転職エージェントの年収はいくら?リアルな給料事情と儲かる仕組みとは

転職エージェント年収のアイキャッチ

「転職エージェントで働いている人の年収はどれくらい?」
「キャリアアドバイザーの給料を詳しく知りたい」

転職エージェント(人材紹介会社)の仕事に興味がある方の中には、「求職者にアドバイスをする」といった仕事内容は知っていても、キャリアアドバイザーの年収については詳しくない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、転職エージェントで働きたいと考えている方に向けて、キャリアアドバイザーの給与事情を詳しく解説します。現役のキャリアアドバイザーへのインタビューをもとに“リアルな給与事情”もお伝えしますので、転職エージェントの年収が知りたい方は最後までご覧ください。

転職エージェントの年収事情

  • 大手転職エージェントは年収800万円以上を狙える
  • インセンティブ(成果報酬)次第でさらなる年収アップが可能
  • 固定残業代が月給に含まれている転職エージェントが多い

「キャリアアドバイザーになりたい」と考えている方は、次の転職エージェントに登録し、求人の紹介を受けてみましょう。

キャリアアドバイザーになりたい方に
おすすめの転職エージェント3選
転職サービス名 おすすめな人のタイプ キャリアアドバイザー職の公開求人数
リクルートエージェントリクルートエージェントのロゴ 1つでも多くの求人を比較検討したい方 5,312件
  • キャリアアドバイザーの求人が断トツに多い
  • 年収800万円以上のキャリアアドバイザー求人を約700件保有
dodadoda 地方の求人を探している方 1,108件
  • 日本全国のキャリアアドバイザー求人を広くカバーしている
  • エリアごとの転職事情に詳しい担当者にサポートしてもらえる
マイナビエージェントマイナビエージェントのロゴ 転職活動がはじめての20代 非公開
  • 「未経験可」のキャリアアドバイザーの求人が多い
  • 応募書類や面接などの選考対策が手厚い
※2023年6月時点 ※転職エージェントの仕事には「法人向けの営業(リクルーティングアドバイザー)」も一部含まれますが、この記事では便宜上「キャリアアドバイザー」と一括りにして説明します
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監修者
土井裕希

大手人材会社・新規事業開発・キャリアコーチ

土井裕希

大手人材会社に新卒で入社後、人材紹介の領域にて中途採用/転職支援の実務や、管理職として当該組織の営業戦略、人材育成、組織開発含めたマネジメント業務全般を経験。大手や中堅、中小、スタートアップなど規模問わず、多岐にわたる職種にて幅広い役職やレイヤーの採用/転職支援の実績あり。現在は、新規事業である副業・フリーランス人材のマッチングサービスの立ち上げにプロダクト企画や営業企画、マーケティング領域の管理者として関わりつつ、自身でも副業としてコーチング業務や組織開発業務に携わる。

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転職エージェントの平均年収は557万円!

マイナビ転職の「2024年版 職種別 モデル年収平均ランキング」のデータによると、転職エージェント(人材コーディネーター)の平均年収は557万円です。

全322職種の中では97位のため、年収水準としてはいわゆる「中の上」といった数字。他の職種に比べて大幅に高いとはいえませんが、日本人の平均年収が約458万円*ということを考えると、収入としては比較的高い部類に入るでしょう。

*国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査結果について(p.15)」
土井裕希
土井

転職エージェントの年収は高いと思います。新卒でいうと一般的なレンジより高い400~450万円ほどですし、マネジャーポジションになると800~1000万ほどもらえるケースも珍しくありません。

次の3つのポイントをもとに、転職エージェントの年収・給料事情についてさらに深堀りして解説します。

転職エージェントの年収について知っておきたいこと

  • 大手転職エージェントは年収800万円以上を狙える場合がある
  • 未経験者と経験者の年収に違いはない
  • 雇用形態別の年収にも大きな違いは見られない

大手転職エージェントは年収800万円以上を狙える場合がある

大手転職エージェントは、中堅のエージェントに比べると年収が高めです。たとえば、転職エージェントdodaのキャリアアドバイザーの求人には「年収835万円」という文字も確認できます。

では2023年6月時点*の求人をもとに、大手転職エージェント3社の年収を見ていきましょう。

*2023年6月時点の求人情報を参照しています。年収などの条件は変わる可能性があるため、応募の際は必ず最新の求人情報をご確認ください

リクルートエージェントの年収

以下の求人票を見ると、リクルートエージェントの想定年収は462~563万円となっています。

株式会社リクルート求人情報のキャプチャ画像 参考:株式会社リクルート「採用情報」

賞与を含めた待遇だと、入社4年目(29歳)では625万円ほどの年収をもらえる可能性もあるようです。

株式会社リクルート求人情報のキャプチャ画像 参考:株式会社リクルート「採用情報」

▼リクルートエージェントの求人情報(例)

求人情報 株式会社リクルート「採用情報」
想定年収 462万円~563万円
雇用形態 正社員
月給 320,722円~390,887円(固定残業代35時間含む)
賞与 記載なし(※株式会社リクルート「中途採用情報  募集職種一覧」では「賞与は年2回」と記載あり)
主な仕事内容 キャリアアドバイザー:多岐に渡る職種経験者の転職アドバイスを実施。現状整理・キャリアプラン提案を通じて、転職成功を導く
※2023年6月23日時点
女性 アイコン
20代後半女性|リクルートエージェント(年収400万円)
インセンティブは月単位で支給される

昇給は4月と10月の昇給査定で行われ、業績や勤続年数、資格取得などをもとに決定されます。業績賞与の金額は、会社の業績と個人の業績評価をもとに決定され、インセンティブは、個人の成約件数や成約金額をもとに月単位で支給されます。勤務エリアによって基本給に変わりはありません。

dodaの年収

以下の求人票を見ると、dodaの想定年収は452~835万円となっています。

dodaエージェント事業部 求人情報のキャプチャ画像 参考:パーソルキャリア株式会社「採用情報」

対象者は限定されますが、リモートワーク手当として毎月3,000円が支給されたり、リモートワーク一時金をもらえたりと、福利厚生や働き方の面で十分に恵まれていることも分かります。

▼dodaの求人情報(例)

求人情報 パーソルキャリア株式会社「採用情報」
想定年収 452万円~835万円
雇用形態 正社員
月給 298,700円~566,500円
(キャリアアドバイザー手当含む/残業30時間の場合)
賞与 年2回
主な仕事内容 キャリアアドバイザーとして、転職を検討されている個人のお客様の転職支援を担当
※2023年6月23日時点
男性 アイコン
20代後半男性|doda(年収480万円)
30歳前後で給与が一段階上がる

30歳前後になると役職がひとつ上がり、給与が一段階上がるイメージです。それまでは毎年、月額1万円ずつぐらい上がります。夏と冬に業績賞与があり、金額の上下は少なく、毎年安定している印象です。個人成績によって、多少ですがインセンティブもあります。

男性 アイコン
30代後半男性|doda(年収470万円)
インセンティブには4つのランクがある

月給は役職によって変わります。昇給制度もありますが、上にいくほど業務量が多くなり残業時間も増えます。インセンティブはA~Dランクがあり、私は入社2年目でAランクに行けたのでリーダー職になれました。勤務エリアによって、基本給は少しだけ差があるように思います。

男性 アイコン
20代後半男性|doda(年収600万円)
昇給額は月額2~3万円ほど

階級はA~Fに分かれており、昇給は年1回の人事考課で決まります。昇額額は月額2~3万円ほどです。業績賞与は6月と12月に月給の1~3ヶ月分が支給されます。個人成績に対するインセンティブは成約報酬で、担当した求職者が内定を受けた場合に支給され、月額10~20万円ほどかと思います。

マイナビエージェントの年収

以下の求人票を見ると、マイナビエージェントの想定年収は400~570万円となっています。

ゼネラルエージェント事業本部 求人情報のキャプチャ画像 参考:株式会社マイナビ「採用情報」

中途入社5年目(30歳・課長)で600~750万円、中途入社8年目(35歳・部長)で800~950万円と示されていることから、30歳前半で管理職を目指すことができ、役職に就くと高額の年収をもらえるようです。

▼マイナビエージェントの求人情報(例)

求人情報 株式会社マイナビ「採用情報」
想定年収 400万円~570万円
雇用形態 正社員
月給 330,000円~475,000円
賞与 記載なし(※株式会社リクルート「中途採用情報  募集職種一覧」では「賞与は年2回」と記載あり)
主な仕事内容 キャリアアドバイザー:応募から入社まで、全てのプロセスにおいて求職者の支援をおこなう
※2023年6月23日時点

未経験者と経験者の年収に違いはない

転職エージェントの年収は、キャリアアドバイザー経験の有無によって大きな違いは見られません。つまり未経験からの転職であっても、経験者と同額の給与を獲得できる可能性が高いということです。

転職エージェントのキャリアアドバイザーの年収は、現職の給与をベースに提示されることが一般的。そのため給与算定において、経験の有無はそこまで重視されないようです。

土井裕希
土井

中途採用の場合、経験・未経験によって年収に大きな差はありません。ちなみにキャリアアドバイザーの経験者は他のエージェントに行くというより、人事系の関連職種に転職することが多いんです。実際のところ、キャリアアドバイザーには未経験者のほうが多いと思います。

雇用形態別の年収にも大きな違いは見られない

転職エージェントの年収は、雇用形態によっても大きな違いはないようです。

たとえば、医療介護求人サイト「ジョブメドレー」のキャリアアドバイザー(キャリアサポート)求人を見ると、雇用形態によって年収の上限額に違いはあるものの、契約社員の年収が極端に低い、といったことはありません。

▼ジョブメドレーの求人情報(例)

役職 正社員
(リーダー・マネージャー候補)
契約社員
(サポートスタッフ)
想定年収 400万円~700万円 330万円~500万円
主な仕事内容 求職者対応・チームマネジメント 求職者対応
※2023年6月23日時点
参考:株式会社リクルート「採用情報」

ただし上記の求人の場合、正社員は「マネージャー候補」としての採用のため、正社員と契約社員では生涯年収の面で大きな開きが出ることは考えられます。

転職エージェントの年収は人材系職種の中でも高い

人材系職種の平均年収の画像

他の人材系職種に比べると、転職エージェントの年収は高めです。

マイナビ転職「2024年版 職種別 モデル年収平均ランキング」をもとに人材に関係する職種の平均年収を比べてみると、「キャリアアドバイザー」(人材コーディネーター)の求人は上位に位置しています。

▼人材系職種の年収比較

職種名 平均年収 主な仕事内容
転職エージェント
(人材コーディネーター)
557万円 面接対応やカウンセリング、企業が求めている人材の紹介などをおこなう
人事・労務・採用 512万円 企業の社員として、人材活用に関わる業務をおこなう(勤怠管理、給与計算、採用活動など)
コンサルタント(組織・人事) 499万円 人事課題などの状況を分析し、人事制度や人材育成などについて改善から実行までに取り組む
臨床心理士・カウンセラー・セラピスト 430万円 例:臨床心理士
様々な心理療法を用いて、精神的な悩みをもつ人の相談業務・援助業務を担う
参考:マイナビ転職|2024年版 職種別 モデル年収平均ランキング

人材業界と他業界の平均年収の比較

業界ごとの比較で見ると、人材業界の年収はそこまで高いとは言えません

▼業界ごとの平均年収の比較

業種名 平均年収
人材サービス 358万円
金融 469万円
総合商社 464万円
メーカー 466万円
IT/通信 446万円
建設/プラント/不動産 432万円
小売/外食 359万円
参考:doda「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】更新日:2023/12/4

年収の高さは、専門的なスキルの高さと比例します。たとえば金融業界は企業分析や財務などの知識・スキルが求められますが、これらを持っている人材は少ないこともあり「高い給料を払ってでも人材を確保したい」という意向が働きます。

一方で「サービス業」のカテゴリーに分類される人材業界、小売・外食などは専門的なスキルをそこまで必要としない、つまり「人材の替えが利きやすい」という側面があるため低収入になりやすいのです。

ただし、人材業界の中でも転職エージェントには“儲かる仕組み”などがあることから、他の業界と引けを取らない高年収となっています。

転職エージェントの年収が高い理由

転職エージェントの年収が高い理由

転職エージェントの年収が高い理由を、次の3つに分けて解説します。

転職エージェントには“儲かる仕組み”があるから

まず挙げられるのが、転職エージェント特有の“儲かる仕組み”があることです。

儲かる仕組みとは、簡単に言うと「転職者の年収の約30%がエージェントに入ってくる」という仕組みのこと。

こうした仕組みによって効率的に収益を生み出すことができ、そこで働くキャリアアドバイザーにも高年収を提供しやすい仕組みとなっているのです。

転職エージェントの収入源 ・報酬の決まり方

転職エージェントとの仕組み

転職エージェントは、人材を紹介した企業から「成功報酬」を受け取るビジネスモデルを採用しています。

手数料率の一般的な相場は、年収の30~35%。たとえば転職活動をサポートした人が、企業から年収800万円のオファーを受けて入社した場合、転職エージェントには約240~280万円ほどが入ってきます。

大規模な設備を必要としないビジネスのため、固定費用やコストも少なめ。結果として手残りが多く、利益率が高くなりやすいのです。

インセンティブ(成果報酬)が発生するから

転職エージェントの年収が高い理由としては、インセンティブ(成果報酬)の存在も挙げられます。

インセンティブとは、個人の売上(成績)に応じて支払われる追加報酬のこと。「何人が内定をもらったか」「企業からいくら紹介料を受け取ったか」などキャリアアドバイザーにはノルマが課されており、それらをクリアすることで給料にインセンティブが上乗せされることが一般的です。

土井裕希
土井

個人のインセンティブは、数万円から100万円ほどと幅広いです。月次MVPに選出されることで、追加で賞与を受け取れるケースもあります。

男性 アイコン
20代後半男性|レバテックキャリア(年収580万円)
3つの指標をもとにインセンティブが決まる

紹介人数、採用決定人数、面談人数によってインセンティブが決まります。量と質をよりこなした人がインセンティブをもらえる仕組みになっています。

固定残業代制を採用している会社が多いから

転職エージェントの中には「固定残業代制(みなし残業代制)」を採用しているところが少なくありません。

固定残業代制とは、毎月の基本給に「固定残業代(定額残業代・固定残業手当)」を含める制度のこと。残業代があらかじめ月給に含まれて支給されるので、その残業代のぶんだけ年収が高くなります。

たとえばリクルートエージェントの求人にも、固定残業代35時間分として「固定残業代¥72,422~¥88,265を含む」と記載されています。

株式会社リクルート求人情報のキャプチャ画像 参考:株式会社リクルート「採用情報」
女性 アイコン
20代後半女性|リクルートエージェント(年収400万円)
固定残業代が月給に含まれる

リクルートエージェントの月給には固定残業代が含まれます。超過した残業時間については残業代が支給されます。

女性 アイコン
20代後半女性|株式会社ASSIGN(年収420万円)
月45時間分の固定残業代が含まれている

月給には45時間分の固定残業代が含まれており、自身の昇給度合いによって変更されていく仕組みです。超過した分の残業代はその都度支払われます。

転職エージェントの年収の決まり方

転職エージェントの年収の決まり方

転職エージェントで働くキャリアアドバイザーの年収は、おおよそ次の4つの観点をもとに決定されます。

前職の給与が考慮される

他の職種と同じく、キャリアアドバイザーの転職でも「前職の給与」が年収に考慮されます。

たとえば同業種・同職種の場合、前職の年収と同程度の額をもらえる可能性が高いです。別の転職エージェントでキャリアアドバイザーとして働く、といったケースですね。

一方で人材業界の経験がない場合、前職の給与より下がってしまうことも。「考慮される=現状維持を保証する」という意味ではないことにも注意が必要です。

階級(役職)ごとの年収レンジが加味される

こちらも他の職種と同様ですが、転職エージェントのキャリアアドバイザーも「階級(役職)」によって年収に差が生まれます。

たとえばマイナビエージェントの求人票を見ると、役職によって年収に大きな違いが生まれることが分かりますね。

ゼネラルエージェント事業本部 求人情報のキャプチャ画像 参考:株式会社マイナビ「採用情報」
土井裕希
土井

転職エージェントは昇進が早く、若いうちから裁量の大きな業務を任せてもらいやすいです。30歳くらいで課長職に就くケースも珍しくありません。

2種類の賞与がプラスされる

転職エージェントの年収には「2種類の賞与」がプラスされることが一般的です。

▼2種類の賞与

業績賞与(業績連動型賞与) 企業業績と賞与額を連動させて支払われる
インセンティブ(成果報酬) 成果に応じて支払われる
土井裕希
土井

小規模のエージェントに関しては「企業から受け取る額の〇%をインセンティブとして支払う」という仕組みを採用しているところが多いですね。ただし成果を出せないと年収が大きくダウンする可能性もあり、プレッシャーが大きいというデメリットはあります。

勤務エリアによって給料に違いが出る

勤務エリア・地域によって給料に違いが出る場合もあります。東京・大阪などの大都市圏の給与基準は高めで、それ以外の地域の給与は若干下がる、といった様子が見られます。

特に大手転職エージェントは全国各地に拠点を構えているため、拠点によって給与に差が出ることも。少しでも多くの給与を手にしたい方は、東京・大阪での勤務を検討してみると良いでしょう。

転職エージェントのリアルな給料事情

転職エージェントの年収の仕組みについて解説してきましたが、ここからはさらに一歩踏み込んで“リアルな給料事情”をお伝えします。

固定残業代が月給に含まれているケースが多い

「転職エージェントの年収が高い理由」でもお伝えしましたが、転職エージェントの月給には固定残業代が含まれているケースが一般的です。

毎月定額の残業代が給料に含まれるので、月給・年収が高くなることは固定残業代制のメリットですが、逆に言うと「それ相応の残業時間が発生するほど忙しい」という側面も。

たとえば固定残業代が「30時間」の場合、仮に残業が20時間でも30時間分の残業代が支払われますが、こうしたケースは稀。現実には30時間を過ぎるケースのほうが多いようです。なお、規定の残業時間を超えたぶんの残業代は適切に支給されます。

大手転職エージェントの福利厚生は手厚い

福利厚生に関しては、大手転職エージェントは手厚い傾向にあります。

たとえばdoda(パーソルキャリア)の求人表を見ると、以下のようにかなり充実していることが伺い知れます。

doda 福利厚生(例)

  • 財形貯蓄制度
  • 確定拠出年金制度
  • 長期所得補償制度
  • 従業員持株制度
  • 団体保険
  • 福利厚生倶楽部(リロクラブとの提携)宿泊施設・レジャー施設・ショッピング・グルメ・エステなど各施設・サービスを特別優待価格にて利用可
  • ベビーシッターサービス法人価格提供
  • TOEIC®優待試験
参考:パーソルキャリア株式会社「採用情報」
土井裕希
土井

福利厚生や手当が整っている転職エージェントは多いので、心配しなくても大丈夫でしょう。ただし、全国に拠点があるエージェントでは住宅手当は期待できません。

男性 アイコン
20代後半男性|doda(年収600万円)
社員旅行や社内表彰制度などがある

福利厚生には、社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)、退職金制度(勤続3年以上が対象)、育児・介護休業制度(法定通り)、社員持株会(任意加入)、社員旅行(年1回/全額会社負担)、社内表彰制度(月1回/優秀な社員に賞金や表彰状を贈呈)などがあります。

女性 アイコン
20代後半女性|リクルートエージェント(年収400万円)
慶弔見舞金、社内割引制度などがある

福利厚生には、健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険などの社会保険、退職金制度、慶弔見舞金制度、研修制度、社内割引制度などがあります。

給料から天引きされるもの

一般的な会社員と同じく、転職エージェントの給料からも以下の税金・保険料が天引きされます。

▼転職エージェントの給料から天引きされる税金・保険料

厚生年金 給与の約10%
雇用保険 給与の約0.3%
健康保険 給与の約5%
源泉所得税 給与所得によって異なる
住民税 課税所得の約10%
介護保険料 月額6,014円(全国平均/2021~23年度)
※40歳〜64歳が支払う

都道府県や年齢、扶養家族の有無などによって異なりますが、おおよそ「額面の75~85%」が手取りといえます。たとえば額面年収が500万円の場合、手取りは375~400万円(月30~33万円)と予想できます。

転職エージェントでキャリアアドバイザーとして働く3つの方法

転職エージェントでキャリアアドバイザーとして働きたい方は、次の3つの方法を検討してみましょう。

転職エージェント経由で求人に応募する

1つめの方法は、転職エージェントを使って「転職エージェントの求人」に応募する、という方法です。

転職エージェントを利用すると、面接日程の調整や年収交渉などを依頼できますし、実際に転職エージェントで働いているキャリアアドバイザーと直接話ができるのも大きなメリット。面談の中で、キャリアアドバイザーの働き方や給与などについて質問してみても良いでしょう。

土井裕希
土井

キャリアアドバイザーを目指す場合は、自分自身の「キャリア感」や「価値観」を深堀りしておくことが大切です。転職エージェントを使う場合は、担当のキャリアアドバイザーに自己分析を手伝ってもらいましょう。

ここでは、転職エージェントを使うときのポイントを2つ紹介します。

転職エージェントを使うときのポイント

  • 転職エージェントは複数社に登録する
  • 大手と特化型を一緒に使う

転職エージェントは複数社に登録する

転職エージェントは1社だけを使うのはNG。次のようなメリットがあるので複数社に登録し、それぞれのエージェントから求人を紹介してもらいましょう。

複数の転職エージェントを使うメリット

  • 求人の質を比較できる
  • 担当者との相性を比べられる
  • 独占求人に出会える可能性が高まる
土井裕希
土井

転職エージェントごとに扱っている求人は異なりますし、人材会社について深く理解する意味でも、キャリアアドバイザーを目指している方は複数の転職エージェントに登録しておくと良いでしょう。

大手総合型と特化型を一緒に使う

転職エージェントは、大手総合型だけでなく特化型にも登録しておくのが理想です。

それぞれメリット・デメリットがあるので、両方とも使うことでお互いのマイナス部分を補うことができ、転職成功確率を高められます。

▼大手総合型と特化型の違い

大手総合型 特化型
特徴 業界・職種問わず求人を保有 特定の業界・職種の求人を保有
メリット
  • 紹介される求人数が多い
  • 地方の求人も多く確認できる
  • 特定の領域の転職事情に詳しい
  • 担当者のサポートが手厚い
デメリット
  • 特定の領域の転職に詳しくない場合がある
  • 対応が機械的な場合がある
  • 求人数は大手に比べると少なめ
  • キャリアアドバイザーの質に大きなばらつきがある
代表例
  • リクルートエージェント
  • doda
  • マイナビエージェント
  • インプレッション(人材業界特化)
  • リーダパーソン(人材業界特化)
土井裕希
土井

複数利用の際は、大手エージェントを2社使うよりも、大手1社と中小1社を並行して使うことがおすすめです。できる限り、様々な人材会社の求人を保有しているエージェントを使い分けたいですね。

転職サイト経由で求人に応募する

転職サイトに掲載されている求人に応募するのも一つの手です。

転職サイトは自分で希望条件を設定し、ヒットした求人に応募できるのでマイペースに転職活動を進めたい方にぴったり

ただし転職エージェントで働くことを目指しているのであれば、キャリアアドバイザーとして実際に働いている相手(担当者)に直接話を聞けることからも、転職エージェントを利用して転職活動を進めるのがおすすめです。

また、転職サイトは自分自身で選考対策を進める必要がありますが、特に転職活動がはじめての場合には十分な対策ができず、転職に失敗してしまう可能性も…。

選考通過率を高めたい方は、転職エージェントの担当者から書類や面接のアドバイスをもらいましょう。

知人を経由して応募する(リファラル採用)

転職エージェントで働いている知人がいれば、その人に連絡をとり、仕事の紹介をお願いするのも手といえます。「リファラル採用」と呼ばれる方法ですね。

リファラル採用の場合、残業やボーナス、必要な能力などについて知人に質問しやすいため職場のイメージを把握しやすいですし、企業側としても、信頼できる社員からの紹介というのは安心材料です。

一方で、転職エージェントで働いてる知人・友人などがいない、または少ない場合は満足のいく転職活動を送れないことも。そのため選べる求人の範囲を広げておきたい方は、最低限、転職エージェントからも求人の紹介を受けておくことをおすすめします。

次の記事では転職エージェントで働く方法や仕事内容を詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください。

人材業界への転職におすすめの転職エージェント5選

「キャリアアドバイザーとして働きたい」「人材業界に転職したい」と考えている方におすすめの転職エージェントを5つ紹介します。

キャリアアドバイザーの求人を多く扱う「大手総合型」と、人材業界の求人を専門に扱う「特化型」のエージェントをそれぞれ紹介しますので、お伝えする特徴などをもとに複数のエージェントに登録しておきましょう。

人材業界への転職で使いたい転職エージェント
転職サービス 特徴 こんな人におすすめ キャリアアドバイザー職の公開求人数
リクルート
エージェント
総合型 キャリアアドバイザーの求人を1つでも多く確認したい方 5,312件
doda 総合型 地方のキャリアアドバイザー求人を探している方 1,108件
マイナビ
エージェント
総合型 未経験からキャリアアドバイザーとして働きたい20代 非公開
インプレッション 特化型 高年収のキャリアアドバイザー求人の紹介を受けたい30代~40代 非公開
リーダパーソン 特化型 キャリアアドバイザーの求人だけに特化して紹介を受けたい方 非公開
※2023年6月時点

総合型でおすすめの転職エージェント

人材業界の求人を多く扱う「総合型転職エージェント」の中で、特におすすめの3社を紹介します。

どのエージェントもキャリアアドバイザーの求人を豊富に扱っていますが、なかでも「リクルートエージェント」は他社の求人数を5倍近く上回っているため、キャリアアドバイザーを目指している場合には真っ先に登録しておきたいですね。

おすすめの総合型転職エージェント

  • リクルートエージェント
  • doda
  • マイナビエージェント

リクルートエージェントは人材系求人の数がトップクラス

リクルートエージェントのキャプチャー画像

リクルートエージェントは、数ある人材サービスの中でも最大級の求人数を誇る転職エージェントです。

メーカーやエンジニア求人をはじめとして様々な求人を保有し、公開求人だけでも約40万件保有。人材業界の求人は約8万5,000件で、キャリアアドバイザー職の求人だけでも5,300件ほど扱っています

年収800万円以上のキャリアアドバイザー求人もおよそ700件保有しているので、「キャリアアップを実現したい」という明確な目標を持っている方にもおすすめです。

リクルートエージェントの基本情報
公開求人数(全職種) 493,140件
公開求人数(キャリアアドバイザー職) 5,312件
おもな拠点 北海道・宮城県・栃木県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・静岡県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・岡山県・広島県・福岡県
運営会社 株式会社リクルート
※2023年6月時点

dodaは地方のキャリアアドバイザー求人も広く扱っている

dodaアイキャッチ

dodaは、人材サービスを全国で展開している「パーソルキャリア」の転職エージェントです。

キャリアアドバイザー職は関東の求人が最も多いですが、その他のエリアでも100~200件ほど確認できるため、地方の転職エージェントで働きたい方にもおすすめ。国内に複数の拠点を構え、そのエリアの転職事情や生活環境などに精通している担当者が専任でサポートしてくれます。

求人の紹介を受けるだけでなく、サイト内で自分で求人を検索できる機能も無料で使えるので、転職活動をマイペースに進めたい方も利用してみましょう。

dodaの基本情報
公開求人数(全職種) 261,763件
公開求人数(キャリアアドバイザー職) 1,108件
おもな拠点 北海道・宮城県・東京都・神奈川県・静岡県・愛知県・大阪府・京都府・兵庫県・岡山県・広島県・福岡県
運営会社 パーソルキャリア株式会社
※2023年6月時点

マイナビエージェントは未経験可のキャリアアドバイザーの求人が多い

マイナビエージェントのトップ画像

マイナビエージェントは、20代のサポートに強みを持つ転職エージェントです。

キャリアアドバイザー職の求人を見るとその多くが「未経験OK」となっており、「第二新卒歓迎」の求人案件も少なくありません。現職を退職し、新たにキャリアアドバイザーとして働きたいと考えている方は求人の紹介を受けてみましょう。

職務経歴書の作成方法を教えてくれたり、プロの客観的な目線から書類を添削してくれたりするのも大きな魅力。面接対策のやり方やコツ、事前準備の方法なども丁寧に教えてくれるので、転職自体がはじめての20代でも転職活動をスムーズに進められるでしょう。

マイナビエージェントの基本情報
公開求人数(全職種) 非公開
公開求人数(キャリアアドバイザー職) 非公開
おもな拠点 東京・札幌(北海道)・仙台(宮城県)・名古屋(愛知県)・大阪・福岡
運営会社 株式会社マイナビ
※2023年6月時点

人材業界特化型でおすすめの転職エージェント

人材業界の求人を専門に扱う「特化型転職エージェント」を2社紹介します。

キャリアアドバイザーの仕事内容を詳しく教えてほしい、企業の雰囲気や働き方などを具体的に知りたい、と考えている方は登録しておきましょう。

おすすめの特化型転職エージェント

  • インプレッション
  • リーダパーソン

インプレッションは多くの人材企業と深いつながりがある

インプレッションのキャプチャ画像

インプレッションは、人材業界の求人を専門に扱う転職エージェントです。

多数の人材系企業と20年弱にわたり信頼関係を築いていることから、求人票だけでは読み取れない社風や、リアルな働き方などの情報を教えてくれます。人材業界の転職市場や今後の動向などにも詳しいので、自分自身の市場価値を適切に判断してくれるのも嬉しいですね。

利用者の約85%*を30~40代が占めるため、「事業部長」などのハイクラス求人も保有。即戦力採用のため相応の実力が求められますが、年収1,000万円以上の求人の紹介を受けられる可能性があるのも魅力といえるでしょう。

*2023年1月時点(直近2年の内訳)
インプレッションの基本情報
公開求人数(全職種) 非公開
公開求人数(キャリアアドバイザー職) 非公開
おもな拠点 東京都
運営会社 株式会社インプレッション
※2023年6月時点

リーダパーソンはキャリアアドバイザーの求人を専門に扱っている

リーダパーソンのキャプチャ画像

リーダパーソンは、キャリアアドバイザー(キャリアコンサルタント)の仕事紹介に特化している転職エージェントです。

過去に大手人材エージェントでキャリアアドバイザーとして活躍し、社内表彰を何度も受けている優秀な担当者が代表取締役として在籍しているため、キャリアアドバイザーの仕事内容や求められるスキルなどを具体的に教えてもらえるのがメリット。

「転職エージェントで働きたい」と考えているものの、仕事内容や、面接でアピールすべきことなどについて疑問点や不安がある方は積極的に質問してみると良いでしょう。

リーダパーソンの基本情報
公開求人数(全職種) 非公開
公開求人数(キャリアアドバイザー職) 非公開
おもな拠点 東京都
運営会社 株式会社コーピングワークス
※2023年6月時点

転職エージェントの年収に関するよくある質問

転職エージェントの年収が気になっている方からよく寄せられる質問に4つお答えします。

転職エージェントで働くには資格が必要?

転職エージェントで働くうえで、資格は特に必要ありません。

国家資格の「キャリアコンサルタント」を保有していると就業意欲を評価されることはありますが、未取得でも問題なく働けるため、保有していなくても評価を落とすことはないでしょう。

リクルートエージェントdodaの求人を見ても、資格の欄には記載なし、あるいは「不問」と書かれています(2023年6月時点)。

土井裕希
土井

転職エージェントの中途採用では、資格は必須ではありません。あくまで面接のパフォーマンスによって採用が決まるケースが多いからです。ちなみに面接では、人間力や人柄、コミュニケーション力などが総合的に評価されます。

大手の転職エージェントはやっぱり年収が高い?

大手転職エージェントの年収は高いです。事実、20代後半の段階で年収500~600万円、30代で800万円以上という人も珍しくありません。

大手転職エージェントの場合、その母体の会社の年収水準が業界内でも高く、それに引っ張られる形でキャリアアドバイザーの年収も高い傾向にあります。

たとえばリクルートエージェントの母体の「リクルートホールディングス」、dodaの母体の「パーソルホールディングス」の平均年収は下記のとおり高年収です。

▼大手人材会社の平均年収

株式会社リクルートホールディングス 1,138万円(*1)
パーソルホールディングス株式会社 727万円(*2)
*1 株式会社リクルートホールディングス「有価証券報告書(2023年3月期)p.18」
*2 パーソルホールディングス株式会社「有価証券報告書(2023年3月期)p.13」

転職エージェントのノルマはきつい?

転職エージェントのノルマは、一般的な営業職に比べるときつめです

理由としては、評価に影響する項目が多いからです。

キャリアアドバイザーに課されるノルマ(例)

  • 面談人数
  • 応募企業数
  • 書類選考通過人数
  • 面接通過人数
  • 内定数
  • 内定承諾数
  • 成約金額

キャリアアドバイザー(CA)と共に、企業から求人をもらってくる営業(RA)も1人の担当者が兼務する、いわゆる「両面型」の転職エージェントで働く場合は、上記以上のノルマが課される可能性もあるでしょう。

ただしノルマが厳しいぶん、それらをクリアすることで高いインセンティブを支給してくれるエージェントも多いので、ノルマが厳しいことは一概にデメリットとはいえません。

転職エージェントで働きながら収入を上げるには?

転職エージェントで働きながら収入アップを目指すには、次の2つの方法が考えられます。

転職エージェントで働きながら収入を上げる方法

  • ノルマのクリアを目指す(インセンティブを狙う)
  • 役職を目指す(ベース給のアップを狙う)

まずは毎月、または四半期ごとに課されるノルマを達成し、誰もが納得できる成果を出すのが最初に取り組むべき方法といえるでしょう。

ベース給アップを狙い、役職に就く機会・タイミングを逃さないことも重要です。転職エージェントは男性・女性問わず30代前半で役職につける可能性があるため、新人教育に精を出して会社からの印象・評価を高めておくなど、早いうちからこうした努力も重ねておくと良いでしょう。

まとめ

転職エージェントの年収を知りたい人に向けて、キャリアアドバイザーの給与事情をお伝えしました。

ポイントをまとめると、次のとおりです。

転職エージェントの年収事情

  • 大手転職エージェントは年収800万円以上を狙える
  • インセンティブ(成果報酬)次第でさらなる年収アップが可能
  • 固定残業代が月給に含まれている転職エージェントが多い

転職エージェントで働きたい方は、キャリアアドバイザーの求人を多く保有している以下3つのエージェントの利用を考えてみましょう。

キャリアアドバイザーになりたい方に
おすすめの転職エージェント3選
転職サービス名 おすすめな人のタイプ キャリアアドバイザー職の公開求人数
リクルートエージェントリクルートエージェントのロゴ 1つでも多くの求人を比較検討したい方 5,312件
  • キャリアアドバイザーの求人が断トツに多い
  • 年収800万円以上のキャリアアドバイザー求人を約700件保有
dodadoda 地方の求人を探している方 1,108件
  • 日本全国のキャリアアドバイザー求人を広くカバーしている
  • エリアごとの転職事情に詳しい担当者にサポートしてもらえる
マイナビエージェントマイナビエージェントのロゴ 転職活動がはじめての20代 非公開
  • 「未経験可」のキャリアアドバイザーの求人が多い
  • 応募書類や面接などの選考対策が手厚い
※2023年6月時点

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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