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社会人2年目の転職は難しい?求められるスキルや成功のノウハウを解説
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新卒で現在の企業に入社して社会人2年目を迎えたものの、転職したいという気持ちを持っている人は少なくないでしょう。
「社会人2年目で転職は難しいのかな……」
「まだ2年目だしとりあえずは3年は頑張ってみるべき?」
など、転職への不安や迷いを抱えてはいないでしょうか。
結論から言うと、社会人2年目でも転職はできます。
ただし、すべての人が採用に至るということでもなく、「正直採用は難しい」と判断されてしまうケースもあるのが事実です。
この記事では社会人2年目の転職で求められる能力をはじめ、転職を失敗してしまいやすい人の特徴、成功のコツについてご紹介していきます。
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この記事のポイント
- 社会人2年目までに約27%が離職している
- 2年目の転職はスキルよりもポテンシャルを重要視される
- 選考ではキャリアビジョンと志望動機に一貫性を持つ
目次
社会人2年目までに10人に3人弱が退職、第二新卒として転職している
社会人2年目で転職の2文字が思い浮かんだ時、「まだ入社してそれほど経っていないのに…」と不安になる人が多いのではないでしょうか?
しかし実際には、社会人2年目での転職は珍しいことでもないのが実情です。
「3年は働いたほうがいい」という言葉もよく聞かれますが、実際はどうなのでしょうか?具体的なデータをもとに紹介していきます。
社会人2年目の転職は難しいとは言えない
出典:厚生労働省 新規大卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者)
平成27年3月卒業者を対象としたデータによると、1年目での離職者は、高校卒で18.2%、短大卒で18.1%、大学卒で11.9%と、全体で約16%にものぼります。
さらに2年では、高校卒で11.6%、短大卒で12.2%、大学卒で10.4%と、およそ11%強が離職。社会人2年目までに約27%が離職するという計算です。
3年目ではさらに約10%が離職し、結果的には社会人になってからわずか3年で約37%(10人のうち4人弱)が離職していることになります。
つまり、社会人2年目で離職・転職することは決して珍しくはないといえます。
現在では多くの企業が深刻な人材不足に悩んでおり、早期離職した若年層の獲得に積極的です。
こうした背景から、おおむね社会人1~3年目にあたる第二新卒枠を設定しておき、積極的に採用活動をする企業もあります。
社会人2年目に転職した43%の人が「給与が増加した」と回答
データによると、2017年上半期において、20~24歳(社会人2年目に相応)の転職入職者の43%が「転職によって給与が増加した」と回答しています。
転職によって給与が増加した人の割合は、20代前半から30代前半にかけてほぼ同じ規模となっていますが、注目していただきたい部分は「転職したら給与が下がった」と回答した人の割合が1番少ないのが20〜24歳の第二新卒であるということです。
増加-減少の割合を見た場合、20~24歳、25~29歳、30~34歳と、年齢を重ねるごとにその差が無くなってきています。
つまり20~34歳で転職した人たちの中では、第二新卒のうちが最も給与を下げることなく転職をすることができる可能性が高い時期であるということです。
この背景には、転職市場において第二新卒枠の需要があるからということも関連していると言えるでしょう。
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社会人2年目が転職を成功させるために必要なスキルとポテンシャルとは?
転職市場の状況や転職による給与アップのデータからもわかるように、社会人2年目での転職は決して難しいわけではありません。
しかし転職は、企業から選ばれる場でもあるため、スキルが求められることは事実です。
結論から言うと、社会人2年目、つまり第二新卒枠の採用では、極めて専門的なスキルが求められることはありません。
社会人2年目の転職者が、企業から求められるのは2年目相応のスキルなのです。
果たして、社会人2年目相応のスキルとは、どのようなものなのでしょうか?以下で社会人・新卒2年目として求められるスキル・ポテンシャルについて解説していきます。
新卒2年目相応の一般的なスキルってどんなもの?
新卒2年目相応の一般的なスキル・強み
- 繁忙期や決算月などひと通りの流れの実務経験
- 社会人3年目よりも若いこと
社会人2年目には繁忙期や決算月など、ひと通りの流れの実務経験がある
社会人・新卒2年目というと、企業において最低1年間は在籍していることになります。
職種によってそれぞれですが、季節・時期などに応じて繁忙期・閑散期などがあるものです。
企業によりそれぞれ微妙に異なるものの、おおむねの企業は4半期・半期・通期(1年)という計算で企業の業績・売上を分析しています。
たとえば1年目の途中で離職していれば、繁忙期や決算月を経験していないかもしれません。
そのひと通りの流れを経験しているという事実は、社会人1年目にはない実務経験といえます。
また、社会人3年目ともなると、1年というひとつの流れを2度経験していることでスキル・経験ともに社会人2年目以上の力を求められます。
社会人2年目は3年目よりも若い
実務経験では社会人3年目と比較して少ないものの、社会人2年目の方が若さでは優位になるため、1年目・3年目とは異なる立ち位置で転職活動を進めることになります。
前出の「1年を通して得た経験」プラス「社会人3年目よりも若い」ことが、社会人2年目の人の大きなスキル・強みなので、それらの点を大いにアピールして転職活動に挑みましょう。
社会人2年目には、社会人1年目・3年目にはない魅力があり、多くの企業からその力を求められているのです。
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企業に求められる第二新卒のポテンシャルってどんなもの?
転職活動、特に若年層の転職において「ポテンシャル」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか?
そもそもポテンシャルとは、可能性・潜在力・将来性といった意味を指します。ビジネスシーンでは、仕事で活躍が期待できる・成長できる力がある人に対し「ポテンシャルがある・高い」といわれます。
企業では社会人2年目を含む第二新卒に対し、ポテンシャル能力を見極めて採用するケースが多いです。
というのも、第二新卒の実務経験がそれほど長期間ではないため、若さプラスでポテンシャルを見極めることになります。
企業が求める第二新卒のポテンシャルとは、以下のようなものです。
企業が求める第二新卒のポテンシャル
- コミュニケーション能力
- 問題意識が高い
- 分析・修正能力が高い(改善策を導ける能力)
- 素直である
- 成長意欲がある
- 自責で考えることができる
ポテンシャルとは、ひとつの能力に限ったことではありません。
まわりの人と意思疎通が取れることはもちろん、失敗などに対しても他責ばかりに陥らず、自分の行動を振り返り、改善・修正できる能力があることなども企業が求めるポテンシャルに含まれます。
以上のポテンシャルを意識し、積極的にアピールしていきましょう。
ここまでは、社会人2年目の人が企業から期待されている部分についてご紹介してきました。
次の章では、その反対に「正直難しい…」と採用を見送られてしまう社会人2年目の人の特徴について、お伝えしていきます。
「正直難しい…」と採用を見送られる社会人2年目の特徴3つ
第二新卒である社会人2年目は、一定の社会人経験・若さ・ポテンシャルといった強みがあり、多くの企業から期待され需要があります。
一方ですべての人が採用に至るということでもなく、「正直採用は難しい」と判断されてしまうケースもあるのが事実です。
そういった人たちにはどういう特徴があるのでしょうか?ここで具体的にご紹介していきます。
採用から見送られる社会人2年目の特徴
- スキル的に難しい場合
- 転職の理由が難しい場合
- 志望動機が難しい場合
1.スキル的に難しい場合
まずは、第二新卒枠で採用を見送られるケースとして「スキル的に難しい」と判断される場合についてです。
社会人2年目というと、一定のビジネスマナー・社会人経験を持っていると認識されています。
ここでいうスキルは、資格や経験などに関することではなく、あくまでビジネススキルと考えておきましょう。
というのも多くの企業では、そもそも社会人2年目が持つ実務的なスキルではなく一般的な最低限のビジネスマナー・スキルを持っているかどうかを重視しています。
たとえば採用選考で使用する書類の作成や採用にまつわる各種連絡など、スムーズに作成・対処できているかや、面接では印象のよい身だしなみ・受け答えができているかなどです。
基本的なこととはいえ、社会人2年目であれば、ある程度社内外でのコミュニケーションも柔軟に対応ができるのは当然と見なされます。
そこで社会人2年目相応の対応ができていないと、採用に至らない可能性が高いです。
- 履歴書・職務経歴書の書き方、コミュニケーション能力などで基本的なビジネススキルが見られている
2.転職の理由が難しい場合
転職理由は、転職の採用面接で必ず聞かれる質問のひとつ。
これは、「今後採用された場合に意欲を持って働けるか」、はたまた「早期離職に至らないか」を見極められているといえます。
転職理由でよくあるのが、前職に対するネガティブな発言ですが、これはどの応募企業でも嫌がられると思っておきましょう。
だからといって転職理由が漠然としたものであると、「何をしたいのか」「なぜ転職したいのか」が採用担当者に伝わりません。
転職理由はあくまでポジティブで、就業意欲や積極性が伝わるようにまとめることです。
「希望している仕事ができない」「人間関係がうまくいっていない」「給料が安い」などと答えれば、転職先でも同じ不満を持つのではないか、と捉えられてしまいます。
特に仕事内容については、1年目から希望の仕事につけることは限りなく少ないです。
採用面接で「希望している仕事ができなかった」と前職での不満を爆発させれば、柔軟性がなくすぐに嫌になってしまう性格と判断される可能性もあるので要注意です。
- 転職理由はポジティブに言い換えるか、自責+「今度に生かす」方向で伝え、前向きさをアピールする
3.志望動機が難しい場合
転職理由と同様で「志望動機」も、転職における面接で必ず質問される項目です。
志望動機では、採用担当者は応募者のやる気・就業意欲・応募企業に対する熱意などを見ています。
どの企業でも同じ志望動機を使いまわしていると熱意・やる気がうまく伝わらず、「企業に自分のことを採用してもらう必要性を感じてもらえない…」というケースが起こりがちです。
また結果的に、企業研究していないことがバレてしまい採用を見送られる可能性もあります。
できるだけ企業のHPをチェックして、その応募先の企業に特化した志望動機を用意しておきましょう。
志望動機では、「給料などの待遇面」「勤務条件」に焦点を当てていると、仕事に対するやる気が伝わりません。
また、今後のキャリアビジョンと一貫していない志望動機の場合も、採用担当者からは「話に一貫性がない」と判断され、採用を見送られてしまう可能性もあります。
以上のことから、志望動機を考える際には、「将来のキャリビジョン」「自分ができること・したいこと」「応募先の理念や社風、展開しているビジネス」3つをまず洗い出しましょう。
3つの共通点を見つけ、それを元に志望動機を作っていくことをおすすめします。
- 将来のキャリアビジョン・自分がしたいこと・理念や社風、3つの共通点を志望動機としてアピールする
社会人2年目の転職を成功に導く3つのコツ
社会人2年目で不安が多いけれど、希望した企業への転職を成功させたいですよね?
どうしたら社会人2年目で転職を成功させられるのでしょうか?ここで成功へのコツを3つにまとめてご紹介します。
社会人2年目の転職を成功に導く3つのコツ
- 新卒1年目や3年目にはない強みをアピールする
- 将来のビジョンを明確にし、志望動機と一貫性を持たせる
- 転職エージェントを活用する
1.新卒1年目や3年目にはない強みをアピールする
社会人2年目というと第二新卒枠での転職活動が中心となり、社会人1年目・3年目もライバルになります。
社会人1年目にはない、繁忙期や決算期など1年を通して得た経験・社会人3年目よりも若いといった社会人2年目の強み、これまでの経験を振り返り、自分のアピールポイントを探してみましょう。
新卒での就職活動と同様で、今一度自己分析をしっかりと行ない、現状の強みを自己アピール材料とすることが大切です。
2.将来のビジョンを明確にし、志望動機と一貫性を持たせる
社会人2年目での離職というと、衝動的に辞めた、あるいは辞めたくなっている人も少なくありません。
企業側でも、こうした人材を採用すると早期離職につながってしまうため、採用選考の過程で多方向から見極めています。
とにかく仕事を辞めたいという人は、先々のことを具体的に考えてないケースが多いです。
転職して「こんなはずじゃなかった…」とならないためにも、将来の自分はどうなりたいのか?、ビジョンを書き出すなどして明確にし志望動機とリンクさせるようにしましょう。
話に一貫性がないと、ビジネスシーンでも信用のおけない人物と捉えられてしまいます。
将来のなりたい自分が、企業への志望動機とマッチすることで、ミスマッチの少ない転職が実現します。
3.転職エージェントを活用する
社会人2年目での転職は、さまざまなメリットがある一方でデメリットもあります。
たとえば新卒から2年という早期離職者ということ、社会人3年目と比較すると実績が中途半端であることなどです。
こうした点からも、転職のプロである転職エージェントのサポートを受けながら転職活動をすることによって、転職の成功を実現させる可能性がぐんとアップします。
たとえば第二新卒に特化した案件を、非公開案件含めて提供してくれたり、社会人2年目ならではの強み・弱みを見極めて履歴書や職務経歴書、面接に活かすようサポートしてくれたりします。
現職で忙しい状況でも、応募企業との交渉やスケジュール調整、書類・面接対策なども行なってくれます。
初めての転職で、ひとりではなかなか転職活動が進められないケースもよく聞かれますが、転職エージェントを活用すれば、スムーズに転職活動が進められるでしょう。
また、転職にまつわる不安を何でも相談できるプロがいる、という心理的安心も得ることができますよ。
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社会人2年目でも転職できる!充実した社会人3年目を迎えるために
現在転職を考えている社会人2年目の人の中には、さまざまな不安を持っている人も多いかもしれません。
しかし実際には、社会人2年目を含む第二新卒に対する企業からのニーズは多く、転職を成功させている社会人2年目は数多くいます。
一方で、社会人2年目の強みを活かしたとしても、スキル面や退職理由、志望動機などから判断して採用を見送られるケースもあるため、万全の対策が必要です。
エージェントのサポートを受けながら転職活動をすることで、社会人2年目として、自分の強みを活かし、転職を成功させることができる可能性は広がっていくでしょう。
現在の状況を打破し、充実した社会人3年目を迎えられるよう、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。