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TBC学院宇都宮本校のeスポーツ学科でプロゲーマーを目指すメリット
コンピューターや家庭用ゲーム機を使って対戦を行うスポーツ競技eスポーツ。遊びの枠を飛び越え、ビジネス・職業としても世界中で注目を集めています。
現在、世界のeスポーツ競技人口は1億人を突破。その注目度は日本も例外ではなく、2020年には競技人口が390万人となり、試合観戦・動画視聴 経験者は686万人にも及びます。(出典:ファミ通)
「eスポーツは、誰にとっても平等なスポーツです。体が不自由だったり体格に恵まれなかったりしても努力次第で活躍できる。今後、ますます発展する業界なので、今こそ始めどきだと思いますね」
そう話すのは、TBC学院宇都宮本校でeスポーツコースを担当する梅津さん。
今回は梅津さんに、eスポーツの魅力、そしてTBC学院 宇都宮本校eスポーツ学科で学べることについて話を聞きました。
なぜ今eスポーツなのか。誰にとっても平等な競技とは
各教室には最新鋭のゲーミングPCを設置
スポーツといえば従来、体型に恵まれているほうが何かと有利と言われてきました。バスケットボール選手なら高い身長、競馬の騎手ならその逆。自分の努力ではどうにもならない部分が多かったのですが、eスポーツは違います。
「eスポーツは身体が不自由でも練習次第で勝ち上がっていける競技です。そこには体格や身体能力の差もありません。ゲームは練習すればするだけ上手くなります。努力以外の要因に左右されづらいので、ほかのスポーツと比べて圧倒的に平等な競技なんです」(梅津さん、以下同)
梅津さんに限らず、eスポーツに携わる人が声を揃えていうのが「eスポーツは平等な競技」。以前、筆者が取材した有名プロゲーマーも「eスポーツに才能は必要ない。大切なのはどれだけ努力できるか」と話していました。
プロゲーマーになるために専門学校で学ぶメリット
では、プロゲーマーになるためには、どうすれば良いのでしょうか。
「以前は、自分で毎日練習を重ね、プロゲーミングチームの募集に応募するのが一般的でした。しかし現在はeスポーツに特化した専門学校が各地に存在しています。個人的には、専門学校に入学してプロゲーマーを目指す方法をおすすめしますね」
自身で練習するケースと専門学校で学ぶケースでは、大きく分けて3つの違いがあると梅津さんは続けます。
1.社会(大人)との関わり方を学べる
「自身でプロゲーマーを目指す場合、毎日パソコンの前に座って練習を続けることになります。もちろん上達はすると思いますが、効率の良い練習方法や、社会や人との関わり方を学ぶチャンスは少ないのが現状です」
たしかにeスポーツ界隈では、選手の暴言や「死体撃ち」(勝負が決まった後に相手プレイヤーに銃を打つ行為)がたびたび問題となっています。これは社会との関わり方を学ぶ機会が少ないからだと指摘する専門家もいます。
「専門学校ではゲームのことだけでなく、社会人としてのモラルやマナーを学ぶことができます。これはかなり大きなポイントですね」
2.自分のやりたいことが明確になり、キャリアパスを立てやすい
「TBC学院 宇都宮本校のeスポーツ学科には、プロゲーマーコースとeスポーツゲームクリエイターコースの2つがあります」
プロゲーマーコースのカリキュラム
「プロゲーマーコースは、その名の通りeスポーツのプロプレーヤーを育成することを主軸においたコース。県内のプロチームを講師陣に迎え、競技シーンの最前線で活躍できるスキルを獲得します。将来的に自分のゲームスキル一本で稼ぎたい方向けのコースです」
eスポーツゲームクリエイターコースのカリキュラム
「eスポーツゲームクリエイターコースは、業界で通用するゲームクリエイターを育成するカリキュラムが組まれており、ゲームプログラマーや3DCGモデラー、Unityエンジニア、映像クリエイターを目指します。ゲームを作る側に回ってeスポーツ業界に貢献したい方向けですね」
どちらのコースも一年次は、C言語やUnityなどのプログラミング言語を学ぶので、プロゲーマーのセカンドキャリアも立てやすいようになっているそうです。
「プロゲーマーを目指す場合、卒業後すぐにプロゲーミングチームで活躍するのは簡単ではありません。そういった場合は、専門学校で学んだプログラミング言語を活かしてゲーム会社に就職し、仕事と両立しながらプロを目指すことが可能です」
日中はゲーム会社で働きながらプロゲーマーを目指す。こうしたカタチは一般的になりつつあるようです。実際、eスポーツ実業団を持つ企業も年々増加。ゲーム事業を展開する株式会社アカツキや、制御盤メーカーの株式会社三笠製作所も、ここ数年のうちにeスポーツ実業団を立ち上げています。
「卒業時には、専門士の称号が付与されるのも専門学校ならではの大きなメリットですね。ゲームに関する知識や資格を持つことで、就職活動を有利に進められます」
3.前線で活躍するプロゲーマーからコーチングを受けられる・繋がりを持てる
「そして一番のメリットは、現役のプロゲーマーからコーチングを受けられること。契約しているプロゲーミングチームの選手から、ゲームの練習方法や戦略の立て方などを学べます。現役のプロゲーマーと繋がりを持てるのは、想像以上に重要なポイントです。スキル面だけではなく、プロゲーマーとしての収入の得方や考え方を知ることができますから」
メリットはこの3つ以外にもまだまだあります。たとえば、ゲームイベントや大会の運営に携われる点です。
「生徒たちは、2022年1月に開催された国体『全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2022 TOCHIGI』にもお手伝いとして参加しています。そういったイベントで生まれた繋がりは、今後の進路にも活かされるはずです。どのように大会が運営されているのかを把握できれば、自分が主催する側に回ることも難しくはありませんから」
このように普通では得られない経験ができるのも専門学校ならではと言えます。
社会人経験者の入学も歓迎!誰もが好きなことに挑戦できる
現在、eスポーツ学科に在学する生徒は18歳〜20歳。ほとんどの生徒は、高校を卒業と同時に入学しているそうですが、社会人経験者の入学も歓迎していると梅津さんはいいます。
「本校はもともと情報処理系の学科を30年以上運営しているので、業界との繋がりも強く、企業からの求人も多く届きます。プロゲーマーやゲームクリエイターと聞くと、安定していないイメージを持つ方もいるかと思います。しかし、在学中にプログラミング系の知識と資格を取得しておけば、安定した企業に就職することも可能です」
現在、なりたい職業ランキングでも度々上位にランクインするプロゲーマー。一度は社会人を経験したけれど、やっぱりプロゲーマーになりたい・ゲームに関わる仕事に就きたい、そういった人にも扉は開かれています。
たとえばスウェーデンでは、平均年齢が70歳近いプロゲーミングチームが現役で活躍しています。何かを始めるのに遅すぎることはないのかもしれません。
「強い想いとやる気さえあれば誰にでもチャンスがあります。オープンキャンパスも行っているので、皆様の来校お待ちしております」