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40代看護師の転職は難しい?成功する転職活動のポイントや体験談を紹介
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40代の看護師が転職を考える際、「年齢が原因で不利になるのでは?」と不安を感じるかもしれません。しかし、看護師の転職市場では40代の看護師の需要も高く、十分に転職のチャンスがあります。
確かに、長時間労働や夜勤も多い急性期病院では体力のある若い世代が歓迎されることがありますが、公務員看護師や介護施設などは、若手よりも経験豊富な看護師が重宝されます。
40代の看護師もその経験やスキルを活かせる職場を見つけることで、十分に採用されるチャンスがあるのです。
40代の看護師に最適な求人を探すために、看護師転職サイトを利用しましょう。年齢と経験に合わせた求人を紹介し、面接対策から内定後のフォローまで全力でサポートしてくれます。
おすすめの転職サイト | おすすめする理由 | 求人数(※2) |
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1位:看護roo! | 初めての転職や20代の看護師向き | 201,802件 |
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2位:レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | ママ看護師・ブランクのある看護師向き | 158,398件 |
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3位:ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク) | 求人の少ないエリアに転職希望の看護師向き | 25,169件 |
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4位:マイナビ看護師 | 年収を上げたいバリキャリ看護師向き | 81,308件 |
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5位:看護師ワーカー | 病院以外への転職を希望する看護師向き | 64,885件 |
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この記事では、40代の看護師で転職活動が難航するケースや、転職に成功した40代看護師の体験談、成功するためのコツなどを紹介しています。
看護師転職サイトおすすめランキングは以下の記事で詳しくご紹介しています。
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目次
看護師が40代で転職するのは難しいのか?
結論
- 40代だからといって需要が低いわけではない。
- 40代ならではのメリットを生かすことで十分に転職可能である。
- 20代、30代に比べたら条件が絞られるため、難しいといえる面もある。
実は、40代の看護師の就職率は高く、看護師の転職市場において40代は需要が高いともいえます。
次の表は、看護師の応募者数に対する就職者数の割合を年代別に算出したものです。転職しやすいといわれる20代(48.2%)、30代(48.6%)よりも40代のほうが就職率が高い結果となりました。
年代 | 就職率(※) |
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20代 | 48.2% |
30代 | 48.6% |
40代 | 51.4% |
50代 | 42.8% |
60代以上 | 72.2% |
参考:「2020(令和2)年度 ナースセンター登録データに基づく 看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書」
ナースセンターの報告書は、ナースセンターの登録者データをもとにしています。
復職支援に力を入れているナースセンターは登録者の年齢層が高い傾向にあり、そのことが報告書の結果に多少の影響を及ぼしている可能性はあります。
とはいえ、40代が採用市場で不利になるわけではないことがわかりますね。
一方、職場や条件によっては、40代になると転職の難易度が上がることがあるのも事実で、40代になり転職が難しくなったと感じる看護師も一定数います。
実際、「以前より紹介してもらえる求人が減った」「病院への転職を希望しているのに、看護師転職サイトの担当者から紹介される求人が、介護施設や訪問看護ばかりになった」といった経験をしている方もいるようです。
次の章で詳しく見ていきましょう。
40代での転職活動が難航する8つのケース
40代での転職活動が難航する8つのケース
未経験の職場や診療科目への転職
40代の看護師の場合、その職場が未経験の施設形態や診療科目だと転職の難易度が上がります。
看護師歴の浅い若手看護師とは違い、40代看護師は即戦力を期待されています。
同じ未経験であるならば、経験給の高い40代よりも20代を採用した方が人件費を抑えられるのです。
このように、採用側にとって未経験の40代看護師を採用するメリットは少ないため、未経験の職場や診療科目では採用されにくいといえるでしょう。
また、40代になると自分より年下のスタッフも多くなることから、未経験で一から指導をされる立場になると、お互いやりにくさを感じるかもしれません。
急性期の病院(大規模病院含む)への転職
急性期病院や大規模病院、総合病院は体力が必要かつ夜勤に多く入って欲しい職場のため、若手が好まれる傾向があります。
現役キャリアアドバイザーや採用担当者に取材したところ「40代看護師の急性期病院や総合病院への転職は難しい」との見解でした。
転職hubのアンケートでも、現場で働く看護師さんから「新卒の若い子を雇いたいと考えている」「40代以上では体力がもたない」「看護師の平均年齢が若く、気を遣われる」といった声があがっていました。
たとえ夜勤が可能だとしても、40代看護師が急性期病院を希望する場合は厳しい転職活動になりそうです。
美容クリニックや健診クリニックへの転職
美容クリニックや健診クリニックも、若手の看護師さんを好んで採用する傾向にあります。
美容クリニックは、管理職経験のある看護師を望むことがない限り、転職サイトも40代看護師を紹介しづらいようです。
そもそも美容クリニックは方針やカラーがさまざまで、外部から採用してもうまくいかないと考えられていることから、外部から40代の管理職候補を採用することは稀です。
また、健診クリニックは人気求人でありながら経験やスキルがあまり重視されないことから、あえて経験値の高い40代を採用することは少ないようです。
現役キャリアアドバイザーが口々にいうのは、美容クリニックや健診クリニックに転職できるのは30代まで。40代以上の看護師には狭き門といえそうです。
夜勤残業なしで高給与を希望している
40代看護師によくある高望みのパターンは「休みが取りやすく、夜勤や残業はしたくないが給料は維持したい」というものです。
現役キャリアアドバイザーによれば、夜勤や残業ができる人のほうが給料が高くなるのは40代でも同じ。かつ紹介できる求人数も夜勤が可能な人のほうが多いです。
そのため、日勤のみで給料の維持を希望すると、看護師が定着しないような人手不足のブラックな医療機関を紹介される可能性が高まります。
夜勤・残業の有無と給料は切り離せない関係のため、どちらかを優先するのであれば、もう一方は妥協する必要があるでしょう。
指導的役割を引き受けたくない
希望条件のハードルが高いといわれるもう一つのパターンは「指導的役割は引き受けたくない」というものです。
40代看護師は看護師資格取得から20年が経過している人も多く、現役看護師の中ではベテランに属します。
採用担当者としても、40代の看護師には20〜30代の看護師の指導的立場を担ってほしいと期待して採用します。転職してすぐに役職はつかなくても、次期幹部候補を想定して採用しているケースも少なくありません。
役職に就くのは避けたいとしても、若手を育てようとする責任感や意思を持つ姿勢を見せることで、転職がスムーズに進むこともあります。
ブランクが長い
ブランク期間が長い看護師は、ブランクなしの看護師よりは不利になりやすいといえます。
転職hubのアンケートでは「ブランクは3年までが限度」とはっきりいわれた看護師さんもいました。
現役キャリアアドバイザーによれば、20年以上のブランクはほぼ未経験とみなされ、看護師として転職するのは難しいようです。
10〜15年程度であれば、通勤時間がかかる遠方の求人なら3件程度は紹介することが可能だといいます。もし子育て経験があるなら、保育園の看護師求人も選択肢の一つとなるようです。
ちなみにブランクのある看護師が選考に進む際に気を付けることは、年下看護師からの指導もいとわない謙虚な姿勢を見せること。
ブランクがある事実を横に置き、条件や待遇などの自己主張やプライドを全面に見せてしまうと、採用を敬遠される可能性が高いでしょう。
転職回数が多い
転職回数が多く、一つの領域での経験値やスキルが十分に蓄積されていない看護師は、採用を躊躇(ちゅうちょ)される可能性があります。
前述した通り、40代看護師はリーダーや即戦力としての働きを期待されています。しかし、一つの勤務先での勤続年数が1〜3年未満で転職を繰り返している方は、スキル不足を心配されます。
転職hubのアンケートでは、転職回数が多い40代の看護師さんが「どうしてそんなに辞めているの?経験が浅い人は使えないのよ」と面接でいわれたという声も。
特に診療科や施設形態に一貫性がない場合は、採用担当者の不安も大きくなるようです。
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前職へのこだわりが強い
前職へのこだわりが強く「前の職場ではこうだった」「今の職場は前の職場と比べて医療レベルが低い」といった発言をする転職者は、悪気がなくても年代問わず敬遠されます。
現役キャリアアドバイザーによれば、特に40代看護師は「看護観が合わない」「今まで習ってきたやり方と違う」という理由で転職する人が多いといいます。
これまでの経験がかえって邪魔をするのか、若手よりも適応力が低い印象を持っているそうです。
それでも仕事ができれば問題ありませんが「そういう人に限って仕事にヌケ・モレがある」と話す看護師の口コミも寄せられています。
40代看護師が前職にこだわった発言をすると、融通の利かない人だと思われる傾向があるため要注意です。
40代看護師の転職は何を意識した?アンケートから見る成功するコツ
実際に40代で転職をした看護師さんのアンケートをもとに、すぐにでも実践できるコツをご紹介しましょう。
- コツ1:これまでの経験が活かせる職場を選ぶ
- コツ2:年代や家族構成、背景の近い看護師が多い職場を選ぶ
- コツ3:年収や施設形態、雇用形態のこだわりは捨てる
- コツ4:指導的役割や看護以外の業務も積極的に担う意欲を見せる
- コツ5:看護師転職サイトやハローワークなどの転職サポートを受ける
コツ1:これまでの経験が活かせる職場を選ぶ
40代の看護師に採用側が期待するのは、これまでのキャリアや経験を活かした即戦力となる専門性です。
40代だからこその積み重ねてきた知識やスキルを活かせる職場としては、おもに次の4つが挙げられるでしょう。
- 慢性期病院(特に精神科病院)
- クリニック
- 訪問看護ステーション
- 介護施設・デイサービス(介護医療院を含む)
これらの職場を選ぶことで、面接で志望動機をアピールしやすく、入職してからも採用側が期待できる働きができるでしょう。
【40代転職経験者の口コミ】
49歳 女性
病棟なら慢性期、老人ホームなどの施設がおすすめ
40代の転職は難しくないと考えます。ただし、急性期の大学病院などは新卒の若い看護師を雇いたいと考えていると思いますし、40代では体力がもたないと思うので避けたほうがいいと思います。40代からは、病棟なら慢性期、老人ホームなどの施設などが自分の実力、経験が幅広く役立つかなと思います。
44歳 女性
未経験分野への転職は40代だと難しい
経験のない分野への転職は40代では厳しいと思います(教える方も教えられる方もきつい)。しかし、今までの経験を活かした転職は、40代でも可能だと思います。
42歳 女性
訪問看護や介護施設への転職がおすすめ
ブランクのある人や急性期病院への転職は難しいかと思いますが、豊富な経験を必要とする訪問看護や介護施設での需要は多いと思います。
慢性期病院(特に精神科病院)への転職
40代看護師に向いている理由
- 残業が少なく業務の負担が少ないため。
40代の看護師は体力的にも急性期病院への転職が難しいため、慢性期病院への転職がおすすめです。
特に精神科病院は、残業が少なく、業務の負担が少ないという口コミが寄せられています。
ただし、病院以外の施設形態から病院への転職は40代看護師ではハードルが高いため、直近の勤務実績が病院であればより採用されやすいでしょう。
特に直近が急性期病院、大学病院、総合病院であればベストです。
なぜなら慢性期病院より業務内容がハードであるため、十分な経験とスキルが備わっていると評価してもらえるからです。
クリニック(クリニックの勤務経験がある場合)
40代看護師に向いている理由
- 給料が下がる可能性が低いため。(直近でクリニックの勤務期間がある場合)
直近でクリニックに勤務していて、引き続き給料の安定を希望する40代看護師は、転職先もクリニックの中から探すのがおすすめです。
複数の病院で採用経験がある人事担当者に取材したところ、クリニックから病院への転職では、クリニックの勤務期間は経験と見なされないケースが多いといいます。クリニックから病院への転職では給料が下がる可能性が高いのです。
しかし、クリニックからクリニックへの転職であれば、経験手当をつけてもらえる可能性が高いといいます。
訪問看護ステーションへの転職
40代看護師に向いている理由
- 看護師としての幅広い経験が必要とされるため。
- 比較的シフトを調整しやすいため。
患者さんの自宅に訪問して医療ケアを行う訪問看護師は、幅広い経験のある40代看護師に向いている職場です。
なぜなら患者さんの急変やさまざまな症例に一人で対応する必要があるため、看護師としての長年の経験が必要とされるからです。
また訪問看護では、各家庭の状況や家族の意向に合わせた柔軟な看護が求められるため、人としての経験も豊富な40代看護師の知恵が重宝されます。
ちなみに、訪問看護師は比較的自分の予定に合わせてシフトを入れられることから、子育て中の40代看護師でも働きやすい環境です。
ただし、給料は利用者数によって変動することもあるため、思うようにシフトに入れず給料が下がってしまったという看護師さんの声もあります。
また、夜勤はありませんがオンコール当番はあり、患者さんの急変で夜間に出動しなければいけないことも。
訪問看護のメリット・デメリットをよく理解したうえで転職を検討しましょう。
介護施設・デイサービス(介護医療院含む)への転職
40代看護師に向いている理由
- 看護師としての幅広い経験が必要とされるため。
- 介護士不足、看護師不足が深刻な職場であるため。
特別養護老人ホームや介護医療院などの介護施設やデイサービスも、豊富な経験をもつ40代看護師だからこそ歓迎される職場です。
病院やクリニックと違って医療従事者が少ないため、患者さんの急変時などは看護師一人で対応するなど責任が重くなる傾向があります。
そこで、看護師としての長年の経験と幅広い知識が必要とされるのです。
介護施設では、介護士の離職が問題視されており、看護師不足も深刻な状況のため、看護師の採用条件は比較的厳しくないようです。
施設によって看護師の夜勤あり・なしがあるので、転職先として選ぶ際は要チェックです。
子育てがひと段落して夜勤対応が可能な方は、採用でより有利になるでしょう。
コツ2:年代や家族構成、背景の近い看護師が多い職場を選ぶ
【40代転職経験者の口コミ】
40歳 女性
出産・育児のブランク明けでも理解ある職場に就職
転職は思っていたよりも難しくありませんでした。看護師が不足している病院が多いため、出産・育児でブランクがあったとしても歓迎してくれる印象を受けました。転職した職場は子育てに理解があり、子どもが体調不良で急に仕事を休まなければならない場合でも、許してもらいやすいです。また、定時出勤・定時帰宅のため、自分の予定が立てやすいですし、帰宅後に家事や子どもとの時間もそれなりに取れて満足しています。
42歳 女性
子育てに理解のある職場に転職できた
転職して良かったと思います。子育てに理解のある職場のため、子どもが体調不良で急に仕事を休まなければならない場合などでも、許してもらいやすいです。また、定時出勤・定時帰宅のため、自分の予定が立てやすいですし、帰宅後家事や子どもとの時間もそれなりに取れて満足しています。
自分と同じ年代や家族構成、背景が近い看護師の多い職場を選ぶことは、40代の看護師にとって働きやすさに直結します。
例えば、大学病院や総合病院は新卒や新人看護師が多く看護師の平均年齢が低い職場です。
そのため転職hubのアンケートでは「若い看護師に気をつかわれていることがわかり働きにくい」という40代看護師さんの口コミが寄せられました。
また、お子さんをもつ人は、子育て経験者が少ない職場では肩身が狭い思いをすることもあるかもしれません。
独身やまだ子どものいない看護師の多い職場で理解を得られず、同僚に気をつかうあまり仕事が家族の時間を侵食してしまい、家庭の雰囲気が険悪になったという話も聞かれます。
チームワークが重要な医療現場ですから、互いの立場が理解しやすい環境に身を置くと安心ですね。
コツ3:年収や施設形態、雇用形態のこだわりは捨てる
42歳 女性
子育てに理解のある職場に転職できた
転職して良かったと思います。子育てに理解のある職場のため、子どもが体調不良で急に仕事を休まなければならない場合などでも、許してもらいやすいです。また、定時出勤・定時帰宅のため、自分の予定が立てやすいですし、帰宅後家事や子どもとの時間もそれなりに取れて満足しています。
40歳 女性
就業時間や業務内容を優先
最終的な病院での仕事の時の年収は600万円ほどありました。現在は、年収は200万円ほどだと思います。しかし、自由に働けるし、無駄な人間関係はきれてスッキリしています。人間関係で労力を使うことはありません。健康相談や講話の業務は自分にとって良い経験になっているのでとてもプラスです。
40代で転職活動がうまくいった看護師さんは、自分が一番大事にしたい希望条件を見極め、それ以外はある程度妥協しています。特に多いのは、子育てとの両立のため、給料や雇用形態を妥協するパターンです。
看護という業務特性上、看護師の評価は仕事の成果だけで測れるものではありません。
残業をしなくても成果を出せれば給料が維持できる企業と違い、勤務時間の長さや夜勤の有無も給料に大きく反映されます。
日勤のみを希望すれば給料が下がるのは必然ですが、収入を妥協することで家族時間を優先できます。
またプライベートを重視したいのであれば、雇用形態へのこだわりも捨てたほうがいい場合もあります。
常勤ではなく非常勤、パートや派遣、単発などを選択肢に入れることで、理想的な働き方が実現することも。
すべての条件を満たせる職場はなかなかありません。40代の看護師として大事にしたい希望条件を絞り、妥協することも検討しましょう。
コツ4:指導的役割や看護以外の業務も積極的に担う意欲を見せる
40代看護師には指導的な役割が求められています。
そのためリーダーもいとわない人のほうが採用されやすいです。医療機関側が40代を採用する理由として、若手の育成やサポートを期待し、ゆくゆくは幹部候補も視野に入れているからです。
ただし、自分からリーダーを担いたいと面接でアピールするのは避けたほうがよさそうです。
指導的な役割を担えるかどうか聞かれた場合に「はい」と答える程度にとどめておきましょう。
なぜなら、「指導的役割もできます」の発言は気が強くおごった印象を与え、在勤看護師とぶつかるのではないかとの懸念が生じるからです。
リーダーとして適切な人材かどうかは、実際の勤務状況を見て採用側が判断します。
また、40代看護師が受け入れられやすい保育園や訪問看護では、看護以外の業務も任されることがあります。
例えば保育園では、子どもたちの保育をサポートすることもあるでしょう。また訪問看護師は、入浴介助やからだの清拭などの割合が増えます。
それを看護師本来の仕事ではないからと断ってしまうと他のスタッフや患者さんとの信頼関係が築けません。柔軟に対応する看護師が求められます。
コツ5:看護師転職サイトやハローワークなどの転職サポートを受ける
【40代転職経験者の口コミ】
47歳 女性
転職サイト(マイナビ看護師)を利用
友達が利用して良かったと評判を聞き、利用しました。自分の希望する条件を伝えることで、色々な紹介先を紹介してくれ、探しやすかった。親切丁寧に対応してくれて、安心感があった。
40歳 女性
転職サイト(ジョブナース)を利用
対応が密で、ラインを通してスムーズにこちらの質問への解答が得られた。仕事をしながら転職したので空いてる時間にラインでやり取りできるのもよかった。
40歳 女性
転職サイト(ジョブメドレー)を利用
ブランクが長く働くことに不安があるため、スカウトされる形で仕事を探せて、はじめはメッセージでのやり取りができるところが私には合っていた。
看護師転職サイトの転職サポートを利用すれば、ミスマッチの少ない転職が実現します。
看護師一人が調べられることには限界がありますが、特に看護師転職サイトのキャリアアドバイザーは応募先と直接やり取りをしているため、豊富な内部情報を持っています。
聞きにくいことも間に入って確認してもらえるため、後から知って後悔することも少ないでしょう。
自分では思いつかないようなキャリアも第三者の視点で提案してもらえるため、幅広い選択肢の中から自分に合ったキャリア選択が可能です。
履歴書添削、模擬面接、面接同行などのサポートもあり、万全な状態で書類選考や面接に挑むことができそうです。
看護師専門ではありませんが転職のプロとして、ハローワークでも担当者が応募書類の添削や面接対策なども行っています。
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転職する40代の看護師の印象は?キャリアアドバイザーと採用担当者に聞いた!
40代の看護師さんは、今まで習ったやり方とは違う、看護観が合わないという理由で転職される方が多いです。
しかし、転職回数が多い40代の方は、看護観や人間関係を転職理由にすると不安視されます。
自己主張の強い融通の利かない方と思われてしまう可能性が高く、敬遠されがちです。
40代の看護師は、大きく2つのパターンに分かれます。キャリアアップのために転職をする方か、これまで急性期で責任者として働いてきた方がペースダウンするための転職です。
採用側としては、看護師資格取得後1~2年の経験しかなければ40代でも新人ですが、たいていの場合、現役看護師の中では大ベテランという認識で40代の看護師をとらえます。
年齢的には何かあれば頼りになる存在として見ていますから、病院での勤務経験が長く、責任ある役割を担える方が採用しやすいといえます。
40代の看護師におすすめの転職方法と選び方
看護師の転職方法には、看護師転職サイトや求人サイト、直接応募、ハローワーク、ナースセンター、知人の紹介などいろいろあります。
40代看護師が転職する際は、以下の3つの観点から選ぶことをおすすめします。
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看護師専門担当者が転職サポートをしているところを選ぶ
40代の看護師転職市場では、採用側も求職者側も求める条件が厳しくなります。
年齢的なデメリットやリスクをカバーしてくれる転職サポートをしてくれる看護師専門の担当者がいる転職方法を選びましょう。
より良いマッチングを実現するためには、双方のニーズや課題を明らかにするヒアリング力や提案力が必要です。
それができるのは、医療業界と転職市場のどちらにも詳しい看護師専門担当者がいる看護師転職サイトでしょう。
転職サポートをしてくれる担当者がいる転職方法には、ハローワークやナースセンターもあります。
しかし、ハローワークの担当者はさまざまな職種のサポートを行っていますが、医療業界のプロとはいえません。
またナースセンターの担当者は元看護師が多く医療業界を熟知していますが、転職のプロではありません。
そのため医療業界にも転職市場にも精通している看護師転職サイトの利用がおすすめです。
40代向け求人を多数保有しているところを選ぶ
40代向けの求人数が多い転職方法を選べば、より豊富な選択肢の中から比較検討が可能です。
特に40代向け求人がみつかりやすいのは、看護師転職サイトです。例えば、ジョブメドレーでは「40代活躍」「50代活躍」「60代活躍」といった項目で絞り込み検索ができます。
求人数の母数自体が多い看護師転職サイトは、ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)やレバウェル看護(旧 看護のお仕事)です。
看護協会が運営するeナースセンターは、ブランクのある看護師の復職支援に力を入れています。
ただし「復職・ブランクOK」「60歳以上歓迎」といった項目で検索可能ですが、40代向けの検索項目はありません。
ハローワークは「看護師」「准看護師」「助産師・保健師」といった職種での絞り込みはできますが、年代での絞り込みはできません。
そのため40代看護師にとって使い勝手が良く、求人数も多い転職方法は看護師転職サイトといえるでしょう。
転職方法は複数登録して比較・利用する
それぞれの転職方法にはメリットとデメリットがあります。自分に合う転職方法をみつけるためには、同時並行で利用登録して比較することがポイントです。
例えば、悩みや不安に寄り添って第三者にサポートしてもらいたい方には、看護師転職サイト、ハローワーク、ナースセンターが向いています。
一方で、目星の医療機関があって自分のペースで転職活動を進めたい人には直接応募や求人サイトが適しているでしょう。
また、都市圏での転職活動なのか地方なのかによっても、おすすめの転職方法は違います。人口が少ない地方でも拠点があり、求人紹介や転職サポートが充実しているのはハローワークです。
自分に適した転職方法を見極めるためには、まずは複数の転職方法の利用登録を行い、実際に使ってみるとよいでしょう。
40代の看護師におすすめの看護師転職サイト3選
40代看護師におすすめの看護師転職は以下の3社です。
いずれもていねいで熱心なサポートが高く評価される看護師転職サイトで、厳しい条件の40代看護師でも内定まで寄り添って転職を支援します。
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
求人数(※) | 158,398件 (その他、非公開求人あり) |
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対応地域 | 全国 |
問い合わせ時間 | 平日:9:00~21:00 |
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
※ 求人数は2024年11月時点
おすすめポイント
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、幅広い分野の求人があり求人の選択肢が多い転職サイトです。キャリアアドバイザーのヒアリング力が高くていねいな対応に定評があります。入職後の生活やキャリアプランも考慮した求人提案力が高く評価されています。
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は利用者の満足度が高く、幅広い施設形態の求人を保有している点が魅力的な看護師転職サイトです。
他と比較しても、保有している求人の施設形態に偏りが少ない転職サイトといえます。
その中でも40代看護師が歓迎されやすい介護施設の公開求人数は、全体の30.97%と最多です。
訪問看護の求人数も全体の16.08%と充実しています。全体の求人数も主要サイトの中では最大級です(転職hub調べ 2021年11月14日時点)。
また、キャリアアドバイザーが求職者の悩みに寄り添ったていねいな対応をしてくれることも評判です。
入職後のアフターフォローも細やかであるため、転職後の悩みや不安も気軽に相談できます。
そのため「これが最後の転職」と考えている40代看護師の方も、心強いサポートが得られるでしょう。
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)
求人数(※) | 25,169件 (その他、非公開求人あり) |
---|---|
対応地域 | 全国 |
問い合わせ時間 | 平日:10:00~19:00 |
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
※ 求人数は2024年11月時点
おすすめポイント
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)は、高給与求人や条件が良い非公開求人を保有しており、都市部だけでなく地方の求人にも強い転職サイトです。地域専任のキャリアアドバイザーが在籍し地域の特色まで熟知。2005年にサービスを開始し年間10万人以上の看護師が利用する紹介実績から、医療機関や施設の採用背景や職場の内情を詳しく把握しています。
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)は、主要サイトの中でも最多の公開求人数を保有しています。
一般的に40代看護師は紹介してもらえる求人数が少なくなり質も変わるため、求人数の母数が大きいのはメリットです。
かつ40代看護師が歓迎される訪問看護師の求人数も他サイトに比べて充実しています。
高収入の非公開求人が多いことも評判のため、キャリアアップを目指す40代看護師にもおすすめです。
また、ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)のキャリアアドバイザーはスピーディーで積極的な紹介スタイルが特徴的。
そのため40代看護師でもある程度の求人数を紹介してもらえる可能性が高いといえます。
ブランクがある看護師の特集ページも組まれているため、復職希望の人も手厚いサポートが受けられそうです。
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)
求人数(※) | 64,885件 (その他、非公開求人あり) |
---|---|
対応地域 | 全国 |
問い合わせ時間 | 平日:9:00~21:30 土曜:9:00〜19:00 |
運営会社 | 株式会社トライトキャリア |
※ 求人数は2024年11月時点
おすすめポイント
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)は、キャリアアドバイザーのヒアリング力や求人提案力が高く、スピーディーに転職活動が進められる転職サイトです。事業所数も全国39ヵ所と多く、地方での転職でも対面でのヒアリングや面接同行など、十分な転職サポートが受けられる点も魅力。
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)は、キャリアアドバイザーが熱心で積極的に連絡や求人紹介がしてもらえる看護師転職サイトです。
元看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)のキャリアアドバイザー曰く「どんな看護師さんでも、必ず求人を探し出し、転職成立まであきらめずにサポートしていた」とのこと。
それだけ熱心なサポートが信条で、自分が想像していなかった求人が提案されることも。
40代看護師は希望しても受かりにくい施設形態があるため、看護師転職のプロによる幅広い提案があるのはメリットといえます。
また、全国に30ヵ所もの拠点があり、看護師転職サイトとしては多く、地方での転職に強いのも看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)の強みです。
40代看護師が看護師専門の転職サポートを受けるメリット
40代の転職だからこそ看護師転職サイトを利用するのは大きなメリットがあります。具体的には次の4つが挙げられます。
40代以上の看護師に特化したサポートが無料で受けられる
看護師転職サイトは、各年代ならではの転職上の課題を理解したうえで、サポートを行っています。
40代看護師が受かりやすい医療機関を熟知しているため、志望しても書類審査で落とされるといった無駄な応募を避けることができるでしょう。
また、履歴書添削や面接対策も無料で、40代看護師として歓迎される人物像やスキルをアドバイスしてもらうことが可能です。
そのため応募先に合わせて自分の魅力を的確にアピールできるでしょう。
さらに、自分一人では把握しにくい応募先の内部情報も教えてもらえます。
その結果、入職前後のギャップを最小限に抑えることができ、最後の転職にしたい40代看護師さんも失敗のない転職が実現しそうです。
年齢を理由に不採用となることが少ない
看護師転職サイトを利用すれば、年齢を理由に不採用となることが少ないといえます。
年齢制限を設けての求人募集や採否の決定は法に反する行為とはいえ、実際のところは看護師でも働きやすさや業務の遂行力に年齢が影響を及ぼすことは少なくありません。
また、どういった看護師が多い職場で、人間関係や雰囲気まで把握しているため、40代看護師がなじめるかどうかの判断をしたうえで求人を紹介します。
そのため、紹介された求人は最初から40代看護師にマッチしているものですから、年齢を理由に不採用となるケースを避けられるでしょう。
自分では探し出せない非公開求人と出会える
看護師転職サイトは、非公開求人を数多く保有しています。
好条件・好待遇の人気求人は応募が殺到する可能性が高いため、あえて非公開にされているケースが多いです。
そのためネット検索では探し出せない良質な求人との出合いが期待できます。
また、自分では想定していないような求人が意外にマッチすることがあるかもしれません。
そうした求人は自分自身では思いつくこともないため、選択肢にも入っていないのではないでしょうか。
第三者の視点があってこそ出合うことができる求人を紹介してもらえるのもメリットです。
キャリアアドバイザーの力を借りて、自分では探し出せない求人との出合いに期待しましょう。
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転職活動の負担が少ない
看護師転職サイトを利用すれば、キャリアアドバイザーが間に入って採用側との手続きを代行してくれます。
そのため現職の仕事や子育てなどで忙しい方も、最小限の負担で転職活動を進めることが可能です。
キャリアアドバイザーのサポート範囲は、転職活動のほぼすべてといっても過言ではありません。具体的には以下のサポートを無料で利用できます。
- 転職相談
- 求人紹介
- 応募手続き
- 履歴書添削
- 面接対策、模擬面接
- 面接日時の調整
- 面接同行
- 採用条件交渉
- 入職までの連絡調整
もし複数の医療機関を同時並行で応募をする場合も、面接日時が被らないよう調整してもらえるので安心です。
40代看護師が看護師転職サイトに登録するデメリット
看護師転職サイトの利用にはメリットが多い一方で、デメリットもあります。一般的なデメリットとして、以下の3つが考えられます。
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連絡をしつこく感じる場合もある
看護師転職サイトの利用登録をすると、担当者から頻繁に連絡が入ることもあります。
それをしつこく感じ、転職サイトの利用を後悔する看護師さんも中にはいます。
最近は、連絡手段としてLINEを活用できる転職サイトも増え、隙間時間にやり取りができるようになりました。
しかし、初回連絡だけは本人確認のため、電話連絡が入る場合が多いようです。
中には本人と直接話ができるまで、繰り返し電話をかけ続けなければならないルールを設ける転職サイトもあるようです。
また、求職者のニーズを取りこぼさないため、スピーディーで積極的な提案を売りにする看護師転職サイトも。
それだけ熱心なサポートが得られるということですが、仕事や子育ての合間に転職活動をする方は負担に感じる場合があるようです。
しつこい連絡を断りたい場合は、最初の登録時に連絡手段と回数、連絡してほしくない時間帯を備考欄に記入しておきましょう。
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希望条件とは違う求人を紹介されることがある
看護師転職サイトを利用しても、必ずしも紹介されるすべての求人が希望条件にぴったりとはいかないことがあります。
その要因としては、キャリアアドバイザーのヒアリング不足で齟齬(そご)が発生している可能性などが考えられます。
しかし、有能なキャリアアドバイザーでも、希望とは違う求人を紹介せざるを得ない場合があるようです。
それは、求職者の希望条件と採用側が求めるスキル・経験・勤務条件などがミスマッチで紹介できる求人がない、もしくは少ない場合です。
もしくは、希望条件とは必ずしも一致しないけれど、求職者のこれまでの経歴や経験、スキルを考慮し、40代看護師だからこそメリットの大きい職場を第三者の視点で選び紹介しているケースもあります。
希望条件とは違う求人を紹介する意図をキャリアアドバイザーに質問することで、求人紹介のミスマッチを解消できるでしょう。
担当キャリアアドバイザーに当たり外れがある
キャリアアドバイザーに当たりはずれがあるのも、看護師転職サイトを利用するデメリットといえます。
新人看護師がいればベテラン看護師がいるのと同じで、同じ転職サイトでもキャリアアドバイザーの経験や質に差があるのは仕方がないことかもしれません。
また有能な担当者でも相性が悪い人には本音で話をしにくいものです。
ただでさえストレスがかかる転職活動ですから、キャリアアドバイザーとの相性でストレスが増すのは避けたいですね。
登録の際、備考欄へ希望するキャリアアドバイザーのタイプを記載しておくと考慮してもらえる可能性が高くなります。
もし苦手な担当者に当たってしまったら、看護師転職サイトの問い合わせフォームや相談窓口などに連絡して担当者変更を依頼してみましょう。
引用:レバウェル看護(旧 看護のお仕事)「お問い合わせフォーム」看護師転職サイトの利用の流れと仕組み
無料登録
看護師転職サイトの利用は無料の会員登録から始まります。
登録は1分程度で完了し、この時点ではまだ履歴書や職務経歴書を準備する必要はありません。
登録時の主な入力事項
- 名前
- 住所
- 連絡先(電話番号、メールアドレス)
- 生年月日
- 保有資格(看護師、准看護師、助産師、保健師)
- 希望の勤務地
- 希望の勤務時間 など
登録後のやり取りをスムーズに進めるため、備考欄があれば希望の連絡手段やタイミングを記載しておくことをおすすめします。
また、担当してもらいたいキャリアアドバイザーの特徴も記載しておけば、相性の不一致を防げるでしょう。
ちなみに会員登録をしなくても公開求人の閲覧は可能ですが、詳細を見たり応募するためには会員登録が必須です。
非公開求人の紹介は、会員にならなければ受けられません。
面談・ヒアリングで相談
登録受付が完了したら、当日から数日以内に転職サイトから本人確認の電話連絡があります。
その際、簡単に転職理由や希望条件などを確認されますが、本格的なヒアリングは後日改めて設定されます。
ヒアリング時間は1時間程度で、対面、オンライン、電話などの手段が選べます。
まだ転職するかどうか迷っていたり、希望条件が整理されていない状態でも問題ありません。
キャリアアドバイザーからの問いかけを通して自己理解が深まり、本来のニーズが見えてくることがあるからです。
キャリアアドバイザーもそのことを十分承知のため、悩みや不安、転職にいたった経緯などを本音で話すとよいでしょう。
応募
ヒアリング後、その内容を参考に求人紹介が開始されます。
応募したい求人があれば、応募の意思をキャリアアドバイザーに示しましょう。同時に複数の求人に応募することも可能です。
もし応募したい求人がない場合も、その旨を一言返信することがポイントです。意思疎通が取れないとしつこい連絡が来たり、紹介の優先度を下げられてしまう可能性があるからです。
返信の際は応募意欲がわかなかった求人の理由も記載すると、その後の紹介精度が高まります。
応募先が決まったら、キャリアアドバイザーが面接日程の調整を行います。複数の選考を同時に進める場合でも、被らないよう調整してもらえるので安心です。
履歴書添削・面接対策
応募と同時並行で、履歴書の作成や面接対策を進めます。
希望すればキャリアアドバイザーが無料で履歴書添削や面接対策を行ってくれるため、ぜひ依頼するとよいでしょう。
キャリアアドバイザーは採用担当者や先に面接を終えた転職者から、質問内容などをヒアリングしています。
歓迎される看護師の人物像や好まれる受け答えも把握しているため、的確なアドバイスが期待できるでしょう。
中には履歴書の内容や面接での様子を見られるのが恥ずかしいと感じる人がいるかもしれません。
しかし、キャリアアドバイザーのような第三者にチェックしてもらうからこそ気づける注意点があります。
人気求人には複数の看護師が応募していることも多いため、自分が選ばれるためにもぜひキャリアアドバイザーの力を活用しましょう。
面接
面接日時が決まったら、指定の場所で面接を受けます。看護師転職サイトの拠点から一定の範囲内であれば、キャリアアドバイザーが面接に同行してくれる場合もあります。
その際、自分では聞きにくいことなどがあれば、キャリアアドバイザーから確認してもらいましょう。
職場見学も面接時か別日に必ず行うことをおすすめします。
看護師の年齢層やスタッフ同士の関係性、患者対応を観察することで、働きやすさや人間関係をある程度、職場見学で確認できるからです。
職場見学は、平日の午前中などあえて忙しい時間帯に依頼することがおすすめ。忙しいときにこそ、職場のリアルな雰囲気が見て取れるからです。
内定・退職・入職
面接後、当日から1週間程度でキャリアアドバイザーを介して合否連絡があります。
内定通知書をもらったら、面接時などに確認した希望条件の記載もれがないかをしっかり確認しましょう。
内定通知書に加え、すべての希望条件が明記された採用条件提示書を発行してもらうことをおすすめします。入職後に「聞いていた話と違った」という事態を防ぐことができるからです。
現職を退職するのは、採用条件提示書を入手してから。その前に退職してしまうと、戻る場所がない余裕のなさから不利な条件を受け入れてしまう可能性があるからです。
採用条件に齟齬(そご)があったり、より有利な条件での入職を目指すなら、キャリアアドバイザーに条件交渉してもらうこともできます。
内定承諾後も、入職日までの連絡事項はキャリアアドバイザーが代行。入職後も相談できるので、何か困ったことや悩みなどがあれば気軽に相談してみましょう。
転職したい40代看護師のよくある質問Q&A
40代で転職する看護師さんの多くが抱く疑問や質問をピックアップ。6つの質問への回答を以下にまとめました。
- 40代で転職するメリット・デメリットは?
- 40代以上で他職種や看護師以外の転職はできる?
- 転職理由は正直に伝えていいもの?
- 履歴書に転職先はすべて書かないとダメ?
- 採用担当者は面接でどんな質問をしてくる?
- 看護師転職サイトを利用すると不利にならない?
40代で転職するメリット・デメリットは?
40代で転職するメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
メリット | デメリット |
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看護師としてキャリアを積み重ねてきた40代は、まさに脂がのった時期。
これまでの経験やスキルを活かして、自分に合った働き方や職場を選べるメリットは大きいでしょう。管理職候補としての飛躍も期待できます。
また子育てで第一線を退いた看護師も、子育て経験を活かして夜勤がない保育園求人などに挑戦できるのはメリットです。
一方で、これまでの看護師歴が邪魔をして、新しい職場のルールや看護観になじみにくくなるのはデメリットといえます。
若手が歓迎されやすい急性期病院やクリニックの紹介が減ってしまう点も、希望する人にとってはデメリットかもしれません。
40代以上で他職種や看護師以外の転職はできる?
40代以上でも、他職種に転職はできます。しかし、現役キャリアアドバイザーに取材したところ、他職種に転職する40代以上の看護師自体が少ないそうです。
40代で他職種を希望する看護師は、大手の看護師転職サイト1社につき月間で40名程度で、キャリアアドバイザー1人当たり月に1名程度担当するかどうかだそうです。
そのうち面接までいけるのは10%未満で、内定までいけるのはさらに少なくなるため、狭き門といえるでしょう。
病院以外の職場では保育園が比較的求人がありますが、子育て経験があったほうがベスト。
産業保健師は未経験での挑戦は難しく、特に産業保健師の場合は、同じ未経験なら20代後半から30代前半の人のほうが面接に進みやすいそうです。
結論としては他職種に転職は可能ですが、簡単なことではないといえるでしょう。
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転職理由は正直に伝えていいもの?
転職理由は正直に伝えることが重要です。理由によっては敬遠されてしまうことがあるかもしれませんが、嘘をつくのはおすすめしません。
なぜなら医療業界は意外と狭く、現職と転職先の採用担当者が知り合いだったというケースは少なくありません。そのため後から嘘だと発覚してしまう可能性が高いからです。
また嘘を隠すために嘘を重ねてしまうことで、自分自身がつらくなってしまうことも。もし転職理由が伝えにくい内容であれば、以下3点に気を付けて言葉を選び伝えましょう。
- ポジディブな表現に変える
- 他責ではなく自責として話す
- 前職の悪口を言わない
また事情を理解してもらうために長々と説明すると言い訳がましく聞こえます。簡潔にわかりやすく伝えましょう。
履歴書に転職先はすべて書かないとダメ?
履歴書にはこれまでの就職先をすべて記載する必要があります。
採用担当者はブランクや無職の期間が気になるため、隠そうとしても面接で必ず質問されるでしょう。最初からすべてを記載し、筋道の通った転職理由を説明できる準備をしておきましょう。
ただし、派遣や単発、有期のパートなどの勤務実績は、基本的には書かなくても大丈夫です。
長く在籍した派遣元の会社名だけ記載し、派遣先の病院名はおもだったものや、採用担当者にアピールできるところのみでかまいません。
ブランクのある場合、復職者研修を受けていたなども併せて書いておくとよいでしょう。自身の看護師歴に合わせて柔軟に判断してみてください。
採用担当者は面接でどんな質問をしてくる?
採用担当者に聞かれやすい質問ランキングをまとめると以下の通りです。
- 志望動機
- 転職理由
- 経歴
- 家族構成
- 自己紹介
- 今後の働き方について
- 現在の転職活動の状況
志望動機は面接を始める質問として一般的です。かつ、応募先についてどれほど下調べをしてきたのかがわかるため、意欲度もはかれるということで1位に。
また、40代看護師は子育て中の方が多いため、家族構成や家庭環境に関する質問も多いです。
急なお休みや早退があるのではないかと心配されないよう、家族のフォローが得られやすいことを伝えるとよいでしょう。
もし自己紹介をするように言われたら、これまでの経歴と志望動機などを入れつつ30秒程度でまとめると好印象です。
看護師転職サイトを利用すると不利にならない?
看護師転職サイトを利用すると、医療機関の方針によっては不利になる場合があります。
なぜなら転職サイト経由して採用すると、医療機関側は看護師の年収の20~35%の紹介料を支払う必要があるからです。
そのため似たような看護師歴やスキルの人材が同時期に応募してきたら、直接応募やハローワーク経由の人が優先される可能性があります。
しかし、厚生労働省の「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」によれば、78.7%の医療機関が採用方法として看護師転職サイトを挙げています。
かつ、転職サイトを利用した理由としては「ハローワークやナースセンターなど他の採用経路では、人材が確保できなかったため」が71.1%と最多です。
続いて「確実に求職者を紹介してもらえるため」が40%という結果に。
つまり医療機関側としては、転職サイトを利用せざるを得ない状況にあるため、不利になるケースは稀といえるでしょう。
40代看護師の転職まとめ
40代看護師でも転職に成功することは可能です。
40代の転職ともなれば「次が最後の職場」と決めている方も多いかもしれません。看護師としてのキャリアの総まとめとなる可能性が高い職場選びで、失敗避けたいでしょう。
転職に成功するためには、40代で転職するのが難しい8つのケースを避けて、40代で転職に成功した看護師が実践したコツ5選を取り入れましょう。
当記事が少しでも参考になれば幸いです。
急性期病院やクリニック以外であれば、40代の看護師さんに対するニーズは十分あります。
40代の方は残業が少なめで夜勤のない職場を希望されることが多いため、逆に夜勤ができる人は内定が出やすいです。
もし、お子さんがまだ小さく夜勤が難しい方は、シフトに穴を空けないかの懸念を払拭するため、お子さんの人数や、家族のフォローが得やすいことを自ら伝えて安心してもらうことがポイントです。