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みらいキャリアにU・I・Jターンで関心高まる東海エリアで働く魅力を聞いてみた
「地元に貢献できる仕事をしたい」
「生まれた街に戻って働きたい」
近年、新型コロナウイルスによる影響もあり、20代から30代までに地方への移住を検討する人が増えています。
こうした流れから、東海エリアへのU・I・Jターンを考えている方も多いのではないでしょうか。
そこでご紹介したいのが、東海エリアのメーカー・製造業に特化した転職支援サイトである「みらいキャリア」です。
今回はみらいキャリアの桑原様に大手転職サイトとの違いや、キャリアアドバイザーの視点から求職者のU・I・Jターンに対する関心の変化、東海エリアで働く魅力をお聞きしました。
話を聞いた人
桑原 孝一(くわはら たかかず) |
みらいキャリアの特徴とは?大手転職サイト・エージェントとの違い
――みらいキャリアというサービスについて、大手転職サイト・転職エージェントとの違いや特徴について教えてください。
大手との違いは大きくわけて2つあり、一つはエリア特化型として愛知県・岐阜県・三重県の東海エリアで地域に根付いた転職サポートができること。
もうひとつは大手の転職エージェントの場合、求職者を対応する者と企業側を対応する者と、それぞれ担当セクションが分かれていたりしますが、我々の場合はひとりの転職コンサルタントがその両面を見るという形になりますので、こうした部分の動き方を含む違いがあると思います。
――転職の相談から求人の紹介まで、一括してひとりのコンサルタントの方がサポートしてくれるということでしょうか。
そうですね。具体的な例で言えば書類の作成に関するアドバイス等も一緒に考えて、「この企業に対してはこの経験を前面に出して書類を作りこんでいきましょうか」といった提案や相談などをさせていただきます。
逆に企業様に対しては、企業の募集要件だけを見るのではなく、採用背景等を分析して活躍の可能性を感じる求職者を提案など、弊社ひとりひとりが求職者と企業の両面の相談に対し、メリットや価値を感じていただけるよう意識を持って取り組んでおります。
企業側の情報を担当からダイレクトに候補者にお伝えすることで、より質の高いサービスが提供できると考えています。
――製造業を中心とした求人をご紹介されていると思いますが、その他の業種・職種はどういったものをご紹介いただけるのでしょうか。
製造業以外でいくと、いわゆる製造業に紐づいた物流系ロジスティクスの会社といったお取引が多いというのがあります。
あとはIT系の職種ですね。例えば製造業での社内SEやソフトウェア開発など、IT系は弊社の中でも取り扱いは増えてきていると思います。
ただ、東海エリアの特徴としては今でも断然製造業が多いというところなので、何かしら製造業に絡んだ仕事が中心になっていますね。
また、当社の場合は総務や人事、また経理など、製造業での管理系求人もご紹介しています。
みらいキャリア立ち上げのキッカケ
――みらいキャリアのサービスを立ち上げたときの背景や経緯を教えてください。
立ち上げ当初は規模も小さく出来ることも限られていました。ゆえに、何か専門性を持たせたいということで考えたのが東海エリアに特化することでした。
そして、必然的にこのエリアは製造業が多いので、この業界に特化したサービスを提供することで、「東海エリアで働く人達によりよい転職のお手伝いをしたい!」という、弊社の特色を出すというところから立ち上がりました。
現在は製造業×東海エリア特化という特色をだしつつ、製造業以外の様々な業界の企業様からのご依頼も少しずつ増えてきました。
ご紹介する職種もエンジニア以外にバックオフィス系など幅も広がってきています。
いずれにしても、この東海エリアで働く皆様が転職で困っていらっしゃるならばサポートしたい!という創業当初からの想いは今も大切にしているテーマです。
エゴを押し付けず、「寄り添うこと」を大切に求職者の意思を尊重する
――「求職者ファースト」というところで、キャリアアドバイザーの方々が転職支援で心がけていることはなんでしょうか。
キャリアアドバイザー全員に共通しているキーワードは、「寄り添うこと」だと感じています。
求職者も色々なタイプがいらっしゃって、考え方もひとりひとり変わってきます。転職サポ―トをするにあたり、私達のエゴを押し付けるのではなく、候補者様にとってよりよい選択を導きだせるよう、とことん寄り添い、話あうことが大切だと思っています。
最終的な判断は求職者自身がするわけですので、本人の気持ちに寄り添いながら、疑問や悩みなどがあればそれに対する情報をお伝えするという点はできる限りお伝えします。
そういった情報交換や情報提供を通して最終的なご判断をゆだね、そしてその意思を私達は最大限尊重する。相談ベースでご連絡いただく方も多いので、「転職で叶えたい、解決したい事柄はなにか?」というところから始まります。
それらを解決するような求人・企業がどんな企業だったらよいのか?という感じでお話をすすめていきます。
場合によってはご家族の周りのことも考えさせていただきます。
転職はご本人だけでなく周りの方々にも影響することなので、こうした意味で納得感のある選択をしていただきたいと思い、求職者との関係性の中で入りこめるところまでお話させていただくことも心がけているところですね。
深いつながりの中で働ける、それが東海エリアの魅力
――Twitterを拝見したとき「岐阜求人が熱い!」ということですが、岐阜の仕事事情や求人の傾向について教えてください。
求人の傾向でいくと岐阜県は本当に多種多様で、製造業や商社、自動車関連の案件もあればITに関わる分野もあります。
岐阜市は名古屋から電車で25分位の距離ですが、この東海エリアではどうしても愛知県や名古屋市が中心になってしまいます。
でも、岐阜県にも魅力的な企業がたくさんあり、そして自然豊かな土地柄もある。県としてはとても魅力的だと再発見したんですね。
そこで、我々も何かお手伝いできないかということで、「岐阜求人が熱い!」ということをお伝えして、少しでも岐阜県の求人に興味を持っていただくようにしたいなというところがあります。
――東海エリアで働く魅力とはなんでしょうか。
古臭いのかもしれないですが、東海エリアで働く魅力は「ビジネスライクじゃないところ」なのかなと思います。
人と人とのつながりを大切にするエリアであるということを色々なお客様とやりとりしている中で感じるところがあるんです。
だからこそ企業側は長く働きたいと思っている方を採用したいと考えており、求職者にも長く働いてもらえるように、その企業の良いことも悪いことも含めて伝えていく必要があると思います。
実際に私たちが営業する際にもそういった繋がりの重要性を感じることは多くて、東海エリアの採用担当者様とやり取りさせていただくと、最初のころと関係性ができた後とでは、いただける会社の情報量も全然ちがいます。
こうした点でつながりが生まれることでますます深い関係ができるエリア、それが東海エリアで働く魅力であると感じます。
――求職者が東海エリアで転職活動を成功させるために必要なポイントはなんでしょうか。
先ほど東海エリアが人と人とのつながりを大切にするエリアとお伝えしました。
しかし逆の視点で見ていくと、自分たちが心を開いて慣れ親しんだところとのお付き合いじゃないと、なかなか情報を公開してくれない企業もあったりするんです。
そういう意味合いでいくと、やはり地場に特化した転職エージェントを効率的に使うことがこのエリアでの転職活動をうまく進めていく方法なのかと思います。
一般的な企業情報はホームページを見ていく中である程度つかめるんですけど、実際それをどういう風に経営理念・経営方針に落とし込んでいるのか、そもそも会社が中途採用をおこなうにあたってどんなところを課題感としているかは、ある程度企業と距離を詰めていかないと情報として得られない部分があります。
こうしたところが転職活動の中でのイニシアチブになる観点で考えると、地場の企業をよく知っている人やエージェントを活用することがポイントになると思いますね。
コロナ禍によってU・I・Jターンに対するマインドにも変化が訪れた
――コロナ禍によって、首都圏から地方への移住・就職相談が増加といったニュースを目にしますが、キャリアアドバイザーの目線から見たU・I・Jターンへの影響はどう感じますか。
U・I・Jターンはこれからもっと増えるんじゃないかなと思います。
地方創生という観点では、実際にニュースでも大手人材派遣会社が本社機能の一部を地方に移転したように、企業側の意識はこれからもっと浸透してくる気がします。
今回は特にコロナ禍というところで、リモートワークができるという認識がおそらく求職者や企業などいろんな方面に根付いたので、「会社に来ることが必ずじゃない」という理解が広まったことは大きな影響だと思います。
そして、東京首都圏の一極集中という考えから、より地方へ関心を抱く方々が増えてきています。
私達も愛知、岐阜、三重県など地方で転職支援をサポートする責任を担っていると思いますので、しっかり対応していきたいと考えています。
――今後転職市場において、求職者・企業側それぞれのU・I・Jターンへの考えはどう変化していくとお考えでしょうか。
U・I・Jターンや地場で引き続き働いていくという考え方が、企業側も求職者側にもプラスの方向でとらえられるような転職市場になるのではないでしょうか。
企業側はひと昔前から割とUターンやJターンを歓迎してはいましたが、そこにIターンのような知らないエリアに来て働いてくれる人も積極的に採用しますという考え方は、企業へ人物要件を聞いてく中では徐々に根付いてきていると感じます。
求職者側はひと昔前だと企業よりU・I・Jターンに抵抗感があるように見えましたが、最近は積極的に動いている方も面談する中では見受けられます。
自分自身のキャリアやワークライフバランスを考えた時に、必ずしも首都圏や都市圏に行かなければいけないわけではなくなり、U・I・Jターンも含めた企業探し・働き方探しという動きが増えてくるかもしれないですね。
――U・I・Jターン転職に対する動きのスピードもコロナ禍で高まったのでしょうか。
認識の変化のスピードは多少早まったと思いますね。
コロナ禍の影響って本当に様々あるなと思っていて、こうした市況下の中で求人が減ってくる傾向にもあったので、もっと積極的に動かないといけないというのが求職者の方々にも芽生え始めており、そこからちょっとエリアを広げてみようという考え方がコロナ禍を通してより強く早く働いた部分があると思います。
20代がU・I・Jターンを検討する前に考えるべきこと
――転職ストーリーを拝見すると、20代でU・I・Jターンを決断される方も多いように見えます。20代のU・I・Jターン転職のメリットや気を付けるべきことはなんでしょうか。
Iターン・Jターンを希望する場合、Uターンと違って自分の知らない土地に行くという部分もあるので、その土地の環境はしっかりと調べるべきですね。
例えば「愛知県ってどういうところなの?」とか、「この市区町村ってどういう環境なんですか?」というのはしっかりと確認を取った方がいいでしょう。
また、自分自身がどうなっていきたいのか、どういうキャリアを築いていきたいのかをある程度明確にしておいた方がU・I・Jターンにおけるリスクも軽減できるんじゃないかと思います。
最近20代でIターンを検討している方と面談をさせていただいたんですが、その方はご自身のキャリアパスをしっかり持っていらっしゃる方で、「こうなっていきたいんです」と想いを話せる方でした。
だからエリアを広げてでもそれができる環境を探しているんですとお話を聞いたときに、U・I・Jターンを検討する納得感も感じられた部分があります。
――自己分析をしてキャリアの見通しをしっかり立てることが大切でしょうか。
そのあたりがすごく重要だと思います。
先ほどの話にもあった通り、20代でIターンを検討している方と面談をさせていただきましたが、面談の中でご自身のキャリアパスをしっかり持っているから、「だからこそエリアを広げてでも目指すキャリアを実現できる環境を探しているんです!」ということに納得できる。
どこでもいいから働きたいと思っていても、いざ自分が知らない土地へやって来たときに周りに知っている人もいなければ、ひょっとしたら食文化も物価も違うかもしれない、さらに仕事も思っていたのと違うとなれば、なんのために自分はU・I・Jターンで移ってきたんだろうと後悔することになるはずです。
職歴にも残ってしまうし、そこに関わる色々なコストを考えるともったいない事にもなると思うので、キャリアパスも含めて本当に自分自身がその土地でやっていけるのかをしっかり分析することが大切だと思います。
地場の転職エージェントを活用してエリアの情報を手に入れることが大切
――現在、東海エリアでの転職やU・I・Jターンで悩んでいる方に向けて、アドバイスをお聞かせください。
この東海エリアでいくと、やはり会社として人のつながりを大事にする企業が多かったりするので、長く働いてほしいという考えの企業が多いんです。
もし東海エリアにUターンIターン等でこちらに転職してこられるということであれば、基本的には腰を据えて働いていく考え方、その企業で長く時間をかけて自身のスキル・キャリアアップを実現していくという方向で動いていくのが良いと思いますね。
あとは土地柄に関わる情報を地場のエージェントが持っているので、実際にそこでUターンした方の活動内容を参考にしたり、Iターンされた方の不安や克服法を情報として得ながら、それを自分に当てはめて考えることが大切だと思います。
話を聞いた企業
企業名:みらい人材サポート株式会社
設立:2014年11月7日
事業内容
有料職業紹介事業/転職支援事業
Webサイトの企画運営
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