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看護師の転職にハローワークは役立つ?メリット・デメリットと利用のコツ
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「看護師の転職でもハローワークは使える?」
「ハローワークと看護師転職サイト、どちらを利用したほうがいい?」
ハローワークは看護師に特化した転職支援をしていないため、看護師には不向きな転職方法と思われがちですが、それは誤解です。ハローワークでしか出会えない病院の求人があったり、544拠点を活用した地域密着型の転職サポートを受けられたりと、メリットがたくさんあります。
ハローワークを活用した看護師の転職について、この記事ではくわしくご紹介します。
この記事に書いてあること
- ハローワークを看護師が利用するメリット・デメリット
- ハローワークとの併用に看護師転職サイトがおすすめの理由
- ハローワークとの併用におすすめの看護師転職サイト3選
転職経験のある看護師363人が選んだトップ3のおすすめ看護師転職サイトは以下の3社です。
おすすめの転職サイト | おすすめしたい看護師や特徴 | 求人数(※1) |
---|---|---|
1位:看護roo! | 20代や初めての転職におすすめ | 201,802件 |
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2位:レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | ママ看護師・ブランク看護師におすすめ | 158,398件 |
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3位:ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク) | 求人の少ないエリアを希望する人におすすめ | 25,169件 |
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※ランキングは看護師転職サイトを利用して転職した看護師363人のアンケート調査による総合評価。詳細は看護師転職サイトランキングの記事をご覧ください。
看護師転職サイトのおすすめランキングは以下の記事で詳しくご紹介しています。
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目次
看護師がハローワークを利用すべき5つのメリット
総合転職のイメージが強いハローワークですが、看護師の転職にもメリットがたくさんあります。おもに次の5つが挙げられます。
- 日本全国に544拠点あり地方でも求人を探しやすい
- 国公立病院や大学病院、クリニックの求人がある
- オンラインで自宅にいながら求人検索ができる
- 中立の立場の担当者が無料で転職サポートをしてくれる
- 失業保険や再就職手当の受給手続きができる
- 看護師以外の他職種への転職サポートが受けられる
日本全国に544拠点あり地方でも求人を探しやすい
ハローワークは47都道府県のすべてに複数ヵ所設置されており、出張所や分室を含めると日本に544ヵ所もの拠点があります(2024年8月時点)。都市部だけではなく地方でも求人を探しやすいのが特徴です。
一般的なハローワークのほか、以下の利用者に特化した窓口も設置しています。
- 新卒応援ハローワーク:学生や卒業後3年ほどの既卒者向け
- マザーズハローワーク:子育て中の女性向け
このような専門コーナーや附属施設まで含めると、全国約800ヵ所で就職支援を受けることができます。
看護師転職サイトを利用した転職活動もメジャーではありますが、転職サイトの拠点はハローワークほど多くありません。拠点がある地域と拠点がない地域の求人数に差が生まれやすいのが現状です。
ハローワーク | 544ヵ所 |
---|---|
看護roo! | 3ヵ所(東京、大阪、名古屋) |
レバウェル看護 | 13ヵ所(札幌、仙台、水戸、船橋、さいたま、立川、横浜、静岡、名古屋、京都、大阪、広島、福岡) |
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク) | 15ヵ所(東京、大阪、札幌、仙台、金沢、千葉、大宮、横浜、静岡、名古屋、京都、神戸、広島、高松、福岡) |
マイナビ看護師 | 15ヵ所(東京・銀座/新宿、大阪、札幌、名古屋、仙台、横浜、さいたま、静岡、京都、神戸、岡山、広島、福岡、鹿児島) |
看護師ワーカー(旧 医療ワーカー) | 39ヵ所(東京本社、東京第二、大阪本社、大阪第二、札幌、札幌第二、盛岡、仙台、仙台第二、郡山、水戸、宇都宮、横浜、横浜第二、大宮、大宮第二、船橋、船橋第二、高崎、新潟、富山、金沢、名古屋、静岡、静岡第二、京都、神戸、神戸第二、奈良、広島、高松、岡山、福岡、福岡第二、長崎、熊本、鹿児島、鹿児島第二、沖縄) |
(転職hub調べ 2024年8月現在)
看護師転職サイトが求人を取り扱っていないような医療過疎地でも、ハローワークなら求人情報を保有している可能性があります。また、地元密着型のハローワークなら、医療機関や交通機関、文化、風土といった地元ならではの特徴をふまえた転職サポートが期待できそうです。
国公立病院や大学病院、クリニックの求人がある
国公立病院や大学病院への転職を目指す看護師は、ハローワークを利用するのがおすすめです。
国立病院機構をはじめとする国公立病院は人材採用にコストをかけないため、多くがハローワークに求人を出すからです。転職サイトに人材紹介を依頼することはほとんどないため、国公立病院への転職を目指すなら、ハローワークで求人情報を探すのがベストでしょう。
また、クリニックの求人も看護師転職サイトよりハローワークの利用が多いといえます。転職サイトを通じた採用活動はコストがかかるうえ、できれば近くに住む看護師の採用がベストと考えるクリニックの採用担当は多いため、地域密着のハローワークで求人募集をする傾向が強いようです。
オンラインで自宅にいながら求人検索ができる
インターネット環境があれば「ハローワークインターネットサービス(HWIS)」を利用して、自宅にいながら全国のハローワークが保有する求人を探すことも可能です。
サイトは30分ごとに更新されており、ハローワークで受理された最新の求人情報をいち早くチェックできます。全国各地の求人情報を検索できるので、地元での転職活動はもちろん、UターンやIターン、Jターン転職活動にもぴったり。
サイト内で「求職者マイページ」を開設すると24時間いつでも利用できるので(メンテナンス時間を除く)、勤務時間が不規則になりがちな看護師でも都合のいい時間に転職活動を進めることができそうです。
「求職者マイページ」では求人検索のほかにも以下のような機能が利用できます。
求職者マイページ内でできること
- 求職申込(仮登録)
- 気になる求人情報の保存
- 求人への直接応募(オンライン自主応募)
- 求職活動状況の確認
- 登録した求職者情報の確認・変更
- 採用担当者とのメッセージの送受信
- 医療機関からのリクエスト受信
- 応募書類のアップロード など
求職者マイページを利用してオンライン上で求職申込の仮登録まではできますが、完了させるためにはハローワークの窓口へ行く必要があります。それでも、自宅で登録をすませておくことで、ハローワークでは効率的に手続きをすませることができるでしょう。
窓口で利用登録を行うと、上記の機能に加えて、「オンラインハローワーク紹介」というハローワークおすすめの求人情報を受信したり、オンラインで紹介された求人に応募するなど、求職者マイページのすべての機能を利用できるようになります。
中立の立場の担当者が無料で転職サポートをしてくれる
公的機関であるハローワークの担当者は求職者と医療機関のどちらか一方に肩入れすることなく、無料で転職のサポートをしてくれます。中立の立場で転職サポートを行うため、気の進まない求人を無理にすすめられることもないでしょう。
ハローワークでは求人を紹介してくれるだけではなく、転職のプロである職員が転職活動の進め方について相談にのってくれます。履歴書や職務経歴書などの応募書類の作り方や、面接の受け方のアドバイスもしてくれるので、初めての転職活動でも安心して進めることができそうです。
失業保険や再就職手当の受給手続きができる
ハローワークでは求人を紹介してもらうだけではなく、失業保険や再就職手当受給の手続きも行えます。失業から再就職までの期間に手当を受け取ることで安心して転職活動に臨めたり、再就職後にお金を受け取ることで生活の安定をはかることができるでしょう。
意外と知られていないのが、ハローワーク以外の転職サービスを利用した再就職でも再就職手当が受け取れること。忘れずに手続きを行いましょう。
失業保険や再就職手当の受給手続きは、住所地を管轄するハローワークで受け付けています。
雇用保険
一般的に失業保険や失業手当と呼ばれているもので、退職後、ハローワークでの手続きと求職活動を行うことで受給できる手当です。
失業の認定を受けようとする期間中、求人に応募したりハローワークでの職業相談や職業紹介を受けるなど2回以上の求職活動を行うと、受け取りが可能に。失業保険の受給開始時期は退職理由によって異なり、給付日数は雇用保険の被保険者であった期間によって異なります。
参考:ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」
再就職手当
失業者が早期に再就職をした際に支給される手当です。ハローワークで手続きをすることで、誰でも取得が可能。支給額は再就職が決定したタイミングによって異なります。
再就職手当を受け取るためには、ハローワークに雇用保険受給資格者証や失業認定報告書を提出し、失業認定を受けておく必要があります。
支給額の換算方法
- 失業保険の支給残日数が所定給付日数の3分の2以上の場合
所定給付日数の支給残日数✕70%✕基本手当日額 - 失業保険の支給残日数が所定給付日数の3分の1以上の場合
所定給付日数の支給残日数✕60%✕基本手当日額
※基本手当日額の上限は6,190円(60歳以上65歳未満は5,004円)
参考:ハローワークインターネットサービス「就職促進給付」
看護師以外の他職種へ転職するためのセミナー・研修が受けられる
ハローワークでは看護師以外にも多くの職業の求人紹介をしています。そのため、看護師として次の職場を探している人だけではなく、看護師以外の職業への転職を考えていたり、看護師と他職種のどちらの道を選ぶか迷っている人にとってもおすすめの転職活動方法だといえるでしょう。
ハローワークでは、求職者が希望する職業に就くために必要なスキルや知識が身につけられる職業訓練や支援制度を用意しています。
- ハロートレーニング受講
- 国や都道府県、民間教育訓練機関等が実施する公共職業訓練や求職者支援訓練であり、受講料無料で学ぶことができる(テキスト代のみ負担)。訓練期間中は生活支援のための給付を受けられる場合も
- 求職者支援制度
- 月10万円の給付金を受けながら無料の職業訓練と就職サポートが受けられる
- 不安定就労者再チャレンジ支援事業
- 正社員として働くのに必要なスキルを身につけながら職業訓練受講給付金が受け取れる場合もある(東京都、愛知県、大阪府のみ) など
生活の心配をすることなく、未経験の職種にも自信を持ってチャレンジすることもできそうです。
参考:厚生労働省職業安定局「職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績
厚生労働省「求職者支援制度」
ハローワークの利用で看護師が転職に失敗する4つのデメリット
看護師の転職でメリットが多い一方、ハローワークを利用することで転職が思うように進められないデメリットもあります。転職失敗につながるかもしれないハローワークのデメリットは以下の4つが挙げられます。
看護師の求人は決して多くない
さまざまな職種の求人を取り扱っているハローワークですが、看護師専門の機関ではないため、残念ながら看護師の求人数が豊富であるとはいえません。
看護roo!やレバウェル看護(旧:看護のお仕事)といった看護師専門の主要転職サイトと比較すると、ハローワークが保有する看護師求人数は見劣りしてしまうのが実情です。
ハローワーク | 46,265件 |
---|---|
看護roo! | 77,921件 |
レバウェル看護(旧 看護のお仕事) | 78,335件 |
※いずれも2022年12月2日現在
さらに、看護師転職サイトは公開している求人のほか、登録者だけが紹介してもらえる非公開求人も保有しています。一方、ハローワークでは検索できる求人がすべてであり、非公開求人はありません。
さまざまな求人情報から転職先を選びたいと考える人にとっては、ハローワークが保有する求人だけでは物足りなさを感じるかもしれません。
看護師専門のキャリアアドバイザーほど手厚い転職サポートは受けられない
ハローワークでは求人紹介のほかに応募書類の添削や面接対策など転職サポートを行っていますが、残念ながら看護師転職サイトと比べてみるとサポートが手厚いとはいえません。
ハローワークにはない看護師転職サイトのサポート
- 応募先の情報収集
- 面接への同行
- 雇用条件の交渉
- 応募、面接、内定の辞退連絡
初めての転職に不安を抱えている人や、看護師転職サイトの手厚いサポートに慣れている人にとっては、ハローワークのサポートには物足りなさを感じるかもしれません。
自力での転職活動に自信のある人や、選考辞退の連絡を含めた応募先とのやり取りをするのに抵抗のない人なら、ハローワークのサポートでも問題ないでしょう。
参考:厚生労働省「ハローワークの職業相談・職業紹介サービスのご利用に当たって」
担当者が医療業界に詳しくない
ハローワークの職員は医療業界や看護業界の転職事情や市況に詳しくなく、看護師の業務や役割、働き方、ルールにも明るくないため、看護師としてのキャリア相談をする相手としては不足を感じることもあるでしょう。
転職活動を開始してから内定までのスピード感や手順も看護職と一般的な転職とでは異なるため、ハローワークの担当者では頼りなさを感じるおそれもあります。
看護師転職サイトではキャリアアドバイザーが医療機関に足を運んで求人情報を得たり、職場の内情をリサーチしています。しかし、ハローワークの担当者はそういった活動はしていないため、職場の雰囲気やどのような人が働いているのかなどの情報は提供してもらえないと思っておいたほうがいいでしょう。
求人票の雇用条件が違う場合がある
ハローワークでは、求人票に記載されていた内容と実際の労働条件が違うというトラブルも少なくありません。ハローワークが挙げた例によると、求人票に記載されていた給料より低い、仕事の内容が違う、始業時間30分前に出勤するように指示されたなどもあるようです。
令和3年度のハローワークのデータによると、559万3,951件の新規求人数に対し、3,870件で求人票記載の内容と実際の雇用条件に相違があったとの申し出がありました。ハローワークは公的な機関であるため紹介求人にも安心できるイメージがあるものの、残念ながらそうではないケースもあるようです。
さらに、求人票記載の内容と実際の雇用条件に相違があった場合でも、ハローワークの担当者によるアフターサポートはほとんどありません。その代わり、「ハローワーク求人ホットライン」に相談すれば、担当のハローワークが事実を確認のうえ、会社に対して是正指導を行ってくれます。
ハローワークの求人だからといって安心することなく、入職を決める前に求人票の内容と雇用条件の内容に相違がないかは、自分でしっかりと確認しておきましょう。
ハローワーク求人ホットライン(求職者・就業者専用)
03-6858-8609(受付時間 平日8:30~17:15)
※土日祝日、年末年始を除く。通話料は利用者負担
参考:厚生労働省「ハローワークの求人票と実際が異なる旨の申し出」
ハローワーク以外の看護師におすすめの転職方法
看護師の転職方法について、厚生労働省が「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査に関するアンケート調査」を発表しています。それをもとにした主な転職方法の医療・介護施設の看護師採用経路ランキングと、サービス比較をまとめた表が以下となります。
順位 | 採用経路名 | 求人の探しやすさ | 転職サポート力 |
---|---|---|---|
1位 | 看護師転職サイト(38.5%) | ◎ | ◎ |
2位 | 直接応募・知人の紹介(25.6%) | ✕ | ✕ |
3位 | ハローワーク(15.0%) | ○ | ○ |
4位 | 看護師求人サイト(2.6%) | ◎ | △ |
5位 | eナースセンター(2.4%) | △ | ○ |
※厚生労働省職業安定局需給調整事業課発表「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査に関するアンケート調査」(令和元年12月)の「採用人数計に占める採用経路別の採用者割合(単位:%)」を中途採用限定でランキング化
ハローワークよりも、看護師転職サイトや直接応募、知人の紹介が上位を占めています。
看護師転職サイト
看護師転職サイトは民間企業が運営している看護師専門の人材紹介サービスです。医療機関側が紹介料を支払っているため、求職者は無料で利用することができます。
看護師転職サイトを利用して転職活動を行うメリットは、ハローワークよりも手厚い転職サポートを受けられる点です。キャリアアドバイザーが求職者に代わって希望の求人を探して紹介するだけではなく、以下のようなサービスも行っています。
- 応募先の情報収集
- 面接・職場見学の日程調整
- 履歴書の添削や面接対策
- 採用条件の交渉 など
このように、さまざまな面で看護師の転職を支援してくれます。
看護師転職サイトを利用しての転職活動は心強いものですが、中立の立場であるハローワークとは異なり紹介料目当ての業者もいます。そんな転職サイトを利用した場合は、転職を急かされる、希望とは違う求人をすすめられるなどのデメリットもあります。
直接応募・知人の紹介
直接応募は求人募集をしている医療機関を自分で探し直接自分で連絡を取り応募する方法です。また、知人や友人から医療機関の採用担当者に紹介してもらい転職する方法もあります。いずれも、サポートを受けたり第三者が間に入らない転職方法です。
直接応募や知人の紹介のメリットは、間に人を介さないため、採用担当者と直接やり取りができ、転職活動がスムーズに進む点でしょう。ハローワークよりも転職活動のスピードが速くなり、転職を急いでいる人におすすめです。また、知人の紹介の場合は、実際に働いている人から職場の情報を得ることができるメリットも加わります。
採用担当者と直接やり取りできるのはメリットである反面、すべて自分で行うことをデメリットに感じる人もいることでしょう。知人の紹介の場合は、紹介者に気をつかって内定辞退や条件交渉がしづらい点もデメリットになりそうです。
看護師求人サイト
看護師求人サイトは、看護師の求人広告が掲載されているサイトです。複数のエージェントが保有する膨大な量の求人情報から希望の転職先を探せるのがメリット。ハローワークで探すよりもより多くの求人をみつけることができそうです。
看護師求人サイトには、医療機関が直接求人広告を掲載しているパターンと、人材紹介会社が医療機関の求人情報を掲載している2つのパターンがあります。前者の場合は直接応募となり、後者の場合は人材紹介会社のキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれます。
膨大な求人から選ぶことができる一方で、求人によって応募方法が異なるため、自分で直接問い合わせをしたり、複数の人材紹介会社に登録が必要だったりと、ハローワークを利用した転職活動よりも手間がかかるのがデメリットだといえそうです。
eナースセンター
eナースセンターは、公益社団法人看護協会が運営する看護師専門の人材紹介サービスです。ハローワークと同様に、インターネット上で求人検索や求人紹介、直接応募ができるeナースセンターのほか、対面で転職支援を受けられるナースセンターも各都道府県に設置されています。
ハローワークと同様、求職者だけではなく医療機関側も完全無料で利用できるのが特徴。最新の医療に関する講義や看護実習が受けられるため、経験の浅い看護師やブランク看護師にもおすすめです。
ナースセンター・eナースセンターのスタッフは看護師資格を持っており、看護師視点での転職アドバイスをしてもらえるのがメリット。ハローワークの担当者と比べると、より深いキャリア相談ができそうです。
その一方で、スタッフは転職支援のプロではないため、履歴書の添削や面接対策といった転職活動のサポートにはあまり期待ができないのがデメリットだと言えるでしょう。
>>>eナースセンターについて詳しくはこちら
ハローワークと併用がおすすめの看護師転職サイト3選
ハローワークのメリットを活かしつつ、看護師の求人数の少なさや手薄な転職サポートといったデメリットをフォローしてくれるのは、看護師転職サイトでしょう。
ハローワークとの併用をおすすめする看護師転職サイト3社をご紹介します。
ハローワークと一緒に登録し、両者の得意分野を活かしながら転職活動を進めましょう。
看護roo!
求人数(※) | 201,802件 (その他、非公開求人あり) |
---|---|
対応地域 | 全国 |
問い合わせ時間 | 平日:9:00~21:00 |
運営会社 | 株式会社クイック |
※ 求人数は2024年11月時点
おすすめポイント
看護roo!は、首都圏・関西・東海地方の求人に強く、転職後の満足度が高い求人紹介に定評があります。給料や手当、福利厚生などの条件面だけではなく、人間関係や職場の雰囲気、やりがいまで考慮した求人提案力が強み。対応がていねいかつスピーディーでストレスなく転職活動ができます。
看護roo!は、キャリアアドバイザーのコンサルティング力が高い看護師転職サイトです。キャリアアドバイザーが求職者と医療機関の両方を担当する一気通貫システムを採用しており、双方への理解が深いことからマッチングの精度が高いのが特徴です。
看護師専門のキャリアアドバイザーが履歴書や職務経歴書の添削や面接対策なども手厚くサポートしているため、ハローワークでの転職サポートでは心許ない人にもおすすめ。万全の準備をして安心して転職活動を進められそうです。
2009年のサービス開始から数十万人の転職をサポートしており、利用した看護師の満足度は96.3%を誇ります(※)。
※公式サイトより
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
求人数(※) | 158,398件 (その他、非公開求人あり) |
---|---|
対応地域 | 全国 |
問い合わせ時間 | 平日:9:00~21:00 |
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
※ 求人数は2024年11月時点
おすすめポイント
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、幅広い分野の求人があり求人の選択肢が多い転職サイトです。キャリアアドバイザーのヒアリング力が高くていねいな対応に定評があります。入職後の生活やキャリアプランも考慮した求人提案力が高く評価されています。
レバウェル看護は、看護師人材サービスの看護のお仕事が、看護師向け関連メディアと統合して生まれ変わった看護師転職サイトです。
看護師にとっての相談窓口となることを目指しており、キャリアアドバイザーの対応力に定評があります。転職活動中はもちろん、入職後も専門のアフターフォローチームがサポート。転職活動が初めての看護師も安心して転職活動を進めることができそうです。
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、常勤の求人だけでなく、派遣や紹介予定派遣の求人情報も取り扱っているため、ハローワークでは取り扱いが少ない分野の求人から転職先を選ぶことができます。
また、キャリアアドバイザーが定期的に職場訪問を実施しており、職場の雰囲気から辞めた人の退職理由までをリサーチ。詳しい職場の情報を知ることができるので安心して応募できそうです。
「アドバイザーの対応」「紹介求人の質」「病院・施設との交渉力」で1位に選ばれており(※1)、累計利用者数は40万人を超えています(※2)。
※1 公式サイトより「2022年 オリコン顧客満足度????調査 看護師転職 担当者の対応/紹介案件の質/交渉力」第1位
※2 公式サイトより
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)
求人数(※) | 25,169件 (その他、非公開求人あり) |
---|---|
対応地域 | 全国 |
問い合わせ時間 | 平日:10:00~19:00 |
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
※ 求人数は2024年11月時点
おすすめポイント
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)は、高給与求人や条件が良い非公開求人を保有しており、都市部だけでなく地方の求人にも強い転職サイトです。地域専任のキャリアアドバイザーが在籍し地域の特色まで熟知。2005年にサービスを開始し年間10万人以上の看護師が利用する紹介実績から、医療機関や施設の採用背景や職場の内情を詳しく把握しています。
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)は、国内最大級の看護師転職支援サービスです。地域担当制をとっているため、転職希望エリアの求人に詳しいキャリアパートナー(キャリアアドバイザー)が担当してくれるのが特徴。
2005年のサービス開始から医療機関の情報を蓄積しており、求人票からはわからない職場の内情まで把握しているため、ハローワークではわからない職場の情報も教えてもらえるでしょう。
キャリアアドバイザーは看護業界特有とされる看護師のキャリアの積み方や働き方にも精通しており、求人紹介を通して看護師としてのキャリア相談も可能です。
病院やクリニックだけではなく、介護施設の求人情報も充実。居宅介護支援事業所や有料老人ホーム、デイサービス事業所など、細かく分類された選択肢から希望の転職先を探すことができます。
ハローワークとの併用は看護師転職サイトがおすすめの3つの理由
看護師の転職方法にはいくつかありますが、その中でどうして看護師転職サイトはハローワークとの併用に向いているのでしょうか?理由として以下の3つが考えられます。
- 扱う求人の種類や保有数が違うから
- 求職者が欲しい内部情報を持っているから
- 履歴書添削や面接対策など看護師に特化したサポートをしているから
扱う求人の種類や保有数が違うから
ハローワークと看護師転職サイトは看護師求人を紹介するという点では同じであるものの、それぞれに得意とする求人の種類や数、エリアは異なります。
例えば、看護師転職サイトでは病院やクリニック、訪問看護や介護施設、一般企業など幅広い看護師求人を保有しているものの、国立病院機構をはじめとする国公立病院や大学病院、地域の小規模病院や個人病院、クリニックなどの医療機関の求人に関してはハローワークが得意しています。
また、拠点数を比較してもハローワークのほうが大きく上回っているため、看護師転職サイトでは求人が少ない地方ではハローワークで探すのがおすすめです。
その一方で、看護師転職サイトではハローワークにはない非公開求人を保有しています。非公開求人は看護師転職サイトに登録した人だけが紹介してもらえる求人であり、一般的に好条件の求人が多いといわれています。
このように、それぞれに保有している求人の種類が違うため、ハローワークと看護師転職サイトを併用することで、より多くの求人情報から希望の転職先を選ぶことができるでしょう。
求職者が欲しい内部情報を持っているから
ハローワークではさまざまな業種や職種の求人情報を取り扱っているため、総合転職に関する情報を多く保有しています。その一方で、看護師転職サイトは看護師転職に特化しているため、看護業界の転職市況に詳しいのが特徴です。
看護師以外の職種への就業も視野に入れた転職活動ならハローワークを、看護師に限定した転職活動を行うなら、情報の多い看護師転職サイトを利用するといいでしょう。看護師転職サイトのキャリアアドバイザーは医療機関の内部情報に精通しているため、求人情報の紹介に限らず、職場の雰囲気やどのような人が働いているかまで知ることができます。
履歴書添削や面接対策など看護師に特化したサポートをしているから
ハローワークでも応募書類の作成をはじめとする転職サポートは行っていますが、看護師に特化したものではありません。看護師転職に特化した看護師転職サイトのキャリアアドバイザーによる手厚いサポートと比較すると少々頼りないようです。
また、医療機関の採用担当者によると、看護師以外の求職者と比較すると看護師は応募書類の作成が苦手な人が多いといいます。だからこそ、看護師転職のプロであるキャリアアドバイザーによるサポートが必要です。
看護師転職サイトでは、履歴書の添削や模擬面接をはじめとする面接対策を行っており、どんな質問がされるか、どういった看護師を求人側が求めているかなど、看護師転職ならではのより具体的で専門的なアドバイスがもらえます。
希望の職場に転職するためにも、公的機関であり信用のおけるハローワークから求人紹介をしてもらいつつ、看護師転職サイトの手厚いサポートを受け、転職の進め方の知識を身につけるといいでしょう。
ハローワークを利用する看護師のよくある質問Q&A
看護師がハローワークを利用する際に抱くよくある疑問や質問を回答と合わせて紹介しましょう。
- Q.ハローワークは行かなければ利用できないと聞きましたが、どこにありますか?
- Q.ハローワークの利用方法がわからない
- Q.ハローワークにはママ看護師やブランク看護師に役立つサポートはありますか?
- Q.ハローワークでは入職後のアフターサポートはありますか?
- Q.ハローワークの利用に向いている看護師のタイプはありますか?
Q.ハローワークは行かなければ利用できないと聞きましたが、どこにありますか?
以前は実際に足を運ばないとハローワークでは求人検索すらできませんでしたが、今ではインターネットからも利用できるようになりました。「ハローワークインターネットサービス」では、オンラインでも求職の申し込みができ、全国のハローワークが保有する求人の検索や職業紹介を受けられます。
実際にハローワークの担当者に会って相談がしたい場合は、厚生労働省のサイトからハローワークの場所を検索しましょう。ハローワークは日本全国に436ヵ所あり、出張所や分室を加えると、544ヵ所もの拠点があります。ハローワークが設置されていない市町村には「ふるさとハローワーク」という求人紹介や就職相談を行っている機関もあります。
参考:厚生労働省「ハローワーク」
Q.ハローワークの利用方法がわからない
ハローワークを利用する前に、まずは求職申し込み手続きを行います。求職申し込み手続きの方法は2通りあります。
- ハローワークで求職申込手続きを行う
設置された検索・登録用端末で求職申込み情報を入力した上で、ハローワークの窓口で申し込み手続きを行う。 - 自宅のパソコンやタブレット、スマートフォンから求職申込手続きを行う
「ハローワークインターネットサービス」にアクセスし、求職申し込み情報を入力したうえで、ハローワークの窓口で申し込み手続きを行う(※入力後14日以内にハローワークに行く必要あり)。
いずれの方法もハローワークの窓口に行き、求職申し込みの受付を完了させる必要があります。受付が完了したら、
「ハローワーク受付票」が発行され、職業相談や求人情報の紹介、応募書類の作成アドバイスなどのサポートが受けられます。ハローワーク受付票には、求人情報検索の際に必要な求職番号が記載されています。ハローワークを利用する際は、ハローワーク受付票を持参しましょう。
応募したい求人をみつけたら、ハローワークの担当者に求人事業所に連絡してもらったうえで紹介状を受け取ります。紹介状は面接時に持参し、採用担当者に提出しましょう。
参考:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク「ハローワーク利用ガイド~仕事をお探しの方へ~」
Q.ハローワークにはママ看護師やブランク看護師に役立つサポートはありますか?
子育て中の女性が利用しやすい「マザーズハローワーク」や「マザーズコーナー」が設置されているハローワークがあります。キッズコーナーや授乳スペースが設置されているため、子どもを連れてハローワークに行くことができます。
また、担当者制・予約制をとっているため、転職活動に割ける時間が限られている人も利用しやすいでしょう。仕事と子育てを両立しやすい求人情報を紹介してくれるほか、保育所や地域の子育て支援サービスの情報提供も行っています。
そのほか、前出のふるさとハローワーク以外にも利用者に合わせた以下のような相談窓口や支援コーナーが設けられています。
・わかものハローワーク・わかもの支援コーナー・わかもの支援窓口
・地方就職支援コーナー など
パソコン技能講習をはじめとする再就職のためのセミナーも実施しているので、看護師以外の職業への転職を目指している人もスキルを身につけた上で転職活動を行うことができそうです。
参考:ハローワークインターネットサービス「ハローワーク等所在地情報」
Q.ハローワークでは入職後のアフターサポートはありますか?
ハローワークには入職後のアフターサポートはありません。万が一、求人票に記載された内容と実際の労働条件に相違がある場合は、自分で「ハローワーク求人ホットライン」に連絡しなければなりません。ハローワーク求人ホットラインに連絡すると、担当のハローワークにより事実関係の調査が行われます。その結果、悪質と判断された事業者は是正勧告をしたり、企業名を公表したりといった対応がなされます。
ただし、悪質とは言い切れない場合、ハローワークの担当者はサポートしてくれないケースもあるため、自分で上司と話し合いをする必要があります。
ハローワーク求人ホットライン(求職者・就業者専用)
03-6858-8609(受付時間 平日8:30~17:15)
※土日祝日、年末年始を除く。通話料は利用者負担
参考:厚生労働省「ハローワークの求人票と実際が異なる旨の申し出」
Q.ハローワークの利用に向いている看護師のタイプはありますか?
ハローワークを利用した転職活動に向いているのは、以下の2タイプの看護師です。
- 地方での転職を考えている看護師
- 転職活動の経験がある看護師(転職活動が初めてではない看護師)
ハローワークは全国544カ所に拠点があるため、日本全国の求人情報を保有しています。都市部に拠点が集中している看護師転職サイトよりも、地方の求人数が充実している可能性があります。
また、ハローワークを利用した転職活動は、自分で転職活動を進められる人におすすめです。ハローワークの担当者は求人紹介や転職活動の進め方のサポートはしてくれますが、看護師転職サイトのキャリアアドバイザーと比べると、サポートの内容は控えめです。そのため、自分で転職活動を進められる看護師、自分のペースで転職活動をしたい看護師におすすめです。
Q.ハローワークではパートやアルバイト、派遣、単発の求人はみつかりますか?
ハローワークインターネットサービスで取り扱っている看護師の雇用形態は以下の通りです。
- 正社員
- 有期雇用派遣労働者
- 無期雇用派遣労働者
- パート労働者
- 有期雇用派遣パート
- 無期雇用派遣パート など
これらの選択肢が設定されており、求人を検索することができます。
ハローワークでも単発での就労が可能な求人も取り扱っていますが、単発求人の区分は設定されていません。そのため、パート求人の検索結果から仕事の内容をひとつひとつ確認しなければなりません。
アルバイトについては、ハローワークインターネットサービスから検索できないため、ハローワークの窓口で担当者に相談したほうがいいでしょう。
ハローワークでパートや派遣の求人を探すことはできるものの、看護師転職サイトのほうがこれらの求人を多数掲載しています。パートや派遣の求人を探すなら、看護師転職サイトと併用したほうがより多くの求人情報を得ることができそうです。
ハローワーク利用の看護師転職まとめ
ハローワークでは幅広い求人を取り扱っており、国公立病院や大学病院、地元の小規模医療機関の求人情報も保有しています。看護師転職サイトでは取り扱っていない魅力的な求人もあることから、ハローワークでも転職先を探しておきたいもの。
しかし、総合転職と比べて特殊な部分が多く専門性が高い看護師転職市場において転職成功を手にしたいなら、看護師転職に特化した看護師転職サイトと併用するのがおすすめです。
キャリアアドバイザーによる手厚いサポートを受ければ、ハローワークだけでは足りない部分も補うことができるはず。希望の転職先に入職するためにも、ハローワークと看護師転職サイトを賢く併用しましょう。