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やりたい仕事がない・わからない?自分に合う仕事の見つけ方とは
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今の仕事にやりがいを感じられないものの、やりたい仕事がわからないため身動きできずに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
やりたい仕事がわからない理由にはさまざまなものがあるため、まずは自分に当てはまる理由を知ることが必要です。そのうえで、やりたい仕事を見つけるポイントを掴んでいきましょう。
この記事では、キャリアコンサルタントとして10年以上の経験を持つ内川様にインタビューしたことからわかった「やりたい仕事がわからない理由」「やりたい仕事を見つけるための方法」「自己分析法・考え方」を解説します。
この記事を読めば、さまざまな角度から今の悩みへのアプローチを検討できるため、自分に合った問題解決の糸口が見つかるはずです。
キャリアコンサルタント
転職エージェントと転職サイトの運営会社計3社で、求人広告のセールスと両面の人材紹介業を担当。幅広い業界・職種、属性の企業と個人のマッチングを支援した。現在はフリーランスとして個人のキャリア支援やマネージャーの組織づくり支援をしている。国家資格キャリアコンサルタント、GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格を保有。
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目次
やりたい仕事がわからないと思う理由
やりたい仕事が見つからない場合、その理由としては以下のものが考えられます。
やりたい仕事がわからない場合、「そもそも働くことに向いていないのかも」「自分には何もできないのかも」など後ろ向きな気持ちになりがちです。
しかし、実際には上記のような理由でやりたい仕事がわからなくなっているだけというケースも多いでしょう。
それぞれについて詳しく解説します。
成功体験がない・少ない
20代前半〜半ばの若い世代の方は、社会人としての成功体験があまりないためにやりたい仕事がわからないケースがあります。
経験やスキルが少ないために仕事で成功体験を積めずにいると、「この仕事は向いていないのではないか」「この仕事にやりがいを感じられない」といった考えに陥ってしまいます。
その結果、自信がなくなり、どのような仕事を調べても「やりたい」と思う前に「どうせできない」「今の仕事のようにしんどそう」といった気持ちが出てきてしまい、やりたい仕事がわからなくなるのです。
自分の強みがわかっていない
自分の強みがわかっていない場合も、やりたい仕事がわからない状態になりがちです。
自分の強みがわかっていれば、「この強みを伸ばすためにこのような仕事をしたい」「強みを活かしてこのようなチャレンジをしてみたい」といった考え方ができます。
仕事を通して強みを伸ばしたり活かしたりして活躍する自分の姿も、ある程度イメージできるでしょう。
しかし、自分の強みがわかっていなければ、どのようなチャレンジをすれば良いのかわかりませんし、活躍する自分の姿を思い描くことも難しいです。
その結果、やりたい仕事がわからなくなってしまうのです。
自分一人で悩んでいる
自分一人で悩んでいることも、やりたい仕事が見つからない原因として考えられます。
やりたい仕事を探すために自己分析をしたりさまざまな仕事を探したりすることは重要ですが、一人で悩んでいると視野が狭くなり「やりたい」「楽しそう」と感じる力が鈍くなりがちです。
第三者に話を聞くことで自覚していなかった自分の一面や適性に気づけたり、知らなかった仕事を発見できたりする可能性があります。
一人で考えても答えが出ないなら、周りの家族や友人などに相談するのもおすすめです。
あわせて読みたい
やりがい・やりたいと思える仕事の見つけ方
やりがいを感じられる仕事ややりたいと思える仕事を見つけるためには、コツがあります。
ここでは、やりたい仕事がわからない時に試してみたい、仕事の見つけ方を4つ紹介します。
適性診断で自分の性格や向いてる仕事を知る
やりたい仕事がわからない場合は、適性診断で自分の性格や向いている仕事を知ることがおすすめです。
例えば、厚生労働省は「jobtag」という職業情報求人サイトの中で職業興味検査や価値観検査、職業適性検査を提供しています。
自分の性格や適性を客観的・俯瞰的に知るきっかけになるので、「自己流で自己分析をしすぎて逆によくわからなくなってきた」「自分で自分のことを客観視するのが難しい」という場合はぜひ活用してみてください。
職業検索で知らなかった仕事を見つける
さまざまな職業を検索し、まだ知らない仕事を探すこともおすすめです。
「こんな仕事もあるんだ」「こういうことも仕事にできるんだ」と知ることで、興味を持てる仕事が見つかる可能性があります。
しかし、自力でまだ知らない仕事を検索するのには限界があります。
先ほど紹介した厚生労働省のサイト「jobtag」では、フリーワードの他、テーマ別、イメージ別、仕事の性質、スキル・知識などさまざまな観点から職業を検索できます。
まだ知らない仕事、想像できなくて自力では見つけ出せないような仕事を見つけられる可能性があるので、使ってみると良いでしょう。
過去に褒められた・感謝された経験を引き出す
過去に褒められた経験や感謝された経験を引き出すのも、やりたい仕事を見つけるコツです。
例えば、「昔友人に勉強を教えた時にわかりやすいと言われた」「友人の成績が上がって感謝され嬉しかった」そんな経験があるなら、人に教える仕事が向いていると考えられます。
「jobtag」のフリーワード検索で「教える」と検索するだけでもさまざな仕事が出てくるので、そこからやりたい仕事を見つけることも可能です。
褒められた・感謝された経験がある方は、その分野において素質がある・強みがあると考えられます。「昔の実績だから今は違う」とストッパーをかけずに、経験を柔軟に思い返してみてください。
自己分析
自己分析とは、過去の経験を深掘りして自分の性格や強み・弱み、価値観などを明確にすることです。
自己分析をして昔から変わらない自分の性格を知ったり、昔と変わった部分について「いつ、なぜ変わったのか」「どのように変わったのか」を分析したりすることで、自分でも気づいていない自分の一面を発見できます。
社会人になると、「こうでなければならない、こうでありたい」という気持ちに縛られて本来の自分を忘れてしまうこともあります。自己分析は、そうした自分の本当の性格を再確認するきっかけにもなるでしょう。
自分のことがわかれば「合っている仕事、できそうな仕事」の基準が明確になります。「どうせできないからやりたいと思わない」と思っていた仕事も魅力的に見えてくる可能性があります。
やりたい仕事を見つけるための自己分析
やりたい仕事を探すためには自己分析がおすすめだと紹介しました。
ただし、自己分析はただなんとなく行ってもあまり効果的ではありません。
自己分析の方法が間違っていると自分のことを勘違いしてしまったり、余計に混乱してしまったりするおそれもあります。
ここではやりたい仕事を見つけるための自己分析の方法を解説するので、確認してみてください。
「will can must」で自分が何をしたいのかを見つける
やりたい仕事を見つけるための自己分析としては、「will(したいこと)」「can(できること)」「must(すべきこと)」を洗い出し、それぞれが重なる部分を分析することがおすすめです。
3つが重なる部分があまりない場合は、まずどれか1つに注力するのも良いでしょう。
例えば資格を取得して「can」を大きくすれば、その資格を活かしてやりたいこと「will」が大きくなります。
willやcanが特にない場合は、mustである今の仕事を頑張るのも選択肢の1つです。今の仕事を頑張りスキルや経験を積むとcanが増え、その結果willも見つかり、3つが重なる部分が大きくなる可能性があるからです。
できることを全て書き出す
できることを全て書き出すのも、やりたいことを見つけるためにおすすめな自己分析です。
この時のポイントは、「周りよりもできるかどうか」はひとまず考えず、とにかくできることを書き出すことです。
例えば「自分はパソコンのことはそれなりにわかるけれど、周りほどではない」と思っていたとします。しかし、それは周りに特にパソコンに詳しい人が多いからというだけかもしれません。この場合、違う環境に行けば「パソコンに詳しい」ことを強みにできます。
このように、自分の強みは環境によっても変わります。
「今の職場で何も身につけられていない」と思っていたとしても、違う環境へ行けば今の仕事での経験も強みになるのです。
できることをすべて書き出し、「それが強みとなるのはどういった環境か」その観点から、やりたい仕事を探すのもおすすめです。
やりたい仕事を見つけるための考え方
やりたい仕事がわからないのは、「やりたい仕事内容」にこだわって考えすぎているからかもしれません。
ここでは、やりたい仕事を見つけるための考え方として以下の2つを紹介します。
4種類の働き方を知り仕事ではなく働き方にこだわる
やりたい仕事がわからない場合は、自分に合った「働き方」を考えてみることがおすすめです。
働き方には、以下の4種類があります。
- ライトワーク:社会に光や癒やしを与える働き方
- ライフワーク:やりがいや使命感があり、仕事とプライベートの境目がない働き方
- ライクワーク:お金ではなく好きなことを重視する働き方
- ライスワーク:ご飯を食べるための働き方
このうちどの働き方が合っているかは、人によります。
やりたい仕事がわからないなら、仕事をライスワークと割り切り、「趣味に十分な時間を費やせる」「数字を追うのではなく自分のペースで仕事ができる」など働き方重視で仕事を選んだほうが満足感が高い可能性があります。
一方、ライクワークやワイフワークを理想とするなら、まずは自分の好きなことを洗い出しましょう。
例えば「スポーツが好き」という人なら、そこからスポーツ用品メーカー、インストラクターなどさまざまな仕事を検討できます。
転職を考える
やりたい仕事がわからない場合は、転職を視野に入れることもおすすめです。
例えば営業経験があるなら、人に物事を伝えたり説得したりするスキルはあるはずです。そのスキルを発展させる形で、ライターや講師などに転職することもできるでしょう。
自分のスキルがわからない、スキルをどう発展させたら良いのかわからない場合は、自己分析やキャリアアドバイザーとの面談がおすすめです。
自分のアピールポイントや価値観が明確になり、どのような仕事がしたいのか見えてくる可能性があります。
転職するかはわからないけれど、キャリアの見直しや自分の市場価値の確認のため、転職活動をしてみるという人も多いです。
「やりたい仕事がわからないから転職にも踏み出せない」と一人で悩むのではなく、転職活動をしながらやりたい仕事を探すという考え方でも問題ありません。
自己分析ツールやキャリアアドバイザーとの面談を活用してみましょう。
やりたい仕事がわからないと悩む人におすすめの転職サイトと診断ツール
すでに解説したとおり、やりたい仕事がわからない場合には、適性診断を受けてみるのも1つの手です。
先ほどは厚生労働省のサイト「jobtag」にある適性診断を紹介しましたが、ここでは転職サイト内にある適性診断を3つ紹介します。
いくつかの診断結果を合わせて見てみることで、自分の芯にある価値観や性格の特徴が把握しやすくなります。
マイナビ転職のジョブリシャス診断
マイナビ転職にあるジョブリシャス診断では、20問の質問に答えることで、27のジョブタイプから自分に合ったものを見つけられます。
仕事をする際の自分の性格や生き生き働ける環境、本領を発揮できる職種や強み・弱みがわかるので、やりたい仕事を探す際の参考になります。
やめたくなるシチュエーションやストレスを感じる一言などもわかるので、避けるべき仕事・環境も把握でき、転職するかどうかの検討・転職先の選定にも役立つでしょう。
dodaの転職タイプ診断
dodaの転職タイプ診断では、自分が仕事において重視していることや今の仕事への満足度、おすすめの働き方がわかります。
質問に答える中で、仕事について自分が重視していることの優先順位も整理できるため、自分の価値観を改めて明確にすることにも役立つでしょう。
仕事で重視することがわかれば、「この条件を満たす仕事がやりたい」と明確な基準を持ってやりたい仕事を探せるようになります。ただ何となく「やりたいと感じるかどうか」で仕事を探すよりも、効率的に仕事探しができるでしょう。
リクナビNEXTのグッドポイント診断
リクナビNEXTのグッドポイント診断では、18種類の強みの中から自分に当てはまるものを5つ教えてもらえます。
自分の強みがわかると、今まで「どうせできないから興味が湧かない」と思っていた仕事に対して興味が出てくる可能性があります。
自分の強みを活かして生き生きと活躍できる仕事を見つけるきっかけになるでしょう。
所要時間は30分と長めですが、やりたい仕事を見つけるだけでなく転職する際の自己PR作り、面接対策にもなるので、受けてみることがおすすめです。
やりたい仕事がわからないなら転職エージェントも使うべき
やりたい仕事がわからない場合は、転職エージェントに相談するのもおすすめです。
まだ具体的に転職を決めていなくても、面談でキャリアの棚卸しをしたり、自分が感じていることを言語化したりするのに役立ちます。
また、転職エージェントのキャリアアドバイザーはさまざまな求人を知っているので、どのような働き方をしたいか相談することで適切な求人を紹介してもらえることもあるでしょう。
求人票で見るだけではわからない実際の働き方や会社の内情も知れるので、「転職先で新たな悩みが出てきたらどうしよう」「今の仕事のように、入ってみたら思っていた感じとは違った、となるのが不安」という場合も安心です。
ここでは、おすすめの転職エージェントを2つ紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、各業界に精通したキャリアアドバイザーのサポートを受けながら転職活動ができるエージェントサービスです。
非公開求人も多数保有しており、その件数は2023年9月時点で約30万にも上ります。インターネット上でやりたいと思える仕事が見つかっていない人でも、興味を持てる求人に出会える可能性があります。
リクルートエージェントのキャリアアドバイザーはさまざまな研修や勉強会を通してカウンセリングやアドバイスの質を高めているため、自分一人では解決できなかった「やりたい仕事の見つけ方」や「キャリアの棚卸し」についても有益な話が聞けるでしょう。
公開求人数 | 734,703件 |
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非公開求人数 | 241,563件 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
本社 | 〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
拠点 | 札幌(北海道)・仙台(宮城県)・盛岡(岩手県)・郡山(福島県)・東京・立川(東京都)・さいたま(埼玉県)・千葉・横浜(神奈川県)・宇都宮(栃木県)・金沢(石川県)・新潟・長野・松本(長野県)・富山・静岡・浜松(静岡県)・名古屋(愛知県)・京都・大阪・神戸(兵庫県)・岡山・広島・高松(香川県)・松山(愛媛県)・北九州(福岡県)・福岡・熊本・鹿児島 |
対応エリア | 全国 |
料金 | 無料 |
転職サービスのタイプ | 総合型転職エージェント |
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、若手人材向けの転職エージェントです。20代~30代前半の利用者が多いため、まだキャリアプランが定まっておらず、同じように「やりたい仕事がわからない」と悩んでいる人の利用も多いでしょう。
「じっくり聴くエージェント」を掲げており、転職を決めかねている場合ややりたい仕事がわからず悩んでいる場合でも、親身になってアドバイスをもらえます。
どちらかと言うと20代の利用者のほうが多いため、20代であれば特に利用したい転職エージェントです。
公開求人数 | 非公開 |
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非公開求人数 | 非公開 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
本社 | 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 |
拠点 | 東京・札幌(北海道)・仙台(宮城県)・名古屋(愛知県)・大阪・福岡 |
対応エリア | 全国47都道府県、海外 |
料金 | 無料 |
転職サービスのタイプ | 総合型転職エージェント |
やりたい仕事は無理に今すぐ見つける必要はない
やりたい仕事がわからない、今の仕事にやりがいを持てないと感じていても、無理に今すぐやりたい仕事を見つけて転職する必要はありません。
今すぐ転職すべきかどうかは、以下の点から判断しましょう。
- 人間関係や労働環境など、職場を変えれば解決できる問題で悩んでいるなら転職
- 今の会社自体に不満はないけれど今の仕事をやりたいとは思えず、かといって何がやりたいかよくわからない人は今の環境でもう少し頑張ってみる
後者の場合は、先述の通り転職活動しながらやりたい仕事を探してみるのも良いです。
しかし、現職で経験を積んで成功体験が増えれば、今の仕事を楽しいと思うようになる可能性もあります。できることが増えて仕事の裁量が増えたり、視野が広がったりすれば、関連する別の仕事に興味が出ることもあるでしょう。
「will can must」のmustに集中するつもりで、一旦今の仕事を頑張るのも選択肢の1つです。
まとめ
やりたい仕事がわからない場合は、性格診断や職業検索、過去に褒められた経験などから自分の性格や価値観、強みを分析してみることがおすすめです。
一人で悩まず、転職エージェントや周りの人に相談することで、新たな観点からやりたい仕事が見つかることもあるでしょう。
ただし、やりたい仕事がわからない状態で無理に転職する必要はありません。「will can must」のmust(すべきこと)に集中してcan(できること)を増やせば、新たなwill(やりたいこと)が生まれることもあります。
考えてもやりたい仕事が見つからない場合は、まずはやりたい仕事を見つける土台を作っていきましょう。