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【第二新卒】転職理由ランキング!面接官が見るポイントや好印象な伝え方例9選
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第二新卒者の転職では、転職理由が特に重視されます。
第二新卒の転職理由ランキングは以下の通りです。第二新卒転職理由ランキング
- 給料や労働条件に不満があった
- 長時間労働
- 職場の人間関係が悪い
しかし理由が何であれ、第二新卒の転職希望者は「短期間で仕事を辞めたいと思っている(辞めた)」という事実に変わりはありません。
そのため企業側も、「この人は小さなことですぐ退職しないか?」という懸念事項を見極めるため、早期の転職理由に筋が通っているかを確認しようとします。
この記事では、そんな懸念事項を払拭し、企業が安心して内定を出せるような第二新卒ならではの転職理由の伝え方について、例文を用いながら解説していきます。
この記事のポイント
- 企業は自社で長期的に働けるかどうかを重要視している
- 他責思考の転職理由はNG
- 転職理由は本音で話すべきだが伝え方が大切
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五十嵐美貴
- 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント/国家資格2級キャリア・コンサルティング技能士/CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
- 高校・大学での就職研修講師、職業訓練校・就職支援センターでのキャリアカウンセリング、「マイナビ就職EXPO」「doda転職フェア」へキャリアカウンセラーとしての参加など、神奈川県を拠点に幅広く就職支援を行う。
- また、採用・昇進評価に関わる人事側からの的確な目線に定評があり、行政機関・民間企業から人材アセスメント(第三者判定)としての委託を複数受け持つ。
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目次
第二新卒転職理由ランキング
アンケート調査を行った結果、第二新卒の転職理由ランキングは上記の通りになりました。
1位は「給与や労働条件に不満があった」、2位が「長時間労働」、3位が「職場の人間関係が悪い」という結果になっています。
ただし、同じ転職理由でも詳しい状況や転職を決意するに至った背景はさまざまです。
さらに詳しく第二新卒の転職理由を知るために、第二新卒での転職経験者にアンケートを実施しました。
上記ランキングの上位から順に、アンケート回答者の詳しい口コミを紹介します。
第1位:給料や労働条件に不満があった
第二新卒の転職理由としてもっとも多かった「給料や労働条件への不満」に関する口コミとしては、以下のものが挙げられています。
- 労働条件が悪く体調を崩した
- 将来的な昇給が見込めない
- 仕事内容や仕事量に対して給料が見合っていない
- 残業代が出ない
- 休日が少ない
給料や労働条件が悪いことで仕事へのモチベーションが下がってしまうという口コミもあります。また、こうした条件の悪さが影響してか、給料や労働条件に加えて職場環境もよくなかったという声も見られました。
43歳|男性
過酷な営業や転勤の多さで転職を決意
当時新卒で大手飲食業界に入りましたが、スキルを身につける機会がないまま、過酷な営業で体調を崩したため転職しました。その後、将来性を期待してIT業界に入りましたが、転勤が多く労働条件に不満を感じたため、地元で働きたいという思いから地元の役場へと転職しました。
27歳|女性
10年働いても今と年収が変わらないと知った
転職した一番大きな要因は、給与と休日です。同じ部署の先輩が、「ほとんど昇給がなく、10年近く働いても年収が新卒時とほぼ変わらない」と話しているのを聞き、仕事に対するモチベーションが上がらなくなりました。休日出勤が多かったことも、転職理由です。
41歳|男性
長時間、安く使い倒されることに限界を感じた
新卒時は不景気の中なんとか就職できたのですが、給料が年俸制でとても安く会社に使い倒されていました。 拘束時間も非常に長く、とても仕事ができる状況ではありませんでした。ちょうど職場が傾き始めている雰囲気があったことも影響して、早めの退職を決意しました。
31歳|男性
仕事量が多く、手取りは少ないのに残業の日々
当時勤務していた企業は、仕事量が多く毎日残業していました。手取りは16万円程度で、定額働かせ放題な状態でした。職場の雰囲気も劣悪で、他の社員に暴言を吐かれたり、上司から理不尽に仕事を押し付けられたりすることが日常的になっていたため、転職を決意しました。
34歳|男性
残業だらけの環境で将来が見えなかった
給料が低い点には納得して入社したのですが、入ってみると残業だらけでかなりブラックな労働環境でした。さらに仕事中は誰も何も喋らず、給湯室でたまに社員と会っても挨拶のみという将来が見えない会社だったので、「新卒扱いしてもらえるうちに」と思い転職しました。
28歳|女性
仕事量は多いのに残業代が出なかった
システムエンジニアとして、ウェブサイトやアプリケーションの開発を担当していましたが、仕事量が過剰で残業代も出ない状況でした。そのため給料は安く、手取りは20万円しかありませんでした。また、休日や有給休暇も取れず、プライベートの時間がありませんでした。
34歳|男性
休日の少なさが辛かった
当時の会社は土曜は隔週で出社となっており、1週間のうちに1日しか休めない週が月に2~3回ほどありました。日曜しか休めない週は月曜からのことを考えて過ごしていたため、体力的・精神的に辛かったです。給料が低く、閑散期と繁忙期の差が激しかったことも転職の理由です。
上記回答者に転職後の感想を聞いてみると、「成功した」「最高」という声が多く見られます。
給料や労働条件は入社前に明確に提示されるため、入社後にギャップを感じることが少ないです。
よって、転職によって改善しやすい項目であるといえます。
「給料が上がったことが仕事へのモチベーションにつながった」「労働条件がよくなって精神的にも体力的にも余裕ができたことで、仕事にやりがいを感じられるようになった」など、嬉しい変化が見られたケースもありました。
第2位:長時間労働
第二新卒の転職理由として2番目に多かったのが、長時間労働でした。具体的には次のような口コミが寄せられています。
- 残業を減らそうとしても減らせなかった
- 残業に加えて飲み会もあった
- ライフワークバランスがとれない
長時間労働は体調や精神的な余裕、プライベートの充実度にも影響します。働く社会人にとっては重要な問題です。
39歳|女性
シフト制の不規則さと長時間勤務が辛くて
不規則・長時間の労働で体調を崩し、転職しました。当時は24時間年中無休で稼働している工場に勤務していて、シフト制で早朝勤務・日勤・夜勤に分かれていました。勤務時間が不規則かつ夜勤が多く、さらに1回あたりの勤務時間が長かったため、体力的に限界がきてしまいました。
26歳|女性
残業に加えて飲み会もあり、帰宅は深夜に
土日祝は休みでしたが、平日は朝の7時から夜の22時頃まで勤務しても終わらない業務があり、残業時間は上司の承諾を得た時間のみ記録をつけられる環境でした。終業後も週に3回ほど飲み会があり、深夜に帰るような環境だったので、長く続けることは難しいと思いました。
28歳|女性
残業を減らしたくても減らせなかった
仕事内容には満足していたものの、残業を減らすために努力してもなかなか減らせませんでした。先輩に仕事について質問すると、なぜ1度で覚えないのか、どうしてそういうことやってるのか根拠を求められ、結局仕事が進まず残業が増えるということが常態化していました。
27歳|女性
長時間労働で徐々に体調を崩してしまった
当時はシフト制で、12時45分〜21時45分の勤務。残業は月に40時間ほどあったため、帰宅は日付を超える前後でした。 予備校でクラスの担任をしていたため体調が悪くても休みずらい一方、模試で土日に出勤したり、夜通し残業したりしていて、徐々に体調を崩してしまいました。
29歳|女性
睡眠時間が取れない勤務体制で転職を決意
1社目の仕事は病院での調理がメインでした。3時〜18時勤務が基本で、ひどい時には3時〜22時になることも。睡眠時間が取れず転職を決意しました。2社目は病院の給食管理の事務で平日昼間の勤務でしたが、いつの間にか調理の仕事がメインとなり、勤務時間が4時〜16時になったため転職を決意。
40歳|男性
ライフワークバランスを求めて
当時はサービス業なので出勤時間にはやや余裕がありましたが、予定勤務時間以上の勤務時間や残業をつけない社風に不満がありました。閉店後に締め作業をして、そのまま開店の作業をするといったこともあり、ライフワークバランスがとれず第二新卒で転職しました。
長時間労働を理由に第二新卒で転職した上記の人々は、おおむね転職先に満足しています。
給料や労働条件同様、労働時間についても入社前にある程度把握できることが多いからだと考えられます。
しかし、「転職先でもサービス残業が常態化していた」などの声も一部ありました。残業の実態は入社しなければわからなかったり、部署によって違ったりすることもあります。
事前に転職者向け口コミサイトを見てみたり、志望先に詳しい転職エージェントに話を聞いたりすると安心です。
第3位:職場の人間関係が悪い
第二新卒の転職理由第3位は、職場の人間関係でした。具体的には以下のような口コミが見られます。
- 人格否定や悪口が多かった
- 理不尽な扱いを受けた
- ハラスメントがあった
仕事の多くは1人で完結できるものではないため、周りの人との関係性の中で働かなければなりません。その人間関係に問題があると、精神的に負担を感じてしまいます。
31歳|女性
人格否定や叱責の多い職場から脱出
職場の人間関係が悪かったです。上司は人格否定ともとれるような発言を日々繰り返し、まともに業務を教えてくれないのに叱咤だけはされる日々でした。こうした人間関係の悪さに加えて長時間労働や少ない休日にも不満があったため、第二新卒での転職を決意しました。
33歳|男性
同僚たちが不仲で悪口が聞こえる毎日
男性営業マン同士の仲が非常に悪く、常に誰かの悪口が聞こえてくる環境でした。 また、休日出勤は当たり前・残業で毎日終電帰りといった生活をしていましたが、精神的に耐えられなくなったので、短い期間ではありましたが退職し、第二新卒として転職しました。
21歳|女性
職場の雰囲気が悪く精神的に参ってしまった
人のいないところで言いたい放題に悪口を言う人がいるなど、配属された部署での人間関係が大変でした。相手によって態度を変えたり、仕事を与えたり与えなかったりする人もいて、職場の雰囲気は悪かったです。こうした環境の中で精神的にボロボロになってしまいました。
28歳|女性
理不尽な扱いにモチベーションが下がった
入社前に6ヶ月間の研修を受けていましたが、入社後には理不尽に怒られ、雑用ばかりやらされる日々。長時間労働もあって疲れ果ててしまいました。自分が悪いのかもしれないとも思いましたが、その会社で働き続けたいという気持ちがなく、すぐに転職をしようと思いました。
25歳|女性
怒鳴るような指導や嫌味が常態化
上司から怒鳴るような声で指導をされたり、複数人の前で嫌味を言われたりすることが常態化していました。また、アルバイトが当日欠勤することがよくあり、正社員がそれをカバーするため休日出勤することも多かったです。プライベートの時間を確保できませんでした。
24歳|女性
上司の圧やハラスメントで転職を決めた
当時勤めていた会社は何をするにも資格試験が必要で、上司からの圧を感じて自分のペースで勉強や仕事ができない日々を過ごしていました。昔ながらの社風で各種ハラスメントも日常茶飯事。心身ともに疲労し身体を壊したこともあり、第二新卒での転職を決意しました。
上記の人々の多くは、転職先に満足しています。
出勤するのが苦ではなくなった、仕事で大変なことがあっても働いていて楽しい気持ちになれる、ストレスが減ったなどの声が多く見られました。
一方で、転職先でもなかなか馴染めない、転職先でも人間関係は難しいと感じるといった声も寄せられました。
人間関係は入社してみなければわからない部分であるうえ、相性の問題もあります。給料や労働条件などに比べると、転職での問題解決は難しい場合があるでしょう。
第4位・第5位:仕事にやりがいがない・内容に不満がある
仕事にやりがいがない・内容に不満があるという点も、第二新卒の転職理由として多いです。
この理由で集まった口コミでは、具体的に以下のような声がありました。
- 取引先との関係に不満がある
- 仕事内容に興味を持てなかった
- 当初の予定とは違う仕事を打診された
仕事にやりがいがなかったり仕事内容に不満があったりすると、モチベーションが上がらず、実績を出せなかったり毎日が楽しくなくなったりとさまざまな方面に悪影響が出がちです。
第二新卒の転職理由となるのも納得でしょう。
25歳|女性
取引先との関係に悩み転職
ルートセールスは同じ得意先と接し続けなければいけなかったので、苦手な相手ができると辛かったです。得意先が小売店で、土日関係なく社用携帯に連絡してくるため、この生活は続けられないと思っていました。残業が多かったり会社の経常利益が悪化していたりしたこともあり、転職しました。
34歳|男性
興味・関心の重要性をあとから実感
事業内容自体に関心が低かったため、業務に打ち込むモチベーションが湧きませんでした。新卒での就活時には企業の安定性などを軸に考えていましたが、いざ働いてみると興味・関心の部分にもっと目を向けるべきだったと後悔し始めました。そのため、転職を決意しました。
27歳|女性
予定外の職種を打診され、異動も難しく…
新卒で入社した際は技術職で地元勤務の予定でしたが、隣県での営業職を打診されました。面接時に数年で希望の通りの異動ができると聞きましたが、入社後には異動は難しいと言われました。転職エージェントに相談してみると、職種も業種も変えるなら若い方が有利と言われ、第二新卒での転職を決めました。
仕事へのやりがい・仕事内容への不満を理由に転職した上記の人の中には、転職先について「やりたい仕事ができるようになった一方、待遇は落ちた」という点が引っかかっている人もいます。
仕事へのやりがいや仕事内容への満足度は、働く人の気持ちに大きな影響をもたらすポイントです。しかし、現実の生活は仕事へのやりがい・仕事内容への満足度だけでなく、給料などの待遇に大きく影響されます。
「やりがいや仕事内容への満足度」と「給料などの待遇」とのバランスをどの程度取れたらよいのか、自分の中で検討しておくことが重要です。
その他の転職理由
第二新卒の転職理由として、他にも以下のような口コミが寄せられました。
- 結婚、社内恋愛のため
- 家族の介護・看病や子育てとの両立のため
- 副業や夢を叶えるための時間を確保するため
- 入社後に仕事を取り巻く環境が変化したため
仕事そのものに問題があったというよりも、プライベートな事情で転職した人も多いようです。
31歳|男性
社内恋愛をきっかけに転職を決意
社内恋愛なのでどちらかが転職をしなければいけませんでした。給与が低く、仕事内容に見合ってないとも感じていたので転職を検討しました。働き方には特に不満はありませんでしたが、自身の成長という観点では将来が見込めなかったことも転職理由の1つです。
23歳|男性
転職して副業時間を確保したかった
副業をしながら働きたかったのですが、金融業界であったため業務外で資格の勉強や金融に関する勉強をする必要があり、副業に費やす時間を確保できませんでした。また、本当によいとは思えない保険や投資信託を売らなければならず、良心が痛んだため転職しました。
38歳|女性
一度は諦めた夢を叶えるため
子供の時から客室乗務員になることが夢でしたが将来のことを考えて諦め、新卒として食品の販売職に就職しました。しかし、働いているうちにやはり客室乗務員の夢を諦めきれないと思い、エアラインスクールに通うために時間の融通が利きやすい事務職に転職しました。
32歳|男性
天災で顧客が減り、生活が厳しくなった
入社して1か月で、天災によりお客様がまったく来なくなり自宅待機が増えました。日当の6割は補填されましたが、新卒でもともと給料が低めだったので、手取りは10万ほどに。生活が厳しくなったため、第二新卒で選択肢が多いうちにと思い、転職を決めました。
45歳|女性
祖父の介護のため残業の少ない職場へ
実家暮らしだったのですが、一緒に住んでいた祖父の介護を手伝うことになりました。しかし、当時の会社は新入社員の頃から仕事量が多く、残業が当たり前の日々。一緒に介護をする母への負担が多くなり大変だったので、残業の少ない職場を求めて退職しました。
30歳|男性
身内の看病のため長時間労働を改善
身内の看病が理由で家族全体が疲弊しており、私の勤務時間も朝8時から夜の10時までと、長時間労働が常態化していました。仕事と家庭、そして介護のバランスを取ることが難しいと判断し、転職を決断しました。
39歳|女性
気温差が大きく体を壊した
当時勤めていた会社は冷凍食品を扱うため、冷凍庫内での作業がありました。冷凍庫内と外との気温差が大きく、特に夏場に冷凍庫と外とを行き来すると、その気温差は70度ほどにもなります。だんだんと体調を崩しやすくなり、このままでは体を壊すと思い、転職を決めました。
37歳|女性
子育て中のワーママにも優しい環境を求めて
子どもの発熱などで急に休まなければならなかった時でも、休めるような雰囲気ではありませんでした。残業もある中で子供の事情で休むことが続き、だんだんと居場所がなくなってしまいました。面接時にも再三お伝えしていましたが、子どもに理解がある会社ではなかったので、転職を決意しました。
39歳|女性
遠方からの通勤で疲労困憊
遠方に配置される可能性があるのに覚悟できていませんでした。遠くから通勤する大変さに加えて新卒研修の疲れもあり、プライベートも含め心身ともに参っていました。 総合職だと入社式当日に伝えられた、新卒研修が厳しかったなどの要因も重なり、ここで頑張ろうという気力がなくなりました。
上記口コミの人々の転職先に対する満足度はさまざまでした。
「介護や子育てと仕事を両立しやすくなった」「副業の時間を確保できるようになった」などもともとの転職目的を重視している人は、多少給料などが落ちても転職後の満足度が高い傾向にあります。
一方で、もともとの転職目的は達成できていても、「給料が落ちた」「残業が多い」などの点で不満を感じている人もいます。
もともとの転職目的が達成できれば満足なのか、その他の部分についてもこだわりたいのかは、自分の中で明確にしておく必要があるでしょう。
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第二新卒で転職理由を聞かれるワケ
転職理由を考える際のポイントについてご説明する前に、まずは「なぜ転職理由を聞かれるのか?」という理由から解説していきます。
これを理解するかしないかで転職理由の精度が数段変わってくるでしょう。
企業が最重要視しているのは自社で長期的に働けるかどうか
転職理由の答え方が原因で選考に落とされないためには、「企業がなぜ転職理由を面接で尋ねるのか?何が知りたいのか?」を推察することが大事です。
ここには、主に長期で働ける人材か推し量りたいという意図があります。
第二新卒の転職における面接では、転職理由はまず尋ねられると思って間違いない質問です。
面接官が転職理由を尋ねる意図を理解しておきましょう。
面接官が第二新卒に退職理由を尋ねる理由
- 応募者の仕事への意欲や情熱を知りたいから
- 応募者のストレス耐性が知りたいから
- 応募者の将来のビジョンが知りたいから
冒頭お伝えしましたが、第二新卒者の転職は「短期間で仕事を辞めたいと思っている(辞めた)」という事実に変わりはありません。
そのため、企業側にも「堪え性がなく仕事への熱意に欠けているのではないか?」「後先考えない人ではないか?」という懸念が生まれます。
それらの懸念を払拭するため、面接官は、あなたの転職理由から仕事への意欲やストレス耐性、情熱や将来のビジョンなど様々なことを見抜こうとします。
それを理解した上で、面接官の懸念を払拭できる前向きな転職理由を話すことができれば、印象は良くなるでしょう。
第二新卒でNGな転職理由
「なぜ転職理由を尋ねられるのか?」という意図を理解したところで、次はそれを踏まえてNGな転職理由もご紹介していきましょう。
理由と踏んではならないポイントを認識することで、転職の成功率はさらに上がります。
自分を省みずに会社の責任にしている
仮にどんなにブラックな企業であったとしても、現職(前職)の会社や社員を批判するのは避けましょう。
面接官に、「この人は問題が起きると周りに責任転嫁する他責思考だ」という印象を持たれてしまいます。
退職理由を会社のせいにするのではなく、「もっと◯◯の分野を極めたい」「△△の事業に携わりたい」など、自分の内面にある前向きな思いを理由にしましょう
そうすることで、企業はあなたに「上昇志向が高く、魅力的」という印象を持つようになります。
また、「批判したい気持ちはないのか、どんな不満があったか、会社に問題点があったとは考えていないのか」など、突っ込んだ質問をされた場合は「自分が至らなかったから」と回答するのが無難です。
しかし、「会社のこういう点がよくなかったが、自分は会社とミスマッチであると判断できなかった。自分と会社の双方に落ち度がある」というような、論理的かつフラットな回答を用意することで冷静で判断力のある人間だと印象付けることもできます。
「とりあえず、自分が悪いということにしておけばいいだろう」と安易に自責へ偏るのも問題があるので、バランスを取った回答をすることも大切でしょう。
転職理由が曖昧
転職の理由が曖昧であることもマイナスポイントになります。
自己分析が甘く、突っ込まれた質問に対してしどろもどろで答えられないようだと、
「面接用に回答を作ってきただけで前の職場は何となく辞めてしまっただけでは?」
「この調子ではうちの会社もすぐに辞めてしまうのではないか」
と不安を持たれます。
「なぜこの会社なのか」「なぜ転職しようと思ったのか」をしっかり考えて面接で答えられるようにしておきましょう。
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第二新卒での転職理由は「伝え方」が大事
第二新卒での転職理由は、どんな理由であっても本音で話すべきです。
しかし、ネガティブな理由で転職に至った経緯をそのまま話せば、現職(前職)の批判だけで終わってしまう恐れがあります。
どんな転職理由でも良い印象を持たせるには、伝え方が大事です。
POINT
- 第二新卒の転職理由は「どのように」伝えるか?が最重要
- 転職を成功させるには、転職理由をうまくポジティブ化して話すことが大切
【第二新卒向け】転職理由別例文9つと大事なポイント
第二新卒の転職で重要視される転職理由。
「転職理由のポジティブ化」とは一体どういうことなのでしょうか?
転職理由ごとに、例文とポイントを見ていきましょう。
転職理由 | 例文 |
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1.社内での人間関係がよくない場合
ポイント
- 人間関係が悪い状況を直接伝えるのはNGです。
- 人間関係が良くなると自分や会社がどうなるのか、理想の状態を伝えましょう。
【例文】
私は仕事で満足な結果を出すためには、チームでのコミュニケーションが不可欠だと考えております。
ただし、今の職場ではそれよりも個人プレーを重視する傾向にあり、自身の信じるチームワークが発生しない状況があります。
御社のような、個人でのスキルのみならずチームワークが重視されている社風や環境でより力が発揮できると思い、御社への転職を希望します。
2.現在の仕事から学べるものがもう無い(少ない)と感じている場合
ポイント
- キャリアを築いていく上で自分で達成したい目標があるものの、現在の環境では物理的に達成できないことを伝えましょう。
- たとえ学べるものがない環境でも、何が学びたいのか具体的な内容がなかったり、「待ちの姿勢」であったりするような内容はNGです。
【例文】
新卒で入社した会社では希望通り人事部に配属されました。
人事担当者向けの交流会に参加した際、他社の人事担当者から「採用した人が会社で活躍するためには採用後の研修制度も大切」と聞き、教育研修に興味を持ちました。
自分が採用に携わった人には会社で活躍してもらいたいと思ったので、上司に採用と同時に対象に合った教育研修を行うことを提案し、研修担当との兼任を打診をしてみましたが、現在の会社では組織的に困難であることがわかりました。
人事部での仕事にとてもやりがいを感じているのですが、採用から定着するまでの一貫した「人材の採用・育成」に携わりたく、採用・教育の両方を人事部の担当領域とされている御社で、双方に携われることを希望しています。
3.給料や労働条件に不満がある場合
ポイント
- 給料や労働条件面で不満があることをストレートに伝えるのはNGです。
- 自分の実績に対しての評価が明らかに低い、給与が客観的に評価されないなど制度上の問題や、「実績がきちんと評価される風土でこそより頑張っていきたい」ことをアピールしましょう。
【例文】
現職(前職)では営業活動で受注をしても、上司によって評価が分かれるなど客観的に評価される仕組みがなく、目標を達成しても給与に反映されたりされなかったりとバラツキがありました。
評価される人に影響されずに、自分の頑張りを正当に評価をしていただける環境で営業活動をしたいと思い、御社での営業職を希望しました。
4.社風が合わない場合
ポイント
- 社風が合わなかったことを正直に話すことに差し支えはありませんが、現職(前職)の会社の批判にならないように気をつけましょう。
- 転職後自分がどうなりたいかをさりげなく述べ、積極性をアピールしましょう。
【例文】
現職(前職)の会社は売上拡大よりも社員が働きやすい会社を目指しているので、ビジネス上の新しい提案を受け入れてもらうのは難しい環境でした。
第二新卒の自分は、これからもいろいろと新しい仕事に挑戦したいと思っています。
御社は◯◯など新規事業をどんどん具体的に事業化しており、自分も新しい分野で仕事を学びながら、△△のようなこれまでにないサービスを積極的に世に生み出していきたいと思っています。
5.新卒時の結果に納得できず、元々転職しようと思っていた場合
ポイント
- 第二新卒の転職活動の場合、「焦って就活した」「内定がそこしか出なかった」など、新卒時の就活結果に納得できていないケースも多く、面接官もそれを理解しています。
- 就活の失敗を正直に話しつつ、事業への具体的な興味を伝えて一緒に働きたいと思われるような第二新卒ならではの熱意を示しましょう。
【例文】
学生当時には「内定」という概念や仕組みについてよく理解できていなかったこともあり、内定をいただいた最初の会社に深く検討をせずにそのまま入社をしました。
しかし、企業研究や会社の業務内容をほぼ調べもせずに入社した結果、日々の仕事に全く納得ができていないことや、そもそも自分が本当に働きたい業界とは違うことに、社会人となった今気がつきました。
現在では就職活動を一からやり直すつもりでいます。社会人になって初めて○○への興味が強いことに気づき、御社のHPや求人情報で企業理念や業務内容、将来性についてしっかり調べた結果、御社で働きたいという思いを強く持ちました。
6.現在の仕事内容に不満がある場合
ポイント
- 会社への不満を直接伝えるのはNGです。
- 仕事への不満がある場合は、自分でも努力をしたということを示し会社側にも非があるということがやんわりと伝わるようにしましょう。
【例文】
新卒時に就職した会社では希望した◯◯部門ではなく、△△部門に配属され、今後転属の可能性が低いということを入社後に知りました。
与えられた環境で頑張ろうと思い先輩に相談にのってもらいながら2年間勤務しましたが、やはり◯◯への思いが捨てきれませんでした。心機一転、御社で一から◯◯の業務に取り組みたいと思い、転職を希望しました。
7.長時間労働がつらい場合
ポイント
- 休日休暇や勤務時間などの条件面において、いわゆるブラック企業に該当するような内容は、そのままストレートに伝えてもOKです。
- ただしそれをメインの転職理由とするのではなく、仕事の本質的な部分をメインの転職理由とし、やる気や前向きさが全面的に伝わるようにしましょう。
【例文】
現職(前職)では週休2日が基本の勤務体制でしたが、週末にも顧客への営業が求められ、ほぼ毎週休日出勤が必要な状態でした。
海外案件の◯◯の事業に強い関心があるため休日は語学のスキルアップに当てたかったのですが、十分な時間を確保することが困難でした。
◯◯の事業はニーズも高く、今後必要となる国や地域は増えると思っています。◯◯を世界的に拡大していくため、より自身のスキルアップを図りながら、同じ◯◯の事業を行なっている御社への転職を志望しました。
8.ハラスメントを受けている場合
ポイント
-
- パワハラなどのハラスメントを受けていても、実際に訴訟になっているケースなどを除いてその事実を伝えない方が無難です。
(面接官は応募者の一方的な話しか聞いていないので、結局のところ事の真偽を判断することができません)
- 応募職種において本質的に大切な点を理解していること、前向きな姿勢を伝えることが大切です。
【例文】
営業職である以上目標を達成するための努力は当然だと思いますが、営業手法は一つだけではなく、営業パーソンのタイプやスタイルによっても変化するものと考えています。
自分は顧客の満足度向上のために関係強化に努めていたのですが、現職(前職)では「もう少しで目標達成」という時期に自分の営業手法を否定され、「とにかく売れ」と頭ごなしに叱責されることが多くなりました。
そのうち叱責される言葉に理性が感じられなくなり、自分の営業活動に疑問を持つようになりましたが、顧客からは自分の営業スタイルを評価してもらえました。
今後、より顧客に信頼される営業パーソンを目指したいと思い、結果にコミットすれば営業スタイルには裁量を持たせていただける方針の御社を志望しました。
9.病気で退職を余儀なくされた場合
ポイント
- 病気などで一度退職している場合は、はっきりと「体調を崩して療養していた」と伝えましょう。
- 聞かれない限り病名や症状などを自分から話す必要はありません。
- もし聞かれた場合は、「◯◯で2カ月程療養しましたが、現在は回復しており問題ありません」と、現在は仕事に支障がないことをしっかりと伝えましょう。
【例文】
長時間勤務や休日出勤が続き、体調を崩してしまったため、◯◯と診断を受けました。
療養に努めた結果、体調も順調に回復し転職活動を始めました。
御社へ入社した後は、オウンドメディアの運用に携わってきた経験を活かして、インバウンドでの売り上げ確保に注力したいと思っています。
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第二新卒からの転職で面接官の好印象を得る転職理由の伝え方
第二新卒からの転職で第二新卒が面接官に良い印象を与える転職理由は、2つの共通したポイントがあります。
第二新卒が面接官に良い印象を与える転職理由2つのポイント
1.ネガティブな理由をポジティブに伝える
転職を考えている第二新卒者の本音の転職理由は、「給料が安い」、「人間関係が悪い」など、ネガティブな内容であることが多いでしょう。
本音が先走ったネガティブな転職理由をそのまま言えば、企業の印象は悪くなってしまいます。
同じことを言っていても、ネガティブかポジティブな表現かどうかで、面接官の印象は大きく変わります。
POINT
ネガティブな本音を、ポジティブ化して伝えましょう。
2.「退職理由」と「志望理由」に一貫性を持たせる
「現状が何となく嫌だから」と思って転職活動をすると、退職理由と志望理由に一貫性がなくなります。
なぜなら「とにかく退職したい」という思いのもと、転職理由を後付けで用意するからです。
例えば現在より大手企業に転職を希望する場合、転職理由が「もっと幅広く責任のある仕事をしたい」だと矛盾が生じますよね?
大きな組織へ転職をすればより仕事は細分化され、現在の職場より責任ある仕事はできません。
「退職理由」と「志望理由」に一貫性を持たせるために志望理由を先に考え、それに基づいた退職理由を述べられるようにするとよいでしょう。
POINT
退職理由と志望動機に一貫性があるかどうかを必ず確かめる
【第二新卒の転職の不安に】転職エージェントの利用がおすすめ
ここまで第二新卒での好印象な転職理由について紹介してきましたが「自分の転職理由、本当にこれで大丈夫かな…」と、不安が残る場合には転職エージェントの力を借りるのも一つの手です。
転職活動のプロであるエージェントがあなたの転職理由を一緒に考え、チェックを行ってくれます。
20代・第二新卒におすすめの転職エージェントは以下の通りです。
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まとめ|転職理由はポジティブ化がカギ
基本的に、第二新卒の転職ではスキルや経験は求められていません。
企業が主に見ているのは「今後伸びる可能性があるか」「一緒に働きたいか」です。
第二新卒というだけで、転職活動が不利になることは決してありません。
本音をうまくポジティブ化した転職理由を伝えることができれば、就活の成功につながるでしょう。
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