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教員は転職できる?学校以外で経験が活かせるおすすめの転職先や成功談

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教員を辞めて転職したほうがいいのか?
教員を辞めて転職したほうが良いとは一概にはいえません。
教員を辞めたいと思う理由によっては、転職以外にも選択肢があるからです。
ここでは、以下の3つの視点で教員を辞めて転職したほうが良いか掘り下げていきます。
6割の先生が3年以内の離職・転職を考えている
小中学校・高校教員のうち、3年以内に離職や転職を考えている割合は62%(※1)です。
また、下記グラフのとおり、公立学校で定年以外の理由で離職した教員の割合は2015〜2021年度まで増加傾向にあります。

※ 出典:文部科学省「令和4年度学校教員統計調査 結果の概要」
民間企業の離職率より低いものの、東京都では2023年度の新規採用教員のうち「1年以内に離職した人」の割合は、2014年以降もっとも高くなっています。(※2)
精神疾患による休職者の増加、特別支援学級の設置数増加もあり、慢性的な教員不足から現場教員の負担が大きくなっているのが原因のようです。
※1 出典:School Voice Project「教員不足解消に向けた実態調査 〜2023年度冬ver.〜」
※2 出典:読売新聞オンライン「新人教員の4・9%が1年以内に離職…3年連続の増加に都教委「安心して働ける環境整えたい」」
教員の離職理由トップ10と解決方法
ここでは、教員の離職理由トップ10をご紹介します。転職理由によって解決方法は異なるため併せて解説していきましょう。
教員の転職理由トップ10
日本教育工学会の調査によると教員の転職理由トップ10は下記表のとおりです。
順位 | 退職理由 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 長時間労働 | 35.6% |
2位 | 業務過多 | 31.7% |
3位 | 職場環境 | 26.7% |
4位 | 病気のため(精神疾患) | 25.7% |
5位 | 教職への不適応 | 24.8% |
6位 | 他の職業に興味が移ったため | 19.8% |
7位 | 保護者対応への嫌気 | 17.8% |
8位 | 職場での人間関係 | 16.8% |
9位 | 新しいことへの挑戦 | 14.9% |
10位 | 子どもとの関係 | 13.9% |
※出典 日本教育工学会研究報告集「退職教員の退職理由と在職時に受けたソーシャル・サポートの関係」
「長時間労働」「業務過多」が上位にあることから、教員の拘束時間の長さや体力面の負担の大きさ、プライベート時間の確保のしづらさがわかります。
なお、上記結果は重複回答も含んでいることから、上位の離職理由はそれぞれ4位の精神疾患にも関連していると推測されます。
また、人間関係に悩む回答も10位以内に複数入っています。教員は保護者・子ども・同僚といった多くの人たちと密接に関わる仕事であるため、ストレスが大きいといえるでしょう。

クジラボに相談に来る教員の悩みのベスト3は次のとおりです。
- 1位:精神的なストレス
- 2位:労働時間の長さ
- 3位:この先のキャリアが不安
子どもと保護者、同僚の教員との人間関係に悩む先生が多いのはいうまでもありません。
学校長や教育長の改革意識の差によって、極端に残業時間が長い学校も存在しています。
また、転職が一般的になってきている社会の中で「若いうちに転職したほうが良いのでは?」と不安を抱く先生も多い傾向にあります。
教員を辞めたいと思ったときの解決方法
教員を辞めたいと思ったときは、まず以下の内容で自己分析を行ってみましょう。
- 現状の課題を整理する
- 教員の仕事に対する感情を整理する
- 教員の仕事のメリット・デメリットを再認識する
例えば、クジラボでは最初の段階で自己分析を行い「なぜ教員になったのか」などを再認識して自分で道筋を決めていきます。
教員を続ける選択をしたとしても、以前より前向きに働けるようになるかもしれません。

クジラボのキャリアメンターが、一方的に「やめるべき・続けるべき」というようなことを伝えることはありません。あくまで、その方自身の人生なので、より良いキャリアの選択とは何か?について、ていねいにヒアリングをしながら一緒に考えていくスタンスを大切にしています。
そのため、結果的に教員を続ける方、教員を辞めて転職する方の割合は半々くらいとなっています。
教員経験は転職市場でも強く心配は不要
一般的に教員は転職が難しいといわれているものの、教員経験があることにより以下のスキルが高いと見なされ、転職の際の強みとなります。
- コミュニケーションスキル
- タスク管理スキル
- マルチタスク能力
- ミドルマネジメントスキル
ただし、採用側としては教員に下記のような懸念を抱くことがあるので注意が必要です。
- ビジネス的な思考や常識が不足しているのではないか
- 柔軟性に欠けるのではないか
教員の中には就職活動経験がない方も多いため、転職活動をする際にはキャリアアドバイザーにサポートしてもらえる転職エージェントの利用を検討しましょう。

先生としてやってきたことを転職先で直接的に活かせないとはいえ、まったく内定が出ないことは基本的にはありません。
どの業界も人手不足なだけでなく、教員経験がある求職者は真面目なイメージがあり企業にとって魅力的だからです。
ただし、希望条件に合う転職先の内定がもらえるかどうかは年齢などによって大きく異なります。
教員資格を活かせる学校以外の転職先の職場・職種
ここからは、教員資格を活かせる学校以外の転職先の職場・職種を8つピックアップして紹介します。
学校以外に転職したいと考えている方は、参考にしてみてください。
児童発達支援
児童発達支援では、おもに就学前の障害をもつ子どもの身体的・精神的機能の発達支援を行います。
日常生活や社会生活を円滑に営めるよう、障害の特性に応じた子ども本人へのサポートはもちろん、保護者や地域とも連携します。
小学校低学年の子どもや保護者とやりとりしてきた教員経験を活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約372万円 |
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転職方法 |
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※出典:厚生労働省「令和4年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果 第155表 サービス別にみた特定処遇改善加算の届出をしている事業所等における職員の平均給与額等(常勤)」
放課後デイサービス
放課後デイサービスでは、障害をもつ小学生から高校生までの発達支援をします。
放課後や休日に生活能力向上を目的とした訓練を行いつつ地域との交流や保護者の支援などが具体的な業務です。教員として特別支援学級での指導経験があれば転職に有利でしょう。
平均年収(※) | 約344万円 |
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転職方法 |
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※出典:厚生労働省「令和4年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果 第155表 サービス別にみた特定処遇改善加算の届出をしている事業所等における職員の平均給与額等(常勤)」
障害児入所施設
障害児入所施設は、障害をもつ子どもを保護しつつ日常生活を送るための指導を行う施設です。
虐待や養育困難な家庭から子どもを保護することが多く(※1)、福祉型では本来家庭で行う教育を行い、医療型では治療も並行します。
そのため、子どものケアや家庭との連携を行ってきた教員経験を活かせるでしょう。
平均年収(※2) |
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転職方法 |
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※1 出典:厚生労働省「障害児入所施設運営指針」
※2 出典:厚生労働省「令和4年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果 第155表 サービス別にみた特定処遇改善加算の届出をしている事業所等における職員の平均給与額等(常勤)」
児童養護施設
児童養護施設は、保護者がいないまたは保護者に監護させることが適さないと判断される子どもを支援する施設です。
日常生活や学習指導を行い、安心できる生活環境を提供します。
虐待を受けた子どもに限らず、障害をもつ子どもも入所しているため、特別支援学級での指導経験や教員として子どもに寄り添ってきた経験を活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約426万円 |
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転職方法 |
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※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」より算出
児童心理治療施設
児童心理治療施設は、心理的な問題を抱え日常生活に支障がある子どもを支援する施設です。
医学的心理治療をはじめ、生活指導や学校教育などを行います。
施設内の分教室や分校などでも学校教育を行う際には地域の小中学校と同じ教材を使用するため、教科指導といった教員経験をそのまま活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約426万円 |
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転職方法 |
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※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」より算出
児童自立支援施設
児童自立支援施設は家庭環境や行動、発達上の問題を抱える子どもを支援する施設です。
保護者の代わりとして子どもと寝食をともにし規則正しい生活を送りながら、施設内で義務教育を行います。
勉強を教えるだけでなくクラブ活動なども監督することから、部活動顧問などの教員経験も活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約426万円 |
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転職方法 |
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※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」より算出
塾・予備校などの講師
塾・予備校などの講師は、民間教育機関で小学生〜高校生にクラス単位または個別で学習指導を行います。
学校とは異なり、個々の生徒の目標や学習レベルに合わせたカリキュラムで特定の教科を指導していくのが特徴です。
特定教科の受験対策や進路指導などの教員経験が活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約415万円 |
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転職方法 |
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※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」より算出
家庭教師
家庭教師は、小学生〜高校生の自宅に赴いて指定の教科を個別指導します。
一人ひとりの学習レベルや進捗状況に合わせて、目標を達成できるよう柔軟に指導していきます。
近年ではオンライン形式の授業も増えているため、個別の生徒に寄り添った指導経験なども活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約415万円 |
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転職方法 |
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※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」より算出
教員経験が役立つ他職種・一般企業
続いて、教員経験が役立つ「他職種・一般企業」を3つに厳選し紹介します。
子どもと直接関わらない仕事を探している教員は、ぜひチェックしてみてください。
地方公務員
地方公務員は、各都道府県や市区町村の地方自治体において、地域住民の暮らしを豊かにするための業務を担う職種です。
都道府県庁や市役所などで行政に関わるさまざまな分野の事務や広報、住民の医療福祉などの各種手続きといった業務を行います。
法律や規則に則った正確な対応が必要となるため、教員としてルールを守り公正・公平に生徒と接してきた経験を活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約478万円 |
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転職方法 | 地方公務員の採用試験に合格する |
※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」より算出
教育関連企業
教育関連企業は通信教育や学習塾・予備校の運営、社会人向けの研修やキャリア形成といった事業を手掛ける企業です。
希望や適性によって企画や事務、マーケティングなどさまざまな業務に携われる可能性がありますが、特に教材作成やマーケティングなどについては学校での指導経験を活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約415万円 |
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転職方法 |
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※出典:エデュケーションキャリア公式サイト「【2024年版】教育業界の平均年収ランキング」より教育業界の上場企業43社の平均年収
未経験者を積極採用する企業
人手不足(※)により特に下記業界の企業が未経験者を積極採用しています。
- 建設業
- 宿泊業
- 飲食サービス業
- 卸売業
- 小売業
- 医療・福祉
中でも、営業・接客販売職であればコミュニケーションスキル、管理業務であれば学級経営の教員経験が活かせるでしょう。
平均年収 | 一概に出せないものの20代半ばくらいであれば教員と同じくらいの額が見込める |
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転職方法 |
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※参考:厚生労働省「令和6年版 労働経済の分析-人手不足への対応-第2-(1)-19図 企業規模別・就業形態別・産業(大分類)別欠員率」
新たな資格取得でキャリアアップする職場・職種
ここでは、教員が新たな資格取得でキャリアアップできる職場・職種を5つ紹介します。
資格を取得して準備してから転職したい方は参考にしてください。
放課後児童支援員(学童保育)
放課後児童支援員(学童保育)は、放課後や土曜日、長期休暇中に学童保育施設で小学生に下記の援助をする職種です。
- 安全に遊ばせる
- 宿題のサポートをする
- おやつや昼食の提供をする
総合的に援助する必要があるため、学級担任の教員経験が活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約394万円 |
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資格取得方法 | 教員免許保持者は放課後児童支援員認定資格研修を修了する |
転職方法 |
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※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」より算出
児童発達支援管理責任者
児童発達支援管理責任者は、障害をもつ子どもの発達支援を行う児童発達支援や放課後等デイサービスに、1名以上配置しなければならない職種です。
子ども一人ひとりに合わせた支援計画の作成や地域・関係機関との連携、保護者の支援を行います。
指導員のリーダーとして管理業務を担うことから、教員としての学年主任や教務主任などのマネジメント業務経験を活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約438万円 |
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資格取得方法 | 教員免許保持者で5年以上学校教員の勤務経歴があるなら基礎研修を修了する |
転職方法 |
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※出典:厚生労働省「令和4年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果 第163表 職位別にみた特定処遇改善加算の届出をしている事業所等における職員の平均給与額等(常勤)」
特別支援学校教員免許
特別支援学校教員免許は、特別支援学校の教員になるために必要な免許です。
視覚・聴覚・肢体不自由などの身体的障害や知的障害をもつ子ども一人ひとりに合わせた指導計画を立てて、教科や自立活動を指導します。
小中学校、高等学校における特別支援学級での指導経験を活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約484万円 |
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資格取得方法 | 教員免許保持者は指定の大学で特別支援教育に関する必要単位を取得し、各都道府県教育委員会に授与申請する |
転職方法 | 特別支援学校の採用試験に合格する |
※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」を加工して作成
臨床心理士(スクールカウンセラー)
臨床心理士(スクールカウンセラー)は、小中学校・高等学校で生徒の心のケアを行う職種です。
人間関係や学習などの悩み相談に乗り、カウンセリングを行います。
保護者や教職員との連携も必須となるため、関係各所との調和を図るといった教員経験を活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約551万円 |
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資格取得方法 |
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転職方法 | 地方自治体の教育委員会または私立学校の公募に応募 |
※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」を加工して作成
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、国家資格となっており次のような相談者のキャリア支援を行う職種です。
- 自己分析の手伝い
- 相談者に合った仕事の提案
- 履歴書などの添削
- 面接練習
より良い仕事に就けるように相談者個人の強み・弱みを見出す必要があるため、児童・生徒との個別面談や進路指導といった教員経験が活かせるでしょう。
平均年収(※) | 約551万円 |
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資格取得方法 | 厚生労働大臣が認定する講習課程を修了するなどし国家試験に合格する |
転職方法 | 民間職業紹介会社や人材派遣会社などの募集に応募 |
※出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」を加工して作成
年代別|教員の転職先例の職種・職場
ここでは、教員の転職先例の職種・職場を年代別に紹介します。
年代によって転職しやすい職種や職場が異なるので、事前に押さえておいてください。
20代教員の転職先例と注意点
20代教員の転職先例は、下記のとおりです。
- 特別支援学校や通信制高等学校
- 不登校児童の支援校
- 販売職 など
20代は未経験業種でも若さゆえにポテンシャル採用されやすく、キャリアチェンジしやすい傾向にあるからです。
また、特に教員歴の浅い20代では、教員という仕事自体が合わない可能性があること、他の年代と比較して収入の悩みが少ないことも理由として挙げられます。
ただし、転職する場合、以下のような注意点があることを覚えておきましょう。
- 転職先によっては子どもの感情などを直接感じられなくなる可能性がある
- きちんと自己分析したうえで転職しないと転職を繰り返してしまう可能性がある

20代は他の年代とは異なり、民間企業に転職したとしても年収に大きな差がつきにくいのが特徴です。
もし「心機一転して教員とはまったく違う仕事がしたい」と思っているなら、早めに動いたほうが良いでしょう。
アンケートの回答
20代後半女性の口コミ
特別支援学校へ転職
職場環境の悪さから夢だった特別支援学校教員に転職しました。いろいろな先生の子どもとの関わり方や言葉のかけ方を知ることができ、勉強になります。療育で得た知識や技術はまた教師に戻りたいと思ったときに必ず活かせると思います。
20代後半女性の口コミ
塾講師に転職
マンツーマンでの指導に以前から興味があり、教員時代の経験を活かせると思い、塾講師に転職しました。マンツーマンでの指導なので、目の前の子に向き合えるだけでなく、学級担任のような負担がないのが良い点だと思います。
20代後半女性の口コミ
塾講師に転職
教員の仕事自体は好きだったので、自分の好きな時間に指導できる点に魅力を感じ、塾講師に転職しました。結果的にプライベートの時間が充実し、夏季・冬季講習で給与面もカバーでき、転職して心底良かったと思います。
20代後半女性の口コミ
保育園へ転職
保育士の資格をもっており、シフトなど時間に融通が利きそうだったのと、時給が良かったことから保育園に転職しました。スタッフ間の仲が良く居心地が良いうえ業務や保育は母親業と大差がないので、ストレスが少ないと感じます。
20代後半女性の口コミ
サービス業へ転職
自分がやってみたい職種だったことからサービス業に転職しました。自分が興味をもっている内容の仕事を選んだので、さらなる勉強が必要であっても前向きに努力できています。自分がやりたいことに関する仕事が一番良いと思いました。
20代女性の口コミ
中学校教員からアパレル業界へ転職
自分には教員という仕事が合っていないと思い、学生時代アパレル業界でアルバイトしていたことから、憧れの企業に転職しました。楽しく仕事はできたものの、だんだん数字を追いかけるのがしんどくなってしまい結局転職しました。
20代後半女性の口コミ
営業職に転職
残業時間が長く、プライベートと仕事を両立しにくい状況だったので、働き方改革に前向きな企業の営業職に転職しました。労働環境は改善されたものの、仕事内容にやりがいを感じられなかったため、結果的に短期で転職してしまいました。
20代後半女性の口コミ
人材業界の営業職に転職
残業の多さや集団をまとめる大変さがつらく、教員としてのキャリアプランがなかったことから、組織の課題を解決するような仕事ができる人材業界の営業職に転職しました。フルフレックスで在宅勤務もでき、働きやすいです。
20代後半女性の口コミ
システム会社の事務職に転職
夫の他県への転勤が決まり、教員を続けるには勉強し直して教員採用試験を受ける必要があったので、システム会社の事務職に転職しました。シフトが自由で時短勤務もでき、教員以外の仕事が自分にもできることがわかり良かったです。
20代後半女性の口コミ
小学校教員から事務職へ転職
小学校教員でしたが拘束時間が長く休日も教材研究でつぶれがちだったので、家庭と両立するために事務職に転職しました。昼休憩があるうえ持ち帰りの仕事がなく、夕食の時間もゆっくりとれて健康的な生活ができています。
20代後半女性の口コミ
教育関連企業へ転職
生徒や同僚との人間関係に難しさを感じ教員を辞めたものの、子どもと関わる仕事がしたかったので教育関連企業に転職しました。新しい職場で気分が一転しただけでなく、同僚にも恵まれ、転職をして本当に良かったと思っています。
20代後半女性の口コミ
教育関連企業へ転職
生徒との関わりに不安をもち退職しものの、子どもと関わりたいという気持ちは変わらなかったので、教育関連企業に転職しました。転職してまだ2年ですが、教員よりやりがいを感じ、楽しみながら仕事ができています。
20代後半女性の口コミ
小売業の販売職(パン屋)に転職
部活のコーチをしていてプライベートの時間がなかったのと、販売や接客業に興味があったことからパン屋の販売職に転職しました。固定シフト制で休日の計画が立てやすく、平日にも休みがあり、自由な時間が増えて良かったです。
20代前半男性の口コミ
通信制高校のサポート校へ転職
少人数で授業ができる点が自分に向いてると思ったのと、公立の中学校よりも残業時間が少ないことから通信制高校のサポート校に転職しました。体育祭や合唱コンクールなどがなく、人間関係や業務量の多さに悩まなくなりました。
30代教員の転職先例と注意点
30代教員の転職先例は、次のとおりです。
- 塾・予備校
- 臨床心理士
- 幼稚園の先生
- 福祉の相談支援員
- 事務職
- 看護師 など
未経験でも転職しやすいのは30代前半までで後半は厳しい傾向にあり、家族がいる場合は年収にこだわる必要があるなど、収入への意識が個人で開き始める年代です。
特に女性は妊娠・出産・子育てにより、教員として今までどおり働くのは厳しいと感じる年代となることから、働き方を変えられる職場・職種を選択する方も多い傾向にあります。
ただし、転職する際には下記のような注意点があることを押さえておいてください。
- 年収が下がってしまう可能性がある
- 住宅ローンなどの各種審査が通りにくくなる可能性がある

特に30代後半に差し掛かると、教員の年収よりも転職後の年収が100万円ほど下がってしまうことが多々あります。
希望年収で内定を獲得したければ、35歳までに転職活動を始めるのがおすすめです。
アンケートの回答
30代前半男性の口コミ
塾講師に転職
教員時代は勤務時間が長かったので、仕事とプライベートのバランスを考えて、教員の経験やスキルを活かせる塾講師に転職しました。確実に休みが取れるので充実した生活を送っています。また、授業準備に時間をかけられる点も良いと思います。
30代前半女性の口コミ
塾講師に転職
離婚を機に、教員経験を活かせると考え塾講師に転職しました。教えるという作業は学習塾も教員も同じなので職業を変えたという感覚はあまりなく、なじみやすかったです。生徒がどんどん増えたことで収入も増えて安定しました。
30代後半女性の口コミ
幼稚園の先生に転職
子育てしながら教員を続けるのに限界を感じ、若い頃やりたいと思っていた幼稚園の先生に転職しました。休み自体が多いうえ夏休みや冬休みもしっかり取れ、勤務時間が遅くまでではない点が良いと思っています。
30代前半女性の口コミ
工場の仕分け作業に転職
休めないことと残業の多さから、妊娠を機にシフトの融通が利く工場の荷物を仕分ける仕事に転職しました。教員のときは保護者対応やトラブルで常に気が張っていましたが、今は自分の仕事に集中できるので気楽に取り組めています。
30代前半男性の口コミ
臨床心理士(スクールカウンセラー)に転職
職場環境が悪く精神的につらかったことから、同じように精神的に苦しんでいる方をケアする臨床心理士に転職し、精神的にも肉体的にも楽になりました。人のためになるだけでなく、自分の成長にもつながるので、満足しています。
30代前半女性の口コミ
看護科高校教員から看護師に転職
臨床経験のない自分が高校生に看護を教えて良いのか自信がなくなり、看護師に転職しました。毎日新しい発見が多く、とても充実した日々を過ごしています。将来は臨床経験を活かして再び看護科の高校教員に戻れたらうれしいです。
30代後半女性の口コミ
高校教員から福祉の相談支援員に転職
拘束時間が長く家族に負担がかかっていたこと、高校を中退した子や進路が決まらなかった子のその後が気になっていたことから、福祉の相談支援員に転職しました。高校とは異なり、一人ひとりに時間をかけて支援でき充実しています。
30代後半女性の口コミ
美容エステに転職
夫の転勤で引っ越すことになったため、以前から興味のあった美容エステの仕事に転職しました。歩合制ですがシフトの融通が利き自由な時間が増えたことで、教員時代よりも趣味や家事に時間をかけられるようになりました。
30代後半女性の口コミ
小学校教員から経理事務へ転職
保護者からの連日のクレームにより精神的に病み休職したものの、他学校への異動希望が叶わず、親族に誘われ不動産会社の経理事務へ転職しました。営業など外向けの仕事ではないので、私に対するクレームがほとんどないのが良い点です。
30代前半女性の口コミ
事務職へ転職
子育てと仕事の両立が難しく、事務職に転職しました。在宅勤務により家族との時間を大切にできるようになりました。子どもの急な体調不良に対応できるのも良い点です。また、自分のペースで仕事ができるのでストレスもありません。
40代以上の教員の転職先例と注意点
40代以上の教員の転職先例は以下のとおりです。
- 日本語教師
- 団体職員
- 児童発達支援施設 など
40代まで教員を続けられているのは、教員が向いていて子どもや人に教えることが好きである可能性が高いためです。
ただし、40代以上の転職では次のような注意点があるので、新しいことにチャレンジしたい、教員の出世とは違う尺度で上を目指したい場合に転職をおすすめします。
- 40代以上は転職後の年収ダウンが避けられない
- 教員という世間的・収入的に安定した立場でなくなる可能性がある

40代の場合、内定が出たとしても収入面を考えて結局転職を諦めるパターンが多い傾向にあります。
そのため、「収入にはこだわらない」「新しい人生を歩みたい」といった覚悟が必要です。
アンケートの回答
50代女性の口コミ
日本語教師に転職
夫の転職による引っ越しが決まったことを機に、教員時代に資格を取り憧れていた日本語教師に転職しました。時間講師なので教員時代より責任が少なくなっただけでなく、勤務時間も短くなり自分の時間が増えて良かったです。
40代女性の口コミ
団体職員に転職
帰宅時間が遅いだけでなく授業準備で睡眠時間が少なく体力的につらくなり、持ち帰りの仕事により気持ちも休まることがなかったので、団体職員に転職しました。自分の心に余裕がもてるようになり、仕事を楽しめるようになりました。
40代男性の口コミ
リゾートバイトに挑戦
教員の処遇に嫌気がさし、憧れていた観光地でのホテル業務に携わりたく、リゾートバイトに挑戦しました。教育業界から離れたことで改めて教育の大切さを感じることができ、新しい業界での仕事には新鮮さを感じて取り組めています。
40代女性の口コミ
小学校教員からコールセンターへ転職
同僚との人間関係や残業時間の長さに悩み、結婚を機に旅行関係のコールセンターに転職しました。自分が業務時間中にできない仕事を他の方に引き継ぐのが当たり前なので、残業時間がほぼなくなり家事ができるようになり良かったです。
40代女性の口コミ
児童発達支援へ転職
残業が多いうえ土日出勤が当たり前で体力的・精神的につらく、児童発達支援に転職しました。日曜祝日が休みで1分単位で残業代がでるのが良い点です。0歳〜小学校2年までの子どもたち相手なので気持ち的にもゆったりと過ごせています。
教員が転職して良かったと感じるメリット
ここからは、教員が転職して良かったと感じるメリットを4つ紹介します。
教員の転職に詳しい有識者へのインタビューとアンケートの回答をもとにしているので、参考になるでしょう。
残業が少なく休みが取りやすくなった
有識者へのインタビューとアンケート回答から、転職後残業が少なくなり休みが取りやすくなって良かったと感じている元教員が多いことがわかります。
民間企業では自分で時間や業務量をコントロールできる場合が増え、教員とは異なり持ち帰り仕事もほとんどないからです。
帰宅後や休日のプライベートの時間が確保されるようになると、家族とも充実した時間を過ごせます。
もし今残業時間が多く、休日も教材研究などに追われているなら転職を検討してみてください。

学校の規則や年間行事などは年に1回しか変えるチャンスがありません。
そのうえ、教育委員会や地域なども関係してくるため、学校単体で改革することが難しい傾向にあります。
一方、民間企業なら個人の努力次第で変えられることも多いのが特徴です。
アンケートの回答
30代前半男性の口コミ
確実に休みを取れるようになった
勤務時間が多いことにより、家族と一緒に過ごす時間が確保できず、自分の子どもの成長が実感できなかったので塾講師に転職しました。転職後は確実に休みを取れるようになり充実した生活を送っています。
20代後半女性の口コミ
プライベートの時間が充実
土日祝日、長期休み関係なく部活の練習や試合、遠征があり、実質休みがない状態が続いていたので、塾講師に転職しました。ある程度自分の好きな時間に授業を入れることができるため、プライベートの時間が充実するようになりました。
30代後半女性の口コミ
休みが多く長期休暇も取れる
自分の子どもを優先したいと思い、幼稚園の先生に転職しました。勤務時間が遅くまでではなく、休みが多く、長期休暇もしっかり取れます。同僚に頼ったり、急な休みにも対応してもらったりと、私生活を大切に過ごせています。
50代女性の口コミ
自分の時間が増えた
夫の転職で引っ越しをすることになったため、教員時代に資格を取り定年後に働きたいと思っていた日本語教師に転職しました。時間講師なので勤務時間が短くなり、自分の時間が増えたのが良かったです。
40代女性の口コミ
家事の時間が確保できるように
残業が100時間を越えるなどして体調を崩すことが多くなり、結婚を機にコールセンターへ転職しました。業務時間中に終わらなかった作業は他のスタッフに引き継げるので残業時間がほぼなくなり、家事の時間が確保できるようになりました。
30代後半女性の口コミ
公私ともに充実
勤務時間が長く家族に負担をかけていたこと、自分の子どもの大切な行事に出席できないことが多くつらかったので、福祉の相談支援員に転職しました。家族とかかわる時間を十分に確保できるようになり、公私ともに充実しています。
20代後半女性の口コミ
生活習慣が安定
帰りが終電になってしまったり、休日出勤したりしていたことと、自分は教員に向いていないという結論に至ったことから、サービス業へ転職しました。教員時代ほど帰りの時間が遅くなる日はないので、生活習慣が安定してきました。
40代女性の口コミ
祝日も日曜日も休み
勤務時間が長く、残業に加え土日出勤が当たり前で体力的にも精神的にもつらくなり、児童発達支援へ転職しました。教員のときの仕事量と比べると半分以下で、給料は少し減っただけです。祝日も日曜も休みで残業はほとんどありません。
20代後半女性の口コミ
平日にも休みがある
部活のコーチをしていてプライベートの時間がなくストレスが溜まっていたため、パン屋の販売職に転職しました。固定シフト制で休みが決まっているうえ、平日にも休みがあるので、行政などの手続きも済ませることができ良かったです。
保護者や生徒、同僚との人間関係に悩まなくなった
保護者や生徒、同僚との人間関係に悩まなくなるのも教員から転職するメリットといえるでしょう。
完全に人と関わらずに仕事をするのは難しいかもしれません。しかし、子どもと接する仕事以外の職業を選べば、基本的には同僚や上司、顧客とのやりとりしかありません。関わる人数も教員時代より大幅に減らすことができます。
特に担任をもっていて生徒との接し方や保護者との関係に悩んでいる教員は、子どもと直接関わらない仕事を検討してみると良いかもしれません。

アンケートの回答
30代前半女性の口コミ
保護者の対応がなく気持ち的に楽
産休後復帰をするには仕事がハードで子どもの体調不良でも途中で帰りにくいと感じたため、妊娠を機に工場の仕分け作業に転職しました。保護者の対応がなくなり、自分の仕事に集中できるため、気持ち的に楽になりました。
20代後半女性の口コミ
スタッフの仲が良く居心地が良い
臨時採用の教員だったことで妊娠後次年度契約ができず、もともと保育士の資格をもっていたことから保育園へ転職しました。スタッフの仲が良く居心地が良いうえ、業務は普段の母親業と大差がないためストレスも少ないのが良い点です。
20代後半女性の口コミ
同僚に恵まれて良かった
人間関係が難しいと感じ、自信がもてなくなり、生徒や同僚と関わるのが怖くなってしまったことから、教育関連企業に転職しました。新しい職場で気分が一転しただけでなく、同僚にも恵まれ、転職して本当に良かったと思っています。
20代後半女性の口コミ
人間関係が良い職場に出会えた
人間関係に悩み、生徒との関わりに不安を抱いて退職した後、やはり子どもと関わりたいと考え、落ち着いた環境の中で仕事ができる教育関連企業に転職しました。アットホームな職場で人間関係も良く、不安だった気持ちが吹き飛びました。
ストレスがなくなり体調が良くなった
有識者へのインタビューとアンケートの回答から、ストレスがなくなり体調が良くなったと感じている教員も多数いることがわかりました。
特に事務職などの間接部門に転職した場合、社内の仕事を滞りなく進めるためのサポート的立場となり、対外的な対応がほとんどないからです。
生徒同士のトラブルや保護者からのクレーム対応で体力的・精神的に負担を感じている教員は、事務職などへの転職を検討してみてください。

先生の専門的な知見を直接的に活かせる仕事ではなくても、マルチタスク能力やマネジメント能力、コミュニケーションスキルなど汎用的なものは転職先でも活かして活躍できる可能性があります。 心や体を壊してしまう前に、ぜひクジラボに相談にきてください。
アンケートの回答
30代後半女性の口コミ
クレーム対応がほぼなくなった
毎日のようにクレームを入れてくる保護者に精神的にやられ、休職。異動を希望したものの通らなかったので、不動産会社の経理事務に転職しました。営業職ではないこともあり、私に対するクレームがほとんどありません。
20代後半女性の口コミ
対人の仕事は心身の疲労が大きい
家庭との両立を考え、結婚を機に事務職へ転職しましたが、教員の仕事量は異常に多かったこと、対人の仕事は心身の疲労が大きかったことを再認識しました。心身の健康を崩しそうな人は思い切って自分のために転職しても良いと思います。
一度離れても教員はいつでも復職できる安心感がある
教員免許があれば、一度教職から離れても元の階級のままいつでも復職できる安心感があるのもメリットの一つです。
民間企業へ転職後「やっぱり教員に戻りたい」と思ったら、復職しやすい傾向にあります。
他の仕事を経験して教員に戻った方が教育に役立つとアンケートに回答した方も多数いました。
転職先が教育業界なら、地方自治体によっては元より良い階級で復職できる場合もあることを覚えておいてください。

教員から民間企業へ転職して、教員に復職した方はたくさんいます。
実際、Aさんは「新しいチャレンジがしたい」と教員からクジラボに転職しましたが、子どもが誕生したことで収入を安定させるべく教員に復職していきました。
アンケートの回答
20代後半女性の口コミ
転職経験のある教員は還元できる
教員を続けられないと感じる理由は人それぞれだと思いますが、自分の心と体を最優先に考えてください。心がワクワクするほうに進むと良いと思います。子どもたちに教育する立場として、他の仕事を経験した人の方が還元できると思います。
30代前半男性の口コミ
教員に戻った際に経験が役立つ
私は精神的につらく、臨床心理士資格を活かして転職し、精神的・肉体的に楽になったので、身体を壊す前に転職することをおすすめします。全国的に教員の数が足りず復職可能ですし、教員に戻った際にも経験が役立ちます。
30代前半女性の口コミ
教員以外の経験は人生に大事
臨床経験がないことで看護科の高校生からの質問に答えられなかったため、看護師に転職しました。いつか再び看護科の高校教員に戻りたいと考えていますが、一度外の世界を経験してみることは、人生において大切な経験となると思います。
30代後半女性の口コミ
免許があればいつでも復職できる
以前から興味のあった美容エステに転職しました。教員の仕事がつらいと感じたら、一度離れてみるのも良いと思います。教員の強みは免許があればいつでも復職できる点です。転職しても自分に合わなかったら教員に戻れます。
20代前半男性の口コミ
結局教師に戻っても過程が役立つ
プライベートの時間が確保できなかったため、通信制高校のサポート校へ転職しました。教員免許さえ持っていればいつでも教員になれる時代です。転職して結局教師に戻ったとしても、それまでの過程は必ず役に立つときが来ると思います。
教員が転職で後悔するデメリットと改善策
続いて、教員が転職で後悔するデメリットと改善策を解説します。
教員の転職に詳しい有識者へのインタビューとアンケートの回答をもとにしているため、参考になるはずです。
信頼や安定が失われた
教員が転職すると、信頼や安定が失われたと感じてしまうことがあります。
正社員として転職できた場合でも、以下の可能性があるからです。
- 教員時代と比較して給与が少なくなる
- 会社の業績によってはボーナスが減る、倒産する
特に公立学校の教員は公務員であることから、業績悪化や倒産などの心配はなく、民間企業よりも立場や給与が安定していて福利厚生も充実しています。
アンケートでも転職後「不安を感じた」「後悔した」といった回答が寄せられました。

公務員である公立学校の教員は社会的信用が高く、住宅ローンやクレジットカードの審査なども通過しやすい傾向にあります。
そのため、企業規模や雇用形態によるとはいえ、転職後は教員時代よりも社会的信用度が下がったと感じやすいのです。
アンケートの回答
50代女性の口コミ
転職した後少し後悔した
教員は大変な仕事ですが、給料面では恵まれており福利厚生も充実しています。もしまだ頑張れそうなのであれば、できるだけ長く勤められたほうが良いかと思います。私は教員から転職した後、少し後悔が残りました。
20代後半女性の口コミ
将来の不安が拭えない
健康診断を行うクリニックに、派遣社員として転職しました。保険証の確認やデータ入力などの作業を行う職場でした。仕事は落ち着いていたものの、将来の不安が拭えず、公務員の安定さを手放した不安がつきまとっていました。
子ども達との触れ合いがなくなり感情報酬が得られない
子どもたちとの触れ合いがなくなり感情報酬が得られないのも、教員が転職で感じるデメリットといえるでしょう。
特に教育業界を離れ仕事上子どもと直接触れ合う機会がなくなると、仕事に対するポジティブな感情を抱きにくくなる元教員が多い傾向にあります。
学校現場では子どもに向けた愛情がダイレクトに返ってくることにやりがいを感じている教員が大半です。しかし、ビジネスの世界では感情ではなく「いかに売り上げを上げるか」といった視点で仕事をする必要があります。

教員経験しかない方は、ビジネス的な考え方に慣れておらず、感情報酬が得られないことで違和感を抱きやすいといえます。
ただ、転職後の仕事にやりがいを感じられない場合、職業の選択自体を誤っている可能性があります。悩んだら、ぜひクジラボに相談してください。
アンケートの回答
30代後半女性の口コミ
転職直後は寂しさを感じた
福祉の相談支援員に転職して3年目になります。以前は、子どもたちと一緒に、同じ日はないと思えるような日々を過ごしていました。毎日何かが起こる学校現場を離れたことに、転職直後は寂しさを感じてしまいました。
20代後半女性の口コミ
やりがいを感じられなかった
営業職に転職しました。しかし、ホスピタリティ精神が不要な点に違和感を抱きました。相手のために商材を売るのではなく「自分の数字のため」に商材を売っているように感じてしまったのです。結果的に、仕事内容にもやりがいを感じられなくなり、短期間で転職してしまいました。
30代後半女性の口コミ
仕事が単調すぎて退屈に感じた
不動産会社の経理事務へ転職しましたが、1日中動き回っていたマルチタスクの教員の仕事と比べて経理事務の仕事はデスクワークがメインなので、単調すぎて退屈に感じてしまいました。
給料・年収が下がった
有識者へのインタビューやアンケートの回答では、教員から転職したことで給料・年収が下がったといった声も多く寄せられました。
小中学校教員の平均年収は約661万円(※1)ですが、日本全体の平均年収は約382万円(※2)となっており、教員から他業種へ転職すると多くの場合給料が下がってしまうからです。
特に公務員は年功序列制度により、勤続年数に応じて給与やボーナス、退職金が増えていくので、転職の際は給与面を考慮する必要があります。
※1 出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況 第1表 性別賃金、対前年増減率及び男女間賃金格差、対前年差の推移」
※2 出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の結果」より算出

20代半ばくらいまでであれば教員から転職しても年収は変わらないことが多いものの、30代後半以降は年収が下がってしまうことを前提に転職活動しなければならないことを覚えておいてください。
アンケートの回答
30代前半男性の口コミ
結局給料が少し下がってしまった
給料が下がってしまうことが不安だったものの、教員の労働時間と給料のバランスを見たら時給500円程度だったので、塾講師に転職しました。確実に休みを取ることができていますが、給料は少し下がってしまいました。
30代後半女性の口コミ
想像より給料が少なかった
自分の子どもよりも仕事を優先にしないとならないことに不満をずっと感じてきて、子育てと教員の両立に限界を感じ、幼稚園の先生に転職しました。休みが多いことには満足していますが、給料が思ったよりも少なかったです。
50代女性の口コミ
結果的に給料が激減
日本語教師に転職しましたが、教員時代と比べると給料がかなり減りました。その分、他の仕事を掛け持ちしなければならなくなり、労働時間はあまり変わらない状態に。トータルの給料も激減しました。教員は大変な仕事ですが、やはり給与面では恵まれています。
20代後半女性の口コミ
給料が大幅に減ってしまった
同僚などとの人間関係や生徒との関わりに悩みながらも、子どもと関わりたいと思い、教育関連企業に転職しました。ただ、前職を我慢しつつ長年続けていたこともあり、給料が大幅に減ってしまったのが悪い点だと感じています。
元教員が応募書類・面接で気を付けること
ここでは、元教員が応募書類・面接で気を付けるべきポイントを2つ解説します。
転職を考えている方は、ぜひあらかじめ目を通しておいてください。
応募書類は数値やデータを意識して書く
応募書類は、数値やデータを意識して書きましょう。
ビジネスの世界では感情などの抽象的な主張ではなく、数値やデータをもとにした根拠のある定量的な主張が求められるからです。
日頃から子どもに接し、感情を取り扱っている教員は抽象的な主張が得意な一方で、数値やデータを根拠とする定量的な主張が苦手な方が多い傾向にあります。
転職エージェントでキャリアアドバイザーに添削してもらうと安心です。

クジラボでは、ビジネス思考の企業の担当者に伝わるように添削します。
面接では他責に捉えられるネガティブな言葉は厳禁
面接では他責に捉えられるネガティブな言葉は厳禁なことを覚えておいてください。
「学校はこういうことがよくあって」「労働時間が長くて」などといった言い回しはビジネス思考の企業からすると「何か改善のために努力できたのでは?」と他責に捉えられてしまいがちだからです。
学校現場は教育委員会や地域の意見などにより教員個人の努力ではどうにもならないことが多い職場です。そのため、意識していなくても日頃から他に責任があるような言い回しになりやすい傾向にあります。
心配な方は、担当キャリアアドバイザーと面接対策できる転職エージェントに相談してみると良いでしょう。

クジラボでは、面接で他責に捉えられがちな言い回しをポジティブな言い回しに変えられるようアドバイスしています。
例えば、「いろいろな保護者がいるので大変でしたが、良好な関係を築けるよう努力していました」を「日頃から保護者にどういう言い方をしたらうまく伝わるかを考えて接していました」と変えるとポジティブに聞こえます。
教員の転職におすすめの転職サイト5選
ここからは、教員の転職におすすめの転職サイトを5つピックアップして紹介します。
転職サイトごとに異なる特徴があります。
転職を成功させるためにも、複数の転職サイトを併用してみてください。
クジラボ|転職前提ではない支援に定評がある教員特化型転職エージェント
クジラボ
特徴
- 独自の教員向けキャリアプログラムを受講できる
- 転職ありきではないキャリア支援をしてくれる
- キャリアやスキルアップに関する教員向けのイベントを多数開催
クジラボは「教育のオープン化」を目標に掲げ、教育にさまざまな人が関わる仕組みをつくることを目指している教員特化型の転職エージェントです。
転職を前提とせず「どうキャリアをデザインしていきたいか?」を軸にヒアリングを行い、一人ひとりの悩みに寄り添って支援してくれるので、転職すべきか悩んでいる段階の教員におすすめできます。
教員を続けるという結論に至ったとしても、悩みが解決し前向きに仕事に取り組めるようになるので、一度相談してみてください。
運営会社 | 株式会社クジラボ |
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本社 | 〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町8-13 天翔オフィス日本橋 |
拠点 | 東京 |
対応エリア | 全国 |
許可番号 | |
料金 | 初回相談無料(各種プログラム受講時有料) |
※2025年4月時点
口コミ・評判
20代後半女性の口コミ
冷静になれた
自分の得意なことや苦労なくできることを知り、セッションを通して実感を伴って理解することができました。仕事探しの方向性もぐっと絞ることができましたし、現職でも今までも好きだなと思っていたような業務をより自信をもって取り組むことができるようになりました。(※1)
30代男性の口コミ
考えが変わった
今までがむしゃらに突っ走ってきた自分をいったん止めて、深堀して自分が何を考えていて、自分が何が得意で何が苦手なのかをメタ認知できるようにコーチングしていただけました。プログラムを受けたことで、結果的には転職はせず現職に残ろうと考えが変わりました。(※2)
30代女性の口コミ
教員のやりがいを再認識
この仕事のやりがいを再認識することができました。この先本当に転職するとしても、教員という仕事の素晴らしさ、そしてその仕事で頑張っていたという誇りをもって次のキャリアにチャレンジできそうです。(※3)
※1 引用:クジラボ公式サイト 卒業生の声「転職ありきじゃない。中立的な立場でメンターが伴走してくれるから、冷静になれた」より
※2 引用:クジラボ公式サイト 卒業生の声「「教員としてこのままでいいのか」キャリアに悩む18年目。現職に残る決断ができたのは、転職活動がきっかけ」より
※3 引用:クジラボ公式サイト 卒業生の声「教員として積み上げてきたスキルや経験は決して無駄ではない。他の仕事でも生きる強みが見つかり、キャリアに前向きになれた!」より
エデュケーションキャリア|教育業界求人専門の教員特化型転職エージェント
エデュケーションキャリア
特徴
- 教育業界の転職支援に特化
- 年収600万円以上の求人が半数以上(※)
- 20〜30代前半の転職支援に強い
※2024年11月時点
エデュケーションキャリアは、教育業界での転職サポートに特化した転職エージェントです。
以下のような職場・職種の求人が豊富で、教育業界内で新しいキャリアを模索できます。
- 資格・語学・ITスクール
- 学習塾・予備校
- Web・システム・アプリ開発/運営
- 営業職
- 企画・管理系職
- エンジニア・技術関連職
また、年収600万円以上の求人が半数以上を占めている(※)ため、なるべく年収ダウンを避けたい教員におすすめです。
※2024年11月時点
運営会社 | 株式会社ファンオブライフ |
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本社 | 〒162-0814 東京都新宿区新小川町5-5 サンケンビル4F |
拠点 | 東京 |
対応エリア | 全国 |
許可番号 | 13-ユ-307322 |
料金 | 無料 |
※2025年4月時点
口コミ・評判
20代後半女性の口コミ
紹介企業全てにエントリーできた
エデュケーションキャリアは私の志望動機ややりたいことに合わせて情報を絞った状態でご提示くださいました。おかげで紹介いただいた企業にはすべてエントリーすることができましたし、非常にありがたいポイントでした。(※1)
30代前半男性の口コミ
教育を変えたいと考えていた
元々は起業を考えていたのですが、情報や人とのつながりが大事な世界で、自分1人で教育のことに携わるのは難しいと痛感しました。それで自分のように本当に教育を変えたい、前に進みたいと考えている企業はないかと思っていた時にエデュケーションキャリアと出会って、今の転職先を紹介してもらいました。(※2)
※1 引用:エデュケーションキャリア公式サイト コラム「中学教師からオンライン予備校講師へ1ヶ月以内のスピード転職が実現した理由【転職者インタビュー】」より
※2 引用:エデュケーションキャリア公式サイト コラム「小学校教員から、AIスタートアップの教材開発に転職【体験談】」より
リクルートエージェント|新しいキャリアに挑戦したい教員におすすめ
リクルートエージェント
特徴
- 転職成功実績No.1*
- 業界最大級の公開・非公開求人数で業界・職種問わず選択肢が広がる
- 20~50代と年代問わずサポート
*厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および 4ヵ月以上の有期雇用の合計人数(2022年度実績の集計)2023年6月時点
リクルートエージェントは、業界・職種問わずさまざまな求人を取り扱う転職エージェントです。
教育業界という括りはない代わりに、人材業界やIT・通信業界など15の業界別に求人を探せます。(※)
また、未経験でも可かつ年収600万円以上の求人が公開・非公開合わせて15,000件以上(※)あることから、なるべく年収を維持しながら教育とは関係のない新しいキャリアに挑戦したい教員におすすめです。
※2024年11月時点
運営会社 | 株式会社インディードリクルートパートナーズ |
---|---|
本社 | 〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
拠点 | 札幌(北海道)・仙台(宮城県)・宇都宮(栃木県)・さいたま(埼玉県)・千葉・丸の内/立川(東京都)・横浜(神奈川県)・金沢(石川県)・新潟・長野・静岡・名古屋(愛知県)・京都・大阪・神戸(兵庫県)・岡山・広島・高松(香川県)・福岡 |
対応エリア | 全国47都道府県、海外 |
許可番号 | 13-ユ-313011 |
料金 | 無料 |
※2025年4月時点
口コミ・評判
30代前半男性の口コミ
担当者と相談して進められる
リクナビ転職などにも登録しましたが、担当者から連絡が来て相談しながら進められるのがリクルートエージェントだったので積極的に活用して転職先を決めました。
20代後半女性の口コミ
未経験でも応募可能な求人が豊富
業界最大手で求人数も多いと見込んでリクルートエージェントを利用しました。担当者とはすぐに面談でき、未経験でも応募可能な求人をたくさん紹介していただけたので、他サービスを利用することなく転職活動を終えられました。
20代後半女性の口コミ
無事に仕事が決まりました
転職の仕方がわからず流れも含め一度相談したいと思い、求人数が多く有名なリクルートエージェントを利用しました。担当者と合わなければ別のところに頼もうと思っていたものの、結果的にリクルートエージェントで仕事が決まりました。
Indeed|豊富な選択肢から教員免許を活かせる求人を探したい教員におすすめ
Indeed(インディード)
特徴
- 世界中の求人を探せる
- キーワード検索に特化
- 企業の口コミも検索できる
Indeedは、世界において毎月3億名以上(※1)のユニーク訪問者数を誇る求人特化型転職サイトです。
一般的な転職サイトとは異なりキーワード検索のみとなっているものの、駅から半径何km以内かに至るまで絞り込み検索ができ、通勤圏内か調べやすい傾向にあります。
キーワード「教員免許」で表示される公開求人数は75,000件以上(※2)となっているため、たくさんの選択肢の中から教員免許を活かせる求人を探したい教員におすすめです。
※1 出典: Indeed公式サイト「概要・選ばれる理由」
※2 2024年11月時点
運営会社 | Indeed Japan株式会社 |
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本社 | 〒108-0073 東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル6F |
拠点 | 日本(東京)、アメリカ(オースティン、ニューヨーク、サンフランシスコ、サンマテオ、シアトル、スタンフォード)、オランダ(アムステルダム)、アイルランド(ダブリン)、ドイツデュッセルドルフ)、インド(ハイデラバード)、イギリス(ロンドン)、フランス(パリ)、オーストラリア(シドニー)、スイス(チューリッヒ)、カナダ(トロント) |
対応エリア | 全国47都道府県、海外 |
許可番号 | 13-ユ-313596 |
料金 | 無料 |
※2025年4月時点
口コミ・評判
50代女性の口コミ
日本語教師の求人が豊富
日本語教師になりたかったので、日本語教師の求人が豊富だと聞いていたIndeedで求人を探しました。東京都の日本語教師求人は多かったです。おかげさまで、ある日本語学校に採用いただきました。
20代後半女性の口コミ
新着求人が豊富で使いやすかった
転職エージェントがどういうものなのかがまったくわかっておらず、抵抗があったので、Indeedを利用し自分で求人を探しました。新しい求人も多く、近所の求人を探すのに使いやすかったです。
20代後半女性の口コミ
手軽に求人検索できる
ハローワークに行くことに抵抗があり、ていねいに対応してもらえるイメージがあったため、手軽に求人検索できるIndeedを利用しました。
30代後半女性の口コミ
ピンとくる求人がなかった
Indeedなどの求人を確認しましたが、いまいちピンとくるものに出会えず、希望していた転職先の求人が掲載されることもなかったです。1番信頼できるのはハローワークだと思いました。
20代後半女性の口コミ
説明がていねいでわかりやすい
ハローワークに行くことに抵抗があり、ネット検索をしていたらいろいろな転職サイトが出てきましたが、説明がていねいでわかりやすく、良い対応をしてもらえそうなIndeedを利用しました。
doda|プライベートの時間を確保できる仕事を希望する教員におすすめ
doda
特徴
- 全年代・豊富な業種を網羅した28万件以上の求人(※)
- 「履歴書の書き方セミナー」など転職活動に関するオンライン講義あり
- 働き方や待遇など細かい条件で求人検索が可能
※2025年4月時点
dodaは自分で求人を探して応募できるだけでなく、希望すれば担当のキャリアアドバイザーからサポートを受けられる転職エージェントです。
原則定時退社の公開求人が13,000件以上(※)あるため、なるべく残業がなくワークライフバランスが取れる仕事に就きたい教員におすすめできます。
また、教育業界の公開求人を3,000件以上(※)保有しているので、教職を離れたいけど教育には携わりたいと考えている人も利用してみてください。
※2024年11月時点
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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本社 | 〒106-0041 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー21F |
拠点 | 札幌(北海道)・仙台(宮城県)・大手町/北青山/紀尾井町/柳橋/西新宿(東京都)・横浜(神奈川県)・静岡・名古屋(愛知県)・大阪・京都・神戸(兵庫県)・岡山・広島・福岡・鹿児島 |
対応エリア | 全国47都道府県、海外 |
許可番号 | 13-ユ-304785 |
料金 | 無料 |
※2025年4月時点
口コミ・評判
20代後半男性の口コミ
面接のコツがわかった
学校の先生ってたくさんの保護者と面談するけど、話題は子どもたちや学校のことなので、自己アピールをする機会ってほぼないんですよ。だから転職活動で面接のハードルは高かったですね…。でも営業職を目指すんだから、自分自身の営業もしっかりするんだって発想を切り替えたら、だんだんコツがわかるようになり、内定をもらうことができました。(※1)
20代後半女性の口コミ
未経験のIT業界に転職
担当者から、「未経験を受け入れる土壌があるから」と紹介されたIT業界に決めました。さすがにバリバリのエンジニアの職種ではなくヘルプデスクの仕事なので、そこまで無理もないかな、と。(※2)
30代前半男性の口コミ
気持ちが軽くなった
自分の経験や年齢、希望の職種や待遇などを照らし合わせてみると、キャリアアドバイザーから紹介された求人の選択肢は思ったほど多くはなかったんです。少しショックでもありましたが、それ以上に「転職ってやりたいことを探すことじゃなくて、できることをやるだけなんだ」と気づいて、あとは動くだけだと納得できて、重かった気持ちが軽くなりました。(※3)
※1 引用:doda公式サイト わたしの転職エピソード「忙しすぎる小学校教員...雇用形態に関わらない激務の中で、教員採用試験を機に転職を決意」より
※2 引用:doda公式サイト わたしの転職エピソード「仕事を辞めるのは逃げじゃない?将来の選択肢を広げる転職理由の見極め方って?」より
※3 引用:doda公式サイト わたしの転職エピソード「残業が多くて転職のための面接にも行けない。勤続10年の節目で転職を決意」より
教員が転職サイト・エージェントを利用する流れ・仕組み
この章では、教員が転職エージェントを利用する流れ・仕組みを7つのステップで解説します。
なお、担当者がつかない転職サイトでは、登録後自分で求人を探して応募し、企業とやり取りしていく必要があります。
就職活動の経験がなく応募書類の書き方や面接に不安がある人は、プロのキャリアアドバイザーに支援してもらえる転職エージェントを利用しましょう。
登録

※出典:エデュケーションキャリア公式サイト「転職サポートへの登録」
まずは、転職サイト・エージェントの公式サイトやアプリから下記のようなプロフィールを登録します。
エデュケーションキャリアの入力項目例
- 氏名
- 生年月日
- 現住所
- 希望勤務地
- メールアドレス
- 電話番号
どの転職サイト・エージェントもほとんど同じような項目なので、同時に複数登録しておくと良いでしょう。
面談・ヒアリング
リクルートエージェントやエデュケーションキャリアなど、担当者の付く転職エージェントの場合、登録後に面談・ヒアリングの場が設けられます。
オンラインで面談できるケースも増えてきているので、リラックスして次のような質問に回答していきましょう。
- 教員としての経歴・スキル
- 転職したい理由
- 希望条件(年収など)
求人紹介
面談・ヒアリングでの内容をもとに、担当者から希望や適性に合う求人を紹介してもらえます。
公式サイトで閲覧できる公開求人以外にも、好条件の非公開求人を紹介してくれることもあります。予想していなかった理想の求人と出会えるかもしれません。
総合型の転職サイト・エージェントであれば、教育業界以外のキャリアも模索しやすいでしょう。
なお、転職サイトは担当者がつかないため、自分で求人を探すか企業からのスカウトなどを確認する必要があります。
応募
選考に進みたい求人がみつかったら、担当者に連絡しましょう。
企業とのやりとりは全て担当者が代行してくれるので安心してください。
応募する際には担当者が推薦状も添えてくれます。そのため、面談・ヒアリングの段階で教員としての考え方や取り組みなども話しておくと、応募書類や面接では伝えきれないことも採用担当者に伝えられるでしょう。
なお、担当者のつかない転職サイトでは自分で気になる求人に応募する必要があります。
履歴書添削・面接対策
応募書類となる履歴書・職務経歴書の添削や面接対策も担当者が行ってくれます。
新卒で教員になった方の多くは就職活動の経験がなく、応募書類の書き方や面接に不安を抱いているはずです。心配なことは担当者に質問して解消しておきましょう。
面接対策では、企業からよく聞かれる質問なども教えてもらえます。
ただし、担当者がつかない転職サイトでは、以下のようなものを活用し自分で履歴書を作成し面接対策をしなければなりません。
- 履歴書・職務経歴書のテンプレート
- 履歴書・職務経歴書の作成のコツについての記事
- 面接の持ち物チェックリスト
- 面接マナーや受け答えのポイントについての記事や動画
面接・職場訪問
書類選考に通過できたら、面接・職場訪問に進みます。
面接は企業のオフィスで行うことが一般的です。学校とは異なる雰囲気に緊張してしまうかもしれませんが、事前に担当者と面接対策していれば問題ありません。
学校とビジネスの現場では物事の考え方が違うので、数字やデータを根拠に自己アピールすることを心がけましょう。
なお、転職サイトでは担当者がつかないため、面接の日程調整も自分で行う必要があります。
内定・入社
内定が獲得できたら、担当者に年収などの条件交渉をしてもらいます。内定承諾期限が設けられているので、早めに入社の意思決定をしましょう。
なお、内定承諾後は現在働いている学校との退職交渉を自分で行います。
円満退職のためのアドバイスを担当者からもらいながら、年度始めの4月1日に入社できるように動きましょう。
ただし、担当者のつかない転職サイトでは自分で企業と条件交渉し、入社の意思決定を伝える必要があります。
教師の転職Q&A
ここでは、教師の転職に関するよくある質問に回答していきます。
- Q1.転職サイトや転職エージェントにお金はかかるの?
- Q2.転職サイトや転職エージェントで転職活動をするとバレる?
- Q3.転職サイトや転職エージェントに登録すると絶対転職しないといけない?
- Q4.教員特化型の転職サイト・エージェントと総合転職サイト・エージェントはどこが違うの?
- Q5.一度教員を辞めたらもう戻ることはできない?
教員からの転職に不安を抱いている方は目を通してみてください。
Q1. 転職サイトや転職エージェントにお金はかかるの?
転職サイトや転職エージェントは無料で利用できます。
転職サイト・エージェントなどの人材紹介会社(有料職業紹介事業者)は、職業安定法により求職者から手数料を徴収できません。
そのため、転職サイト・エージェントは紹介手数料として企業から転職者の理論年収の約20~30%を徴収しています。
ただし、一部の転職エージェントでは別途有料プランが設けられているケースがあります。
例:クジラボの各種プログラムなど
Q2. 転職サイトや転職エージェントで転職活動をするとバレる?
転職サイトや転職エージェントで転職活動しても基本的にはバレることはありません。
多くの転職サイト・エージェントには、特定の企業をブロックするなど、履歴書の公開範囲を指定できる機能が搭載されているためです。
管理職に転職活動がバレるルートとして多いのは、同僚に話したところからというパターンです。
転職活動のことは周囲には話さない、学校のパソコンで転職サイト・エージェントを閲覧しないなどといった対策が必要です。
Q3. 転職サイトや転職エージェントに登録すると絶対転職しないといけない?
転職サイトや転職エージェントに登録しても必ず転職しないといけないわけではありません。
多くの転職サイト・エージェントの公式サイトにも転職が決まってなくても登録OKと明記されています。
ただし、登録段階で「まだ転職するかどうか決まっていない」と伝えておき、担当者との間で認識に差が出ないようにしましょう。
なお、教員のキャリア支援に特化しているクジラボは転職前提ではなく、相談者の課題を整理して選択肢のメリット・デメリットを提示してくれます。
Q4. 教員特化型の転職サイト・エージェントと総合転職サイト・エージェントはどこが違うの?
教員特化型と総合型の転職サイト・エージェントの大きな違いは教員の転職に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しているかどうかです。
総合型のキャリアアドバイザーは、業界・職種問わずさまざまな知見をもっているものの、教員特有の転職事情には精通していない可能性があります。
一方で、大手総合型は求人数が多く選択肢が広がるメリットがあるので、教員特化型の転職サイト・エージェントと併用すると効率的です。
Q5. 一度教員を辞めたらもう戻ることはできない?
昨今は教員の人手不足が問題となっているため、一度教員を辞めても教員免許がありタイミングが合えば復職できます。
他業種への転職だったとしても元の階級のまま教員に復職可能です。
また、教育業界へ転職し経験を積んだ場合、地方自治体によっては元よりもさらに良い階級で教員に復職できるケースもあります。
教員の安定した立場が惜しくなるかもしれないと不安があっても、前向きに転職にチャレンジしてみてください。
教員の転職まとめ
教員から民間企業といった学校以外への転職は問題ありません。
なぜなら、教員の経験や資格があることで、以下のようなスキルが高く評価されるからです。
- コミュニケーションスキル
- タスク管理スキル
- マルチタスク能力
- ミドルマネジメントスキル
ただし、年代によって転職先の職種や職場が異なることを覚えておいてください。
20代教員の転職先 | 特別支援学校、通信制高等学校、不登校児童の支援校、販売など |
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30代教員の転職先 | 塾・予備校、臨床心理士、幼稚園の先生、福祉の相談支援員、事務職、看護師など |
40代以上の教員の転職先 | 日本語教師、団体職員、児童発達支援施設など |
「教員以外の仕事に転職なんて難しいのでは?」と不安を抱えている方は、担当キャリアアドバイザーにサポートしてもらえる総合型のリクルートエージェントや教員特化型のクジラボといった転職エージェントを併用するのがおすすめです。
自己分析の手伝いはもちろん、求人紹介や応募書類の添削、面接対策、企業との条件交渉までしてもらえます。
教員の経験を活かして、理想のキャリアを実現しましょう。
クジラボに相談に来られる先生は「先生を辞めるかどうか悩んでいる」「そもそもどうしたら良いかわからない」といった先生を辞めることを決めていない段階の方が大半です。
特に、結婚や子育てなどをきっかけに働き方に悩む20代後半〜30代前半の先生からの相談が多い傾向にあります。