第二新卒の薬剤師は転職できる?3年目以内かつ未経験でも成功するポイント

薬剤師第二新卒アイキャッチ

「第二新卒って転職できないんじゃないかな」「就職したばかりなのに転職してもいい?」

結論からいうと、第二新卒の薬剤師でも転職することは可能です。その理由は大きく分けて2つあります。

  • 薬剤師業界は売り手市場のため、第二新卒であっても求人がある
  • 第二新卒が好まれる職場もある

ただし、可能であるからといって安易な転職は「こんなはずじゃなかった。失敗した!」と転職後に後悔する可能性があります。また、転職理由によっては、現在の職場でも解消できることもあるため、上司に相談することも考えてみましょう。

相談したうえで解消されない場合は、転職を検討しましょう。はじめての転職や経験が少ない場合は。転職サイトや転職エージェントを利用しましょう

第二新卒の薬剤師が転職サイトを使うべき理由

  • 担当エージェントに希望条件を伝えれば職場に交渉してくれるので土日休み・残業少ない・給料アップなど理想の働き方ができる職場に出会える
  • エージェントが職場に直接訪問しているので具体的な仕事内容や人間関係の実情などに詳しい。入社後の働き方や職場の雰囲気なども教えてもらえる
  • 職場ごとの面接対策に加えて、職務経歴書や履歴書を一緒に作成してくれるので一人で転職活動をするより選考の通過率アップ

転職しようか悩んでいる人は、「今転職した方がいいか」なども相談できるので、まずは薬剤師特化の大手転職サイトに登録するところから始めてみましょう。

第二新卒の薬剤師向けの転職サイトとエージェント
サービス名 第二新卒向け!未経験応募可の求人数 求人の質 転職サポートの質
マイナビ薬剤師マイナビ薬剤師
22,248件

4

3.9
  • 現職の不満を言語化しながら職場を提案してくれるので、転職後に何をしたいかがまだ決まっていない第二新卒向け
  • 対面面談が基本(オンラインでもOKでスマホ一台で完結)、顔を見て話せるから転職について不安なことなどなんでも相談できる
  • 担当エージェントとはLINEでやり取り可能で求人もLINEで届く。明日の面接の持ち物などちょっとしたことも気軽に質問できる
薬キャリAGENT薬キャリロゴ
8,914件

4

3.7
  • 転職先の希望が具体的に決まっている人向け
  • 電話連絡が基本だが、時間指定が可能。面倒なメールのやり取りをせずとも忙しい仕事の合間に転職活動ができる
  • 専任コンサルタントが条件を職場と直接交渉できるのが強みで「年収500万円以上」「残業なし」など理想の職場と出会いやすい
  • エムスリーキャリア運営で薬剤師登録者数No.1※1
ファルマスタッフファルマスタッフ
19,595件

4

3.5
  • 日本調剤グループのため調剤薬局の求人が充実
  • はじめての転職相談会や教育プログラムなど若手薬剤師を支援するサポートが整っている
※2024年11月時点
※1薬剤師ポータルサイトにて19社中、年間登録者数No.1(2015年3月エムスリーキャリア株式会社調べ)
※評価の詳細は薬剤師転職サイトランキングの記事をご覧ください。

この記事では、第二新卒の転職事情や、転職すべき判断基準についてご紹介していきます。

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第二新卒の薬剤師は未経験でも転職できるのか

第二新卒は新卒で入社してから退職するまでの期間が短いため、経験が乏しく転職が難しいと思われがちですが、第二新卒でも転職することは可能です。

第二新卒とは?いつからいつまでの期間?転職に不利なの?

第二新卒とは、一般的に「新卒で入社して3年以内に転職をする人」をいいます。ただし、明確な定義付けはされておらず、厚生労働省の資料には下記の2つが「第二新卒者」として記されています。

1.それぞれの企業が定義した第二新卒者枠
2.企業の定義がない場合は、学校(高校、専門学校、短大、高専、大学、大学院)卒業後、おおむね3年以内の者

※出典:厚生労働省「若年者雇用を取り巻く現状」

このように、第二新卒とは企業によって定義は異なるものの、一般的には学校卒業後の就業期間によって判断されます。

すでに、就業経験がある第二新卒者ですが経験やスキル・知識不足を理由に、転職に不利だと思われがちですが薬剤師業界にとっては有利に転職できる時期でもあります。

第二新卒の薬剤師が未経験でも転職できる理由

第二新卒の薬剤師が転職できる理由は大きく2つあります。

薬剤師業界は売り手市場のため、第二新卒であっても求人がある

薬剤師業界では依然として薬剤師不足の職場が多いです。そのため経験の少ない第二新卒であっても雇用したいと考えている職場も多く、転職難度はそれほど高くはありません

中でも調剤薬局やドラッグストアは慢性的な薬剤師不足のため、希望条件が極端に高くないかぎり、第二新卒での転職をすることが可能でしょう。

第二新卒が好まれる職場もある

第二新卒は経験が浅いため、企業側から敬遠されてしまうと感じている方が多いのですが、実は第二新卒を好んで採用する企業もあるのです。

第二新卒は「固定観念がなく、柔軟性がある」という特徴があります。他の会社のカルチャーに染まっていないため、企業にとって「育成しやすい」というメリットがあるのです。

また第二新卒は「若くて将来性がある」という特徴もあります。そのため第二新卒は長期的に活躍してほしいと考えている企業から歓迎されやすいのです。

実際に第二新卒で転職できた例をご紹介します。

20代女性

第二新卒で転職することは不安でしたが、思ったより苦労せず転職できました

就職先の調剤薬局の職場内でもめ事があり、人間関係が悪化してしまいました。上司に相談したのですが、改善されずやむなく転職を考え始めました。 入社1年弱での転職だったため、第二新卒で転職していいのか、採用されるのか不安でしたが、転職活動を始めてみると意外にも第二新卒を歓迎してくれる職場が多く、採用してもらえるだけでなく年収などの条件交渉もすることができました。 職場環境は改善され年収も100万円ほど上がったので、転職してよかったと思っています。

第二新卒の薬剤師は転職してもいい? 転職するときの判断基準

ここまでで第二新卒でも転職することができることはご理解いただけたと思います。ただし転職が可能かどうかと転職した方がよいかは異なります。

薬剤師不足で売り手市場といえども、短期間で転職を繰り返すことは今後のキャリアに影響を及ぼすことがあります。そのため、転職せずに済むのであれば転職しない方がよいでしょう。

転職する際の基準は「上司に相談して改善されるかどうか」で考えるといいでしょう。

実際に第二新卒の薬剤師の転職理由には、「職場の人間関係」「業務量の多さ」「残業が多い」など職場への不満が多く挙がります。

職場への不満は相談することで改善されることもあります。そのため、無駄な転職をせずに済む場合があります。職場への不満が上司に相談して改善されるのであれば、転職する必要はないでしょう。

一方で上司に相談することができない、また、相談しても改善されないのであれば、転職を検討しましょう。

転職すべきかどうかの判断を自分ですることが難しい場合もあるので、迷ったら転職のプロである転職エージェントに相談してみてもいいでしょう。

>>>おすすめの薬剤師転職サイト

第二新卒の薬剤師が転職する際のポイント

第二新卒の薬剤師が転職する際のポイントについて2点ご紹介します。

転職前に職場の情報をできるかぎり詳細に知る

上記で説明したように、短期間で転職を繰り返すことは今後のキャリアに影響を及ぼしてしまうため、避けなければなりません。

そのため、いかに職場の雰囲気や業務内容などを詳細に確認できるかが重要になります。

転職エージェントに職場の雰囲気を聞くことはもちろんですが、転職前に職場を見学するなど事前に雰囲気を確認しておくとよいでしょう。

面接ではやる気をアピールする

第二新卒を歓迎している企業があることをお伝えしましたが、中には「長く働けないのではないか」「職場に合わせることができない、わがままな人なのではないか」と考えている企業もあります。

こうした企業から採用されるには、面接時にやる気が伝わるような受け答えをすることが大切です。

例えば、

「前職の皮膚科の門前薬局では内服薬があまり出ずやりがいがなかったので、内服薬にも携わり知識を活かしていきたい」

というように、辞めた理由をもとに今後どうしていきたいか話せるようにしておくとよいでしょう。

第二新卒の薬剤師が転職するには転職サイトを利用しよう

転職サイトを利用すると、求人紹介だけでなく不安なことや悩み事の相談に乗ってくれます。

また、待遇や職場の雰囲気など求人情報の他に職場先の内情まで教えてくれるため、安心して転職することができます。

そのため、転職するのであれば転職サイトに登録しておきましょう。

第二新卒におすすめな薬剤師転職サイト・エージェント

転職サイトの選び方は第二新卒の場合サポートの充実度と求人数で比較しましょう。

第二新卒で転職する場合、不安なことを相談できる方がよいため、サポートが充実している転職サイトがおすすめです。また対面で面談ができる方が、面接対策などをよりていねいにサポートしてもらえます。

おすすめの転職サイトは以下の3つです。

ドラッグストアや大手企業への転職を目指すならマイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師の評価スコア
総合評価 (4.2)
求人数(※) (48,826件)
求人内容の質 (4)
転職サポートの質 (4)

※2024年11月時点

おすすめポイント

  • 全国14ヶ所に拠点があり、対面面談で転職に関する悩みや不安をていねいにヒアリング
  • はじめての転職で登録した転職サイトNo.1(アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社 )
  • 平均紹介求人数が19.5件(2019年10月現在)と業界トップレベルで、豊富なバリエーションの求人

向いている薬剤師

  • はじめて転職をする20代・30代の薬剤師
  • 種類豊富なたくさんの求人から選びたい薬剤師
  • ドラッグストアや企業への転職を希望している薬剤師

マイナビ薬剤師の特徴

マイナビ薬剤師は、ドラッグストアや一般企業の求人を多数保有していることが特徴です。その中には、大手ドラッグストアやメーカー、総合商社グループ企業などでのDI業務や企業内薬剤師など他社では取り扱いが少ない求人も多く、これらの職場を希望する薬剤師にはおすすめの転職サイトです。

また、公開求人数の約半数(※)が未経験者も応募可能な求人のため、スキルや経歴、知識に自信がない第二新卒者でも安心して応募ができるでしょう。

※2023年3月現在

病院への転職を目指すなら薬キャリAGENT

薬キャリAGENT

薬キャリAGENT
薬キャリAGENTの評価スコア
総合評価 (3.9)
求人数(※) 〇(24,211件)
求人内容の質 (4)
転職サポートの質 (3.7)

※2024年11月時点

おすすめポイント

  • 医療業界トップクラス企業のエムスリーキャリア運営で専門性の高さに定評
  • 迅速な対応、早い連絡が多くの薬剤師から好評
  • 求人検索時にママ薬剤師向けの項目あり

向いている薬剤師

  • スピーディーに転職したい薬剤師
  • 家事育児と仕事を両立させたい薬剤師
  • 病院求人を探している薬剤師

薬キャリAGENTの特徴

薬キャリAGENTは病院の求人が豊富なことが特徴です。薬キャリAGENTにしかない独占求人や非公開求人などの市場には出ていない求人も提供してくれます。

サイトへの登録後、多くの転職サイトではヒアリングのために対面での面談を設けることが多いですが、薬キャリAGENTでは電話やメールでのやりとりをメインとしています。そのため、担当者との日程調整や訪問などに時間をとられることなくスピーディーに転職活動を進められるので、なるべく早く転職したい方や現職が忙しい方におすすめの転職サイトです。

調剤薬局への転職を目指すならファルマスタッフ

ファルマスタッフ

ファルマスタッフの案件キャプチャー
ファルマスタッフの評価スコア
総合評価 (3.8)
求人数(※) (51,772件)
求人内容の質 (4)
転職サポートの質 〇(3.5)

※2024年11月時点

おすすめポイント

  • 地域密着型の転職サイトで、エリア状況を詳しく把握
  • 職場の雰囲気や忙しさなど求人情報だけではわからない情報を提供
  • 日本調剤グループのノウハウを活かした教育・研修制度が充実

向いている薬剤師

  • 調剤薬局に転職したい薬剤師
  • 派遣・パートで働きたい薬剤師
  • 地方での転職を予定している薬剤師
  • 現職より高収入・好条件を希望している薬剤師

ファルマスタッフの特徴

ファルマスタッフは、調剤薬局の求人数が多いのが特徴です。

全体の求人数51,772件(※)のうち約8割を占める34,090件(※)が調剤薬局の求人のため、調剤薬局への転職を希望する方にはおすすめの転職サイトです。

ファルマスタッフは北海道から九州まで12拠点で転職支援を行っています。各地域の担当者は紹介先に足を運び、職場の雰囲気や忙しさ、年齢層などの求人票には記載されていない情報を収集し求職者へ提供します。

また、ファルマスタッフは薬剤師の知識向上や認定薬剤師を目指すための教育プログラムも実施しています。転職活動をしながら幅広いジャンルの知識を深めたい方にもおすすめの転職サイトです。

※2024年11月時点

第二新卒歓迎の求人ってどんな求人なの?

転職サイトに登録して求人を探そうとすると「第二新卒歓迎」と書かれた求人が見つかります。

このような求人を募集する背景には以下の理由があります。

企業カラーに染まっていない薬剤師を長期的に育成したい

上記で説明したように、第二新卒は他の会社のカルチャーに染まっていないため「育成しやすい」という特徴があり、企業は第二新卒を新卒同様に育成していきたいと考えています。

過去に第二新卒を受け入れている企業は、研修が充実している場合が多いです。

すぐにでも採用しないといけないほど、人が足りていない

一方で、経験が少ない第二新卒であっても採用をしないと業務が回らないという場合もあります。

すべてではありませんが、求人の中には職場の立地条件や人間関係が悪いなどの要因で「応募が集まらない」「離職率が高い」という職場がある可能性もあるため、注意が必要です。

第二新卒歓迎の求人を見分けるためにも、「転職エージェントに職場の内情を聞く」「職場を見学する」など事前に確認しておきましょう。

※ページ内の求人数は職種別に集計しています。

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