門学校」。入学者の2人に1人が再進学者で、平均年齢は26歳と他校に比べると比較的高めです。
今回は、創造社デザイン専門学校 学校本部 AOセクション・マネージャーの小森裕子さんに話を聞きました。
「当校は、リアルな社会の問題をデザインで解決することに重きを置き、社会人のリスキリングにも力を入れています。実践力が身につくカリキュラムが豊富なので、例年多くの社会人経験者が入学していますね」(小森さん、以下同)
創造社デザイン専門学校では、入試面接の段階で学生一人ひとりのキャリアプランに合わせた学科を学生と一緒に決めていきます。そのため、入学後のミスマッチが少なくドロップアウトする学生はほとんどいないといいます。
「“やっぱりデザインの仕事がしたい”と、大企業を辞めて入学した方や難関大学卒業後に学び直しされる方もいますね」
多くの社会人が在学する創造社デザイン専門学校には、毎年カリキュラムの見直しが入り、今のニーズに合った内容に進化しています。なかでも、社会人入学者に人気なのは、モノ・コト作りのデザイン思考を中心に学ぶ「思考メソッド」を有する職業実践専門過程です」
創造社デザイン専門学校は厚生労働省の認定校となっており、近年は学生の大半が専門実践教育訓練給付金制度を利用して入学すると小森さんは言います。
「専門実践教育訓練給付金制度とは、学費の半分が返ってくるという2014年10月に制定された制度です。入学日までに通算2年以上の雇用保険の被保険期間があれば利用できます」
また、昼間部であれば専門実践教育訓練給付金制度を使って進学する場合、ハローワークから失業手当の8割が支給されると言います。
「4年制大学を卒業されて大きい会社に勤めていた方の場合、1ヶ月あたり11万近い失業手当にプラス専門実践教育訓練給付金制度で学費が半分サポートされます。社会人の学び直しを手助けする給付制度が整っているのが当校の特徴です」
夜間部も昼間部と同じく専門実践教育訓練給付金制度を利用でき、授業料の分割納付も可能です。
「夜間部は昼間部より学費を抑えられる反面、昼間とまったく同じ時間数で学ぶので勉強はなかなかハードです。当校のカリキュラムは昼間部と夜間部共通ですが、夜間部の授業は月〜土曜日まで週6日、18:00〜21:00まであり祝祭日や夏休みもありません。3回遅刻すると1日分が欠席扱いとなるため、みなさん覚悟を決めて入学されています。単位を落として卒業できなくなってしまっては本末転倒ですから」
創造社デザイン専門学校が社会人から人気を集めている理由は、給付制度が整っていることだけではありません。
「デザイナーとして社会に貢献できる人材育成を教育理念に掲げる当校では、実務に沿った実習・演習カリキュラムが充実。即戦力を身につけられるよう、1年次の授業から企業クライアント制授業を導入しています」
企業クライアント制授業は、企業からいただいた案件を昼間部・夜間部が共に取り組む演習課題のひとつ。
創造社デザイン専門学校ディスプレイ専攻の学生の作品。企業クライアント制授業は、考えを言語化しビジュアルで相手にわかりやすく伝えるプレゼンスキルも自ずと磨かれていく。
「企業クライアント制授業では、企画立案・ブランディングからマーケティング方法まで全て学生が提案を行います。ただ単にIllustratorやPhotoshopの使い方がうまい・速いだけでは、AIに取って代わられる。AIはライバルではなく、AIを活用し使う側になるためには、技術と同様に思考力も鍛える必要があります」
実践力を養うため、コピー・ネーミング演習やVI演習、プレゼンテーションなどデザイナーが現場で行う業務に近い授業を多く設定しています。
問題提起・解決能力を鍛える上で欠かせないプレゼンテーションスキルも2年間で身につけていく。教員であり現役デザイナーでもある講師陣からフィードバックをもらえる貴重な機会になっている。
「当校の講師は全員、現役で活躍するプロのデザイナーです。厳しいフィードバックに悔しい思いをすることもあると思いますが、現場を知るデザイナーからフィードバックをもらえる機会はなかなかありません」
授業ごとにプレゼンテーションがあるため、高校を卒業したばかりの学生にとってはかなりハードルが高い。しかしその分、実践力が身につき即戦力として活躍できます。
「近年では、街づくり・地方創生に興味のある方がデザインスキルとデザイン思考を学び、デザイン会社だけでなく、地方の行政やコンサルティング会社にデザイナーとして就職しているケースもあります」
“働きながら一からデザインを学び直したい”、“モノ作りに携わりたい”という方はぜひ、創造社デザイン専門学校で超実践的なデザインスキルを学んでみてはいかがでしょうか。