フリーターの正社員就職面接で聞かれる質問と回答例!服装や自己紹介のポイントもあわせて確認

やっとフリーターを脱出できそうなのに、面接で致命的なミスをしてしまわないか不安…
フリーターをしていた理由を聞かれた時の正解が知りたい

フリーターの就職活動で関門となるのが採用面接です。

面接で聞かれる内容を事前に想定し、回答を準備しておけば内定獲得にグッと近づきます。具体的な質問内容や効果的な答え方は就職活動のプロである就職エージェントに相談するのがおすすめです。

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この記事でわかること

  • 面接で聞かれる確率の高い質問と回答例
  • 内定を引き寄せる「逆質問」のコツ
  • 面接前にやっておくべき準備と心得
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監修者
五十嵐美貴

五十嵐美貴

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フリーターの正社員就職面接で高確率で聞かれる質問と回答例

フリーターの就職面接で聞かれる4つの質問

フリーターの就職面接では、志望動機や長所・短所といった一般的な質問以外の内容についても踏み込まれます。

しかし、聞かれる内容はどの企業もほとんど共通しているため、事前に質問に対する回答を準備しておけば迷わず答えることができるでしょう。

まずは、フリーターの就職面接で高確率で聞かれる質問4つと、その質問に対する回答例をご紹介していきます。

質問①「なぜフリーターをしていたのか理由を教えてください」

この質問に対する回答例

私がフリーターをしていたのは、自分の夢に集中していたためです。
楽器演奏に関わる仕事に就きたいという夢をかなえるために、楽器練習や音楽の勉強、人前での演奏経験をするといった時間を確保したかったので、アルバイトをしながら活動を続けてまいりました。

しかし、可能なかぎりのチャレンジをしていたのですが成果を得られず、また、演奏に関わる仕事に就けたとしても十分な生活費を得られそうになかったため、将来家庭を持ちたいと考えたときに、このまま不安定な生活を続けることに戸惑いを覚えました。

楽器は好きですので夢を追いかけられたことはとても貴重な経験でしたが、正社員として企業に勤めてしっかりとした仕事をしていきたいと考えるようになりました。

※「やりたかったこと」には「〇〇(職業)になる」「〇〇を経験しておく」「〇〇の勉強をする、資格をとる」などさまざま考えられますが、ご自身のケースに当てはめてみてください。

上記では、「楽器演奏に関わる仕事に就きたかった」という事例としています。

回答の狙い

フリーターをしていた理由として「正社員として就職するのが嫌だったから」や「なんとなく過ごしていたから」というような理由を答えるのは、絶対に避けるようにしておきましょう。

この例文のように「何らかの真剣な「夢」を追いかけていたが、厳しい現実の前に正社員として仕事をすることを考えるようになった」というのは効果的な回答です。

面接担当者も若かりし頃には違う夢があったかもしれないひとりの人間ですから、「そういうことなら、社会人になれるよう応援しよう」と共感を抱いてくれる可能性もあります。

また、このときに大切なのは、「夢をしっかりと諦めた」と面接担当者に伝えることです。

まだ夢を諦めきれていないのかもしれないと面接担当者に捉えられると、「正社員として勤め始めても仕事に集中しきれないのではないか」といった懸念を持たれ、面接に落ちてしまうおそれがあるからです。

質問②「新卒時に就職活動はしなかったのですか?」

この質問に対する回答例

新卒時にも就職活動はおこなっておりましたが、志望先を絞らずに多くの業界を受けてしまい、結局どこからも内定を得ることができませんでした。
そもそも自分が本当にしたい仕事は何なのか、そのためにはどういった経験を積めばよいのかといった、自己分析の量が足りていなかったことが原因だと、現在は反省しております。
フリーターになってからは、再度自分のやりたいことや挑戦したい仕事を自己分析して、就職活動をおこなっております。

回答の狙い

面接担当者の懸念点は「新卒時にどこからも内定が出なかった原因は能力不足だからではないか」、「周囲が一生懸命になって就活をしているときにアクションを起こせないような就職意欲の低い人物なのではないか」という2点です。

懸念を払拭するために、新卒時と今の段階では考え方や行動を変えているという点を示すようにしましょう。

つまり、能力不足なのではなく、やり方がよくなかったという答え方をするようにしてください。

また、周囲が動いているときに動かなかったのではなく、行動の仕方がよくなかったと答えるようにすることで面接担当者の懸念点を打ち消すようにしてください。

質問③「フリーター期間中に経験してきた仕事を教えてください」

この質問に対する回答例

フリーター期間中は、飲食店で接客のアルバイトをおこなっておりました。
お酒を提供するお店だったこともあり、さまざまなお客様との言葉のやりとりも頻繁にあったおかげで、コミュニケーション能力を磨くことができたと思っております。

また、お店は高価格の料理を提供していましたので、礼儀やマナーについてはとくに厳しく指導されました。
その経験により、社会人としての常識を学ぶこともできたと考えております。
勤務時はほぼ立ち仕事で、長時間従事していたのですが苦痛に感じることはなく、楽しく働くことができました。体力にも自信がございます。

回答の狙い

フリーター期間中におこなってきた仕事のなかから、募集している職種に活かせる経験はないかを面接担当者は聞き出そうとしています。

接客業であればコミュニケーション能力を活かし活躍してもらえますし、コミュニケーション能力があればさまざまな職種に適応できる可能性を感じさせることができます。

また、立ちっぱなしの仕事でも続けられるという点で体力があるという部分もアピールポイントになります。

質問④「アルバイト以外に何か活動はしていましたか?」

この質問に対する回答例

アルバイト以外では、毎日ランニングに励んだり、筋トレをするなど健全な身体作りに努めておりました。
同時に、ストレス解消の手段としても有効であったと考えております。

また、ボランティアとして町の清掃活動をおこなうなど、さまざまな年齢の方たちと触れ合うことで社会貢献についての考え方などを学んでおりました。

回答の狙い

この回答ではアルバイト以外の時間を何に当てていたのかで

  • ストレス解消の方法を持っていること
  • 正社員として働ける体力があること
  • コミュニケーション能力があること

の3つの点に答えています。

フリーターから正社員になると一番心配なのがストレス耐性、体力面そして対人関係処理能力です。

若手社員がメンタル不調などで休職するケースもあるため、ストレス解消の手段を持っているのは大きなポイントです。

体力面においては、正社員になると残業をこなす必要も場合によっては出てきますので、果たして残業に耐えられるかどうかという部分が心配になります。

正社員になるとフリーターの頃よりも社内で関わる人数も増えていくと思われるため、コミュニケーション能力も必要になってきます。

それらに対処できるかどうかも見られています。

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面接時のフリーターに対する厳しい質問への対策

フリーター経験を最大限に活かし、自信を持ってアピールするためには、準備が欠かせません

ここでは、面接時のフリーターに対する厳しい質問への対策を解説していきます。

空白期間を指摘されたときの対策と答え方

「空白期間がある=マイナス」ととらえる必要はありません。

フリーターに限らず、空白期間は少なからず存在するからです。

空白期間を指摘されたら、自分が成長するために費やした時間だったことを前向きにアピールすることが大切です。

前向きな具体例

  • 資格や免許を取得してスキルアップしていた
  • スポーツでプロを目指していた

また、家族の介護など、誰が聞いても納得できる理由なら、正直に回答すれば大丈夫です。

ただし、空白期間に何もしていなかった場合には、ストレートに伝えないようにしましょう。

やりたいことがわからなかったから、色々な本を読んで勉強していたなどといったプラスの解釈になる回答をしましょう。

転職回数の多さを指摘されたときの対策と答え方

フリーター時代の転職回数の多さを指摘する面接官の意図には、「会社が合わなくて入社後にまたすぐ辞めてしまうのではないか」という不安があります。

この質問に対して重要なのは、あくまで転職回数が多い理由は自分にあり、これまでの経験から何を理解して変わったのかを伝えることです。

転職回数の多さを指摘されたときには、以下の答え方を参考にしてみてください。

転職回数の多さについては、ご指摘のとおり反省すべき点だと考えております。
これまで何度も転職してきた際の自分なりの理由を振り返りますと、自己中心的な不満や、「違う環境も試してみたい」という安易な気持ちからだったと思います。

しかし今になって考えてみれば、たとえフリーターであったとしても、一社会人として、転職をしすぎるのは軽率な判断と行動であったと反省しております。
たとえば少し自分のなかでつまずきを感じたときにも、続けてみれば違う結果を得られたのではないか、今の自分であれば工夫をし、よい結果を得られたのではないか、と考えることがあります。

さまざまな経験を経た現在は、仕事をさせていただくに当たって責任を持たなければならないことや、他者と協力することの大切さを痛感しております。
そして何より、安定した将来を迎えるために、「今回採用していただけるのであれば、これを最後の転職にしたい」と強く考えております。何卒よろしくお願いいたします。

ポイントとしては、単純な「前職への悪口」となってしまわないよう注意することです。

例えば過去を振り返ったときに「当時の自分はこういう不満を持っていた」ということを正直に伝えるのはOKの場合もありますが、そういった「環境のせいで転職した」経緯を伝えると「正社員になっても、またすぐ辞めるのではないか」と面接担当者に思われてしまうでしょう。

そのため、今現在の自分の考えとしては、「他責ではなくすべては自分の責任であり自分次第でもっとよい結果があったのではないか」という気持ちを伝えることが重要です。

つまり「そのようなことは繰り返さないという思い」や「具体的な心構えを持ったうえで今回の就職に挑んでいる」ということを、しっかりと伝えられるようなイメージを持つとよいでしょう。

経験不足を指摘されたときの対策と答え方

経験不足を指摘されたときは、こう答えるようにしてください。

確かに経験不足であることには違いありません、原因は私の至らなさにあります。
ほかの同年代が一生懸命正社員として就労し社会人としての経験を積んでいるなか、出遅れてしまったことが原因です。
しかしながら、〇〇のアルバイトでは〇〇の仕事をして、〇〇のスキルを身に着けてまいりました。
そのスキルを活かしながら同年代に追いつくべく必死に仕事に取り組み、必ずや追いつきたいと考えております。

経験が少ないことはフリーターをしていた自分が悪いと全面的に非を認め、経験不足の溝を埋めるために必死に仕事をすると伝えるようにしてください。

経験不足を指摘されたときに大切なのが、将来の目標を明確に伝えることです。

この質問では現在の自身の姿についてフォーカスされていますが、将来の目標を明確にすることで「自分はこうなりたい」という前向きな未来の姿について話を進めることができます。

将来の目標は仕事のモチベーションにもつながるため、すぐに辞めない人材としての説得力にも繋がります。

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内定を引き寄せる「逆質問」のコツ

内定を引き寄せる「逆質問」のコツ

面接の最後には、「何か質問はありますか?」と聞かれることがあるでしょう。

このような質問は「逆質問」と呼ばれており、やる気をアピールできる最後のチャンスでもあります。

そこで、面接官へアプローチできる逆質問の例をいくつかご紹介していきます。

どんな質問をすればよいの?

長所をアピールしたいときの質問例

  • 「アルバイト先では目標は絶対に達成したいという思いで、毎月必ずノルマを達成していました。御社ではどのようにノルマを設定しているのでしょうか?」
  • 「◯◯の資格を持っておりますが、御社の仕事で活かすことは可能でしょうか?」
  • 「この会社に入るならここだけは覚悟しておいてほしいというポイントはございますか?」

やる気を見せたいときの質問例

  • 「1日でも早く独り立ちをして活躍したいと考えておりますが、入社後はどの程度の期間・どのような流れで、実際の業務に携わるのでしょうか?」
  • 「御社でリーダーやマネージャーとして昇進していくために、どのような能力が求められるのでしょうか?」
  • 「御社の○○という仕事をするためにはどのような勉強が必要でしょうか?現在○○の勉強をしておりますが、活かすことは可能でしょうか?」
  • 「御社で活躍している社員の方たちの特徴を教えていただけませんか?」

避けた方がよい質問

  • 「御社はどのような商品、サービスを扱っていますか?」
  • 「企業理念を教えてください」

こうした質問は、面接担当者にとってみれば「そんなことも調べてこなかったのかな」「それも知らずに、逆に何をもって当社を選んだのかな」と、マイナスの印象ばかり与えてしまうでしょう。

  • 「長期休暇は取得できますか?」
  • 「年間休日は何日くらいですか?」
  • 「有給休暇の取得率を教えてください」
  • 「現場のみなさんはどれくらい残業をしていますか?」
  • 「福利厚生にはどのようなものがありますか?」

こうした点も、例えば採用が決まったあとの質問であればともかくとして、面接時点での質問としてはふさわしくないでしょう。

休暇などの条件面を事細かに確認するという行動は、どうしても、「まだ採用も決まっていない、働き始めてもいないのに真っ先に休むことを考えているのか」というマイナスイメージを与えてしまいがちなのです。

また、まるで一方的に選ぶ側であるような「上から目線」の印象も与えてしまうかもしれません。

もちろん、実際のところは求職者側だって「選ぶ側」ではあります。

上記のようなことはとても気になると思いますが、できるだけ自分で下調べをして自己解決しておきましょう。

  • 「自分の経験の場合、給与はいくらくらいから始められますか?」
  • 「豊富なキャリアがあるので、それにふさわしいポジションを任せていただけますでしょうか?」

目の前にいる面接担当者はまだあなたの能力のすべてを知らず、給与はもとより実際の仕事への取り組み方や覚えの早さも判断しきれていません。

こういった点を面接の段階で質問してしまうと、「あまりにも自信過剰な人材だ」と、もしかしたら常識外れの烙印を押されてしまうかもしれませんので注意しておきましょう。

もちろん、面接担当者から具体的に「どういったポジションを望むか」など尋ねられた場合はその限りではありません。

ただこういった場合でも、あくまで希望として具体的な理由を説明しながら丁寧に伝えるようにしましょう。

以上のように、面接での逆質問の際には、あくまで「自分も企業も互いに相手を見定めていること」「自分が採用されるかどうかはまだ決まっていない状態であること」を常に念頭において、無用なマイナスイメージを与えてしまわないように注意してください。

フリーターの面接対策でやっておくべき事前準備

フリーターの面接対策として、欠かすことができない3つの事前準備があります。

事前準備をきちんとしておかないと、面接の際に本来の力をアピールしきれないかもしれません。

面接対策でやっておくべき3つの事前準備

  • 正しい敬語を身に着ける
  • ・企業研究(求人内容・業界分析)
  • 「なぜフリーターになったか」への質問の理由を事前に準備しておく

それぞれ事前にきちんと準備をしておくことで、万全の状態で面接に臨むことができます

順に詳しく見ていきましょう。

1.正しい敬語を身に着ける

転職活動では、改めて敬語を正しく使い分けられているかを確認することが大切になります。

敬語を正しく使い分けられていないと、「社会人としてのマナーが身についていない」と思われてしまうおそれがあります。

とくにアルバイト経験が長い方は「バイト敬語」と呼ばれる間違った敬語を使わないように注意が必要です。

  • 【間違った敬語】よろしかったでしょうか?→【正しい敬語】よろしいでしょうか?
  • 【間違った敬語】こちら履歴書になります→【正しい敬語】こちらが履歴書でございます
  • 【間違った敬語】了解しました→【正しい敬語】承知いたしました、かしこまりました
  • など

2.企業研究(求人内容・業界分析)

フリーターの面接対策でやっておくべき事前準備の1つが企業研究です。

企業のことを事前に研究し理解した上で、自らの志望動機などと結びつけてアピールすると、好印象を与えることができるからです。

企業のホームページに掲載されている役員からのメッセージを見たり、インターネットで企業の評判などを検索したりして企業研究を進めましょう。

ただし、インターネットの情報が全て正しいとは限りません。

通勤時間を狙って会社周辺に行き、社員の通勤の様子などを自分の目で見てみたり、転職エージェントに聞いてみたりといったことも、企業の本当の傾向を知るためのヒントになる場合があるので、ぜひ実践してみてください。

キャリアアドバイザー

フリーターのAさんは、第一志望の某ホームセンターを運営する企業に入社することに成功しています。

Aさんは企業研究として、全店舗を回って写真を撮って、規模感や商品の割合を分析し、接客の良し悪しなどとともにレポートにまとめて面接の際に提出しました。

このようなな熱心な企業研究により面接担当者に熱意が伝わり、採用に至りました。

3.「なぜフリーターになったか」への質問の理由を事前に準備しておく

フリーターの面接対策として、「なぜフリーターになったか」は必ずと言っていいほど聞かれる内容です。

なぜならフリーターは、面接官から以下のような疑問を持たれやすいからです。

  • 自ら正社員という道を選ばなかったのか
  • 正社員になりたくてもなれなかったのか
  • 正社員になれなかったとしたら原因はなんなのか

もちろん、質問されないこともありますが、そうした場合には、自ら「なぜフリーターになったか」ということを切り出して前向きにアピールし、好印象を与えることもできるので、事前準備しておくに越したことはないでしょう。

キャリアアドバイザー

フリーターとして飲食業をしていたBさんの場合、事務と受付業務経験必須のハウスメーカーに未経験で派遣社員として採用され、5年勤務したのちに正社員登用されています。

なぜフリーターになったのか」ということを正直に話しつつも、空白期間に事務職に就くためにパソコンの勉強をして、きちんとスキルを身につけたことをアピールできたからです。

企業に頑張りや人柄を認めてもらえたのでしょう。

フリーター面接でふさわしい服装を紹介

正社員の面接では、アルバイトの面接以上に、清潔感があるかどうかがみられています。

社員としてふさわしいかどうかの判断材料の1つとなるからです。

面接では、質疑応答の内容だけが採用の可否を決めるわけではありません。採用担当者は、入室前から退室までの立ち振る舞いの全てを総合的にみています

面接という大切な場に合った身だしなみで臨めるかどうかは、たとえば「顧客の前に出るような場面でもきちんとした心構えでいてくれるか」といったことにも通ずると考えられます。

具体的にどのような身だしなみがふさわしいと考えられるのかを男女別に見ていきましょう。

【男性の場合】

スーツを着用することを基本と考える

基本的なことではありますが、例えば大切な面接の場に私服で訪れた場合、特に正社員面接ではそれだけでマイナスイメージを与えてしまうことも大いにあるでしょう。

場合によっては「真剣な気持ちではないのかな」「面倒くさかったのかな」と思われてしまうかもしれません。

スーツはリクルートスーツにこだわる必要はありませんので、黒やグレー紺色などの派手すぎない色を選びましょう。

とくに紺色をベースとしたスーツは、清涼感を感じさせるのでおすすめです。

ただし、必ず私服で来るようにという指定を事前にされた場合は、清潔感のある私服でも問題ありません。

ネクタイの色は派手すぎないものを選ぶ

堅い場であるからといって、柄ものはだめ、無地でなければならない、ということはありません。

スーツの色とのバランスも考えて、派手すぎないものをチョイスしましょう。

髪型は短めが基本と考える

前髪は目にかからないようにしてください。

ワックスで髪の毛を立てるといった行為は、あまり好ましくないと考える面接担当者もいますので控えておくほうが無難です。

【女性の場合】

スーツもしくはジャケットを着用する

女性の場合にはスーツではなくジャケットという選択肢もあります。

ボトムはスカートでもパンツでも問題ないとされる場合が多いですが、スカートは短すぎないものを選ぶように注意しましょう。

髪の毛が長い場合には、結ぶなどしてばらつかないようにしておく

ぱっと見で髪の毛が整っていない状態では、どうしても「だらしない」という印象を与えてしまうことがあります。

【男女共通】

その他、アクセサリー類は男女共に結婚指輪以外は外しておくことをおすすめします。

あくまでも仕事の場、真剣な面談の場に出向くという意識を持つようにしておきましょう。

腕時計についても、過度に高価なものは避けるようにしてください。

高価すぎるものは、アクセサリー色やファッション色が強く出てしまいがちですので、あまり良い印象を与えないからです。

そして総合的には、「相手から見て清潔感があるかどうか」を強く意識して、鏡を見ながら身だしなみを整えるようにしてみてください。

面接で自分の考えや能力など内面的なことをアピールする前まえに、「ぱっと見」の外見でマイナスイメージを与えてしまっては、あなたにとって大きな損となってしまうからです。

面接ってどんな流れでおこなわれるの?

面接ってどんな流れで行われるの?

面接の始まりから終わりまでの一連の流れをご紹介します。

面接にはさまざまなパターンがありますが、今回はあらかじめ控室で待っているタイプの面接のパターンについて解説していきますね。

また、面接までの流れのなかで何に注意しなければいけないのかを併せて確認していきましょう。

1.会社の受付に行く

受付の総務の方に「本日面接選考を受ける予定の○○と申します。よろしくお願い申し上げます」と丁寧に伝えるのが良いでしょう。

必ずではありませんが、「受付での態度」もチェックされている、という場合もあります。

また、チェックされているいないに関わらず、自分がこれから勤めるかもしれない企業の方なので、今後のためにも丁寧に挨拶しておきたいところですね。

言うまでもなく遅刻は厳禁です。

2.控室に通される

控室に向かう最中には、会社全体の雰囲気を見るようにするのがおすすめです。

会社の雰囲気をつかんでおくと、面接の中で活かすことができる場合があるからです。

控室に通されたら、鞄は椅子の横に立てて置き、手は膝の上においてゆっくりと腰かけましょう。

当日に応募書類を持参する場合は、履歴書と職務経歴書を準備し机の上へ中身が見えないようにして置いておくとスムーズです。

面接担当者が来るまでは、足を組んだり、他の応募者と会話をしないようにしましょう。

また、スマートフォンの電源も切っておきましょう。

待ち時間が長いようなら、応募書類に再度目を通したり、会社のパンフレットを見たりすると良いです。でしょう。

3.面接室に入室する

面接の準備が整うと、面接室に案内されます。

ドアノックを速すぎない感覚で丁寧に3回ノックして、返事が聞こえたら「失礼いたします」と扉を開けて入室しましょう。

そして面接室に入ったら、あなたの誠実さをしっかり伝えられるよう丁寧にあいさつをしましょう。

また、着席する前に椅子に座ってもよいかを確認するようにして、許可が下りたら座ります。

4.面接担当者に履歴書と職務経歴書を渡す

当日応募書類を持参する場合は、書類を表側にして相手から正しい向きになるように両手で持ちながら渡しましょう。

渡す際には「履歴書と職務経歴書を持参いたしました。どうぞよろしくお願いいたします」など、あらためて「お願いします」の気持ちを丁寧に伝えることがポイントです。

「面接担当者もいろいろな仕事を抱えているなかで、自分の面接に時間を割いてくれている」という気持ちを持つと、感謝の気持ちを自然に伝えられるでしょう。

5.面接開始

冒頭の「フリーターの就職面接で高確率で聞かれる質問と回答例」でも述べたように、下記のような必ずといってよいほど聞かれやすい質問に対しては、事前に準備をしておき、実際の場ではスムーズに答えられるようにしておくことをおすすめします。

  • なぜフリーターをしていたのか理由を教えてください
  • 新卒時に就職活動はしなかったのですか?
  • フリーター期間中に経験してきた仕事を教えてください
  • アルバイト以外に何か活動はしていましたか?

こういった質問に対してもし、受け答えが最初からつまずき気味になってしまうと、準備不足などと思われてしまい、マイナスイメージとなる可能性があるためです。

質問の受け答えについては、相手の目を見てしっかりと話すようにすると良いでしょう。

そうすることによって、あなたの誠実さや真剣さを伝えることができます。

話すときに視線がフラフラしすぎていると、場合によっては「挙動不審」とも取られるかもしれません。

何か聞かれるとまずいことがあるのかな?」「何か嘘をついているのでは?」と面接担当者に判断されて悪い結果につながってしまうともったいないですので、ぜひこの点についても事前にシミュレーションしておくとよいでしょう。

また、複数の面接担当者のなかでひとりが話しているときは、話している担当者の目をしっかりと見るようにすることもポイントです。

そのことだけでも、「相手の話をしっかりと聞こうとしている」という姿勢を伝えることができるでしょう。

6.面接終了

面接が終了したら、面接担当者に一礼して部屋を出ます。

最後に礼をするときは、「先言後礼(せんげんごれい)」と覚えておきましょう。

つまり、先に言葉を言ってからお辞儀をする、という順序です。

これを意識しておこなうだけでも、礼と同時に言葉を発する場合に比べてだいぶ「引き締まった」「丁寧な」最後の印象を与えることができるでしょう。

とくに面接担当者が年配者だった場合には、効果がより大きいかもしれません。

以上が、面接前後を含めた大まかな全体の流れと注意点です。

フリーターが面接を通過するためのポイント

面接を通過するためのポイント

フリーターから就職したいと思っても、面接を通過すること自体が難しいのではないかという不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。

しかし、フリーターだからといって、負い目を感じる必要はありません。

フリーターが面接を通過するためのポイント

  • 「書類審査を通過している」という事実を自信につなげる
  • フリーターだった理由と就職したい理由を前向きに伝える
  • 面接対策が不安なら転職エージェントにサポートしてもらう

これらのポイントをきちんと押さえておくことで、安心して面接に臨むことができるので、1つずつ確認していきましょう。

「書類審査を通過している」という事実を自信につなげる

面接に至っているということは、採用担当者は就活者に少なからず興味があるということです。

書類選考に通っているということは、採用内定される可能性が高いため面接に呼ばれています。

面接までたどり着いたら、あとは努力次第で内定を獲得することができる位置まで来ています。

内定を出す見込みもない候補者を面接に呼ぶということはありません。

あと一歩で内定を獲得できる位置まで来ているということを忘れずに、自信を持って面接に臨んでください。

フリーターだった理由と就職したい理由を前向きに伝える

面接時には、「なぜフリーターをしていたのか、なぜ就職したいのか」を前向きに伝えることが大切です。

ネガティブな回答をしてしまうと、面接官に良い印象を持ってもらえないからです。

なりゆきでフリーターになってしまったとしても、就職活動をしようと思い立った時点で前向きと言えるので、安心してください。

また、前向きに伝えるためには、以下のようにストーリー性を持たせることを意識しましょう。

回答例

自分のやりたいことがわからず就職することに躊躇していましたが、あるタイミングで「今のままではいけない」という思いを持ち、友達や人材会社に相談するなどして励まされ前向きになり、就職したいと考えています。

面接対策が不安なら転職エージェントにサポートしてもらう

面接対策、これで大丈夫かな?」と感じている方は、面接対策のプロである転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

転職エージェントのキャリアアドバイザーが、面接のノウハウから就職を希望する業界や企業の情報を教えてくれますので、効率よく面接対策を進めることができます。

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まとめ|フリーターでも面接は通過できる

この記事のポイントは以下の通りです。

フリーター面接のポイントおさらい

  • 面接には社会人としてふさわしいスーツで。
  • 必ず聞かれる質問には十分すぎるほどの事前準備をしましょう。
  • 面接の流れをあらかじめ確認して、ミスの無いように努めましょう。
  • 面接に至っているということは、担当者はあなたに興味があるということ。ポジティブな気持ちで面接に臨みましょう。

フリーターから正社員へ転職するにあたって大切なことは、企業に対して自分の能力を根拠を持って売り込むこと、企業が採用にあたって懸念している不安な部分をポジティブに答えて安心させることです。

そして、身だしなみをしっかり整えること、自己分析をおこなうこと、さまざまな質問に対応できるように対策を立てることも大切になります。

フリーター期間中におこなっていた活動や、アルバイトの経験の中から企業にとって有益だと判断されるような回答をおこなうように心がけてください。

突っ込んだ厳しい質問が飛んでくることもありますが、落ち着いて自信を持って面接担当者の質問に答えられるようにしましょう

さまざまな不安と闘いながらの就職活動になりますが、成功をお祈りしております!


※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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