看護師の転職にベストな時期は?年間スケジュールや転職タイミングを解説

看護師の転アイキャッチ

「看護師の転職に適した時期はいつ?おすすめの入職月は?」
「看護師経験何年目のタイミングで転職するのがいいの?」

1年のうち、看護師の転職活動におすすめの時期は10〜3月です。中でも、求人数の多さや入職・退職の時期の観点から、1〜3月に転職するのが最適です

また、看護師の初めての転職に多いタイミングは、看護師として一通りの技術が身に付いた3〜7年目です。

なぜなら、経験や体力、柔軟性などが備わっていると考えられることから、即戦力として期待される時期であるためです

初めての看護師転職のタイミング

  • 転職活動:10月から3月
  • 入職退職:入職時期7月・退職時期3月&ボーナス支給後
  • 経験年数:3年目から7年目

この記事では、転職の時期やタイミングを考えている看護師の人に向けて、条件ごとに看護師転職市場の年間スケジュール、転職に適したタイミングを解説していきます。

【保有求人が多く転職サポートが充実しているおすすめの転職サイト3選】

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  • 病院から美容クリニックまで求人が豊富
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目次

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看護師の転職におすすめの時期は?月別の転職市場の動向

看護師の転職市場は、転職先の医療施設も求人数も多いという特徴があります。そのため、時期を選ばずいつでも転職可能なように思えますが、実際のところはどうなのでしょう。

求人数の多さ、入職、退職に適した時期という視点で総合的に判断すると、看護師の転職は、10月から3月が最適といえます。

【月別の看護師転職市場の特徴】

特徴
10月~3月 求人数が多く転職活動に適している
3月末、ボーナス後の月 退職に適した時期
1月、4月 入職に適した時期

看護師の転職活動は求人数の多い10月~3月がおすすめ

結論

  • 看護師の転職活動は10月~3月に行う
  • 早めに始めるなら9月がおすすめ
看護師の新規求人件数

上図のように、10月〜3月の間は看護師の新規求人数が多い傾向にあります。特に、1年を通して最も求人数が多い10月までに転職サイトに登録し、希望条件のヒアリング等をすませておくと新着求人を紹介してもらいやすくなります。

また、早めに始めるなら、有効求人倍率の高い9月がおすすめです。

有効求人倍率とは

求職者1人に対して何件の求人があるかを表す数値のこと。有効求人倍率が高いほど人手不足(転職しやすい)、低いほど転職が厳しい状況と言える。

他の職種と比較しても年間を通じて有効求人倍率が高い看護師ですが、中でも、有効求人倍率が高くなるのは9月です。

そして、9月、10月が過ぎても、3月までは転職市場が活発な時期。3月までに転職活動を始めれば4月の入職に間に合うように進めることもできます。

しかし、新規求人数も、有効求人倍率も下がる4月に入ってから転職活動を始めるのはおすすめできません。

看護師の入職に適した時期は1月と4月

入職におすすめ時期 転職市場や採用の状況
1月
  • 年始は区切りが良く採用側が好む傾向にある
  • 冬ボーナス後の退職者が多く即戦力として条件交渉しやすい
2月・3月
  • ベテラン看護師なら有給消化でスタッフが減る2月・3月も即戦力として歓迎される
4月
  • 中途採用者も新卒研修を一緒に受けられる医療機関が多い
  • 年度初めは区切りが良く採用側が好む傾向にある

看護師の入職時期として最もおすすめなのは、4月入職です。年度初めの入職は採用側が好む傾向にあるうえ、中途採用でも新人看護師と同等の研修が受けられる職場が多いようです。

また、4月は日勤スタッフを多めに配置し、新人のサポート担当を置くなど教育体制も整っています。

冬ボーナスの退職者が多い1月も、年始なので区切りが良く、また、即戦力として入職しやすい傾向にあります。

2、3月に関しては、有休を消化する看護師がいる場合などに人手を必要としていることがあります。

看護師の退職に適した時期は3月末とボーナス後

退職におすすめの時期 転職市況
3月末
夏ボーナス後
冬ボーナス後
  • 退職者が多くなる時期なので採用を予定している場合が多い

退職時に引き止めが多く、円満退職が難しいといわれる看護師。採用担当者の話では、退職する看護師が多い時期ほど退職しやすいということでした。

なぜなら、退職者が増える時期は一定数の退職を見込んで採用計画を立て、人員補充の募集を始めていることが多いからです。

退職の意向を伝えるタイミングは2〜3か月前と考えておくといいでしょう。

ボーナスを満額受け取ってから退職したい場合は、退職の意向を伝える時期にも注意が必要です。中には、在籍予定がある場合のみ支給としている職場や退職する場合は減額される職場もあります。しっかり就業規則を確認しておきましょう。

【月別】看護師の転職おすすめ度まとめ

おすすめ度 転職市場の動向
1月 ★★★★★ 4月入職の求人が多く、転職活動開始の最も大きな波
2月 ★★★★★ 4月入職の求人が多いが求職者も多い、転職活動が活発になっている時期
3月 ★★★★☆ 引き続き転職活動が活発な時期、4月入職にもまだ間にあう
4月
5月
★★☆☆☆ 新卒採用で人手が足りているため求人数は減少、転職活動には適さない
求人も入職も少ない状態が続く
6月 ★★★☆☆ ボーナス後の退職者補充のため求人がやや増加してくる
7月
8月

★★★☆☆ ボーナス後の退職者補充の求人が徐々に増加する
採用の対応は少し遅くなることがある
9月 ★★★★☆ 求人が徐々に増え始める時期
早めの転職活動開始に適した時期
10月 ★★★★★ 1月入職、4月入職ともに求人が増える時期
転職活動開始に適した時期
11月 ★★★★★ 4月入職に加えて冬ボーナス後の退職者の補充求人も増えてくる時期
12月 ★★★★★ 1月入職のねらい時、転職までのスピード感が重要(12月面接、1月入職)

*転職hub調べ

1月|年間を通して転職活動を開始する波が最も大きい

1月の特徴

  • 4月入職に向けて本格的に転職を始める時期

1月は、4月入職に向けて転職活動を始めたばかりの人が多い時期です。

4月入職を目指している場合は、日々新規求人が更新されていくので本格的に転職活動を始める時期です。

2月|4月入職の求人が多いが求職者も増加

2月の特徴

  • 4月入職に向け競争率が上がってくる時期

2月も、引き続き4月入職の求人が多い時期ですが、求職者も増えているため競争率は高くなってきます。条件がいい求人や人気がある医療機関の求人はすぐに採用が決まっていきます。

応募者はたくさんいるため、より良い人材を採用しようとする傾向にあり採用基準は少し高めになっている場合があります。

3月|転職活動は活発、4月入職もまだ間に合う

3月の特徴

  • 4月入職もまだ間に合う
  • 内定辞退の追加募集がある

3月は、徐々に求人が減り始めるものの、引き続き転職活動が活発な時期です。4月入職にも十分間に合います。

急な内定辞退の補充をする職場もあり、好条件求人に巡り合う可能性も高まります。

この時期は、退職予定者が有給消化のため休むことが多いため、3月から業務を開始できる場合は条件交渉も可能ですし、職場でも歓迎されます。

4月・5月|年間を通じて転職には最も不向きな時期

4月・5月の特徴

  • 転職活動には適さない
  • 募集があれば面接対応はしてもらえる

4月・5月は、求人数が一気に減少します。多くの医療機関が4月入職者を大量に採用しており、新しい求人が少なく求人探しには最も不向きな月です。

この時期に転職活動を始めるにはまだ少し早いといえますが、求人を募集している職場があれば面接等の対応は通常と変わりありません。

転職サイトのキャリアアドバイザーの対応件数も減っているので手厚く対応してもらえます。

6月|夏ボーナス後の退職に備え求人が増え始める

6月の特徴

  • 夏のボーナス支給が始まる時期
  • 求人が出始める

ボーナス支給月は早いところでは6月、遅いところは8月と、医療機関や施設によって違います。この頃からボーナス支給後に退職を考える看護師も出てきます。

求人が出始める時期でもあるので、少しずつ求人情報をチェックしはじめるといいでしょう。

7月・8月|夏ボーナス後の転職活動が活発になってくる時期

7・8月の特徴

  • 夏のボーナス後の転職活動が本格化
  • 施設によっては夏季休暇があることも

7月、8月には多くの施設で夏ボーナスの支給が終わり、退職の意向を伝える看護師も増えてきます。退職者の補充のため、この時期から10月にかけて徐々に求人が増え始めます。

転職活動を始める看護師も増えてくるので、この時期に転職サイトに登録しても早すぎることはありません。

また、応募先の医療機関や施設によっては、夏季休暇のため、採用担当者の動きがやや鈍る場合もあります。そのため、転職活動自体がテンポ良く進まず、入職までのスピードもやや遅くなる可能性があります。

9月|早めの転職活動開始に適した時期

9月の特徴

  • 早めの転職活動が有利な時期
  • 10月に向けて求人が増えてくる

9月は夏ボーナス後の退職者補充だけでなく、冬ボーナス後の退職者補充、4月入職者の募集に向けて、求人募集を始める医療機関が出てくる時期です。

10月ほどではありませんが、徐々に転職活動も活発になってきます。9月は有効求人倍率が高いので、早めに動くことで良い求人に巡り合える可能性も高まるでしょう。

10月|1月入職、4月入職に向けて新規求人が増える

10月の特徴

  • 1月入職、4月入職に向けて求人が最も増える時期
  • 最も転職活動に適している

10月は、1月入職と4月入職に向けた求人情報が最も多い時期です。転職先の選択肢が増えるため、より理想に近い職場に出会えるチャンスでもあります。

また、すぐに入職できる看護師を探している職場なら、条件交渉を有利に進めやすい時期でもあります。

採用を急いでいない職場は、時間をかけて応募者を選定する余裕があり、応募も増えてくるため希望の条件は通りにくくなるでしょう。

11月|冬ボーナス後の退職者の補充のため求人が増えてくる

11月の特徴

  • 冬ボーナス後の退職者の補充のための求人が増えてくる時期
  • 年度途中の入社も歓迎

11月は冬ボーナス後の退職者の補充求人が増える時期です。施設側がすぐに人員を補充したい場合、11月〜1月に入職可能なら希望に合う求人を探しやすくなります。

引き続き4月入職の求人数も多く、求人の選択肢も多い時期です。人気がある求人や条件が良い求人はすぐに採用が決まってしまうため積極的に転職活動を進めるといいでしょう。

12月|1月入職の転職活動が優先される

12月の特徴

  • 1月入職の転職が優先される
  • 年末の対応に注意

12月も引き続き、1月入職と4月入職の募集が活発ですが、1月入職が優先されます。すぐに面接可能な場合は、12月に転職活動を始めて1月に入職も十分可能です。

12/20以降は、施設側の年末年始の対応が忙しくなることや休暇に入るタイミングでもあるため、面接等の日程調整が難しいことがあります。

希望条件が通りやすい月は?

ボーナス後に退職希望者が続いている7〜8月や1〜2月は、希望条件が通りやすい傾向にあります。

この時期は、スタッフが少なくなっているため、即戦力の看護師をすぐにでも採用したい職場が多く、条件が通りやすい傾向にあります。

反対に、希望条件が通りにくいのは、一括採用で入職者が多い4月です。

医療機関によって違う?施設形態別のおすすめ転職時期

施設の規模や種類によって、募集状況も違えば最適な転職時期も異なります。それぞれのベストタイミングを知って、転職活動を有利に進めましょう。

施設形態 募集状況
総合病院
大学病院
4月に一括採用する病院が多い
慢性期病院
療養型病院
通年募集している
クリニック
個人病院
募集は不定期
訪問看護 通年募集している
介護施設
介護事業所
看護師募集は不定期

総合病院・大学病院|4月入職に向けた長期的な転職活動

規模が大きい総合病院や大学病院は、そもそも新卒採用が多く中途採用は少なめではあるものの、募集がある場合には中途採用も4月に一括採用するところがほとんどです。

大規模病院では、前年度の4月から8月にかけて数回に分けて採用試験が行われています。第一次が書類選考、第二次が面接試問、小論文試験、適性検査となっています。事前準備が必要なので2年がかりで準備するくらいがいいでしょう。

採用試験を随時実施している場合もあるので、希望の医療機関が決まっている方は、公式サイトの採用ページを頻繁に確認するようにしましょう。

慢性期病院・療養型病院|通年募集!約1ヶ月のスピード転職も可能

慢性期病院や療養型病院は、4月に一括採用せず通年で募集をかけているところが多く、条件が合えば希望する病院に短期間で転職することが可能。転職活動の期間は1ヶ月程度を見ておけば良いです。

慢性期病院や療養型病院には経験豊富な看護師も多いので入職時期によりサポートに大きな差が出ることもあまりないでしょう。ただし、体調を崩す患者が多く通常よりも忙しくなる傾向にある季節(夏や冬)は、十分なサポートが受けられない可能性もあります。

クリニック・個人病院|募集は不定期なので随時チェック

クリニックや個人病院は欠員が出るたびに随時求人募集を行うのが一般的。気になるクリニックや病院があれば、定期的にチェックしておきましょう。

4月前後は、クリニックや個人病院から一般病院や施設等へ転職する看護師が増える時期でもあるので、その時期の欠員募集情報をはすぐに入手できるようにしておきましょう。

訪問看護|新規利用者が増える1月・4月入職がおすすめ

大手法人グループが運営している場合や療養型病院、ケアミックス病院の関連施設の場合には、4月入職者の一括採用を行っていることがあります。それ以外の事業所は、欠員が出るたびに随時求人募集を行うことが多いですが、一事業所当たりの募集人数は若干名と少ないのが特徴です。

利用者が契約を見直すタイミングの1月、4月はサービス利用者が入れ替わる事業所が多くなります。訪問看護の新規利用者が増える時期を狙って入職すると、サービスの利用開始から継続してかかわることができ、状況を把握しやすくなります。

介護施設|募集は不定期で採用人数は若干名

介護施設は、看護師の欠員がでるたびに不定期で募集をかけるところがほとんどです。

介護施設は介護スタッフが多く、看護師の採用人数は少なめですが、特定の介護施設を希望するのでなければ求人は豊富にあります。ただし、夜勤負担が少ない介護施設の看護師は、ママ看護師やベテラン看護師にも人気があるため募集すればすぐに決まってしまいます。

早めに看護師転職サイトに登録しておくなど、求人情報をいち早く入手できる状態にしておくといいでしょう。慢性期病院や療養型病院と同様に、希望条件に合う施設が見つかれば短期間で転職することが可能です。

看護師の経験・状況別のおすすめ転職時期

看護師 おすすめの入職時期
第二新卒 4月
3~5年目 1月、4月
6年目~ 1~3月
ママ看護師 4月
ブランク看護師 4月
パート、派遣 募集があれば随時入職

第二新卒看護師の入職時期は4月

看護師の経験や状況 入職におすすめな時期
第二新卒看護師
    【4月】
  • 中途採用でも新卒研修に参加できることが多い

第二新卒看護師は中途採用でも新卒研修に参加できることが多い4月入職がおすすめです。

4月の入職は、ほかの時期に比べると同期が多くなり、情報交換や相談ができるなど心強い面もあります。

ただし、4月に新卒の大量採用を行っている医療機関の場合は、中途採用のフォローが手薄になる場合もあります。

転職先によって研修内容は違いますので、経験が浅い看護師やスキルに不安がある看護師は、入職後のサポート状況をよく確認しておきましょう。

3~5年目の看護師の入職時期は1月と4月

看護師の経験や状況 入職におすすめな時期
3年目~5年目の看護師
    【12月・1月】
  • 退職者が増える時期のため経験を活かせる分野なら条件交渉しやすい
  • 【4月】
  • 新人教育で忙しいため即戦力が歓迎される

3年目~5年目の看護師は、フォローの必要がなく即戦力となるため、新人教育で忙しい4月の入職は歓迎され、新しい職場にも溶け込みやすくなります。

未経験の診療科や施設形態に転職する人にとっても、研修体制が整っている4月入職を狙って転職活動することをおすすめします。

12月〜1月の入職は、前職で冬ボーナスを満額受けとれるうえ、転職先との条件交渉を有利に進めることが可能です。なぜなら、退職者が増え少しでも早く人員を確保したい採用側にとって、3年目~5年目の看護師はすぐにでも獲得したい人材だからです。

6年目以降の看護師の入職時期は1月~3月もねらい目

看護師の経験や状況 入職におすすめな時期
6年目以降の看護師
  • たいていはすぐに対応できるようになるため入職時期にこだわる必要はない
  • 【4月】
  • 初めての施設形態や訪問看護に転職する場合
  • 新人教育で忙しいため即戦力が歓迎される
  • 【12月】
  • 経験を活かせる分野なら条件交渉しやすい

6年以上の経験があれば、たいていはすぐに対応できるようになるため、全く経験がない分野以外は入職時期にあまりこだわる必要はないといえます。

そこで、スタッフが足りない時期の即戦力として歓迎される時期の入職がねらい目です。例えば、ボーナス後の退職者が増える1月の入職や、有給休暇を消化する退職予定者が多い2〜3月の入職も良いでしょう。

新人教育に手がかかる4月までに業務に慣れてもらえるので、配属先でも大変喜ばれます。

6年目以降は即戦力として歓迎されるため条件交渉もしやすく、希望が通る可能性も上がります。

ママ看護師は4月入職で出勤開始日を相談

看護師の経験や状況 入職におすすめな時期
ママ看護師
    【4月】
  • 4月入職にして出勤開始時期や時短勤務を交渉する

働き方に制限があるママ看護師は、妥協せずに希望に合う求人を探すことが重要になります。

子供が新しい環境に慣れてから復職を検討している方も多いと思いますが、求人数の多い4月までに転職先を決めて入職をしましょう。

小さなお子さんのいる人なら、「保育園の慣らし保育期間は時間の都合をつけてほしい」というように、入職時期をずらすよりも勤務の初期だけ都合をつけてもらうことをおすすめします。

子育て中のママ看護師に配慮してくれる医療機関や施設は増えているので、勤務時間などの相談を柔軟に受け入れてもらえることが多いようです。

しかし、相談の余地もない場合は、ママ看護師への理解が乏しい職場と考えてよいでしょう。

現役大手転職サイトキャリアアドバイザー

応募先のジャンルにもよりますが、状況に合わせて入職時期をずらしてくれる職場や5月の連休明けにしましょうと言ってくれる職場もあります。最初は休むことが多いので連休明けから転職活動しようというよりも、求人が多い時期に転職活動をし、4月入職で何日か休みをくださいと相談する方が可能性は広がります。特に、ママ看護師は(入職時期や勤務時間など)条件をのんでくれるところに行く方が転職後も働きやすいことが多いです。

ブランク看護師の入職時期は4月

看護師の経験や状況 入職におすすめな時期
ブランク看護師
    【4月】
  • 中途採用でも新卒研修に参加できることが多い
  • 【閑散期】
  • ベテラン看護師から現場で指導してもらいやすい

*転職hub調べ

ブランクのある看護師も中途採用でも新卒研修に参加できることが多い4月入職がおすすめです。中途採用の方向けのカリキュラムを組んでいるところもあります。

4月に新卒の大量採用を行っている職場は中途採用のフォローが手薄になる場合もあります。

ブランクが長く不安がある人は、4月の一括採用が少なく通年で募集をしている職場を選ぶのも1つの手です。繁忙期を避けて入職するとベテラン看護師から現場で指導してもらいやすくなります。

派遣やパートで働く看護師の入職は繁忙期を避けるのがベター

看護師の経験や状況 入職におすすめな時期
派遣やパート
  • 随時募集、入職(募集から入職までが短い)
  • フォローが必要なら繁忙期を避ける

派遣やパート看護師の求人は、人手不足解消のために不定期で募集をかける傾向にあります。そのため、おすすめの入職時期を明言することは難しいですが、経験が浅くフォローを希望する人は、繁忙期を避けた入職がおすすめです。忙しい時期になると業務指導やフォローをしてくれるスタッフが手薄になってしまうからです。

初めての職場でもすぐに業務を覚えて即戦力として働ける経験やスキルがある場合は、特に入職時期を気にする必要はありません。

派遣やパートは募集をかけてから入職までの期間が短いという特徴があります。気になる求人情報を見つけたらすぐ動くことができるように、転職希望日の2〜3ヶ月前から応募書類や面接対策の準備をしておくことをおすすめします。

転職に最適なのは看護師何年目のタイミング?経験年数別の評価

「転職したいけれど、ベストなタイミングがわからない…」そう考えて、なかなか転職に踏み切れない人も少なくないでしょう。

看護師の転職市場において、看護師の経験年数はどう評価されているのでしょうか?看護師の経験年数別に、転職タイミングとして適切なのかどうかをみていきましょう。

経験年数 転職市場での評価
1年目~2年目 転職にはまだ早いタイミング
3年目~4年目 初めての転職に適したタイミング
5年目~10年目 年収アップ、キャリアアップのタイミング
10年目~ 管理職候補の採用も期待できるタイミング

【看護師1年目~2年目】転職にはまだ早いタイミング

1年目~2年目

  • 即戦力として採用するにはまだ早いタイミング。
  • フォローが必要なうちは、転職先が決まるまでに時間がかかる可能性がある。

このタイミングでの転職はまだ早いといえます。特に、1年未満、半年などでの転職は、「またすぐやめてしまうのではないか」という懸念から敬遠されるケースが多くなります。

看護師2年目になると、フォローなしでできる業務も増え、最低限の看護スキルは身についていると評価されるものの、即戦力として採用するにはまだスキルや経験が乏しいと評価されます。経験のある看護師と比べて転職先の選択肢が限られてしまいます

新人教育の途中段階でフォローが必要な場合は、受け入れが難しい職場が多く、転職先が決まるまで時間がかかると考えておいた方がいいでしょう。

【看護師3年目~4年目】初めての転職に適したタイミング

3年目~4年目

  • 初めての転職に適したタイミング。
  • 特に4年目の看護師は転職市場での評価も高い。

3年目は、看護師としての基礎が身につき体力もあり柔軟性も高く、即戦力として期待できるため転職市場の評価は高くなります

ただし、転職を急ぐ理由がないのであれば、3年目ではなく4年満了時のほうがベストな転職タイミングです。なぜなら、4年目の看護師は看護師の転職市場の評価が高いからです。

看護師も4年目になると、新人や中途採用者のフォロー、リーダー業務や各種委員会への参加など、病棟看護師として幅広い業務を経験しています。採用側にとっては、ぜひとも採用したい人材であることが多いので、転職先の選択肢が広がり、条件交渉も有利に進められる可能性が高まります。

【看護師5年目~10年目】年収アップ・キャリアアップのタイミング

5年目~10年目

  • 即戦力として高く評価されるタイミング。
  • 好条件・高待遇の転職が期待できる。

5年以上の臨床経験を積んだ「中堅看護師」は、スキル面だけでなく、忍耐力やコミュニケーション能力といった看護師として必要な要素を持ち合わせた即戦力として高く評価されます。転職時には条件交渉がしやすくなるため、好条件・高待遇の転職も期待できます。

特に、新卒から同じ急性期病院で病棟勤務の経験を積んでいる場合は、他部署や他職種との連携ができ、リーダーとしての役割を担えるため、どの職場でも歓迎されます。病棟以外にも、企業への転職も選択肢に入れることができます。

反面、同じ勤務先での経験が長いと転職先の方針やスタッフの考え方の違いに戸惑い、「こんなはずではなかった…」とギャップを感じる人もいます。転職して初めて前職の良さを実感し「出戻り転職」というパターンもあります。

ライフプランも考慮したうえで、より働きやすい職場、キャリアアップできる病院など、自分が求める入職先を吟味しましょう。

【看護師10年目~】管理職候補としての採用も期待できるタイミング

10年目~

  • 現場に残るか運営に携わるかを考えるタイミング。
  • 管理職候補としての活躍を求められることも。

看護師歴が10年以上のベテラン看護師は、現場の知識や経験が豊富で、医師や看護師長、若手の看護師達とのコミュニケーションを取り持つ「仲介役」にもなり得ます。つまり、職場にとって欠かせない存在。その能力が評価され、管理職候補としての活躍を求められる場合もあります。

10年目以降の転職は、キャリアアップし管理職としてマネジメントや病院運営に携わるか、スキルアップややりがいを求め現場に残るかを考える大切な時期ともいえます。

ちなみに、日本看護協会の調査では、非管理職の平均年収は519万円。一方、中間管理職の平均年収は648万円。管理職は、高度なスキルやコミュニケーション能力だけでなく、重い責任も課せられるため年収が高くなっています。

役職別看護師平均年収
役職 平均年齢 平均年収
非管理職 35歳 519万円
中間管理職 45.5歳 648万円

※参考:日本看護協会「2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査報告書」より

転職開始から入職までのスケジュール

転職スケジュール

この記事では、転職活動におすすめの時期は10月~3月と説明してきましたが、入職を希望する時期が決まっている人は、入職希望時期の2~3か月前から転職活動にのぞむといいでしょう。スピード転職の場合は入職希望月の1か月前でも十分可能です。

下記に、入職までのステップをまとめました。看護師免許証など事前に準備が必要な場合もありますし、求人探しまでに検討すべきこともあります。項目を参考に、準備を始めておきましょう。

転職活動開始から入職までのステップ

  1.  希望条件を整理して優先順位をつける
  2.  転職先(施設・業界・職種)の情報収集
  3.  看護師転職サイトへ登録する
  4.  紹介求人を確認し応募する求人を決める
  5.  応募書類の作成・面接対策
  6.  内定獲得後、現職の引き継ぎ&退職準備

もちろん、転職するかどうか迷っている段階で看護師転職サイトに登録しても問題ありません。キャリアアドバイザーが転職すべきかどうか相談に乗ってくれます。

看護師の転職を成功させるための4つのコツ

人手不足で常に需要があるため、他の職種に比べて、看護師の転職市場はそれほどハードルが高いわけではありません。

しかし、できるだけ好条件、高待遇の職場に転職するため、また、転職後のミスマッチを防ぐためにも、事前準備が重要になってきます。

1.転職したい理由を明確にする

転職hubが独自に行ったアンケート調査によると、看護師が現職を辞めたいと考える理由としてもっとも多かったのは「人間関係」でした。

看護師が現職を辞めたいと考える理由トップ3
1位 人間関係 18人
2位 業務に対する責任やプレッシャーからのストレス 11人
3位 残業・夜勤など不規則な勤務形態 7人

※看護師50人からのアンケート調査より

看護師の業界は女性が多いため、人間関係にトラブルが生じがちですが、勢いで転職するのは禁物です。

「どうして今の職場が嫌なのか?」「自分が何を求めているのか?」と自己分析をしましょう。

その結果、現在の職場では解決することはできないのか、または転職した方が自分の目的を達成できるのかなどを検討し、理由を明確にすることで失敗を防ぐことができます。

2.転職先に求める条件に優先順位をつける

転職したい理由がわかれば、自分が転職に何を優先すべきなのかも明確になってきます。

職場に求める条件一例

  • 給料(基本給、賞与、残業手当など)
  • 雇用形態(正社員、派遣社員、アルバイトなど)
  • 勤務時間(日勤のみ、夜勤も可能など)
  • 人間関係
  • 仕事内容

「譲れない条件は何か」「妥協できる点はどこか」「叶えたい条件は何か」など、優先順位をつけることで自分に合う職場がわかり、効率よく転職活動を進めることができます。

3.転職後のミスマッチを減らすために情報収集を行う

求人票に掲載されている情報は限られています。給料や雇用形態などの基本条件はわかったとしても、職場の雰囲気や人間関係、仕事の忙しさなどは実際に入職してみないとわからないことがほとんど。

そんな時に役に立つのが、実際に働いている看護師のリアルな声を集めた口コミサイトです。

職場の雰囲気がチェックできる口コミサイト
ナスコミ ナース専科
全国の病院やクリニック、診療所約10万施設の口コミが投稿されている。診療科目も選べるので科目別の勤務状況、職場環境を把握できる 看護師以外にも看護学生からの口コミを約50万件掲載。病院やクリニック、介護施設、訪問看護と施設形態もさまざま

口コミサイトで内部事情を把握することで、入職後のイメージが湧き、また入職後のミスマッチを減らすことも可能です。ぜひ利用してみてください。

4.看護師転職サイトに登録して転職サポートを受ける

看護師の転職で失敗しないために最もおすすめなのは、看護師転職サイトを存分に活用することです。

看護師転職サイトに登録すれば、キャリアアドバイザーと二人三脚で転職活動を進めることができます。現在の職場での悩み相談から、自己分析のサポート、転職先の情報提供など、転職に必要な準備のほとんどをサポートしてもらえます。

看護師転職サイトのサービス一例

  • キャリア相談
  • 希望条件に合った求人の紹介
  • 転職先の情報収集
  • 履歴書や職務経歴書などの応募書類の添削
  • 面接対策
  • 退職入職までの手続き

看護師転職サイトを利用した転職活動の流れを見る

看護師の転職におすすめの転職サイト4選

今回、数あるサイトの中から4つを厳選。どれもサポートが手厚く、求人数が豊富なことで定評のある転職サイトです。

おすすめの転職サイト おすすめポイント 求人数
1位:看護roo!看護roo!ロゴ 20代や第二新卒など若手看護師におすすめ 201,802件
  • 面接対応が手厚いため、面接に自信がなくても安心
  • 大都市圏(東京神奈川、愛知、大阪、兵庫)の求人探しに便利
レバウェル看護
(旧 看護のお仕事)レバウェル看護 ロゴ
未経験でも応募可能な求人が多い 158,398件
  • スキルに自信のない第二新卒やブランクのある看護師にも寄り添ったサポートを提供
  • 希望する職場の内部情報が得られるため、ミスマッチが少ない
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク) 圧倒的な求人数を誇り、地方求人も充実 25,169件
  • 忙しい人にもうれしいスピーディーな求人提案
  • 仕事と育児の両立に詳しいアドバイザーがいるから、ママ看護師も安心
マイナビ看護師マイナビ看護師 美容クリニックや一般企業の求人を多く保有 81,308件
  • ミスマッチを防ぐためにできる限り対面での面談を重視
  • 全国21箇所の事業所で、全国各地の求人を網羅

※2024年11月時点

看護roo! は第二新卒や若手看護師におすすめ!サポート力に定評があり利用者満足度は96.3%(※)

               
看護roo!の詳細
求人数(※)201,802件
(その他、非公開求人あり)
対応地域全国
問い合わせ時間平日:9:00~21:00
運営会社株式会社クイック

※ 求人数は2024年11月時点

おすすめポイント

看護roo!は、首都圏・関西・東海地方の求人に強く、転職後の満足度が高い求人紹介に定評があります。給料や手当、福利厚生などの条件面だけではなく、人間関係や職場の雰囲気、やりがいまで考慮した求人提案力が強み。対応がていねいかつスピーディーでストレスなく転職活動ができます。

看護roo!は求人数の多さと面接対応などのていねいなサポートに定評のある転職サイトです。

看護roo!は医療機関に精通しており、求職者の希望条件をじっくり聞いた上で、人間関係や職場の雰囲気といった、外部からはわからない条件にも配慮してくれます。

また、求職者側に疑問点がある場合は、病院側へ確認し、すばやく回答がもらえるスピード感も人気です。細かでスピーディーな対応のため、初めて転職する人や20代の若手看護師におすすめです。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)なら職場の内情や雰囲気も把握できるため入職後のミスマッチが少ない

レバウェル看護キャプチャ
               
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の詳細
求人数(※)158,398件
(その他、非公開求人あり)
対応地域全国
問い合わせ時間平日:9:00~21:00
運営会社レバレジーズメディカルケア株式会社

※ 求人数は2024年11月時点

おすすめポイント

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、幅広い分野の求人があり求人の選択肢が多い転職サイトです。キャリアアドバイザーのヒアリング力が高くていねいな対応に定評があります。入職後の生活やキャリアプランも考慮した求人提案力が高く評価されています。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)は、未経験でも応募可能な求人が多いことで支持されている転職サイトです。

キャリアアドバイザーは日々、病院の採用担当者や看護師達とコミュニケーションに努めることで、最新の内部事情を収集。求職者は転職先の内部情報を事前に把握できるため、入職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することを防げるでしょう

また、転職後もサポートは継続して実施してくれる点にも定評があります。人間関係のトラブルや悩みなど、転職後の問題も相談することが可能です。

ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)は圧倒的な求人数で地方求人も網羅!

               
ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)の詳細
求人数(※)25,169件
(その他、非公開求人あり)
対応地域全国
問い合わせ時間平日:10:00~19:00
運営会社株式会社エス・エム・エス

※ 求人数は2024年11月時点

おすすめポイント

ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)は、高給与求人や条件が良い非公開求人を保有しており、都市部だけでなく地方の求人にも強い転職サイトです。地域専任のキャリアアドバイザーが在籍し地域の特色まで熟知。2005年にサービスを開始し年間10万人以上の看護師が利用する紹介実績から、医療機関や施設の採用背景や職場の内情を詳しく把握しています。

ナース専科 転職(旧 ナース人材バンク)は、圧倒的な求人数とスピーディーな求人提案が人気の転職サイトです。非公開求人も多く、高収入・好条件の求人も充実しています。

特に、地方の求人数が多いのが特徴です。各地域で人気の求人や、地域ごとの平均年収や看護師資格別の月給比較など、地域専任のキャリアアドバイザーから詳しい情報を得ることができます。

マイナビ看護師なら病院以外の企業や美容クリニックなどの求人が豊富

マイナビ看護師
               
マイナビ看護師の詳細
求人数(※)81,308件
(その他、非公開求人あり)
対応地域全国
問い合わせ時間平日:9:30 - 17:00
運営会社株式会社マイナビ

※ 求人数は2024年11月時点

おすすめポイント

マイナビ看護師は、全国展開で都市部にも地方にも強く、さまざまな職場の求人が豊富。保有求人の40%が非公開求人で高収入・好待遇の求人が多い。できる限り対面での面談を重視し、転職の背景を理解したうえで求人を紹介するためミスマッチが少ない。キャリアやライフプランを考慮した求人提案やアドバイスの質が高い。

マイナビ看護師は、さまざまな転職サービスを展開するマイナビグループが運営しているため、美容クリニックや治験関連企業(CRA、CRC)、保育施設など、病院以外の施設の求人も充実しています。一般企業への転職やキャリアアップ、スキルアップを考えている求職者からも人気です。

また、マイナビ看護師は全国21ヶ所に事業所があり、全国各地の求人を保有。地元の転職のみならず、Uターン、Iターン、Jターンを検討している転職者にも便利なサイトです。

転職hubでは看護師363人にアンケートを実施し、おすすめの看護師転職サイトを紹介しています。より多くの転職サイトを比較したい人は以下の記事も参考にしてみてください。

看護師転職サイト登録から入職までの流れ

転職が初めての人や、転職サイトを利用したことのない人にとって、看護師転職サイトはどのような流れで進むのか、不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、サイト登録から入職までの流れを6つのステップに分けて紹介します。

1.看護師転職サイトに登録する

気になる転職サイトを見つけたら、まずは登録作業から始めます。

はじめに、名前や生年月日、希望入職時期や保有資格など、基本情報を入力。ここでポイントになってくるのが、連絡時間帯や連絡方法、連絡頻度などの記載方法です。

なるべく連絡がとりやすい時間帯や方法を記入することで、担当者との行き違いがなくなり、やりとりもスムーズになります。

担当者から良い情報や求人を提供してもらえるのはありがたいのですが、連絡が多すぎると確認が面倒になりがち。そのため連絡の頻度はある程度抑えた回数を提示することをおすすめします。この時点で、履歴書や職務経歴書の用意は必要ありません。

2.キャリアアドバイザーとの面談・ヒアリング

転職の目的や希望条件などをヒアリングするために、登録完了後、当日〜数日の間にキャリアアドバイザーから連絡が入ります。

ヒアリングの時間は約1時間で、電話または面談形式が一般的です。ヒアリング時は、できれば今後のキャリアプランや希望条件をはっきり提示することが大切。

もちろん、「転職に迷っている」「とりあえず情報収集したい」といった相談でも構いませんが、より明確な姿勢で臨むことで転職意欲が高いとみなされ、優先的な対応を受けられる場合もあります。

3.希望条件に合う求人の紹介

ヒアリングをもとに、希望条件に合う求人紹介が始まります。

電話やメール、LINEなどを通して、納得がいくまで何度でも紹介してもらうことが可能です。ここでポイントは、気になる求人があれば、求人票以外の情報をできるだけ収集すること。口コミサイトなどを利用して、職場の内情や雰囲気をつかむことで、入職後のミスマッチを防ぐことができます。

応募したい求人が見つかったら、キャリアアドバイザーにその旨を伝え、推薦書類を作成してもらいます。その後、応募先で簡単な書類審査などが行われます。

なお、複数の求人に同時に応募しても問題ありません。

4.履歴書・職務経歴書の添削、面接対策

推薦書類の審査が通ると、履歴書や職務経歴書の準備に入ります。

応募書類の作成のポイントや面接で聞かれる内容は施設によって異なります。その点、キャリアアドバイザーは応募先のことを熟知しているため、応募先に応じた書類の書き方の指導や模擬面接をしてくれます。

キャリアアドバイザーは面接の失敗例を把握している他、サイトによっては面接専門の担当者がいることも。「模擬面接なんて恥ずかしい」と思わず、転職サポートをフルに活用するのが転職成功の秘訣です。

5.面接・職場訪問

面接の日程調整は、キャリアアドバイザーが代行してくれます。

面接に不安があり、「自分ではうまく思いを伝えられない」「自信がない」と思うのであれば、面接同行をお願いすることもできます。その場合、自分で聞きにくい質問はアドバイザーから聞いてもらうように、事前に頼んでおきましょう。

また、求人票だけではわからない内情や雰囲気を知るためにも、面接とは別日に職場見学し自分の目でチェックすることをおすすめします。

6.内定後、入職日の調整を依頼

入職後に条件を変えられてしまうトラブルを防ぐために、内定を承諾する前に、必ず「採用条件提示書」または「内定通知書」をキャリアアドバイザー経由で入職先に提出してもらいましょう。

晴れて内定を獲得したら、入職の日程調整や初日の持ち物などもアドバイザーに確認してもらいましょう。

転職サイトによっては1〜3ヶ月後に入職後の状況確認があるところも。状況確認とともに転職後の不安や悩みも相談ができるので、気軽に利用しましょう。

円満退職したい看護師が退職トラブルを防ぐ4つのコツ

「上司にどう切り出せばいいかわからない」
「どのタイミングで告げるべきかわからない」

ここでは、辞める理由の伝え方とタイミングを解説します。お互い納得のいく円満退職を目指しましょう。

円満退職のコツ

  1.  就業規則を確認する
  2.  退職の申し出は1〜2ヶ月前までに済ませる
  3.  退職理由はポジティブな内容で伝える
  4.  就業規則に沿って退職願、退職届を提出する

1. 就業規則を確認する

退職を考え始めたら、まず就業規則を確認しましょう。入職時に手渡されているか、社員用のサイトなどに公開されているはずです。

確認する内容は、退職の意向は退職予定日の何日前までに伝えるべきか、退職願の提出時期や提出までのフロー、退職届の提出時期などです。

2. 退職の申し出は2〜3ヶ月前までに済ませる

労働基準法では退職の14日前までに申告すれば問題ない(※)のですが、看護の現場ではシフト変更などの調整が必要になってくるので、この数字は現実的ではありません。

夜勤など交代要員が少ないシフトに入っている場合は変更が難しく、翌月のシフトが決まってからでは、ほかのスタッフに迷惑をかけてしまいます。

引き継ぎ期間や人材の確保などを考慮すると、最低でも2〜3ヶ月前までに申し出るのが理想です。

特に、ボーナス後の退職は夏季休暇や年末年始休暇があるため、より引継ぎの時間をとることが難しい場合もあります。ボーナスの減額などに影響がない範囲で早めに退職時期を相談しておきましょう。

※参考:「日本労働組合連合」より

3. 退職理由はポジティブな内容で伝える

退職理由を聞かれたら何と答えようと悩んでいる人も多いはず。「なんとなく辞めたくなった」「仕事に疲れて嫌になった」など、抽象的な理由の人もいるでしょう。

しかし、あまりにもぼんやりした退職理由では、引き止められてしまう可能性があるので、なるべく具体的に、なぜ辞めたいのかを伝える必要があります。

「職場を変えて他の診療科に挑戦したい」「看護経験をいかして他の職種にジョブチェンジしたい」など、前向きな理由や結婚や家族の介護などやむを得ない生活環境の変化が理由であれば、上司もあからさまに反対することができず、引き止められる可能性が低くなります。

4. 就業規則に沿って退職願、退職届を提出する

退職日まで職場で円満に過ごすためにも、マナーはきちんと守ることが大事です。退職の手続きは就業規則や職場のルールに沿って進めましょう。

まず、上長に退職の意向を伝えた後で退職願を提出します。退職願は「退職したい」という意向を正式に伝える書類です。口頭やメール、LINEなどで退職の申し出をするだけでは基本NG。

事前に病棟師長や看護部長との面談が必要な職場もあるのでよく確認しましょう。

退職願が受理され、上司との話し合いで退職日が確定した後、正式に退職届を提出します。提出先やフォーマットは職場によって異なるので上長に確認しましょう。看護部長に提出する場合もあれば、人事部や事務長、院長に提出する場合もあります。

退職願は、提出した後に撤回することができますが、退職届は一度受理されると撤回できないので要注意。

この記事のまとめ

看護師の転職活動は、10月から3月に行うのがベストなタイミングです。

ただし、希望する職場や現在のポジションによって求人募集の時期は違います。常にアンテナを張って新しい情報を入手できる状態にしておくといいでしょう。

最適な入職時期は、職場の規模や教育体制、求職者の経験によって変わってきます。

転職が初めての方や経験やスキルに不安がある場合は、看護師転職サイトに登録し転職サポートを受けながら転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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