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50代女性の転職は厳しい?正社員への転職成功のコツと資格なし・未経験向け職種
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「50代女性の正社員転職は厳しい?」
「50代で収入を増やして、定年後に多く年金をもらいたい…」
50代女性も正社員転職は可能ですが、難しい傾向にあるともいわれています。理由は以下の2つです。
50代女性が正社員として転職するのが難しい理由
- ライフステージの変化によりキャリアを中断しブランク期間がある人が多い
- 50代女性の働き方や条件に合う求人が少ない傾向にある
50代女性が正社員としての転職を成功させるには、以下のポイントを押さえましょう。
50代女性が転職を成功させるための5つのポイント
- これまでの自分の経験が活かせる仕事を探す
- 年下にも馴染める「柔軟性」をアピールする
- 正社員であれば会社を退職せずに転職活動を進める
- アルバイト・パート・派遣などの雇用形態も視野に入れる
- 最新のツールやトレンドに敏感になる
上記を踏まえて転職を考える50代女性におすすめなのが、転職サイトや転職エージェントの利用です。登録することで、求人紹介はもちろん、今後のキャリア相談、応募書類の添削など内定獲得までの転職サポートが受けられます。
転職エージェント | おすすめポイント | 公開求人数 |
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リクルート エージェント |
幅広い選択肢から求人を探したい方向け | 493,140件 |
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リクナビNEXT | こだわり条件希望通りの求人を探したい方向け | 87,041件 |
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スタッフサービス | 派遣や業務委託など幅広い雇用形態から選びたい方向け | 158,693件 |
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この記事では、転職のポイントをお伝えするとともに、50代女性の転職体験談や、求人を探す方法も解説します。
50代の転職成功確率が高まるサービスもお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
50代女性は正社員として転職できるが厳しい現実もある
50代女性も正社員転職は十分可能です。そのような中で、50代女性が正社員としての転職が現実的に厳しいと言われている理由は、主に2つあります。
- ライフステージの変化によりキャリアを中断しブランク期間がある
- 50代女性の働き方や希望条件に合う求人が少ない傾向にある
ライフステージの変化によりキャリアを中断しブランク期間がある
男性 | 女性 | |||
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正規雇用 | 正規雇用以外 | 正規雇用 | 正規雇用以外 | |
50〜54歳 | 75.0% | 6.4% | 37.4% | 51.0% |
55〜59歳 | 69.5% | 8.1% | 34.5% | 50.3% |
※出典:総務省統計局「平成27年国勢調査就業状態等基本集計 結果の概要」
50代の女性で正社員として雇用されている女性は50代前半で37.4%、50代後半で34.5%と男性に比べるとおよそ半数の割合です。
なぜ、男女でこのような差が生まれるのでしょうか。
それは、結婚や出産・育児など、ライフステージの変化により、働き方の変更や退職を余儀なくされることが多いためです。
仕事と家庭の両立を目指し、しばらくは派遣社員やパート勤務での働き方にシフトし、子育てが一段落した後、結婚、出産前の業界・職種に正社員として復職したいと思っても企業の採用担当者からは、経験はあるけれどブランク期間が長いため「即戦力としては期待できない」とマイナスに捉えらる可能性があります。
また、50代は、管理職や取締役といった企業を牽引する役職を求められることが多いため、キャリアを中断している求職者にとっては不利になる傾向があります。
50代女性の働き方や希望条件に合う求人が少ない傾向にある
雇用対策法の改正により、採用募集の際は年齢制限を設けることは特定の理由がない限りできません。
しかし、年齢別の有効求人倍率を見てみると20代や30代に比べて50代の求人数は少ないことがわかります。
一定以上の求人はあるものの、正社員転職を希望する際は、狭き門となることを理解する必要があります。
令和2年3月年齢別新規有効求人倍率 | |
---|---|
25〜29歳 | 2.10倍 |
30〜34歳 | 2.10倍 |
35〜39歳 | 2.05倍 |
40〜44歳 | 1.92倍 |
45〜49歳 | 1.78倍 |
50〜54歳 | 1.76倍 |
55〜59歳 | 1.79倍 |
※出典:厚生労働省「年齢別労働市場関係指標(実数)」
50代女性でも転職できる!成功のポイントを5つ紹介
転職できるか不安な方も多いかもしれませんが、結論としては、50代女性も転職可能です。
40代以下の女性に比べると転職活動が厳しいのは確かですが、次の5つのポイントを押さえれば転職成功は夢ではありません。
- これまでの自分の経験が活かせる仕事を探す
- 年下にも馴染める「柔軟性」をアピールする
- 正社員であれば会社を退職せずに転職活動を進める
- アルバイトパート派遣などの雇用形態も視野に入れる
- 最新のツールやトレンドに敏感になる
ポイント1:これまでの自分の経験が活かせる仕事を探す
正社員での転職を目指している場合には、まずはこれまでの自分の経験が活かせる仕事を探しましょう。なぜなら、50代は「即戦力」としての活躍が期待されているからです。
大切なのは、自分がアピールできる経験やスキルを洗い出しておくことです。ただやみくもに応募しても通過は見込めないため、即戦力として貢献できそうな求人を探しましょう。
キャリアの棚卸しがうまく進まない場合には、リクルートエージェントなど、この先で紹介する「転職エージェント」の力を借りてみるのもおすすめです。
ポイント2:年下にも馴染める「柔軟性」をアピールする
50代の転職では、年下の同僚や上司とも馴染める「柔軟性」のアピールも欠かせません。
50代の転職では前職までのやり方に固執し、転職先の環境に上手く馴染めない、または若い世代との人間関係がうまくいかないといったことが起こりがちです。
もちろん即戦力としての活躍を期待されてはいますが、それと同時に「若い社員に溶け込める人物かどうか」も面接でチェックされているのです。
そのため選考に臨む際は、新しい環境に合わせて柔軟に行動を変えていく姿勢を意識的にアピールするようにしましょう。
建設会社の事務職のBさんは、IT企業の営業事務への転職を成功させています。最新のツールやトレンドに馴染んでいること、若い世代の人と同じ目線で馴染めるという柔軟性をアピールすることができたからです。Bさんは、PTA活動においてSlackなどのチャットツールを日常的に使用していることや、推し活の一環で20〜30代の若い人に混じってSNSのコミュニティにも入って仲良くしていることをアピールしました。
ポイント3:正社員であれば会社を退職せずに転職活動を進める
どの年代にも言えますが、特に50代で正社員の方の場合、社員として勤務中の場合は退職せずに転職活動を始めましょう。
退職してからの転職活動をおすすめできない理由は、おもに以下の2つです。
- 40代に比べてマッチする求人がなかなか見つからない可能性がある
- 自分や家族の生活費、ローンの返済に充てるための安定収入が途絶える
転職活動のために退職してしまうと、経済面やメンタル面に悪い影響が出る人もいます。転職先が決まらずさらに焦る…といったつらい状況にもなりかねません。
さまざまな事情はあるかと思いますが、冷静に判断できるようにするためにも、転職活動は現状の生活を維持したまま進めるようにしましょう。
ほとんどの50代女性は、正社員のまま会社を退職せずに転職活動を進めて転職に成功しています。50代女性の場合には、転職が決まるまでに約半年〜1年ほどの時間がかかるだけでなく、50代のブランクは社会的にポジティブには捉えられないことが多いためです。転職活動には時間がかかることを頭に入れた上で、現在正社員であるなら転職先が決まるまでは退職せずに転職活動を進めることをおすすめします。
ポイント4:アルバイト・パート・派遣などの雇用形態も視野に入れる
正社員という雇用形態に強いこだわりがない場合は、アルバイトやパート、派遣など、非正規での働き方を考えてみるのもおすすめです。
企業は50代の年収の高さをネックに感じる一方、求める人材を低報酬で採用したいという考えももっています。時短勤務や週3勤務などでの採用を考える企業も多いのです。
独立して複数の企業に業務委託として関わり、希望の収入や在宅勤務などの働き方を実現する50代も増えています。転職成功確率を高めるためにも、正社員以外の求人も見ていくと良いでしょう。
社労士事務所の契約社員のCさんは、副業として社会保険業務の業務委託を追加し年収を上げることに成功しました。業務委託の場合、年齢は重視されず、業務をきちんと遂行できる方であれば問題ないからです。実際、頭ひとつ抜けた経験やスキルがなければ、50代女性が正社員として転職し年収を上げたいと思ってもなかなか思うようにはいかないことが多いので、今の仕事をしながら副業をするというのも賢い選択と言えます。
ポイント5:最新のツールやトレンドに敏感になる
50代だからといって年齢を言い訳にすることなく、最新のツールやトレンドに敏感になることも大切です。
50代でも新しいツールを使ってみたり、新しいことを積極的に知ろうとしたりしていることをアピールすることで、会社に馴染んでもらえそうと思ってもらえるからです。
例えば、面接で強みをアピールする際に、最近話題のChat GPTなどを使ったことがあるといったようなことをさりげなく盛り込んでみるのもポイント。
「この人なら新しいことにも抵抗なくチャレンジしてくれそう」「若い人と一緒に取り組んでくれそう」と会社側が好印象を抱いてくれます。
また、PTA活動などといった社外活動に精力的に取り組んだり、趣味のコミュニティに参加したりするなどして、普段から視野を広げているかどうかというのも大事なポイントになります。
50代女性の転職失敗談・成功体験談
ここでは編集部の独自調査で50代女性から寄せられた転職失敗談・成功体験談を紹介します。
調査時期:2022年6月
対象者:50代女性7人
調査方法:インターネット調査
▼50代女性の転職失敗談・成功体験談
50代│女性
仕事の楽しさを重視して転職活動をしました
業界ではマネジメント職の募集しかなく、再度自分の強みを考えました。自分が戦えそうな教育関連の職を探して無事転職に成功しました。希望の勤務地区・時間がかない満足しています。仕事内容も興味深く、新しいことが学べます。給与や雇用形態にもこだわらず、仕事の楽しさを中心に転職活動を行ったのが成功要因です。
50代│女性
満足できる給与か事前に確認しませんでした
郵便局の窓口に転職。研修があり人間関係も良好でしたが、仕事の量や忙しさに比べて給与が安く失敗したと思いました。転職に失敗してしまった理由は、きちんと給与を計算して満足のいく金額かどうか事前に確認しなかったことです。勉強して身に付けたことを他の場所で活かすためにまた転職することを決めました。
50代│女性
仕事内容の詳細を確認しておけばよかった
50代という年齢を考えると難しいと思いましたが、私の希望であるWebデザインや制作ができるということで通販会社に転職。しかし1日の約7~8割が入荷チェックや袋詰めで、パソコンの前に座れるのは1時間ほどでした。面接時にもっと仕事内容の詳細を確認しておけば良かったかもしれません。転職を考えています。
50代│女性
一から学び直しになり給与が下がりました
50代では希望職種での仕事はまったくなかったため、以前経験したシステム開発の仕事に派遣社員として転職しました。しかし言語もやり方も異なっていて一から学び直しになり、給与を下げられてしまいました。ボーナスもありません。転職をやり直せるなら、約20年間で培ったスキルを違う形で活かせる仕事を探したいです。
50代│女性
本当は営業の仕事がしたかったのですが…
派遣社員としてフルタイムで働いています。時給制で長期休暇があると毎月のお給料に変動があります。仕事はコネクターなどを作る製造業で、男性女性問わず同じ業務をやらせられるため、体力的にかなりつらい思いもしています。営業の仕事がしたかったのですが、やはり一番のネックは年齢とスキルの差でした。
50代│女性
やり直せるなら時間をかけて求人を探したいです
以前は車通勤で片道30分以内でしたが、転職後は電車とバスで片道1時間です。急ぎの転職で妥協してしまいましたが、やり直せるなら時間をかけて求人を探し、良い時期に通勤しやすい地域に転職したいです。家事や自分の時間ももちたいこと、また年齢的な体力を考えても、通勤方法と通勤時間は重要視した方が良さそうです。
50代│女性
事務職に転職したかったけど諦めました
50代で体力的にもきつくなるので事務職に転職したかったのですが、勤務時間が不規則だったり、土日祝も勤務だったりと条件が悪いところしか面接まで進めませんでした。よく言われるように年齢分、50社以上は受けないと無理だと途中で挫折しました。結局、事務職はあきらめて、前職と同業種の製造業で転職先を探しました。
50代の転職事情、転職活動の正しい進め方や成功のポイントを詳しく解説した記事もございます。あわせてご覧ください。
50代女性が未経験から転職しやすい業界・職種
50代女性でも転職しやすい業界・職種を紹介します。
男性だけでなく女性が多く働き、50代で未経験の状態からでも転職先が見つかりやすい業界・職種をピックアップしました。
転職成功の可能性を少しでも高めたい方は、ぜひ前向きに検討してみましょう。
介護
介護職は年代・性別問わず採用が活発です。50代女性の採用に積極的な企業も少なくありません。
理由としては、介護業界全体で慢性的な人手不足に陥っていること、また高齢化社会の到来によって要介護者が増えていること、などが挙げられます。
なお介護未経験の女性であっても、現場では20代~30代の若手スタッフの指導を任されるケースも見られます。
そのため若手層をマネジメントしてきた経験や、チームプレーに取り組んできた経験があれば積極的にアピールしてみましょう。
マイナビ介護職なら全国の介護・福祉求人を紹介してもらえる
公開求人数 | 78,841件 |
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非公開求人数 | - |
タイプ | 介護・福祉特化型転職エージェント |
おすすめポイント | 全国の介護・福祉求人を扱っている |
親身なキャリアアドバイスに定評あり | |
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サービス業
サービス業も、50代女性が転職しやすい業界としておすすめの就職先です。
たとえば飲食店の「調理スタッフ」や、近年需要が伸びている「家事代行」に関しては料理などの家事経験をダイレクトに活かせます。
仕事経験を長く積んできた方であれば、コミュニケーション力や、きめ細やかな対応に自信がある方も多いはずです。
その点、たとえば店舗に来店したお客様と接する「販売スタッフ」の仕事では、そのような力を存分に活かせる機会があります。
運輸業(タクシードライバー)
タクシードライバーは、50代以上が多く活躍している仕事です。
タクシーの運転には「二種免許」が必要ですが、第一種免許を取得してから3年が経過しているなどの条件を満たせば取得できます。
なお、女性のタクシードライバーを年齢別に見ると「50歳以上55歳未満」が最多となっています。
その次に「55歳以上60歳未満」が続くことからも、50代の女性が活躍しやすい仕事ということがわかるでしょう。
出典:一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会 「女性乗務員採用状況調査結果(令和4年)」
運輸業(配送ドライバー)
配送ドライバーも50代女性におすすめです。特にトラックドライバーは人手不足の会社が多いため、未経験者でも採用される傾向にあります。
夜勤に入る可能性もあり、体力的な面に不安を覚える女性もいるかもしれませんが、たとえば子どもの学校行事などに昼間参加するためにあえて夜勤を選んでいる女性も珍しくありません。
納品先とのコミュニケーションが必要な仕事でもあるので、接客業などで働いてきた経験が有利に働く可能性もあるでしょう。
50代女性の転職は「資格なし」でも大丈夫?おすすめの資格も紹介
転職を考えている50代女性のなかには、「資格を持っていなくても大丈夫なのかな…」と不安に感じている方もいるかもしれません。
ここでは転職を検討している50代女性におすすめの資格を紹介します。
ただし、採用現場の第一線で活躍しているキャリアコンサルタントへの取材によると、資格なしでも転職には問題ありません。
弁護士などの高難度資格を除けば、転職では資格よりも「経験」が重視されるから、というのがその理由です。
とはいえ応募する求人によっては資格が転職で有利に働くこともあるため、ここでは企業の採用担当者から評価されやすい資格をピックアップしています。
簿記
簿記は、事務職への転職で有利になる資格です。1級~4級まで分かれており、特に1級・2級を持っていると即戦力として高い評価を得られる可能性が高まります。
たとえばメーカーでは原価計算が業務に入るので、2級以上を応募条件としている会社も少なくありません。
2級は勉強時間を半年取れれば無理なく合格を狙えるので、転職で評価を高めたい方は取得を考えてみましょう。
合格率 | <2022.2.27実施> 3級:50.9% 2級:17.5% |
---|---|
平均学習時間(期間) | 3級:100時間~120時間 2級:150時間~250時間 |
受験料 | 3級:2,850円 2級:4,720円 |
受験資格 | なし |
資格取得者の平均年収 | 例:簿記2級/実務経験3年以上 350万円〜650万円 |
2022年6月時点
TOEIC
TOEICは、特に外資系企業や商社、海外営業への転職でスコアが重視される検定試験です。
満点は990点ですが、外資系などの企業・仕事では850点以上のハイスコアを求められるケースも珍しくありません。
試験は「Listening & Reading Test」と「Speaking & Writing Tests」に大きく分かれています。
合格率 | ― |
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平均学習時間(期間) | ― |
受験料 | 7,810円(Listening & Reading Test) 10,450円(Speaking & Writing Tests) |
受験資格 | なし |
資格取得者の平均年収 | ― |
2022年6月時点
社会福祉士
社会福祉士は、介護の現場で高く評価されている国家資格です。
「ソーシャルワーカー」という呼び名で一般に親しまれている資格で、50代未経験の状態から取得し、福祉施設でバリバリ働いている女性も大勢います。
受験資格を得るために専門学校への通学などは必要ですが、高齢化社会を迎えるなか、福祉職は長く安定して働ける代表格ともいわれています。
時間に余裕がある場合には、取得を前向きに検討してみましょう。
合格率 | 31.1%(2022.2.6実施) |
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平均学習時間(期間) | 約300時間 |
受験料 | 19,370円 |
受験資格 | 福祉系の大学に通学後、指定科目を履修した者など |
資格取得者の平均年収 | 約321万円 |
2022年6月時点
衛生管理者
衛生管理者は「常時50人以上の労働者を使用する事業場」で必ず設置することが義務づけられている国家資格です。
必置資格ということもあり、取得していると企業から評価される可能性が高いでしょう。
社会人経験が豊富な人を採用したいと考える企業が多いため、取得すると50代からの転職でも有利に働きます。
合格率 | <令和3年度> 第一種:42.7% 第二種:49.7% |
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平均学習時間(期間) | 第一種:約100時間 第二種:約60時間 |
受験料 | 第一種:6,800円 第二種:6,800円 |
受験資格 | 一種・二種ともに、大学などを卒業した者で、労働衛生の実務に1年以上従事した経験を有する者など |
資格取得者の平均年収 | 350万円~800万円 |
2022年6月時点
登録販売者
登録販売者は、薬局やコンビニなどで「一般用医薬品」を販売できる資格です。
健康意識の高まりや、高齢者が増えるなかで医薬品の需要が伸びている状況を受け、特に人気を集めている資格で、セカンドキャリアを目指す50代女性の資格取得者も少なくありません。
パートタイムや時短勤務の募集など、勤務形態が柔軟なことも登録販売者の特徴です。
そのため「プライベートと仕事を両立したい」と考えている女性にもおすすめできる資格といえるでしょう。
合格率 | 43.2%(令和3年度) |
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平均学習時間(期間) | 約400時間 |
受験料 | 13,600円 |
受験資格 | なし |
資格取得者の平均年収 | 約316万円 |
2022年6月時点
50代女性が転職先の求人情報を探す方法とコツ
50代の女性のなかには「希望する求人がなかなか見つからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
こうした方に向けて、50代女性が求人を探す方法や探し方のコツを「3つのパターン」に分けてお伝えします。
経験業界・職種に転職したい女性には転職エージェントがおすすめ
これまで働いてきた業界・職種への転職を考えている場合には、転職エージェント経由で求人を見つけていくのがおすすめです。
理由としては、1対1の面談を通して伝えた経歴やスキル、希望などをもとに、自分のスキルや経験を活かせる会社・ポジションの求人の紹介を受けられるからです。
また転職エージェントは、企業の社風や、社員の特徴、今後の事業展開といったリアルな情報も手にしています。
今回の転職を最後にしたい50代女性も、転職エージェントからの情報をもとに入社を決めることで、後悔のない会社に転職できる可能性も高まるでしょう。
未経験転職したい女性は転職サイトやハローワークを活用する
未経験業界・職種への転職を考えている女性は、まずはハローワークや転職サイトを使い、自分自身で求人を探していきましょう。
転職エージェントを使うのもOKですが、エージェントによっては50代未経験者が応募しやすい仕事がないケースもあるので、はじめに使うサービスとしてはそこまでおすすめできません。
一方でハローワークや転職サイトの場合、基本的には自分で見つけた求人に対し、特に制限を受けることなく応募できます。
転職成功の可能性を広げるためにも、まずは自分で求人を探す方法を試してみると良いでしょう。
ブランクがある・パート女性はエージェントと転職サイトを併用する
ブランクがある50代女性、またはパート勤務などの場合は、転職エージェントで求人紹介を受けつつ自分でも求人を探していく「二刀流」の進め方がおすすめです。
結婚・出産によるブランクや、非正規として働いた期間が長くても、経験やスキルを評価してくれる企業は見つかるものです。
転職エージェントによってはこうした企業の求人も保有していますが、場合によっては紹介される求人がほとんどない可能性も考えられます。
そこでこうした場合に備え、自分でコツコツと求人情報を探していく姿勢も欠かせないのです。
50代女性には転職エージェント・転職サイトの複数登録がおすすめ
50代女性が転職エージェントや転職サイトを使う場合には、1社だけでなく、複数社を平行して利用するのがおすすめです。その理由は、次のとおりです。
多くの求人を確認できるようになるから
50代女性は、一つでも多くの求人を確認し、慎重に比較検討していくことが大切です。なぜなら求人数がどうしても限られますし、「合わなければすぐに退職」ということが簡単にできる年代でもないためです。
そこで必要となるのが、複数の転職サービスに登録しておくことです。
特に転職エージェントは、公開すると応募が殺到してしまうような「非公開求人」を保有しているので、求人サイトと併用することでさらに多くの求人を確認できます。
相性の良い担当者に出会う可能性が高まるから
転職エージェントの担当者は、転職をサポートしてくれる心強い存在です。しかし、相性が合わない人に当たってしまうと転職活動はうまく進んでいきません。
その点、転職エージェントを複数利用すると担当者を比較できるため、自分とマッチする人を選び取れるようになります。
なお50代女性の場合、求人がすぐに見つかるとは限りません。そのため担当者に連絡を取りつつ信頼関係を深め、良い求人が入り次第紹介してもらう、という形が理想的な付き合い方です。
正社員を目指す全ての50代女性におすすめの転職エージェント・転職サイト
正社員としての就業を目指す全ての50代女性におすすめの転職エージェント・転職サイトを1つずつ紹介します。
サービスのメリットやデメリット、おすすめな人の特徴などもお伝えしますので参考にしてみてください。
リクルートエージェントなら業界最大級の求人数で選択肢が広がる
リクルートエージェント
特徴
- 転職成功実績No.1*
- 業界最大級の公開・非公開求人数で業界・職種問わず選択肢が広がる
- 20~50代と年代問わずサポート
*厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および 4ヵ月以上の有期雇用の合計人数(2022年度実績の集計)2023年6月時点
リクルートエージェントは、業界最大級の求人数を保有する転職エージェントです。
年齢的なネックなどがある50代女性にとって、求人数の多さは大切な要素です。
その点、リクルートエージェントは求人の選択肢を広げられるだけでなく、年代・性別問わず多くの求職者を支援しているため、50代女性も安心して利用できます。
担当者からのサポートに加えて「面接力向上セミナー」などのバックアップも多数用意されています。なお面談は、対面・電話・オンラインで受けられます。
おもな拠点 | 東京、名古屋、大阪、福岡 |
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運営会社 | 株式会社リクルート |
2022年6月時点
FROM40は40代・50代向けの求人を豊富に掲載
公開求人数 | 16,821件 |
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非公開求人数 | 非公開 |
タイプ | ミドル・シニア特化型転職サイト |
おすすめポイント | 日本最大級の40〜50代向け求人サイト |
営業や飲食・販売・製造・技術系まで幅広い職種を網羅 | |
通常応募に加えてスカウトサービスも利用できる |
※2024年11月時点
FROM40は、40代・50代向けの求人を掲載している転職サイトです。
正社員だけでなく、派遣や業務委託の求人も豊富に扱っているので、子育てや介護と仕事の両立を果たしたい50代女性にもおすすめです。
経歴を見た企業から声がかかる「スカウト」も受けられるので、普段は忙しい方でも効率的に求人を確認できます。
担当者のサポートは付かないので、転職のアドバイスを求めたい場合には転職エージェントも一緒に使ってみてください。
「40代・50代が知っておくべき自己PRのテクニック」といったコンテンツも満載なので、こうした情報もぜひ活用してみましょう。
おもな拠点 | 東京、大阪 |
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運営会社 | 株式会社ダトラ |
2022年6月時点
事務志望の50代女性におすすめの転職エージェント
事務職を希望している50代女性には、管理部門への転職サポートに強い「MS Agent」がおすすめです。では、サービスの特徴などについてお伝えします。
MS Agentは管理部門・士業の求人をメインに扱う
公開求人数 | 10,598件 |
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非公開求人数 | 非公開 |
タイプ | 士業・管理部門特化型転職エージェント |
おすすめポイント | 管理部門・士業に特化した転職エージェント |
キャリアアドバイザーのサポートの手厚さに定評あり | |
サポートは無期限で利用可能 |
※2024年11月時点
MS Agentは、管理部門と士業向けの求人を扱う転職エージェントです。
ていねいなカウンセリングが評判の面談は、対面以外に、電話やオンラインでも受けられます。
管理職求人をはじめ、年収500万円以上の求人を半数近く扱っている(公式サイトより)ので、経験をもとに給与アップを狙っている50代女性にもおすすめです。
管理部門は経験が特に重視されるため、スキルや実績に乏しい場合には紹介される求人が少ない可能性があります。
こうした場合には、経験・未経験問わず管理部門求人を多く扱うリクルートエージェントからも紹介を受けてみましょう。
おもな拠点 | 東京、横浜、名古屋、大阪 |
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運営会社 | 株式会社MS-Japan |
2022年6月時点
経理志望の50代女性におすすめの転職エージェント
経理や財務など、会計に関わる職種を希望している50代女性は「ジャスネットキャリア」に登録してみましょう。
おすすめする理由とともに、サービス利用のメリット・デメリットを紹介します。
ジャスネットキャリアは経理・財務への転職サポートに特化
公開求人数 | 2,431件 |
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非公開求人数 | 非公開 |
タイプ | 経理・財務特化型転職エージェント |
おすすめポイント | 経理や財務、会計、税務に特化した求人を扱う |
非公開求人の割合は約99% | |
キャリアアドバイザーからの求人紹介以外に直接応募も可能 |
※2024年11月時点
ジャスネットキャリアは、経理や財務、会計、税務に特化した求人を扱う転職エージェントです。
経理・財務領域の転職市場に精通したキャリアアドバイザーが転職をサポートしてくれることが特徴です。登録者しか紹介を受けられない非公開求人もおよそ99%にのぼります(公式サイトより)。
ただし大都市圏の求人がメインなので、地方での転職を考えている場合には、全国に拠点を持つリクルートエージェントを併用しましょう。
そのほか、対面だけでなくオンラインでも面談や面接対策を完結できるのもメリットです。子育てに家事に忙しい50代女性でも気兼ねなく利用できるでしょう。
おもな拠点 | 東京、大阪、名古屋 |
---|---|
運営会社 | ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 |
2022年6月時点
50代女性が転職エージェントを使う流れ【6ステップ】
50代の女性が転職エージェントを使って転職活動を進める流れについて、次の6つのステップに分けて説明します。
ステップ1:登録&ログイン
まずは転職エージェントの公式サイトに行き、登録から始めましょう。エージェントによって異なりますが、おおよそ次のような情報の入力が求められます。
登録事項(例)
- 氏名
- メールアドレス
- 転職希望時期
- 現在の年収
長くても3分かからず登録できるので、このタイミングで複数のエージェントへの登録を済ませておくのもおすすめです。
登録が完了したら、事前に設定したIDとパスワードを使って早速ログインしましょう。
ステップ2:キャリアアドバイザーと面談
登録が終了すると、面談の案内がメールなどで届きます。日時や、対面または電話・Webで実施するかなどを調整のうえ、面談に臨みましょう。
キャリアアドバイザーからは、主に次のようなことをヒアリングされます。
- これまでの経歴
- スキルや資格
- 希望条件
面談では、50代女性の将来のキャリアや、求人の選び方などについても相談できます。
「転職のプロ」に質問できる良い機会なので、ぜひ色々なアドバイスを受けてみましょう。
ステップ3:求人の紹介を受ける
面談が終わると、伝えた希望条件などをもとにキャリアアドバイザーが50代女性の経歴やスキルに合わせて応募しやすい求人を選定してくれます。
場合によっては、面談担当者以外から「スカウト」という形で求人の連絡が届くこともあります。
なお、自分の希望とは異なる求人を紹介された場合には、条件を改めて伝え直すことも大切です。
キャリアアドバイザーが勘違いしている可能性も考えられるので、伝え直さないといつまで経っても希望を満たす求人に出会えないので注意しましょう。
ステップ4:応募書類の準備&面接対策
次は、応募書類と面接の準備です。
キャリアアドバイザーは、履歴書と職務経歴書、志望理由書などの書類をチェックしてくれます。書類通過率を高めたい方は、ぜひ添削を依頼してみましょう。
そのほか、転職エージェントによっては模擬面接などの面接対策も行ってくれます。
頻出質問への答え方などを教えてくれることもあるので、面接に不安な50代女性はサポートをお願いしてみましょう。
ステップ5:求人への応募&面接
気になる求人が見つかったら、応募の意思をキャリアアドバイザーに伝えます。
企業への書類の送付や、面接日程の調整などは全て転職エージェントが代行してくれるので、煩雑な事務作業に追われることはありません。
面接で落ちてしまったときは、キャリアアドバイザーは企業に対して「落選理由」を聞いてくれる可能性もあります。
面接通過率を高めるためにも、こうした情報も積極的に手にしていけると良いでしょう。
ステップ6:内定&退職交渉
無事に内定が取れたあとも、転職エージェントのサポートは続きます。
たとえば、ほかに選考が進んでいる企業があれば辞退の連絡、提示された年収に納得がいかなければ条件交渉などを代行してくれるだけでなく、現職との退職交渉を円滑に進める方法も教えてくれます。
転職先の企業との間に立ち、入社に必要な書類の調整作業も担ってくれるなど、転職エージェントは入社のその日まで50代女性に「安心のサポート」を提供してくれる心強い存在です。
【Q&A】50代女性が転職活動で抱く疑問・質問
50代の女性が転職活動で抱きがちな疑問・質問にお答えします。
- Q. 転職エージェントは50代女性も無料で使えるの?
- Q. 50代女性が転職エージェントの利用を断られる可能性はある?
- Q. 50代女性が転職エージェントの面談に着ていく服装は?
- Q. 50代でブランクがある女性も正社員として職場復帰できる?
- Q. 50代女性にとって定年のない仕事や長く続けられる仕事はある?
- Q. 最後の転職だと思っています。50代女性でも長く続けられる仕事は?
- Q. 50代女性が転職先を探す時に大切なことは?
転職エージェントは50代女性も無料で使えるの?
転職エージェントは50代女性も無料で使えます。その理由は、転職エージェントは企業からもらう「紹介料」で成り立っているサービスだからです。
具体的には、紹介した人材がオファーを受けた年収の30~35%を、企業から紹介料として受け取っています。
そのため転職エージェントは、利用者からお金をもらわずとも運営していけるのです。
50代女性が転職エージェントの利用を断られる可能性はある?
転職エージェントへの登録自体は断られることはありません。ただし未経験の業界や職種への応募を考えている50代女性の場合は、「紹介できる求人がない」としてサポートを断られる場合があります。
ただし、仮に一つのエージェントから利用を断られたとしても、転職エージェントは多数存在します。
他のエージェントでは求人の紹介を受けられる可能性もあるので、諦めずに登録を続けていきましょう。
50代女性が転職エージェントの面談に着ていく服装は?
「企業に安心して紹介できる人」という印象をキャリアアドバイザーに持ってもらうために、ある程度ビジネスの場を意識した恰好で面談に臨むことを意識してみてください。
服装を指定されることはありませんが、迷う場合には「オフィスカジュアル」を意識した服装がおすすめです。
50代女性の場合は、カーディガンまたはジャケットにシャツというスタイルに、パンツもしくはスカートを合わせると良いでしょう。
50代でブランクがある女性も正社員として職場復帰できる?
経験してきた業種であれば、50代女性もブランク明けに正社員としての再転職がかなう可能性はあります。一方で未経験業界などにチャレンジする場合は、ブランクが長くなるほど就職は難しさを増します。
未経験からの職場復帰を目指すのであれば、介護やサービス業、運送業といった仕事であれば正社員として採用されるチャンスはあります。
この場合も、介護職であれば「社会福祉士」の資格取得をアピールするなど、就業意欲をアピールすることが大切です。
50代女性にとって定年のない仕事や長く続けられる仕事はある?
50代女性にとって定年のない仕事や長く続けられる仕事には、たとえば士業や、介護・育児関連の仕事が挙げられます。
数年単位での勉強を考える必要はありますが、やはり弁護士や公認会計士、税理士などは「つぶしがきく」仕事の代表格です。
介護・育児関連の仕事は、高齢化社会の到来や、共働き家庭の増加によって需要が高まっているので、まさに長期的に働ける仕事といえます。やりがいの大きな仕事、という点でもおすすめです。
最後の転職だと思っています。50代女性でも長く続けられる仕事は?
50代女性でも、介護や運送業などといった慢性的に人手不足の業界の仕事であれば、長く続けられるはずです。
特に介護業界の場合、少子高齢化が進行し続ける昨今、要介護者は今後も右肩上がりに増えていくことが予想され、仕事がなくなることはないと予想されるからです。
また、トラックドライバーの成り手も不足しており、未経験でも採用されやすい傾向にあります。
どちらも大変な仕事ではありますが、ぜひ検討してみてください。
50代女性が転職先を探す時に大切なことは?
50代女性の場合、企業規模や業種に捉われずに、自分の経験を活かせる仕事を探すことが大切です。
会社の規模に関わらず優良な中小企業はたくさん存在していますし、知名度が低い企業ほど人手不足になっていて、経験豊富な50代女性を求めていることも多いからです。
「何を重視して転職したいのか」「どのような働き方をしたいのか」ということを改めて考えるためにも、転職エージェントに登録することをおすすめします。
この記事のまとめ
50代女性が転職活動で考慮しておきたいポイントを改めてお伝えすると、以下のとおりです。
50代女性が転職を成功させるための5つのポイント
- これまでの自分の経験が活かせる仕事を探す
- 年下にも馴染める「柔軟性」をアピールする
- 正社員であれば会社を退職せずに転職活動を進める
- アルバイト・パート・派遣などの雇用形態も視野に入れる
- 最新のツールやトレンドに敏感になる
50代からの転職成功は、決して夢ではありません。現実には多くの50代女性が転職に成功しているので、まずは自分で限界を決めることなく、転職活動を積極的に進めていきましょう。
営業職のAさんは、IT企業にSaaS営業職として転職を成功させています。今の若い人たちが苦手とするテレアポや飛び込み営業を、自分なら問題なくできるということをしっかりとアピールできたからです。近年、若い方の多くはテレアポや飛び込み営業を苦手としています。一方で50代女性の方の多くは、新卒入社時代にテレアポや飛び込み営業を経験していることがほとんどであるため、面接でアピールできます。