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薬剤師の企業転職におすすめ厳選9職種|仕事内容・年収・難易度・転職成功のポイントを徹底紹介!
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「企業の薬剤師に転職したいけどどうすれば?」
「企業薬剤師は年収が高いって本当?」
企業薬剤師は求人自体が少なく、転職は難易度が高いイメージでしょう。しかし、正しい準備をすれば薬剤師が企業へ転職するのは不可能ではありません。
業界の特徴や仕事内容、メリット・デメリットを理解したうえで準備すれば、企業への転職も叶うでしょう。この記事では、企業への転職を希望する薬剤師に、転職成功のヒントをお伝えします。
この記事に書かれていること
- 企業薬剤師9職種の仕事内容や年収、難易度
- 企業で薬剤師が働くメリットデメリット
- 転職に成功する4つのポイント
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▼経歴
青森県出身。大学卒業後、外資系製薬会社を経て人材業界へ。
「その場しのぎではなく、人生をより豊かにする選択肢を共に考える」をモットーに現在は薬剤師専門のキャリアアドバイザーとして、多数の薬剤師の転職サポート・キャリア支援を行いながら、YouTubeにて薬剤師の転職やキャリアについて幅広く発信。
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目次
企業薬剤師の職種9選!仕事内容や年収、難易度は?
おもな企業薬剤師9職種について、仕事内容や年収、難易度、有利な資格や経歴、おすすめする薬剤師のタイプなどを解説していきましょう。
管理薬剤師
管理薬剤師には、薬局やドラッグストアにおける管理薬剤師と、企業に勤務する管理薬剤師と2通りあります。ここでは、製薬会社や医薬品卸企業、製造工場、物流倉庫など企業の管理薬剤師について解説していきましょう。
管理薬剤師の仕事内容
企業の管理薬剤師は、製薬会社や医薬品卸企業、製造工場、物流倉庫など、勤務する場所によって仕事の内容が異なります。
製薬会社や医薬品卸企業の管理薬剤師の仕事は、社内の医薬品が適切に管理されているかをチェックする品質管理や、自社製品に関する問い合わせに対応するDI業務、自社社員に対する製品の品質管理や薬事法関連の研修や指導など多岐に渡ります。
製造工場の管理薬剤師は、品質管理や分析業務がおもな仕事です。医薬品を扱う物流倉庫の管理薬剤師の仕事は、在庫管理業務のみといってもいいでしょう。
いずれも調剤薬局やドラッグストアにおける管理薬剤師とは異なり、調剤業務や患者さんへの服薬指導は行いません。
管理薬剤師の年収・福利厚生・難易度
年収(※) | 350万円~600万円程度。年1回の昇給を提示している企業も多く、長く勤めることで年収アップが目指せる。 |
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福利厚生(※) | 産休・育休制度の取得実績がある企業が多数。土日休みの完全週休2日制であることが多い。 |
転職難易度(5段階評価) | 1(容易):業務未経験でも応募可能な求人が多く目指しやすい。 |
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管理薬剤師はこんな薬剤師におすすめ
- 最新の医学情報に触れ、幅広い知識を身につけたい薬剤師
- 安定した環境で働きたい薬剤師
管理薬剤師に有利な資格・スキル・経歴
- 当局との連絡、申請業務、在庫管理など、事務作業のスキル
- 社内外を問わず人と関わるためのコミュニケーションスキル
- 一般的なパソコンスキル(Excel、Wordなど)
MR(医薬情報担当者)
医薬品に関する知識と営業スキルが求められるMR。仕事内容や年収、福利厚生、転職難易度、おすすめする薬剤師のタイプや経歴、資格について詳しくご紹介します。
MRの仕事内容
MR(Medical Representatives)は、医薬情報担当者の略称で、医療機関に対して営業担当として自社の医療機器や医薬品に関する情報を提供するのが仕事です。
病院やクリニックを訪問して医師や薬剤師と面会し、自社製品の有効性や長所を説明。あわせて、製品の有効性や安全性に関する情報の収集や情報提供も行います。
担当の医療機関での勉強会を実施したり、新薬の開発に活かせる情報収集を行い自社の開発担当にフィードバックをしたりと、製薬会社と医療機関との橋渡し役を担う重要な職種です。
製品の特徴や類似品との違いについて説明する際、薬剤師としての臨床経験を活かして働くことができるでしょう。
MRの年収・福利厚生・難易度
年収(※) | 330万円~800万円程度と幅がある。営業職であるため基本給のほかにインセンティブがプラスされることもあり、自分の働きに見合った給与を得ることができる。 |
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福利厚生(※) | 訪問先が医療機関であるため、休日は土日祝日休みの完全週休2日制がほとんど。 |
転職難易度(5段階評価) | 4(やや難しい) :求人数が少ないうえ、中途採用においては経験者募集 が多いのが特徴。MRの数は2013年度から毎年ゆるやかに減少しており、多くの企業が採用を控えている傾向にある(公益財団法人MR認定センター「2022MR白書」より)。 |
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薬剤師資格必須の職種ではないためライバルが多く、採用難易度は高めです。未経験からMRを目指すなら、ニッチな分野の中小メーカーや後発品メーカー、派遣MRを視野に入れて探すのがおすすめ。完全な営業職であるため、薬剤師経験を活かすと考えるよりゼロから学びチャレンジする姿勢が大切です。
MRはこんな薬剤師におすすめ
- 医療を通じて社会に貢献したい薬剤師
- 売り上げノルマ達成にやりがいを感じられる薬剤師
MRに有利な資格・スキル・経歴
- 医療業界での勤務経験や営業経験
- MR認定資格(公益財団法人MR認定センター)
- 医療経営士資格
研究開発職
製薬会社において、研究職と開発職の2つに分けられる研究開発職。仕事内容や年収、福利厚生、転職難易度、おすすめする薬剤師のタイプや経歴、資格について詳しくご紹介します。
研究開発職の仕事内容
研究開発職は、製薬会社において新薬の研究や開発を行うのが仕事です。大きく分けて「研究職」と「開発職」があり、それぞれの仕事の内容は異なります。
研究職は新薬の有効性を検証・追求するのが仕事です。新薬の合成、分析、薬理、毒性などの分野に分かれて実験を繰り返します。
開発職は新薬を医薬品という商品にするための設計や製造を担うのが仕事です。研究職とは異なり、実験ではなく臨床試験を行い、新薬の有効性や安全性を確認するためのデータを収集します。
研究開発職の年収・福利厚生・難易度
年収(※) | 380万円~800万円程度。業界によって年収額に大きく、大手製薬会社で380万円~700万円、食品企業は500万円~800万円、化学企業では700万円~900万円。 |
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福利厚生(※) | 会社の規模が大きくなるほど手当が充実。薬剤師資格手当や残業手当だけでなく、住宅や家族、昼食補助などさまざまな手当がある。 |
転職難易度(5段階評価) | 3(普通):研究開発職は人気の職種であるうえ、高い専門性と知識が求められる。 |
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選考時には実務経験の有無も重要視されるため、未経験者が研究開発職に転職するのはハードルが高いといえます。製薬業界に絞るのではなく、他の分野も視野に入れて転職活動を行うといいでしょう。
研究開発職はこんな薬剤師におすすめ
- 最先端の技術に触れて働きたい薬剤師
- 新薬開発に携わりたい薬剤師
- 調剤以外の仕事がしたい薬剤師
研究開発職に有利な資格・スキル・経歴
- 博士号
- 実験研究器具の使用経験
- 医学、薬学、化学の高度な知識
- コミュニケーション力やディスカッションスキル
- 大学で学んだことや研究内容を重視
CRC(治験コーディネーター)
CRCと呼ばれる治験コーディネーター。仕事内容や年収、福利厚生、転職難易度、おすすめする薬剤師のタイプや経歴、資格について詳しくご紹介します。
CRCの仕事内容
CRCはClinical Research Coordinatorの略で、治験コーディネーターをさします。病院やクリニックなどの治験実施医療機関を訪問し、治験業務をサポートするのが仕事です。
治験契約やフローの作成、被験者の相談窓口、診察や検査の立ち合い、治験実施状況の報告など、業務は多岐に渡ります。治験を行う医療機関側のスタッフとして白衣を着用して働く点は、薬剤師の立場と共通する部分があります。
CRCの年収・福利厚生・難易度
年収(※) | 360万円~600万円程度。転職時の給与は高いとはいえませんが、経験や実力に応じた昇給は可能。 |
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福利厚生(※) | CRCを医療機関に派遣するSMO企業は規模が大きいところが多く、スキルアップ研修が充実していたり、従業員持株会制度などの福利厚生が手厚い。 |
転職難易度(5段階評価) | 2(やや容易):未経験者応募歓迎の求人が多い。 |
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CRCは、薬剤師が企業に比較的転職しやすい職種です。特に、薬の安全性を最終確認する治験(臨床試験)を医療機関でサポートするSMO企業のCRCは、未経験者歓迎の求人も多いため、薬剤師からのキャリアチェンジでも十分にチャンスがあります。
CRCはこんな薬剤師におすすめ
- 医療現場で患者さんと関わる仕事がしたい薬剤師
- 新薬の開発に興味のある薬剤師
CRCに有利な資格・スキル・経歴
- 医療機関のスタッフや患者などと協調して治験を進めるコミュニケーション能力
- 治験のルールや手順を守ることができる正確性
- 基本的なパソコンスキル(メールやWord、Excelなど)
- 医療機関での臨床経験
CRA(臨床開発モニター)
ルールに沿って治験が安全かつ正確に行われているかチェックするCRA(臨床開発モニター)。仕事内容や年収、福利厚生、転職難易度、おすすめする薬剤師のタイプや経歴、資格について詳しくご紹介します。
CRAの仕事内容
CRAはClinical Research Associateの略で、臨床開発モニターと呼ばれています。ルールにのっとって適切に治験が行われているかを調査、確認するのが仕事です。
具体的には、治験に関する治験契約や治験の実施、治験実施施設の訪問、症例報告書(CRF)のチェックなどが挙げられます。
治験コーディネーター(CRC)と混同されがちですが、臨床開発モニターは製薬会社側で業務を行い、治験コーディネーターは基本、病院など医療機関で業務を行う点に違いがあります。
CRAの年収・福利厚生・難易度
年収(※) | 300万円~750万円と幅が広い。業績が給与に反映されるため、年収600万円以上を目指せる職種。 |
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福利厚生(※) | 土日祝日は休みの完全週休2日制を取っている企業が多い。医療機関を訪問するため出張は多いものの、出張手当として宿泊費のほか宿泊手当が付与されるなど、福利厚生は充実。 |
転職難易度(5段階評価) | 2(やや容易):CROでは未経験者応募可能の求人も多い |
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CRAとして働くには製薬メーカーに勤務するか、CROと呼ばれる開発業務受託機関で勤務する2通りがあります。製薬メーカーの求人募集は少ないものの、CROに所属するCRAは未経験者でも応募可能な求人も多いため、選択肢を狭めなければ転職のチャンスは十分にあるといえるでしょう。
CRAはこんな薬剤師におすすめ
- 新しい医薬品を世に出す達成感を味わいたい薬剤師
- 医薬品に対する専門性を深めたい薬剤師
CRAに有利な資格・スキル・経歴
- 医療系の資格や臨床経験
- 検査データなどを正確に収集する能力
- スケジュール管理能力
薬事申請
厚生労働省へ薬事申請を行うため専門性の高い知識が求められる職業です。仕事内容や年収、福利厚生、転職難易度、おすすめする薬剤師のタイプや経歴、資格について詳しくご紹介します。
薬事申請の仕事内容
薬事申請は、薬事担当や薬事スペシャリストと呼ばれることもある、高度な専門知識が求められる仕事です。
医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器等の製造販売や輸入販売の承認を受けるために、厚生労働省に対して申請を行います。具体的には、申請書類作成、資料点検、監査報告書に対する回答作成などが挙げられます。
開発経緯やプロトコル、有効性や安全性を示す科学的データによる証明などを専門文書にして報告することが求められます。
薬事申請の年収・福利厚生・難易度
年収(※) | 340万円~1000万円と年収の幅は広い。業務経験者募集が多いことから年収の高い求人が多い傾向にある。 |
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福利厚生(※) | 薬事申請の求人募集をしている製薬会社や医療機器メーカーなどは大規模企業が多いため、研修制度や住宅補助などの福利厚生が充実している場合が多い。 |
転職難易度(5段階評価) | 5(難しい):中途採用の求人は経験者募集がほとんどなので、採用難易度が非常に高い職種。 |
※おもな薬剤師転職サイトが公開している企業薬剤師求人を転職hubが調査・分析
薬事申請の求人数が多くないうえに、中途採用の求人は経験者募集がほとんどであることから、採用難易度が非常に高い職種のひとつです。希少ではありますが、未経験者応募可能の求人もなくはないので、みつけたらチャレンジする価値は高いでしょう。
薬事申請はこんな薬剤師におすすめ
- 薬機法(旧薬事法)や薬学に関する知識のある薬剤師
- 書類を正確に作成できる薬剤師
薬事申請に有利な資格・スキル・経歴
- 専門文書作成、管理能力
- 規制当局対応
- GCP、SOPなど治験分野の知識
- 海外企業との会議やメールのやり取り、翻訳業務ができる英語力(TOEIC600~800点程度)
企業内診療所の薬剤師
企業内にある診療所や医務室に常駐する企業内診療所薬剤師。仕事内容や年収、福利厚生、転職難易度、おすすめする薬剤師のタイプや経歴、資格について詳しくご紹介します。
企業内診療所薬剤師の仕事内容
企業内診療所の薬剤師は、企業内に設置された診療所や医務室に常駐し、調剤業務、薬剤管理や服薬指導、従業員の健康管理を行うのが仕事です。
企業で働く薬剤師の仕事の中では、病院や調剤薬局、ドラッグストアで働くのに比較的近い業務内容といえるでしょう。しかし、一般的な医療機関と比較すると企業内診療所の患者数は限られるため、受け付ける処方箋の種類や数が少ないのが特徴です。
また、企業内診療所に訪れる患者は業務途中で急いでいる場合が多いため、薬剤師にはスピーディーで正確な対応が求められます。企業内診療所は小規模であり在籍する薬剤師の人数も少ないことから、一通りの業務を自分ひとりでこなせるだけの経験があるといいでしょう。
企業内診療所の薬剤師の年収・福利厚生・難易度
年収(※) | 平均500万円程度。 |
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福利厚生(※) | 企業内診療所を持つ企業のほとんどが大企業であるため、福利厚生が充実。一般の病院やクリニック、調剤薬局よりも残業が少なく、休日も土日祝日と固定。企業内診療所は本社ビルにあることが多く、大都市でアクセスが良いのも魅力の一つ。 |
転職難易度(5段階評価) | 5(難しい):主要薬剤師転職サイトの公開求人を調査したところ企業内診療所の求人は0と、極端に求人数が少ないため(2023年5月23日現在)。 |
※おもな薬剤師転職サイトが公開している企業薬剤師求人を転職hubが調査・分析
一般の調剤薬局と同様の業務内容であるため、特別高いスキルが求められるわけではありません。しかし、企業内診療所薬剤師求人の数は非常に少ないため、転職難易度がかなり高くなっているのが現状です。
企業内診療所薬剤師はこんな薬剤師におすすめ
- 企業に勤務しながら臨床経験を積みたい薬剤師
- 残業が難しい育児中のママ薬剤師
企業内診療所薬剤師に有利な資格・スキル・経歴
- 調剤薬局での勤務経験
- スピーディーで正確な対応
DI(学術職)
製薬会社など企業内のDI室に勤務し、医薬品・医療機器の情報管理を行うDI(学術職)。仕事内容や年収、福利厚生、転職難易度、おすすめする薬剤師のタイプや経歴、資格について詳しくご紹介します。
DIの仕事内容
製薬企業や医療機器メーカーなど企業に勤務するDI(Drag Information)の仕事は、医薬品や医療機器に関する詳細情報の管理です。
企業に勤務するDIは、MRや医療機関の医師・看護師などに対し、医薬品の情報提供を行います。具体的には企業内DI室で、情報を管理するための資料を作成したり、文献を検索したりと、情報に関する業務が中心です。
また、他社製品の新薬情報をいち早く把握し、さまざまな医薬品に関する情報を収集・蓄積する必要があります。
DIの年収・福利厚生・難易度
年収(※) | 400万円~600万円程度と企業により差。 |
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福利厚生(※) | 基本、製薬企業や医療機器メーカーなど企業の会社員として勤務するため、土日祝日は休みで残業も多くはない。規則的な勤務スタイルで働くことができる。 |
転職難易度(5段階評価) | 2(やや容易):求人件数は少ないが、未経験者歓迎の求人が多い。 |
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医療機関や調剤薬局の薬剤師と比較すると、企業DI室勤務の薬剤師求人は件数は決して多くありません。ただし、未経験者歓迎の求人が多いため、チャレンジしやすい職種として難易度は低めです。
DIはこんな薬剤師におすすめ
- 正確な仕事ができる薬剤師
- 幅広い情報をまとめたり管理するのが得意な薬剤師
- 社内、社外に限らずコミュニケーションが取れる薬剤師
DIに有利な資格・スキル・経歴
- 医薬品情報専門薬剤師認定資格
- 情報を的確に処理する能力
- 分析や管理を行う慎重さ
- インプットした情報をわかりやすく言語化して発信する力
- 電話対応力
- 海外の医薬文献が読める程度の高い英語力
PV(安全性管理部)
新薬の安全性を担保する情報を管理するPV(安全性情報管理)。仕事内容や年収、福利厚生、転職難易度、おすすめする薬剤師のタイプや経歴、資格について詳しくご紹介します。
PVの仕事内容
PV(安全性情報管理・ファーマコヴィジランス)は、開発された新薬を安全に使用するための情報を管理する仕事です。
副作用の情報(有害事象)を収集し、優先順位に沿って情報を振り分けて分析や考察を行います。必要に応じて医療機関に情報提供を依頼したり、症例報告や論文、学会発表などの情報を収集。症例報告の傾向から仮説を立て、国への報告を行います。
医薬品の副作用を防止する役割を担う重要な業務で、医学や薬学の知識が必要です。データ入力からスタートして経験を積み、プロフェッショナルとして活躍する薬剤師もいます。
PVの年収・福利厚生・難易度
年収(※) | 400万円~700万円程度。プロジェクトリーダーを任されると年収600万円~700万円にまで上がる可能性があり、最終的には年収900万円ほどまで上がることも。しかし、ポストは多くありません。 |
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福利厚生(※) | 有給休暇が取りやすく、フレックスタイム制やリモートワークを採用している企業が多い。処理能力が高ければ勤務時間中に業務を終え、定時で退社することが可能。 |
転職難易度(5段階評価) | 3(普通):業務の専門性は高いが、近年は未経験の中途採用求人が増加。 |
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医学や薬学の知識が求められる専門性の高さから転職難易度は高めですが、人材不足から近年では未経験の中途採用も増えています。大手製薬会社に限定せずベンチャー企業まで視野に入れると、未経験者応募可能な求人が豊富にみつかるでしょう。
PVはこんな薬剤師におすすめ
- さまざまな医薬品を取り扱い、幅広く知識を深めたい薬剤師
- キャリアアップを目指している薬剤師
- 仕事とプライベートを両立させたい薬剤師
- デスクワークを希望している薬剤師
PVに有利な資格・スキル・経歴
- 海外企業とのやり取りや英語の翻訳業務に対応できる高い英語能力(TOEICスコア800~900点程度)
- パソコンスキル(タッチタイピング、Excelなど)
- 情報を正しく扱う正確性
- 医療安全を扱うという高い倫理観
企業薬剤師に転職するメリット
企業薬剤師に転職するメリットはおもに以下の4つが挙げられます。
生涯年収が高い傾向にある
企業は昇給制度が整っていることから、企業勤務の薬剤師は能力に応じて高年収を望むことも可能です。そのため、ドラッグストアや調剤薬局、医療機関で薬剤師として働くよりも、企業薬剤師の生涯年収が高くなる傾向にあります。なかには1000万円以上の年収を手にする人もいるほどです。
ただし、企業への転職直後は未経験の新人としてスタートするため、一時的に年収がダウンする可能性があります。
福利厚生が手厚い
企業薬剤師の福利厚生が充実しているのは、病院や調剤薬局と比較すると企業の規模が大きいことが理由として挙げられます。特に福利厚生が充実しているのは、医療機器メーカーや製薬会社などの大手企業です。
産休・育児休暇制度や研修制度が整っているのはもちろん、会社の保養施設が利用できたり、レストランやスポーツクラブの割引サービスなどがあることも。
企業に勤務することで、土日祝日が固定休となり、有給休暇が取得しやすいこともメリットです。
調剤以外の業務を経験できる
医療機器メーカーや製薬会社など企業は部署が多く、調剤薬局やドラッグストア、病院と比較すると、さまざまな業務を経験する機会があります。
例えば、PVなら英語の専門書や添付文書などを翻訳したり、海外企業のスタッフとメールでやり取りをすることも。調剤薬局やドラッグストア、病院では経験できない業務を担当することで、自分のスキルの幅を広げることも可能です。
また、社員数が多く部署間のやりとりも活発な企業に勤務することで、新たな刺激を受けることもできます。
不特定多数の患者・顧客対応が少なくなる
企業での仕事内容にもよりますが、病院や調剤薬局、ドラッグストア勤務のように、不特定多数の患者を相手にする業務は少なくなります。
自社の社員のほか、社外でも医療機関の医師やスタッフなど、仕事で関わる相手が限定されるため人間関係を構築しやすく、働きやすさにつながる場合もあります。
不特定多数の人とのコミュニケーションを取るのが苦手な人なら、患者や顧客と接する機会が減るのは大きなメリットといえるでしょう。
企業薬剤師に転職するデメリット
企業薬剤師に転職するデメリットはおもに以下の4つが挙げられます。
転勤・出張が多い場合がある
MRやCRC、CRAなどの職種は、担当の医療機関に訪問するための出張や担当エリアの異動も多い可能性があります。転勤や出張が多いと、プライベートに影響が出ることも。毎日決まったオフィスに出社して落ち着いて働きたい人はもちろん、家族を持つ薬剤師にとっては負担が伴うでしょう。
なかには転居を伴う転勤なしという条件の求人もあるので、転職の希望条件に挙げるといいでしょう。
患者と直接関わる機会が減りデスクワークが多くなる
企業で薬剤師として働く場合、患者への処方や服薬指導をする機会はほとんどなくなります。その代わりにデスクワークが増え、働くうえで必要なものがコミュニケーションスキルからパソコンスキルへと様変わりします。
薬剤師として患者に関わっていたときとは勤務スタイルががらりと変わるでしょう。患者に貢献することに仕事のやりがいを感じるタイプの薬剤師なら、物足りなさを感じてしまうかもしれません。
薬剤師の資格や経験・スキルが活かせる機会が少ない
薬剤師が企業に転職した場合、薬剤師という国家資格を活かした専門職ではなく、あくまでひとりの会社員という立場で働くことになります。
これまでに培った薬剤師としての経験やスキルを活かせる職種が少ないため、薬剤師資格があるからといって必ずしも転職が有利に進むわけではありません。
また、調剤業務に関わる機会がなくなるため、薬剤師としての調剤スキルのアップを目指すことはできません。のちに薬剤師として働きたいと思いなおしても、臨床を離れている期間によっては調剤業務に戻ることが難しくなるおそれもあります。
業務内容が企業により異なる
医療機関や調剤薬局、ドラッグストアなど業種に違いはあれど、薬剤師の仕事はいずれも似通っていますが、企業薬剤師は業界や業種、職種によって業務内容が異なる場合も。医薬品、医療機器、化粧品など扱う商品が違えば業務内容も大きく変わります。
また、ある会社ではひとりの薬剤師が薬事申請だけではなくDIを兼任している場合もあり、企業によって任される業務範囲が異なります。そのため、キャリアを活かした再転職先が絞られる傾向にあります。
企業薬剤師への転職が難しいといわれる理由
一般的に、薬剤師が企業へ転職するのは難しいといわれています。それはどうしてなのでしょうか?おもに次の3つが理由となります。
求人数が少なく倍率が高い
病院や調剤薬局、ドラッグストアの求人と比較すると、企業薬剤師の求人数はかなり少ないのが現状です。
保有求人数の多い大手薬剤師転職サイトでも、企業薬剤師の求人は平均して全体の約1%程度です。企業薬剤師はレア求人であるため、転職の難易度は非常に高いといえるでしょう。
そのため、企業への転職を希望するなら、自分の希望にこだわらず職種の幅を広げて検討したほうがいいでしょう。
薬剤師の資格や経験よりビジネススキルが求められる
国家資格を持つ薬剤師とはいえ、一般企業に勤める会社員と比較した場合はビジネスマナーやビジネススキルが不十分なのが現状です。これが薬剤師が企業に転職する際のハードルが高くなる理由のひとつでもあります。
一般企業に所属して仕事をするなら、医薬品の知識だけでなく一般的なビジネススキルが必須。業務に関する報告・連絡・相談(ほうれんそう)や、礼儀・マナーは当たり前として、さらに人間関係構築力や折衝力、パソコンスキルが求められます。
加えて薬剤師のスキルを活かして働く場合は、情報収集や情報処理能力、分析力、専門文書作成能力、英語力、専門知識を活かした事務処理能力なども求められます。
転職直後はほぼ新人として扱われる
例えば、企業内診療所の薬剤師のように調剤業務を行うなら話は別ですが、一般企業では薬剤師の専門性を活かして働ける仕事は多くありません。転職によって調剤以外の業務にチャレンジする場合、転職直後は新人として新たにキャリアをスタートすることになります。
企業の生涯年収は高いといわれているため、企業に転職さえすれば年収がアップすると思いがちです。しかし、たいていの場合は新人としての入職となるため、それまでの薬剤師としてのキャリアは年収に反映されません。
ゼロからのスタートになるため、転職直後はいったん年収が下がってしまうことを覚悟しておきましょう。
企業薬剤師への転職を成功させる4つのポイント
企業薬剤師への転職を成功させるポイントは4つ。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
大手企業にこだわらない
もともと一般企業で働ける薬剤師の数は多くないため、大手企業に絞っていると転職活動を長引かせることになってしまいます。また、大手企業の未経験者募集は新卒社員がメインであり、中途採用の場合は経験者に限定されることがほとんどです。
未経験から企業薬剤師への転職を目指すなら、大手企業だけにこだわらず、中小企業やベンチャー企業にも目を向けることが必要です。
年収・福利厚生にこだわらない
平均年収が高い薬剤師ですが、企業薬剤師という未経験の職種にチャレンジする場合は年収ダウンは避けられません。企業へ転職した場合、薬剤師としてのキャリアは年収に反映されにくいので、年収が下がることは覚悟しておきましょう。
同様に、福利厚生の充実から企業への転職を希望する薬剤師は多いですが、そもそも企業薬剤師自体が狭き門。福利厚生の充実した大手企業への転職はハードルが高いことも心得ておきましょう。
給料や条件面にこだわるのではなく、自分のやりたい仕事ができるかどうかに焦点を当てて転職活動を行ったほうがいいでしょう。
企業に転職したい志望動機を言語化、具体化する
薬剤師業界内での転職よりも一般企業への転職のほうが書類選考や面接の評価が厳しいのが一般的です。薬剤師の資格を持っているだけでは、製薬会社や医療メーカーでも転職は有利に働きません。
薬剤師が一般企業への転職を成功させるなら、履歴書や職務経歴書などの書類作成や面接対策が必須。応募先に合わせて、薬剤師としての実績を数字で表したり、経歴や経験をきちんと言語化して自己PRすることが必要です。
企業の求人が豊富な薬剤師転職サイトに複数登録する
企業薬剤師の求人は一般的な薬剤師の求人と比べて、決して多くはありません。そのため、少しでも多くの企業薬剤師求人の情報を紹介してもらうためにも、複数の薬剤師転職サイトに登録するのがおすすめです。
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企業薬剤師に強いおすすめの薬剤師転職サイト3選
企業薬剤師への転職を成功させるためには、企業の求人数を多く保有している薬剤師転職サイトへの複数登録がおすすめです。ここでは、企業薬剤師の求人数が多い3社をご紹介しましょう。
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- 日本調剤グループのノウハウを生かした教育・研修制度が充実
ファルマスタッフは、株式会社メディカルリソースが運営する薬剤師転職サイトです。「はじめての転職で使いたい薬剤師転職サイトNo.1」、「薬剤師のハイクラス転職に強いサイトNo.1」(※)など、薬剤師からの高い評価を得ているサービスです。
大手薬局の日本調剤グループであり、調剤薬局の求人が豊富な一方、企業求人にも力を入れています。管理薬剤師やCRCをはじめとする587件の企業求人を掲載しています(2023年5月21日時点)。
薬剤師とは異なる業種への転職をサポートする「異業種転職相談会」を全国12会場で実施。一般的な薬剤師との働き方の違いを説明したうえで、キャリアプランのアドバイスをしてくれます。
※日本マーケティングリサーチ機構調べ 2021年11月期ブランドのイメージ調査(公式サイトより)
ファルマスタッフの評判について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
マイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師
おすすめポイント
- 多種多様なニーズに対応できる業界トップクラスの求人数と職種を保有
- グループ全体で蓄積してきた豊富なノウハウを活かし、的確かつていねいな求職者のサポートに定評がある
- 職場訪問により求人情報では知りえない企業の魅力やよりリアルな職場の雰囲気を把握
マイナビ薬剤師は株式会社マイナビが運営する薬剤師専門の転職サイトです。さまざまな職種の転職サイトを運営しており企業にも太いパイプがあることから、430件ものさまざまな企業求人を掲載しています(2023年5月24日時点)。
マイナビ薬剤師が保有する求人の約35%は非公開求人であり、サイトに登録するとさらに多くの求人情報を得ることができるでしょう。
マイナビ薬剤師のキャリアアドバイザーは、他業界・他業種にも精通。応募先に合わせて履歴書や職務経歴書の添削指導をしてくれるので、書類通過率をアップさせることができます。
マイナビ薬剤師の評判について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
ヤクジョブ
ヤクジョブ
おすすめポイント
- 大手人材会社クラシスの運営で業界トップクラスの求人数
- 調剤薬局の求人を多数保有
- 北海道から沖縄まで全国47都道府県の求人を保有
ヤクジョブは大手人材会社であるクラシス株式会社が運営する薬剤師転職サポートサービスです。20年以上の薬剤師転職サポート実績があり、取引企業・医療機関は7000社以上にものぼります。
管理薬剤師やCRA、薬事申請など263件の企業求人を掲載(2023年5月21日時点)。正社員のほか、契約社員、パート・アルバイト、派遣の企業求人も保有。自社で展開する派遣サービスは、福利厚生と教育制度が充実しています。
ヤクジョブの評判について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
薬剤師転職サイト利用の流れと仕組み
企業への転職活動を進める際、薬剤師転職サイトをどう利用していけばいいのでしょうか。利用の流れと仕組みを解説しましょう。
1.薬剤師転職サイトに無料登録
薬剤師転職サイトへの登録は公式サイトの登録フォームから手続きすることができます。求められる入力内容例は下記の通りです。
- 保有資格
- 希望の転職時期
- 希望の雇用形態
- 希望の業種
- 名前
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス など
いずれのサイトもわずか1分程度の入力で登録できます。公式サイトから登録するほか、電話での登録も可能です。
企業薬剤師の求人数は非常に少ないため、複数の薬剤師転職サイトに登録し、より多くの求人を紹介してもらえるようにするといいでしょう。
2.キャリアアドバイザーとの面談・ヒアリング
サイトに登録した後は、担当者からの連絡を待ちましょう。キャリアアドバイザーとの面談は対面のほかWEBや電話で行われます。
キャリアアドバイザーとの相性をチェックするためにも、対面での面談がおすすめです。面談では、転職に対する希望条件を伝えましょう。
3.希望条件をもとに求人紹介
キャリアアドバイザーとの面談後、求人紹介がスタートします。面談・ヒアリング時に伝えた希望条件に沿った求人が紹介してもらえます。一般的な転職希望の場合は、面談後すぐに5~10件の求人を紹介してくれるサイトもあります。
求人紹介の方法は、電話やメール、LINEなど。あらかじめ希望の連絡方法を伝えておくと頻繁な連絡にわずらわされなくてすみます。
4.求人に応募
紹介された求人に興味がわいたり気に入ったら、キャリアアドバイザーを通じて応募します。応募手続きのほか、面接や職場見学の日程調整もキャリアアドバイザーにお任せできます。
気になる求人について、求人票に記載されていない情報をキャリアアドバイザーに教えてもらうことも可能です。人員配置や職場の設備機器などの職場環境や、上司や同僚の年齢層、残業の有無、定着率なども確認しておくといいでしょう。
5.履歴書や職務経歴書の添削や面接対策
転職サイトのキャリアアドバイザーは求人紹介だけでなく、履歴書や職務経歴書などの応募書類の添削や面接対策・模擬面接なども行ってくれます。
病院や調剤薬局、ドラッグストアの選考と比較すると、応募数の多い一般企業の選考は厳しい目で見られるため、選考を通過するのが難しいといわれています。少しのミスでも不採用となるので、キャリアアドバイザーによるサポートが必須です。
6.面接・職場訪問
一般企業への転職の場合、多くの場合は面接だけではなく適性検査も行われます。また、面接は複数回行われることがほとんどですが、面接や職場訪問の日程調整はキャリアアドバイザーが代行してくれるので安心して任せることができそうです。
転職サイトによってはキャリアアドバイザーが面接に同行してくれることも。面接に不安がある人や、面接時に条件交渉をして欲しい場合は、面接に同行してくれる転職サイトを選ぶといいでしょう。
7.内定・条件交渉や入職手続き
内定が出たら、内定通知書や採用条件提示書の内容を必ず確認したうえで内定の手続きを進めましょう。求人票に記載された内容と内定通知書の条件が異なる場合は、キャリアアドバイザーを通じて必ず確認を。
求人紹介だけではなく、内定後のアフターフォローを行っている薬剤師転職サイトもあります。入職後のことが不安なら、アフターフォローを行っている転職サイトを選ぶといいでしょう。
企業薬剤師への転職まとめ
薬剤師が一般企業への転職活動を行う際、残念ながら薬剤師資格があるからといって転職を有利に進められるとは限りません。医療機関や調剤薬局、ドラッグストアへの転職と比較すると、一般転職の業界で薬剤師が転職を成功させるのは難しいのが現状です。また、薬剤師業界と一般企業向けの転職対策は異なる部分も多いもの。
ただし、一般企業向けの転職対策を行えば、企業薬剤師に転職する希望を叶えることは可能です。だからこそ、薬剤師の転職事情に精通した薬剤師転職サイトを利用するのがおすすめ。
医療機関や薬局への転職だけでなく、一般企業向けの転職活動を転職のプロであるキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。また、登録者だけが紹介してもらえる非公開求人情報を知ることができるというメリットも。
難易度が高いといわれている一般企業への転職を成功させるためにも、薬剤師転職サイトを利用してみましょう。
企業の管理薬剤師求人は決して多くはありませんが、経験や特別な知識が必要ではないため業務未経験がなくても応募可能な求人が多い職種です。企業への転職を考えて、薬剤師の経験や資格を活かしたい方には目指しやすいでしょう。