リスキリングとは?個人の取り組み方法と習得すべきおすすめスキルを紹介

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「リスキリングって最近よく耳にするけど、どういう意味なんだろう?」
「個人が行うリスキリングって、何をするのかな?」

この記事では、いま話題の「リスキリング」について、個人が取り組むうえで知っておきたいポイントに焦点を当てて解説します。

難解な用語をできるだけ使わず、わかりやすくお伝えしますので、リスキリングについて理解したい方はぜひ最後までご覧ください。

この記事のまとめ

  • リスキリングとは?

    「新しいスキルを身につけ、新たな仕事に就くこと」を意味する言葉

  • 注目されている理由・背景

    テクノロジーの進展により、既存のスキルだけでは太刀打ちできないビジネス環境になっているから

  • 何を学ぶ?

    主に「デジタル領域のスキル」(例)

    • クラウドコンピューティングスキル
    • AIスキル
    • データ分析スキル
  • 個人がリスキリングに取り組むメリット
    • 「デジタル時代」に取り残されないスキルが手に入る
    • 社内での昇給・昇格につながる
    • 市場価値が高まるので転職が有利になる
  • リスキリングとリカレント教育の違い
    • リスキリング……デジタル領域のスキルの短期的な学習・取得
    • リカレント教育……長期的かつ反復して繰り返す“学び直し”
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監修者
近森 満

リスキリングの専門家

近森 満

株式会社サートプロ代表取締役CEO。2015年より経済産業省IoT推進ラボのビジネス創出事業メンターとして、地域の企業や産業の発展を支援し、2023年には地方版DX推進ラボメンターに就任。IoTやAIといった先端技術を活用したプロフェッショナルの育成が不可欠との視点から、2016年にIoT検定制度委員会を設立。2020年からはDX推進スキルに対応した+DX認定資格試験を開始し、人材育成と共創の場を提供。 キャリアの初期段階では、沖電気工業関連会社への入社後、米国のコンピュータ研修会社を経験。その後、ナショナル・コンピュータ・システムズ・ジャパンの代表取締役社長に就任し、OMGとUML認定制度を開発。2006年には、IT技術者の育成と教育支援に特化した株式会社サートプロを設立し、代表取締役CEOに就任。

デジタル時代に適応するための人材育成を目指し、+DX認定、IoT検定、組込みソフトウェア技術者試験、Android技術者認定、アジャイル検定、E検定など、多岐にわたる資格試験の制度構築を進める。その一方で、IT教育サービスを提供し、人材育成・教育支援事業を推進。さらに、ポッドキャストを通じて「DX企画書のネタ帳」を毎日更新・無制限で提供し、DXの普及に寄与している。

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目次

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リスキリング(リ・スキリング)の意味や注目されている背景

リスキリング(リ・スキリング)の意味や、日本で注目され始めている背景を解説します。

40代・50代にとってのリスキリングの必要性、個人と企業のリスキリングの違いもお伝えしますので参考にしてみてください。

リスキリングとは、新しいスキルを身につけ、新たな仕事に就くこと

リスキリングとは、新しいスキルを身につけ、新たな仕事に就くこと

リスキリングとは「新しいスキルを身につけ、新たな仕事に就くこと」を指す言葉。

『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング(後藤宗明 著)』では、以下のように定義されています。

新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと

リスキリングの例としては、次のようなことが挙げられます。

▼リスキリングの例
個人 IT事業を手掛ける子会社への転籍を目指し、データ解析スキルを自主的に身につける
企業 システム開発にリソースを割くため、他部門の社員がエンジニアのスキルを習得できる場を提供する

日本語では「リスキリング=学び直し」と訳されることが多いですが、英語の綴りの通り、正しくは「スキルの再習得(Re - Skilling)」を意味する言葉です。

海外では「デジタル分野の職業に労働者が就くための『スキルの獲得』」を指す際に使われます。

近森満
近森 満

リスキリングとは、簡単に言うと「少しでもデジタルに慣れ親しみ、これまでチャレンジしてこなかった領域にチャレンジしましょう」という取り組みのこと。広い意味としては「今まで取り組んだことのないスキルの習得」を指す言葉です。

リスキリングはなぜ日本で注目されているの?

リスキリングは、政府の方針として国を挙げて注力している取り組みです。産業界やメディアを中心に情報発信が活発になされていることもあり、日本でもその概念が浸透し始めています。

日本政府が本腰をあげてリスキリングに取り組む背景としては、次の3つの理由が考えられます。

▼国がリスキリングを推進する理由
1 企業のDX化を推進するため 全世界的に技術革新が加速するなか、日本企業は大幅な遅れを取っており、企業のDX化が急務
2 “技術的失業”を食い止めるため 第4次産業革命やロボット化の影響により、今後5年の間に8,500万件の雇用消失が見込まれている*
3 グリーンスキルを
持った人材を育成するため
温室効果ガス削減のための設計スキルなど、温暖化防止に欠かせないスキルの重要性が叫ばれている

参考:一般社団法人 ジャパン・リスキリング・イニシアチブ
*世界経済フォーラム「The Future of Jobs Report(2020)

2022年10月、岸田総理が所信表明演説で「個人のリスキリング支援に5年間で1兆円を投じる」と発言したことをきっかけに、2022年の新語・流行語大賞に「リスキリング」がノミネートしたことも記憶に新しいところです。

2020年のダボス会議では、“リスキル革命”として「2030年までに10億人のリスキル」が宣言されるなど、世界中の人々から期待を集める取り組みとなっています。

近森満
近森 満

国内のIT領域を中心に、日本政府が大きな予算を付けていますが、リスキリングもその一環として本腰を入れて推進しています。「従業員が学ぶ」という点は日本ではそこまで重視されてこなかったことも、リスキリングが注目を集めている理由といえるでしょう。

40代・50代にとってのリスキリングの必要性は?

リスキリングは、デジタル社会を生きるすべての社会人に必須のものとされています。

とりわけ、40代・50代にリスキリングが必要とされる理由としては、次の2つが挙げられます。

40代・50代にリスキリングが必要とされる理由

  1. 現状のままで停滞していると、これまでのスキルが陳腐化していくリスクがあるから
  2. セカンドキャリアを見据え、今のうちにスキル獲得に取り組んでおく必要があるから

いわゆる中間管理職世代は「リスキリングが必須」とされることが多く、早稲田大学教授で経済学者の入山章栄氏も『40代半ば以降から50代・60代がリスキリングをして会社の戦力になる、あるいは次の新天地に行くなどが日本全体に必要かと思われます*』といった旨を提言しています。

*第23回労働政策審議会労働政策基本部会 議事録(令和4年8月2日)

「人生100年時代」と言われるなか、定年後や再就職後も仕事人生が続いていく状況も予想されます。時代の波に乗っていくためにも、新しいスキルを獲得し、自己投資を重ねたうえで自らの市場価値を早めに高めておくことが欠かせません。

以上のことから、セカンドキャリアを視野に入れ始める40代・50代にこそ、リスキリングに取り組む姿勢が必要とされているのです。

個人と企業のリスキリングの違いって?

個人と企業のリスキリングの違い

リクルートワークス研究所が『リスキリング 〜デジタル時代の人材戦略〜』の中で提言しているように、リスキリングは、本来は「企業(経営層)」が主体となって実施されるべきもの。

一方で、新規プロジェクトへの参画や、部署の異動、他社への就労移行を実現するため、社会人の中にはリスキリングに主体的に取り組む人も増えています。

個人と企業のリスキリングの違いをまとめると、次のとおりです。

▼個人と企業のリスキリングの違い
個人企業
目的 社内での異動や転職などを見据え、この先必要となるであろうスキルを自主的に獲得する 外部環境の変化に対応するための自社組織の強化、人材不足解消・雇用の維持などを目標に社員を再教育する
主な手法
  • 資格試験や検定の受験
  • オンラインスクールの受講
  • オンラインコミュニティへの参加
  • 学習機会の提供(eラーニングなど)
  • 社外講師を招いてのOJT研修
  • 社内インターンシップ制度の策定
事例 デジタル領域の子会社への異動を目指し、IT系資格やスキルを取得する 不採算事業部の社員に対し、エンジニアスキル習得に必要な場を提供する

企業の事例でいうと、たとえば富士通では現場社員およそ10万人のリスキリングを推進するため、「Fujitsu Learning EXperience」という独自の学習ポータルサイト(プラットフォーム)を開発*。

IT技術を中心に9,600コース(2022年2月時点)が用意されており、身につけたスキルをもとに、社内の新たな仕事への公募を促進する仕組みも搭載されています。

*参考:日経X Tech ACTIVE

近森満
近森 満

リスキリングの導入を考える企業は増加傾向にありますが、「学んだ内容を発揮できる場面がなかった」と話す社員も少なくありません。個人と企業の意思を統一し、学んだスキルを活かせる場をどれだけ提供できるかも社会的な課題となっています。

リスキリングと類義語との違い

リスキリングと似た言葉として「リカレント教育」がありますが、両者の意味は明確に区別できているでしょうか?

DX、スキルアップ、アンラーニングなど、似たような言葉が多くて混乱している方も多いかと思いますので、ここではそれぞれの違いを整理して説明します。

リスキリングとリカレント教育の違い

リスキリングとリカレント教育の違い

一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブでは、リスキリングとリカレント教育を次のように定義しています。

▼リスキリングとリカレント教育の違い
リスキリングリカレント教育
期間 短期間(12~18時間) 長期間(反復)
背景 テクノロジーの連携による自動化がもたらす雇用消失 人生100時代の生涯学習
目的 学習およびスキル取得 学習
実施責任 企業(国によっては行政主導) 個人(の関心が原点)
講座提供 民間企業(スタートアップ中心) 大学等、教育機関
学習分野 デジタル分野 広範囲
履修証明 マイクロ・クレデンシャル
(オンライン上の学習履歴証明)
公的学位

出典:一般社団法人 ジャパン・リスキリング・イニシアチブ作成資料

リカレント教育とは『「働く → 学ぶ → 働く → 学ぶ」のサイクルを続ける、学び直し*』を指す言葉。生涯にわたって連続的(循環的)に学びを繰り返していく、という意味が込められており、在籍していた会社を退職して大学院に入学する、といった取り組みも含まれます。

一方のリスキリングに関しては、あくまで短期的な学習・スキルの取得に重きを置かれる言葉。リスキリングの実施責任は企業にあり、デジタル分野の学びが中心など、こうした面でもリカレント教育との違いが見られます。

*引用『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』(p.27)

リスキリングとDXの違い

リスキリングとDXの違い

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術によって企業価値を高める取り組みのこと。DXは会社全体を対象としています。

一方でリスキリングに関しては、企業がDX化するための、従業員一人ひとりの能力開発(スキルの再開発)を指します。

▼リスキリングとDXの違い
リスキリングDX
主な目的 新しいスキルを身につけ、新たな仕事に就く ビジネスモデルの変革を目指す(市場での優位性を確立する)
対象 従業員 会社全体
(すべてのビジネス領域)

リスキリングとスキルアップの違い

リスキリングとスキルアップの違い

スキルアップは、「現在の業務」と関連性の高いスキルを高めるときに使用される言葉。階段を登っていくイメージを持つと分かりやすいでしょう。

一方、リスキリングは「新たな業務」に必要なスキルを獲得する際に使われる言葉です。リスキリングに関しては、別の島から島に飛び移る、といったイメージを持つと分かりやすいかもしれません。

▼リスキリングとスキルアップの違い
リスキリング(個人の場合)スキルアップ
主な目的 新たな仕事に役立つスキル
を身につける
現在の仕事の専門性・生産性向上を目指し、新しいスキルを習得する
事例 Webマーケティング会社への転職を目指し、IT系の資格を取る 単体決算の担当社員が、連結決算に必要な会計スキルを習得する

リスキリングとアンラーニングの違い

リスキリングとアンラーニングの違い

アンラーニングとは、自身が保有している知識・スキルの中で時代錯誤のものがあれば積極的に捨て(見直し)、時代に合った新たな知識・スキルの獲得を目指す言葉です。

「新たに学び直す」という点はリスキリングと共通していますが、アンラーニングは「知識・スキルを捨てる」という部分に視点が向けられることが一般的。一方、リスキリングに関しては「スキルの獲得」や「新たな価値の創出」に焦点が当てられる、という点に違いが見られます。

▼リスキリングとアンラーニングの違い
リスキリングアンラーニング
主な目的 新しいスキルを身につけ、
新たな仕事に就く
過去に得た知識・スキルを捨て、
新たに学び直す
主眼が置かれるポイント 新たなスキルの獲得 知識・スキルの棄却
(学習棄却)

個人がリスキリングに取り組むメリット

個人がリスキリングに取り組むメリット

ここでは、個人がリスキリングに取り組むメリットを3つ紹介します。

「デジタル時代」に取り残されないスキルが手に入る

1つめのメリットは、時代に置いていかれないスキルが手に入ることです。

学ぶ目的にもよりますが、リスキリングによって次のようなスキルを新たに手に入れることが可能です。

個人がリスキリングによって手に入るスキル(例)

  • クラウドスキル
  • AIスキル
  • データ分析スキル

デジタル領域に苦手意識を持つ日本人は多い

PwCが世界19ヶ国、約32,500名を対象に実施した調査によると、職場に導入される新たなテクノロジーに順応できる自信について「とても自信がある」と答えた日本人は5%と最下位。インド68%、アメリカ40%などと大きく差が開いています。

一方で「自信がない」と答えた日本人が40%に対し、各国の全体平均は14%と、こちらもまたデジタル領域への日本人の苦手意識が垣間見れる結果となっています。

職場に導入される新たなテクノロジーの活用に順応できる自信がどの程度ありますか?の調査結果 日本平均と全体平均の結果

出典:PwC「デジタル環境変化に関する意識調査 2021年版(日本の調査結果分析)」

社内での昇給・昇格につながる

2つめのメリットは、昇給・昇格(昇進)の可能性を高められることです。

企業にとって、高度なITスキルを持った人材をいかに確保するかは喫緊の課題。たとえば日本生命では、IT系のグループ会社「ニッセイ情報テクノロジー」で働く社員の年収を2025年度までに15%程度(約100万円)アップさせる方針を発表しています*。

このように、デジタルスキルに長けた“人財”を厚遇する企業は今後も増えていくでしょう。

*参考:日経XTECH(2023年3月8日)

広義では、以下のような取り組みもリスキリングと言えます。

仕事の成果をさらに高め、コスト削減によって部署の利益に貢献するためにも、日々の業務にITを少しでも取り入れてみることをおすすめします。

リスキリングの例

  • 広報担当者が「SNSの活用法」を学び、販促活動の推進をはかる
  • 「Chat GPT」について理解を深め、業務効率化につなげる
  • 「クラウド」に関わる資格を取得し、紙の書類を電子化する施策・アイデアを部署内で共有する

市場価値が高まるので転職が有利になる

メリットの3つめは、転職が有利になることです。今の時代、リスキリングによってITスキルを高めておくことは市場価値を高めることに直結するからです。

『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』の中で、著者の後藤宗明氏は「リスキリングは転職活動の必須スキル」と述べつつ、リスキリングを成功させた人材が持つ価値として次の7つを選定しています。

リスキリングを成功させた人材が持つ価値

  1. 未来志向の考え方
  2. 変化への適応力
  3. キャリアオーナーシップ
  4. 学習能力
  5. 継続力
  6. ストレス耐性
  7. 目標達成能力

参考:『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』p.271~275

特に40代・50代になると、求人数が減っていくことが一般的。とはいえIT人材に対しては、年次・年齢問わず採用に積極的な企業は多いものです。

ITスキルの習得に務め、自身の市場価値を少しでも高めておくことは、いざという時に転職できる可能性を上げておくため、そして未来の自分を助ける意味でも重要なポイントといえます。

当サイトでは、「40代におすすめの転職エージェント」「50代におすすめの転職サイト」について解説した記事もございます。「転職について相談したい」といった使い方も可能なので、ぜひ気軽に利用してみてください。

社会人がリスキリングに取り組む方法・やり方

社会人がリスキリングに取り組む方法

スカウト型転職サイト・ビズリーチの調査*によると、95.0%のビジネスパーソンが「リスキリングの必要性を感じている」と回答している一方で、社員のリスキリングに取り組んでいる企業は26.3%と、個人と企業の意識に隔たりが見られる結果となっています。

とはいえ、会社に頼らず、個人が主体となってリスキリングに取り組むことは十分可能。ここでは、社会人がリスキリングに取り組む方法や、スムーズな進め方をお伝えしますので、ぜひ挑戦してみましょう。

*ビズリーチ(2023年2月調査)

近森満
近森 満

現在では国の制度が充実し、学ぶ機会も多く提供されています。スキルアップしたいなど目的意識を持っている方は、今リスキリングに取り組むチャンスです。

リスキリングの目的を定める

リスキリングに取り組むうえで大切なのが、「何のために学ぶのか?」という目的を定めること。ただ闇雲にスキルを勉強しても、自分自身のキャリアに役立たなければ“宝の持ち腐れ”となってしまうからです。

注意点として押さえておきたいのが、そもそもリスキリングは「新たな仕事に就くこと」こそが重要なポイントとされている、ということ。

社内での異動や転職で評価される「実用的なスキル」を身につけることが大切なので、まずは理想とする状態とのギャップを把握しつつ、スキルの習得に励みましょう。

例:金融業界で働きたい場合、何を習得したいか?

  • デジタル領域であればNTF・仮想通貨といった知識の取得
  • 会計の仕組みや世界情勢
近森満
近森 満

リスキリングで何を学ぶべきかは目標設定によって変わるため、まずは「自分が将来何をやりたいか」を見定め、そのうえで「何を学べばいいか」を考えましょう。

デジタルリテラシーの向上を目指す

40代・50代の方の中には、ITに対して苦手意識を持っている方も多いはず。リスキリングで身につけるスキルとして「クラウドスキル」や「AIスキル」は最適とされますが、こうした言葉を耳にするだけで拒否反応が出てしまう方もいるかもしれません。

こうした方は、まずはITに触れる機会を日常の中で増やしていくのがおすすめ。「デジタルリテラシー」の向上に取り組む中で、IT技術やIT用語に少しずつ慣れていきましょう。

日常の中でできる「デジタルリテラシー」を高める方法

  • スマホの設定をいじってみる(プライバシー設定など)
  • 無料で使えるITサービスを使ってみる(DeepL翻訳など)
  • Googleアラート」を活用し、IT用語に日常的に触れる環境を作る

デジタルリテラシー:
デジタル技術を理解し、適切に活用できる能力のこと

Googleアラート:
キーワードを設定しておくと、それを含む情報がネット上で公開されたときにメールで知らせてくれるツール

自分の強み・スキルを整理する

ITに全く触れてこなかった人が、高度なITスキルを持った人材にいきなり転身するのは難しいもの。そこでおすすめなのが「自分の強みやスキルを活かせないか?」と考えてみることです。

既存事業にITシステムを導入して新事業を起こすように、個人レベルで見ても「強み × デジタル」という考え方は、キャリアパスを広げるうえで有効な手段になり得ます。

「自分の強み × デジタル」の事例

  • 対面の研修講師として磨いた「ニーズを掴む力」をもとに、テック企業のカスタマーサクセスに転身
  • テレビ局での番組制作の経験を活かし、タレントが出演するYouTubeチャンネルのディレクターとして活躍

参考:『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』p.143~145

自分の強み・スキルを整理するには、これまでの経歴や業務を振り返る「キャリアの棚卸し」が欠かせません。

キャリアの棚卸しが自分一人では難しい場合は、転職エージェントに会員登録をしてみるのも手。たとえば「ビズリーチ」では、プロのヘッドハンターを自分で指名し、転職の相談に乗ってもらえます。

キャリアの棚卸しをお願いする相手として、ぜひ力を貸してもらいましょう。

政府のリスキリング支援制度・補助金制度を活用する

できるだけ費用をかけずにリスキリングに取り組みたい方は、政府が実施している「リスキリング支援制度」「補助金(給付金)制度」を活用しましょう。

ここでは、個人のリスキリングに役立つ制度を2つ紹介します。

政府のリスキリング支援制度・補助金制度

近森満
近森 満

政府だけでなく、各自治体も学びの場の提供に積極的です。たとえば埼玉県では「デジタル人材の育成」をテーマにした講座を企業向けに実施するなど、公的機関による支援の輪が広がりを見せています。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(経済産業省のリスキリング支援制度)

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業

出典:経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、経済産業省を主体に、官民一体となってリスキリング人材の育成を目指す取り組みです。

相談から転職まで一気通貫でサポートしてくれることが特徴で、プログラミングやディープラーニングなど、デジタル分野の講座が多数用意されています。

キャリア相談、リスキリング、転職までを一体的に支援

出典:経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」

「リスキリング講座の受講」のみ有料ですが、最大で56万円の補助を受けられる制度もあるため、受講費用を抑えたい方は活用してみましょう。

▼リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の概要
実施主体 経済産業省
主なサポート
  • キャリア相談
  • リスキリング講座
  • 転職支援
主な講座
  • プログラミング講座
  • ディープラーニング講座
  • Webアプリ開発講座
費用 無料:キャリア相談、転職支援
有料:リスキリング講座
補助

リスキリング講座の受講を修了した場合:
講座受講費用(税別)の1/2相当額(上限40万円)

リスキリング講座の受講後に転職し、その後1年間、継続的に就業していることを確認できる場合:
追加的に、講座受講費用(税別)の1/5相当額(上限16万円)

公式HP https://careerup.reskilling.go.jp/worker/

※2024年11月時点

教育訓練給付制度(厚生労働省のリスキリング支援制度)

教育訓練給付制度

出典:厚生労働省

教育訓練給付制度とは、厚生労働大臣が指定する教育訓練(民間の資格講座など)を修了すると、その受講費用の一部が戻ってくる制度です。対象講座は14,000以上にのぼり、最大で受講費用の70%が戻ってきます。

給付条件は少しややこしいですが、雇用保険に1年以上加入している方であれば基本的には補助を受けることができ、支給に関わる手続きはハローワークでおこないます。詳しい支給条件はこちらで確認可能です。

「基本情報技術者試験」や「ITパスポート」など、ITの基礎知識を学べる多数の資格講座が対象となっているので、リスキリング費用を下げつつ、ITの勉強を一からしたい方にぴったりな制度といえるでしょう。

▼教育訓練給付制度の概要
実施主体 厚生労働省
特徴 厚生労働大臣の指定を受けた教育訓練を受講・修了した場合、その費用の一部が「教育訓練給付金」として支給される
対象の講座

民間の資格スクールが提供する「基本情報技術者試験 対策講座」「ITパスポート 対策講座」など

>対象講座はこちらから検索できます

補助

専門実践教育訓練:
最大で受講費用の70%(年間上限56 万円・最長4年)

特定一般教育訓練:
受講費用の40%(上限20万円)

一般教育訓練:
受講費用の20%(上限10 万円)

公式HP https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html

※2024年11月時点

リスキリングで何を学ぶ?おすすめのスキルや資格を紹介

リスキリングにおすすめのスキル

リスキリングでは「デジタル領域のスキル」の獲得を目指すことが推奨されています。

なかでも、これからの時代に特に必要とされているのが以下3つのスキルです。

それぞれのスキルを証明するための資格も紹介しますので、資格取得という目標に向けてモチベーション高く勉強したい、という方もぜひ参考にしてみてください。

クラウドスキル

クラウドとは、インターネットを通じ、必要なサービスを、必要なときに、必要な分だけ利用できる仕組みのこと。身近な例では「Gmail」が有名です。

クラウドサービスの概要

出典:RIHCO

クラウドは、社内の業務負担を改善し、効率的に運用するうえで欠かせない仕組みであり、約7割*の企業が活用している一方で、クラウド業務を実行に移せる社員は不足しているのが現実。

近年、企業側からの需要が急速に高まっているスキルなので、身につけていると社内でのキャリアアップ・転職においてかなり役に立つでしょう。

*総務省「 情報通信白書 令和3年版 (4)企業におけるクラウドサービスの利用動向」

▼クラウドスキルを学びたい方におすすめの資格・検定
資格名特徴
AWS認定資格 AWS上でアプリケーション開発をおこなうための知識やスキルなどを測る資格
Microsoft Azure認定試験 Azure(アジュール)の知識・スキルを認定する資格

AWS:Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスの総称
Azure:Microsoftが提供するクラウドコンピューティングサービス

AIスキル

AIスキルは、主に次の4つを指します。

▼AIスキル
プログラミング
(Python/パイソン)
機械学習を使ったソフトウェア開発に使われる言語「Python」の使用スキルを指すケースが多い
機械学習・ディープラーニング 機械学習の開発・実装、運用・保守に関わるスキル
データサイエンス力 課題解決に必要な情報を、膨大なビックデータの中から探し出すうえで必要となるスキル
データベース運用スキル AI活用の前提となる、膨大な量のデータを保管・運用するスキル

AIとは、これまで人間がおこなってきた知的行動(言葉の理解・認識、推論など)をコンピュータにおこなわせる技術のこと。

AIと聞くと難しく感じるかもしれませんが、プログラミング言語の「Python(パイソン)」はIT初心者でも習得しやすいことから、意外に取り組みやすい分野とされています。

▼AIスキルを学びたい方におすすめの資格・検定
資格名特徴
G検定 AIの技術的な⼿法、ビジネス活⽤のための基礎的な知識を有しているかを測る検定
認定AI・IoTコンサルタント 「AI×IoT」についての専門的な知識を有していることを認定する資格

データ分析スキル

データ分析スキルとは、顧客データや製品(商品)情報など、企業内に蓄積されたビックデータを分析・可視化し、ビジネスに役立つ“糸口”を見つけ出すスキルのこと。こうした領域に精通し、専門知識を持っている人は「データサイエンティスト」と呼ばれます。

データ分析には、IT運用に関係するノウハウだけでなく、統計知識や数学知識、さらには豊かな想像力(創造力)も欠かせません。

技術・思考の両面を柔軟に併せ持つ必要があるため、希少価値が高く、各業界から引く手あまたの存在となっています。

▼データ分析スキルを学びたい方におすすめの資格・検定
資格名特徴
基本情報処理技術者試験 ITを活用した戦略立案やソリューション開発、計画立案、データ分析の作業などに求められる知識を測る試験
統計士・データ解析士 「現代統計実務講座(統計士)」「多変量解析実務講座(データ解析士)」の修了によって認定される統計資格
近森満
近森 満

リスキリングに関連する資格・検定として、上記のほかには、IoT検定(IoTに関わる知識やスキルを可視化するための民間資格)、DX認定(DX推進の準備が整っていると認められた企業を国が認定する制度)もおすすめです。

以下の記事では、「本当に役に立った」と回答した社会人が多かった資格をランキングで紹介しています。

ITが苦手でも大丈夫!リスキリングにおすすめの講座・オンラインスクール

リスキリングをするうえで、ITスキルの習得は切っても切り離せないもの。
スキルを学ぶには次に紹介するオンライン講座の受講がおすすめ。「分かりやすい!」と評判のサービスばかりなので、ITに苦手意識を持つ方にぴったりです。

一部の講座を無料で利用できるサービスもあるので、費用を抑えつつ、新たなスキル獲得に向けてステップアップしていきたい方は利用を検討してみましょう。

▼リスキリングにおすすめの講座・オンラインスクール
講座・スクール名特徴
Aidemy(アイデミー) ビジネスAI活用講座など6講座が用意されている
キカガク AI・機械学習について動画で学べる
Schoo(スク―) 生放送の「LIVE授業」に毎日無料で参加できる
日本リスキリングコンソーシアム 大手IT企業が提供するプログラムを受講できる

※2024年11月時点

Aidemyは3ヶ月でビジネスAIの基礎を学べる

Aidemyのキャプチャ画像

出典:Aidemy

Aidemy(アイデミー)は、AIを操作するためのプログラミング技術を学べるスクールです。アプリ開発講座やビジネスAI活用講座など、全6講座が用意されています。

6ヶ月以上の長期コースがメインですが、3ヶ月のコースもあるため、AIの基礎について短期集中で学びたい方にもおすすめ。現受講生・卒業生の86%*がプログラミング未経験からのスタートのため、ITについて全くの初心者でも問題ありません。

受講料の最大70%が補助の対象となっている講座があったり、受講後8日以内の「全額返金保証」が用意されていたりするなど、費用の面でも安心して受講できる体制が整っています。

*公式サイトより

Aidemyの基本情報

サ-ビスの特徴
  • 「AIプログラミング」などを学べる6つの講座を開講
  • 転職サポートを受けられる
料金 有料
例:「ビジネスAI活用講座」330,000円(税込)
補助金・給付金 「専門実践教育訓練」の対象講座あり(受講料の最大70%の支援を受けられる)
運営会社 株式会社アイデミー

※2024年11月時点

キカガクはIT未経験者の転職支援が手厚い

キカガクのキャプチャ画像

出典:キカガク

キカガクは、AI・機械学習について動画で学べるITスクールです。

「データサイエンス入門コース」「AI・データサイエンス人材育成コース」など、26ものコースから自分が学びたい講座を選択可能。長期コースを選択すると全講座を無制限で受講でき、転職エージェント「doda」のキャリアアドバイザーからIT系職種への未経験転職のサポートも受けられます

ChatGBTやクラウドなど、話題のIT用語について5時間以内で理解できる短期講座も複数用意されているので、ITについて基礎から学びたい方にもおすすめです。

キカガクの基本情報

サ-ビスの特徴
  • AI・機械学習について動画で学べる
  • 「doda」の転職サポートを受けられる(長期コースのみ)
料金 有料
例:「データサイエンス入門コース」16,500円(税込)
補助金・給付金 「専門実践教育訓練」の対象講座あり(受講料の最大70%の支援を受けられる)
運営会社 株式会社キカガク

※2024年11月時点

Schooは生放送の無料講座を365日受けられる

Schooのキャプチャ画像

出典:Schoo

Schoo(スク―)は、社会人向けのオンライン動画講座です。

「デジタルリテラシー」や「ビジネス基礎力」「デザイン力」など、8,000本以上の多様な講座が用意されており、月額980円で全ての講座が見放題に。新規ユーザーに関しては、7日間無料のお試し期間も用意されています。

生放送の「LIVE授業」が毎日配信されているのも大きな特徴のひとつ。LIVE授業に関しては無料で視聴できるのも嬉しいポイントです。

Schooの基本情報

サ-ビスの特徴
  • ビジネス系講座8,000本以上+LIVE授業を365日毎日配信
  • プレミアムプラン(有料プラン)の7日間お試し期間あり
料金 プレミアムプラン(全講座見放題):税込980円/月額
※生放送の「LIVE授業」は無料で視聴可
補助金・給付金 なし
運営会社 株式会社Schoo

※2024年11月時点

日本リスキリングコンソーシアムはGoogle主導のオンライン講座

日本リスキリングコンソーシアムのキャプチャ画像

出典:日本リスキリングコンソーシアム

日本リスキリングコンソーシアムとは、主幹事のGoogleを中心に、国や自治体、民間企業が一体となってリスキリング施策を展開している団体のこと。2022年6月に設立されました。

Googleや日本マイクロソフト、アドビなどの大企業が構成メンバーに名を連ね、これらのパートナー企業が提供するカリキュラムが1,000以上用意されています。「データサイエンス超入門」といったIT初心者向けのプログラムも受講可能です。

無料のコンテンツも多いので、費用をできる限り抑えて学習したい方は活用してみましょう。

日本リスキリングコンソーシアムの基本情報

サ-ビスの特徴
  • IT企業などが提供するカリキュラムが1,000以上用意されている
  • 転職支援サイトの利用、スタートアップ企業の採用情報を閲覧できる(希望者のみ)
料金 有料(一部のプログラムは無料
補助金・給付金 なし
運営会社 主幹事:Google
協力・後援:総務省、経済産業省など

※2024年11月時点

リスキリングに関するよくある質問

リスキリングについてよくある質問に3つお答えします。

リスキリングやデジタル分野について学べる本を知りたい

リスキリングについてさらに学びたい方、デジタル分野の知見を深めたい方は、下記4冊の書籍を教材代わりに利用するのがおすすめです。

▼リスキリングについて学べる本
書籍名内容
自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング 「リスキリングを実践する10のプロセス」など、個人がリスキリングをするうえで役に立つ情報が満載
リスキリング超入門 DXより重要なビジネスパーソンの「戦略的学び直し」 いつの時代も成長し続ける意義について説いた一冊。世代別のリスキリング法も掲載
▼デジタル分野について学べる本
書籍名内容
2040年の未来予測 元日本マイクロソフト社長・成毛眞氏が、様々なデータをもとに2040年に訪れる未来を具体的に予測
エクスポネンシャル思考 指数関数的(エクスポネンシャル)に飛躍するテクノロジーが変える社会に必要な「知」と「必須スキル」を解説

育休中にリスキリングをしたい!給付金や補助金はある?

育休中の個人の方を対象とした、政府によるリスキリング支援策は見受けられません(2023年9月時点)。

とはいえ、育休中の社員を雇用する企業への助成、そして民間企業によるリスキリングのサポートは拡大の一途を見せています。

▼育休中の方を主な対象とするリスキリング支援策
支援策(実施主体)特徴
育業中スキルアップ助成金
(東京都)
育休(育業)中にスキルアップに取り組む社員を雇用する都内企業に対し、eラーニングなどの受講費用の一部を助成
リターンシップ プログラム
(各企業)
育休など長期休暇中の方を対象に実施される、職場復帰のためのインターンシップ。日本マイクロソフトなど、外資系の大企業を中心に広がっている
育休プチMBA
(株式会社ワークシフト研究所)
育休取得者を対象としたトレーニング研修を毎月開催。復職者が直面しやすいシーンをもとに、上司との関係構築法や時間管理術などを学べる

※2024年11月時点

東京都の「DXリスキリング助成金」って何?

東京都の「DXリスキリング助成金」とは、都内の中小企業・個人事業主を対象とした助成金のこと。

概要は次のとおりです。

▼東京都「DXリスキリング助成金」
対象者 都内の中小企業・個人事業主
助成の対象となる費用 民間の教育機関が提供する「DX」に関わる職業訓練の参加費、eラーニングの受講費など
対象の訓練内容(例)
  • DX推進のためのマネジメント講座
  • ExcelマクロVBA入門講座
助成額・助成限度額 助成額:助成対象経費の3分の2
助成限度額:64万円/社・年度

*2024年11月時点
参考:公益財団法人 東京しごと財団「令和5年度DXリスキリング助成金」

企業に対するリスキリング助成金(補助金)制度に関しては、東京都以外にも全国の自治体で活発に実施されています。

▼自治体のリスキリング補助金制度(例)
制度名特徴
とやま人材リスキリング補助金 教育訓練機関が提供する「教育訓練講座」の受講料などを補助。訓練時間数10時間未満が対象

※2024年11月時点

まとめ:リスキリングは市場価値アップにつながる!不透明な時代を乗り越えよう

この記事のまとめ

  • リスキリングとは?

    「新しいスキルを身につけ、新たな仕事に就くこと」を意味する言葉

  • 注目されている理由・背景

    テクノロジーの進展により、既存のスキルだけでは太刀打ちできないビジネス環境になっているから

  • 何を学ぶ?

    主に「デジタル領域のスキル」(例)

    • クラウドコンピューティングスキル
    • AIスキル
    • データ分析スキル
  • 個人がリスキリングに取り組むメリット
    • 「デジタル時代」に取り残されないスキルが手に入る
    • 社内での昇給・昇格につながる
    • 市場価値が高まるので転職が有利になる
  • リスキリングとリカレント教育の違い
    • リスキリング……デジタル領域のスキルの短期的な学習・取得
    • リカレント教育……長期的かつ反復して繰り返す“学び直し”

テクノロジーが人間の仕事を奪う、いわゆる「技術的失業」が世界中で問題となっている一方で、「人生100年時代」と言われるように仕事人生は長く続いていきます。

こうした時代を迎え、ともすれば従来のスキルに固執しやすい40代・50代のミドル層、その上のシニア層こそリスキリングは重要とされ、「この先も安定したキャリアを築いていくための必須の要素」と言われる場面も増えています。

今回紹介したように、安価かつ手軽にITスキルを学べる環境も整備されてきているので、自身の市場価値を高めるため、そして不透明な時代を生き抜くためにも、リスキリングに意欲的に取り組んでいきましょう。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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